テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:日本ワイン
1月のラトリエあべさんでのワイン会のワイン、今回は岡山の赤になります。 アンプロヴィザシオン。生産者はラ・グランドコリーヌ・ジャポンです。フランス、コート・デュ・ローヌの地で自然派ワインのワイナリーを手がけていた大岡さんが、お子さんを日本で育てたいと帰国を決意、日本でもワイン造りを行うべく、適地として選んだのがなんと岡山市北区でした。現在は買いブドウを使ったワイン造りを行っていますが、ブドウ、醸造工程共に勿論自然派です。 セパージュは、ワイングランドという澤登さん系のヤマブドウ交配品種を中心に、フジノユメと小公子のアッサンブラージュワインや、マスカット・オブ・アレキサンドリアの澱などを加えたもの。アンプロヴィザシオン=即興の名前にふさわしい、もう2度と出来ないであろうというものです。価格は4000~5000円程度。 色は赤黒くしっかりしたもの。透明度も低いですが、エッジにはガーネットが見えます。 香りはまさに自然派と言う趣で、野菜系のニュアンスや、リンゴの皮、茎っぽさ等の雰囲気があります。またヨード的な要素も少々。加えて、遠くにはマスカット・オブ・アレキサンドリアの爽やかさが。スパイシーさもしっかりで、茶色いスパイスの他、クミンなどの気配もあったでしょうか。ただ、時間と共にフルーティさも現われ、ダークチェリーやブルーベリー、それに軽い赤ベリーといったものが。その他、土っぽさ、コショウ、紫の花、焼いた肉、根菜、更には軽くですが薄荷や柚子?のようなものもあったように思います。 味わいは、開けたてこそ微発泡感がありましたが、明るく太い酸を中心に、柔らかな果実味やアルコールのボリューム感、甘みといったものがそれを包み、広がりを感じるバランスの良さがあります。また、後口にかけて渋みがキュッと印象を締めます。ボディはミディアムくらいで、滑らかでクリアー、そして程よい密度感を感じる口当たりと、総じて実にエレガントなものでした。 会では、アワビの辺りから飲みました。 特徴のあるアワビとこの癖のあるワインの相性を是非見てみたかったのですが、アワビの身そのものとはまあまあといったところ。ただ、肝のブータンノワールとはバッチリで、肝の濃厚な風味に、このワインの特徴的な香り、そして程よい量感がよく合いました。 次のイノシシのラビオリとは予想以上によく、イノシシ独特の風味+ブルーチーズの香りに対し、ワインの香りが、スパイシーさを加えるといった感じで華やかに。 また、フォアグラ大根とも行け、フォアグラの柔らかな、旨み重視の味わいに対し、ワインの量感質感、果実味の濃さといったものが丁度いい塩梅でした。 あと、驚きだったのがフォアグラ大根に添えられていた柚子ジャム。柚子の香りに対しワインの中の柚子っぽさ?の様なニュアンスがよく噛み合いました。 非常に特徴的な香りがあり、生産者さんも自然派が好きな人にこそ飲んでほしいというようなコメントをされていたようですが、まさしくそのようなワインだったなと。香りの独特さに対し、味わい、口当たりのエレガントさと言うのも、この手のワインによく感じるもののように思います。日本のブドウで、そういった仏伊の自然派の様な雰囲気をきっちり出しているあたりは、流石と言うべきでしょうね。 【日本 岡山 赤】ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン アンプロヴィザシオン NVLa Grande Colline Japon Improvisation NV 実は、投稿時時点で楽天内にはまだあったりします。5000円しますが、自然派好きなら飲んでみてもいいかも。それこそ、ワイン会で他の産地の自然派と飲み比べても面白そうです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年02月24日 21時44分03秒
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