日々是思索（わさび日記）

[道徳] カテゴリの記事

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• 我慢できない

  今日、バレーＷＧの最終戦だ。今、その試合をＴＶで観ながら、このブログを書いている。決勝ラウンドに入り、日本はここまで１勝３敗。結果はどうであれ、内容はＯＫだろう。目標は北京にあるわけで、この大会で得たものは大きいはずだ。日本選手は最後まで試合を諦めることなく、一生懸命に自分たちのできる限りのプレーを展開してくれている。だから、たとえ負けても「がんばれ」と声援を送りたくなるのである。そうしたところで、その彼女たちのがんばりに水をさす事件が起こった。皆さんご存知だろうが、スペシャルサポーターのＮＥＷＳのメンバーの一人が未成年でありながら酒を飲んで、仙台市内の公園で暴れてために保護されたというものだ。昨日ＷＧを見ていて、菊間アナが出ていなかったのが不思議だったのだが、その理由が今日の朝のニュースで分かった。では、ＮＥＷＳも何らかの責任を取るんだろうと思って今日の放送をみたら、ちゃんと出演しているじゃないの。いったいどうなってるんだ。かつて、ＮＨＫの不正を一生懸命になって報道していたフジテレビ。自社の起こした事件についてはちょっと甘いんじゃないのかと思ってしまった。ほんらいなら、ＮＥＷＳも今日の試合は顔を出すべきじゃないんじゃないのだろうか。それが、いけシャーシャーと応援団代表のような顔をして日本を応援している。まぁ、応援するのは個人の勝手だが、テレビに出ていいのかといいたいのだ。テレビに出て応援をするのであれば、それなりの説明がほしいのである。彼らだって日本人だ。日本の代表を応援したい気持ちは分かる。それゆえに、何らかの説明がほしいのだ。ところが、当たり前のようにスペシャルシートで応援である。どうしたことなんだろう。もちろん、一生懸命戦っている選手たちには何の罪もない。良いプレーをたくさん見せてほしい。なんだか、最終戦、胸につっかえるものを感じて応援しなければならないのが残念だ。

  2005.07.18

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• 政治活動

  　昨日の朝の話である。　いつも利用する駅に早くついた僕は、時間を潰すため、構外でたばこを吸っていた。　しばらくして、僕の住んでいる碧南市議会の共産党の関係者がビラを配り始めた。　駅の構内に入るか入らないかというところでだ。　その様子を名鉄碧南中央駅の駅員さんが見て、「あまり改札口に近づかないでくださいね。名古屋鉄道が許可したわけではありませんから」　と注意をした。　たしかにそうだ。構内はいわば人の家の庭のようなもの。その中に（電車に乗る目的以外で）入っていくのはよろしくない。　しかし、注意をされた人物は、「何を～。誰のためにやってると思ってるんだ」　といたくお冠だった。　正直僕は、ビラを配っている人に対して幻滅した。　政治活動とはいえ、やはりそれなりのルールを守るべきなのではないだろうか。　彼らのおかげで今どんなことが議会で話され、何が決定されたのかということが分かるのはありがたい。　しかしだ、人の家の庭に土足で踏み込んでいくような真似をして良いわけはないのだ。　最低限のルールを無視して、自分たちのやっていることをアピールすることを認めたら、テロとなんら代わらなくなってしまうのではないのか。　まぁ、ビラ配りと暴力的行為は次元が違うが…。　それから、議員には何だか思い上がりがあるようにも感じる。ビラ配りのひとのことばにもそれは端的に現れていた。　たしかに、行政の批判をする政党は必要だ。しかし、自分たちの過ちを認めない共産党が僕は嫌いだ。　拉致問題が表面化したとき、彼らは北朝鮮に行って、大したもてなしをうけていたわけだ。　「拉致はない」と言い切った人もいるという。　「地方自治は民主主義の学校」とは、イギリスの政治学者ブライスのことばである。自分の住んでいる身近な地域のことから政治に参加し、その延長線上に国政を考えよう、という意味だろう。　地元の共産党がルールを無視し、横柄である。そうしたことから、国政での共産党も何だか信用できない。彼らの真の主張が報道されないだけかもしれないが、彼らの批判は揚げ足取りにしか聞こえない。　　ビラ配りの人物に言いたい。「誰のためという前に、共産党の過ちをちゃんと説明してください。公共の場でのルールを守ってください」

  2005.07.08

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• 冗談にしても…

  　先日の夕方の話である。　仕事先から電車で帰宅しているとき、何だかテンションが高い男子高校生の集団が僕と同じ車両にいた。　そんな彼らが話している内容を聞くともなく聞いていて、耳に入ってきたことに驚きというか、残念な思いをさせられてしまった。　その内容というのは次のよなものだ。　彼らの通っている学校にはペースメーカーをつけた先生がいるようだ。　その先生のことを彼らはあまりよく思っていないらしい。　そして、彼らの中の一人がこういったのだ。「○○の近くで携帯を鳴らしてみたい。そうすると、ヤツはきっと死んでくれるぞ」　正直哀しくなった。　僕もそうだが、学生時代には嫌いな先生はいた。でも、彼の命をどうこうするなんてことを考えたことはなかった。　それが、今回の彼のことばを聞いて、未来の日本がどうなってしまうのかと不安になってしまったのだ。　ただ、悲観することもない。彼らの一人が、「お前、言いすぎだぞ」　と嗜めたのだ。　まだまだ大丈夫かなぁ。　それにしても、「死んでくれるぞ」発言は冗談にしても行きすぎだ。　やはり悲しい。

  2005.07.03

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• マナー

  　久しぶりに電車通勤をするようになって思うこと。　それは、降りる人より先に乗る人が車内に入ってくることだ。　僕の利用している電車ではそれが良く目立つのである。　以前東京でラッシュのときに電車に乗ったことがあるが、そのときはみんな降りる人がなくなってから乗る人が車内に入りだした。　僕の住んでいるところが田舎なのだろうか。　一昨年まで住んでいた町ではそんなことはなかったのに、この町では当然のようにマナーが破られている。哀しいことだ。　そんなことが気になっていたので、今日電車に乗っていて、降りる駅で降車しようとしたら、けちくさそうなおっさんが降りようとする僕の進路を遮り、乗車しようとしたので、「降りる人が先でしょ」　と言ってやった。しかし、彼は僕の目を見ようとせず、そのまま乗り込もうとした。　カチンと来た僕は、彼の袖を掴んで、「聞こえないの？」　と言ったが、やはり無視。　仕方なく僕は、「田舎モノはたちが悪いよ。バカ」　と言って電車を降りた。　おっさんが向かってくるかと思ったら、さっさと椅子に座って新聞を読んでいた。　こんなオヤジはきっと会社でもケチくさいに違いない。目先のこと（自分が座って通勤すること）しか目にないやつが長い目で大局をみることができるわけがないのだ。一事が万事だ。　その点、高校生のほうがマナーがある。少なくとあのオヤジの近くにいた高校生はちゃんと降りる人がいなくなるのを待っていたのだ。「最近の若い者は」とか「最近の高校生は」とか言っているバカオヤジがいるけれど、公共交通機関でのマナーの守れないヤツが口にすると反吐が出そうになってしまう。　あーあ、今日は朝から気分が悪かった。　それで、ついついこんな日記に…。　本当は僕は温厚なんですけどね。

  2005.06.06

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• 恋をしました

  　ここ数年、恋愛なんてしたことはなかった。　しかし、出逢いは偶然というか、思いがけないところにあるもの。　実は、僕は恋をしてしまったのである。　相手の女の人は笑顔が美しく、いわゆる癒し系の人である。　ただ、残念なことに、彼女に関する情報を僕はほとんど持っていない。　分かっていることは、日本ガイシの受付嬢をしていること。　そして、ブラウン管を通じてしか彼女に逢うことができないということだ。　大きな木の妖精やクジラなんかと話をしないで、僕と話をしてくれないかなぁ。　コテコテの名古屋の味を突っつきながら…。　日本ガイシの受け付け嬢で、向かって左側にいる女性の情報を知っている方。　彼女のことを何でもいいから教えてください。

  2005.05.29

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• 信用してる

  　言葉の持つ魔力を言霊と言うのかもしれない。ある知人の話によると、昔の日本にはこの言霊信仰がちゃんとあったのだそうだ。　ただ、今でもないわけではない。「縁起でもないことを言うもんじゃない」という場合、そこには確かに言霊があるからである。　され、これと関係あるかどうか分からないが、僕には言われて戦意喪失となる言葉がある。それが表題の「信用してる」である。　僕もちゃんとした（？）男で、一人前に女性を食事に誘ったり、お酒に誘ったりすることがある。もちろん、下心があるわけだ。　何度か誘いに乗ってくれば、「行ける」と思ってしまう。　だから、もう一軒行くと終電がなくなるというときに「もう一軒行こう」みたいな事を言ってしまう。そうして、彼女が「OK」となると、頭の中には色んな妄想が駆け巡ってしまうのである。　しかし、大体の場合、女の子は「わさび君、信用してるから」　という言葉が追加されるのである。　これを聞くと、信用を裏切ってはいけないという理性（？）が働き、何もできなくなり、彼女をタクシーで送って「はい終了」になるわけだ。「信用してるから」　僕にとっては未だに重い言葉である。

  2005.05.17

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• 親孝行？

  　30に近づいたころ、親や親戚から「早く結婚したほうがいいんじゃないのか」　と言われ始め、35ぐらいまでそういった会話が、僕の周りでことあるごとになされていた。「したくなったらするよ」　僕はいつもそう答えていた。　35歳を過ぎたことから「結婚」について周りからとやかく言われることはなくなり、鬱陶しさを感じなくなったのと同時になんだか寂しさも感じてしまっていた。　先日久しぶりに両親と会ったのだが、そのとき母親が、「あんたがお嫁さんを貰うまでは死んでも死にきれない」　とポツリと呟いた。その横で父親は頷いていた。　僕としては結婚したくないわけではないのだが、適当な人が回りにいないのだ。だから、あまり結婚、結婚といわれるのは嫌だ。　かといって、適当な人がいないというのも癪に触るので、「結婚したら死んじゃうかもしれんだろ。それなら僕が結婚しなければ長生きできるじゃないの」　と言ってやった。　人生をかけて親孝行するというのは結構大変だ。

  2005.03.31

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• 嫌がらせ

  　大学生のころ、僕はあるライブハウスで弾語りのアルバイトをしていた。自分でライブハウスを借り切り、チケットを売って利益を出すというものではなく、そのお店に雇われて、ステージを勤めるというものだった。　ギャラは30分のステージで1500円。決して高くはなかったけれど、一日２ステージを週３日やっていたので、一ヶ月５～６万円ぐらいにはなった。趣味としてはまぁまぁの金額だろう。　そのお店では、原則オリジナル禁止。そのため演奏していたのは70年代から80年代にかけてのニューミュージックを中心にギター弾語りをしていた。　オーデションで『神田川』や『22才の別れ』、『案山子』『傘がない』などを演奏したところ、オーナーが気に入ってくれて、そのあたりの曲を演奏してほしいという注文もあったので、その年代の曲を中心に歌っていたわけだ。　ライブハウスといっても気軽にお酒を飲んで、歌を聴くというものなので、飲んだお客さんを相手に演奏をするのだが、大体はカップルでやってくる若者が多かった。　そういったところで演奏してしばらくしたころ、ある法則を発見した。それは、付き合うかどうかの瀬戸際にいるカップルは僕の歌をあまり聴かないが、付き合って何年か経過したカップルはちゃんと歌を聴いてくれるということだ。　歌ってるほうも聴かれないより聴かれたほうがいい。だから僕は、歌を聴いてくれるカップルにはラブソング（尾崎豊の『I LOVE YOU』や浜田省吾の『もう一つの土曜日』など）をいっぱい歌い、二人の時間を作らなければと思い25分ぐらいでステージを終えていた。一方、僕の歌を聴かないカップルにはさだまさしの『精霊流し』『縁切寺』『無縁坂』とか井上陽水の『人生が二度あれば』みたいなものを何曲も歌った。しかも40分ぐらい休むことなくだ。ひどいときには小1時間歌い続け、お客からやめてほしいと言われたこともある。しかし、そこですぐに止めるほど僕はお人よしではないので、さらに３曲暗い歌を歌ってやった。　これは立派な嫌がらせなのかもしれないな。

  2005.03.25

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• 悪戯

  　浪人生をしていたある夏の日、暇をもてあましていた僕と友人は、丸善に行くため、名古屋駅から栄までぶらぶらと歩いていた。　そのとき、僕たちにアンケートに答えてほしいという二人組みが近づいてきた。何かの宗教団体で、彼らに引っ付いていくと高い壺を買わされるといううわさを聞いていたが、暇だった僕たちは、快く彼らの申し出を受け入れることにした。付いていかなければいいのだ。A「失礼ですが、今学生さんですか？」友人「はい」僕「そうです」B「どちらの学生さんですか？」友人「東京大学です」僕「僕もです」　彼らの顔色が変わった。A「学部はどちらですか？」友人「理３です」僕「文１です」　彼らが後退りするのが分かった。　僕たちは現在帰省中で、友人は医者を目指して勉強中と答え、僕は放送関係に就職するつもりで、あるテレビ局であるバイト中だという話をした。当然彼らのやっていることの情報は持っているよとほのめかしもした。　すると彼らは、すごすごと引き返していってしまったのだった。　アンケートはよくある話だが、いきなり僕たちの幸福を祈らせてくださいと言って近寄ってくる人たちもいた。当然僕と友人はOKし、指示されるまま目をつぶっていた。しかし、彼らがやっていることが気になり、薄目を開けてみてみると、僕たちに手のひらをかざして念力みたいなものを送っているのがわかった。　それを見た友人は、お祈りが終わったあと、「これは使えるぞ」　と言って、早速餌食となるカップルを探し、「すいません。お二人の幸せを祈らせてください」　と声をかけた。カップルはOKしてくれたので、すぐさま、「目をつぶってくださいね」　と言ってしばらく手を彼らにかざしていたが、そのうちに「わさび、逃げるぞ」　と呟いて彼らから離れることにしたのだ。　何も知らないカップルは往来の真ん中でじっとしている。路行く人たちはカップルに冷たい視線を投げかけていた。そうした光景を僕たちはビルの隙間から覗き見ていたのだった。　いくら暇とはいえ、罰当たりなことをやっていたものだ。

  2005.03.17

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• 父親のおかず

  　太宰の小説『桜桃』の冒頭、「子供より　親が大事と思いたい」。　この小説は僕は結構好きで、日記でも色々と書いてきた。　これとはあまり関係ないかもしれないけれど、僕の小さいとき、親父の夕飯は僕たちより一品多かった。おかずの品数が一緒でも、中身が違うということがあった。たとえば、僕たちは鮭の塩焼きで、親父は刺身といった具合だ。　ところが、最近の家庭はそうではないところがほとんどなのではないか。子どもと父親は同じものを食べる。育ち盛りだと量は違うだろうが、それでもおかずの質は同じところが多いと聞く。　父親の威厳がなくなってきたとか、海外に比べ親を友達のように感じるという子どもが多いとか言われている。　その背景に、父親のおかずの変化があるのではないのだろうか。

  2005.03.16

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• 人徳

  　以前勤めていた職場の大先輩がこの３月で定年退職されるということで、定例会となっている職場旅行が彼の定年慰労旅行ということになり、それに参加してきた。昨日の日記で静岡なんて書いていたけれど、行った先は神奈川の箱根だった。　泊まった旅館は天成園。旅行記の詳しい内容は後日、少しずつ書いていくつもり。　一泊二日のこの旅行。とにかくマグロ三昧の旅となった。行きには焼津インター近くの魚広場で中トロのすしを食べ、帰りには清水駅前の清水魚市場河岸の市でまたもや中トロ丼を食し、お土産に中トロを買ってきた。そして、干物も山のように購入した。一人暮らしの僕では、きっと一週間干物ばかりを酒のつまみにする毎日となりそうだ。　この旅行で、もう一つ手に入れたものがある。それは、定年を迎える先輩の人徳と言うものを思い知らされたということだ。この旅行はこの先輩が言いだしっぺになって始まったものなのだが、約10年で参加する人たちも増えていった。そして、今回は先輩の定年記念旅行ということで、全部で17人の人たちが集まった。中には転勤をして、先輩とは職場が違う人たちも大勢いた。そして、今回の旅行にどうしても参加したかったができなかったという人が、焼酎好きの先輩へのプレゼントとして「森伊蔵」という焼酎を手に入れ、先輩に贈ったということである。先輩は大喜びを通り越し、感動していた。あまり焼酎を飲まない僕はその希少性を知らなかったのだが、ほとんど手に入らない代物なのだそうだ。手に入ったとしても、１升３万～６万はするものらしい。その焼酎をなんと先輩はもったいぶることなく、宴会でみんなに薦めたのである。こういったところにも彼の奥に潜む何かを感じさせてもらうことができたというわけだ。　僕が先輩の年になるまであと20年以上かかるが、果たして僕はこの先輩のように人をひきつける魅力を身につけていられるのだろうかと、ふと感じてしまった。　　人は財産という。僕もこういった財産を蓄えて生きたいと改めて感じた旅行だった。

  2005.03.06

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• 「受け取ってほしい」

  　浜田省吾の歌に『もうひとつの土曜日』というのがある。片想いの女性に対する恋心をうまく歌った浜省得意のものだ。　この歌が流行ったのは僕が大学生のころだから20年近く前になるだろう。　この歌が世に出たとき、正直感動した。好きな男がいる女性を、好きでいることの切なさには、なんともいえないものがあった。なんとも純粋な歌ではないか。そして、主人公は最後に彼女に対して勇気を絞って告白する。「受け取ってほしい　この指輪を　受け取ってほしい　この心を」と。　ところが、浜省ファンの一部の間では、’「もうひとつの土曜日」その後’が論争の的になっているそうだ。何がテーマかというと、「好きでもない相手からいきなり指輪をもらうのは重い」というものだ。　実は今日その話を、長年浜省ファンをやっている知人女性から聞いたのだが、彼女は『もうひとつ…』を僕と同じような気持ちで聞いていたのだそうだが、彼女の友人はどうやら「重い」と考えている人で、知人も「そうだなぁ」と思うようになったというのである。　なかなか面白い話だけど、ロマンチックじゃないよなぁ。

  2005.02.22

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• しばらくは知人のＰＣをお借りします。

  ＰＣの調子がやはり悪いという話をしていたところ、知り合いで使っていない人がいるので彼のものを使わせてもらうことにする。近日中にＰＣを購入したところへ行ってみて直るかどうかを確認してみるつもりだ。

  2005.02.15

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• 精神鑑定？

  　先日僕の住む隣町の安城というところで、青山翔馬ちゃんが氏家という男に殺害された。　事件の詳細は連日の報道によって周知のことだと思うので今日は犯人のことについて思うところを書いてみたい。　日本の刑法では、殺人は死刑、無期または３年以上の懲役になる。執行猶予はつかないのが普通だ。今回の場合は明らかに殺意を持って無抵抗（抵抗できるわけもない11ヶ月の赤ちゃん）の子どもの命を奪っている。それでも、日本の裁判制度上弁護士がつき、彼の弁護をする。　では、一体どうやって弁護をするのだろう。明らかに殺意を持っているわけで、弁護の方法があるのだろうか。　少し前に遡ると、大阪の小学生連続殺人をした宅間は、明らかに殺意を持って、小学生を何人も殺したが、その弁護団の弁護方針は宅間の精神状態に焦点をあてて、簡単に言えば普通の精神状態でなかったので、善悪の判断ができなかったという理論で弁護をしたと思う（違っていたらすいません）。最終的に裁判所は弁護団の主張を退けたが、判決を不服として控訴するように宅間に弁護団は話したそうだが、結局本人が受け入れず、刑が確定し異例の速さで死刑が執行された。　今回も、どうもこの精神状態に焦点をあてて弁護されそうな気がするのだが…。　精神鑑定で普通の精神状態じゃなかったから罪に問えないなんて事は、被害者の意識からするとやるせないだろうと思う。その昔、「人の命は地球よりも重い」といった裁判官がいたそうだが、その裁判官は死刑を廃止しようと考えている人で、犯罪者の「人権」尊重という観点からそのような主張をしたようだ。　では、殺されてしまった被害者はどうなるのか。その家族はどんな思いを抱くのだろうかということを考えていないのだろうか。だれでも肉親を殺されれば、殺した相手が憎くて仕方がないはずだと思うのだが…。　弁護士が必要であることはよく分かる。彼らがいなければ国家権力の横暴により、無実の罪で極刑に処せられることが昔はあったから。でも、明らかに殺意のある人を弁護する必要はあるのだろうか。しかも、その方法が精神状態の鑑定を求めるなどの手段に訴えるとは…。　今回の事件があまりにも憤りを感じるものなので、考えがなかなかまとまらないのだが、許せない事件であることは確かで、被害者の家族の人たちの気持ちが晴れるとは思わないが、極刑にしてほしいと思うのである。　　　

  2005.02.07

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• ふられ虫

  　どれぐらい前だろうか、題名はよく覚えていないが、海援隊の武田鉄矢が「ふられ虫のなんとか」という本を出したと思う。　海援隊のデビューは20年以上前。『母に捧げるバラード』で、巧みな博多弁を披露していた。「こら鉄矢」のフレーズは今でも頭に残っている。　その武田鉄矢、デビュー当時、いや、金八先生の初期の頃は、ロンゲではあったが、変な光沢があって、決してモテる男ではないと誰もが思っていたんだろうなぁ。そんな彼が「ふられ虫のなんとか」という本を出したのである。　残念ながら僕はその本の内容をよく覚えていないのだが、彼に何だか親近感を覚えたものである。　自慢ではないが、僕も何人もの女性にフラれ続けた。それでも、恋はやめられない。不思議である。　僕が学生の頃、小堺一樹が、ホットドックかなんかの雑誌で、フラれたことをバネにして頑張る、自分をフッた彼女を見返すために頑張る、というようなことを言っていたような気がする。　　そして、昔誰かが言っていた、失恋は人生の肥やしだと。　もしそうだとするなら、僕の場合は肥料マルケだ。練馬大根が桜島大根になるくらいに成長しそうな勢いだ。　笑っちゃうなぁ。

  2005.01.31

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• 涙腺

  　ぶりっ子といわれながらも、世の男性を虜にしたアイドルといえば松田聖子である。今こうやって日記を書いていて、「まつだせいこ」とキーボードをたたいて、変換したら「松田聖子」とすぐ出てくるところをみると、やはり一時代を築いた人なのかもしれない。　みんなに夢を与えた彼女だが、人気アイドルがゆえに色んな憶測が飛び交った。その一つに、彼女は目を整形しているというものがあった。　まぁ、最近の芸能人はみんな何らかの整形をしているといわれるが、当時その噂を聞いたときはショックだった。その根拠とされたのが、彼女が新人賞を受賞したとき、嬉しさのあまり泣いていたのだが、涙が出なかったことにある。「お母ぁさ～ん」　と言いながらの泣き顔なのだが、涙の跡が見られないことに僕も含めて過剰なまでの反応をしたものである。　松田聖子の涙は出なかったかもしれないが、僕は本当に涙腺が緩い。ちょっとしたドキュメンタリーでも涙が出てしまうのだ。　恥ずかしかったのは、友人（男）と何年か前に『ディープインパクト』を見に行ったときのこと。ラスト近くで、接近する隕石に突入する場面で僕の心のサーモメーターはイカレてしまい、涙ボロボロになりそうだったが、一生懸命我慢した。実は一緒に行った友人（くどいようだが男）も限界だったそうだ。二人して同じ場面で涙をこらえていた。　これも恥ずかしいことだが、僕はホームアローン１・２でもやはり涙を流していた。決まってラストシーンで…。ケビンの話す言葉が僕の胸を打ったのである。　年をとると涙腺が緩むという。その話は本当だ。プロジェクトＸでは毎回のように泣いているし、やはりドキュメンタリーものは今でも弱い。　軟弱なのか、感受性が強いのか。今日も『田舎に泊まろう』で泣きそうになってしまった。

  2005.01.30

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• 生まれ変わって…

  今日は久しぶりに箇条書きシリーズ今日のお題は生まれ変わってなりたくないもの。ちょっとご批判を受けそうだが、敢えて書かせてもらおう。・ホンジャマカの石ちゃんが無理して穿いているジーパンのボタン（がんばりすぎている）。・競走馬（走れなくなったら馬刺しになるのは耐えられない）。・ふんころがし（こうよばれるのは嫌だ）。・自動販売機（冬は寒いし、夏は暑い）。・電信柱（じっとしてなければならないし、犬にお○っ○をかけられる）。・納豆（臭すぎる）。・石ちゃん愛用の自転車（重そう）。・僕の使っているPC（働きすぎ）。

  2005.01.20

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• 気になること

  　最近テレビのグルメ番組を見ていて思うのだが、箸の使い方がへたくそな人が多いようだ。そう思って、回りで食事をしている人を見てみると、これが結構いるのである。いまどきの人たちは、箸の持ち方を習わないのだろうか、というより、食べにくいので何とかしようと考えないのだろうか。　いや、最近の人と言ったが、結構年齢のいっている人でも、箸の使い方が下手な人がいる。それに、食事をしていて、クチャクチャと音を立てて食べる人も結構多い。舌鼓ではなく、クチャクチャなのだ。なんだかこういうことが気になってしまっているのである。　まぁ、友人ならいいけれども、偉そうにしている上司でそんな人がいたら、僕は決して彼についていこうなんて思わないのである。　以前、ある塾で働いていたとき、偉そうな上司がいた。その人、箸の持ち方が下手、食事のときの音を立てる、と僕の気になることをちゃんとやる人だった。それだけでも嫌な気持ちになっていたのに、あるとき彼に鋏を貸したとき、彼が僕に鋏を返そうとして、刃を僕のほうに向けて返したのである。もうこれで、彼に対する僕の評価は決定した。　常識というか、マナーと言うかそういったものはその人の印象を大きく左右するものだと思う。育った環境も勝手に推測されてしまいそうだ。　別に小難しいマナーを身につける必要はないと思うけれど、相手に不快な思いをさせないように気をつかうぐらいのマナーは持っておきたいものである。

  2005.01.14

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• スキーインストラクター

  　僕の住んでいる街は、ほとんど雪が降らないのだが、ここ最近の寒波で、今夜あたりは雪になるかもしれない。　暖冬と言われていたこの冬も、どうやら普通の冬になったように思う。お陰で、スキー場はどうやら営業できているようだ。　僕は恥ずかしながら、今まで一度しかスキーをしたことがない。それも、修学旅行の引率をしたときにだけ経験した。　僕の住んでいる県では、修学旅行をスキー実習にしている学校が結構ある。以前勤めていた学校もそうだったのだ。　生徒たちは、スキー場に行くと、インストラクターさんから指導を受けるようになっている。そのときに知り合ったあるインストラクターさんの話をしたい。　彼の名前はＭさん。年齢は三十少し前だったと思う。　このＭさんは、ユニークな人で、インストラクターをする前は、東北地方の国立大学の学生だった。その学生時代にスキーの魅力にとり憑かれ、これほど面白いスキーをもっとみんなに教えたいと思って、結局大学を中退し、インストラクターになったのだそうだ。　そして、僕が知り合った頃には、たつことができなかった人が、最終的に滑ることができるようになると、インストラクターをやっていてよかった、と思うまでになっていた人なのである。　しかし、スキーは冬のものだ。夏はどうしているのかと訊くと、土木作業をして生活しているということだった。　まぁ、人からは苦労しているとか、暢気とか色々と彼について言われるようだが、彼はいたって冷静だった。つまり、好きなことをやって生活できるので、自分では満足であるといったスタンスで生きているからなのだそうだ。　その昔、銀行員でシンガーソングライターの小椋佳が、ある記者から、どうして歌つくりの仕事だけをやらないのかと尋ねられて、一番好きなことを本業にしてしまうと、嫌いになってしまう、と答えていたように記憶している。そういえば、二番目に好きなことを仕事にしたほうがよいなんてことも言われていたなぁ。　Ｍさんも好きなことをやるために、好きでもない土木作業をすることができたのかもしれない。　冬が来ると、そんなあつい彼のことを思い出すのである。　

  2005.01.12

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• 叱られるということ

  　ずっと前のこと。タレントの関根勤が、当時日テレのアナウンサー（今日の出来事を担当していた）櫻井よし子に「叱ってもらいたい」　と言っていたことがある。その話を友人にしたところ、「よくわからないなぁ」　という反応だった。　ところが、僕には関根勤の気持ちがよく分かるのである。誤解のないように言っておくが、僕は決してＭではない。もちろんＳでもないのだが…。　小学生の頃は、好きな女の子ができると無意識のうちにその子をいじめていたりしいた。彼女が給食で牛乳を飲んでいると、必ず笑わせていた。それで、その彼女に怒られると、ちょっと嬉しかったりしたものだ。　僕の初恋は小学校三年生のときの担任の先生で、その先生にかまってほしくてよく困らせていた。先生からは当然よく怒られていたけれど、それが嬉しかったりしたものだ。　こうしたことは現在でも僕の心の中にあって、最近はＮＨＫの有働さんに、「わさびさん、ちゃんとしなさい」　といったように叱ってもらいたいと思う。どういった心理構造になっているのか分からないが、とにかくそう思うのである。　女性の方には理解できないだろうが、男性の方には分かってもらえると思うのだが、どうだろう。

  2005.01.09

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• 兄妹喧嘩

  　僕には二つ違いの妹がいる。今では、まぁ仲の良い兄妹だが、小さいときは、ことあるごとに喧嘩をしていた。原因は大抵些細なことだったと思う。　今まで何千回と喧嘩をしてきたが、回を追うごとに妹の反応は巧妙になっていった。そのいくつかを紹介しよう。　今から30年近く前、我が家に新しいテレビがやってきたときのこと。従来のチャンネルをガチャガチャ回すものではなく、ボタンを押すとチャンネルが変わるというものだ（タッチチャンネルと言っていたようね…）。僕もそうだが、妹は大はしゃぎだった。ボタンを押すたびにチャンネルが変わることが面白く、「お兄ちゃん、見たいテレビない？」　と言っては、チャンネルを変えていた。僕も便利なので、見たいテレビがあると妹を使って変えさせていた。当時テレビにはリモコンがなかったので、妹を操るということから、このことを「イモウトコントロール」と言ったようだ。　しかし、いくら面白がっていた彼女でも、そのうち飽きてくる。あるとき、いつものように妹にチャンネルを変えさせようとしたら、「自分で変えて」　という答えが返ってきた。そのとき、僕は機嫌がよくなかったので、「変えろよ」　と言って、思いっきり彼女に足蹴りを加えた。当然妹はもんどりうって倒れ、勢いがあまり、そのまま壁に激突してしまった。　人間というのは、本当に驚いたときには声が出ないようで、妹も最初は何が起こったのか分からない様子で、沈黙していた。そうして、しばらくしてから、痛みがやっと脳に達したのか、ぶつけたおでこを押さえて、火がついたように泣き出した。その声を聞きつけた母親が飛んできて、僕に向かって鉄拳を振り下ろした。あまりの速さに僕も妹と同じ状態になってしまった。そして、号泣。その様子を興奮が収まった妹が母親の陰に隠れてニヤニヤと笑っていた。それが悔しくてまた泣いてしまうという状態だった。　小さいときの喧嘩は万事そういうことの繰り返しで、喧嘩のたびに妹の根性の悪さに対して腹を立てていた。　それからしばらくして、お互い高校生になった頃、また些細なことで喧嘩になった。その頃は、僕も少しは大人になっていたので、妹に暴力を加えるようなことはしなくなっていたのだが、どうにも怒りが収まらないので、妹の勉強机の椅子いっぱいに画鋲を置いておいた。何も知らない妹は部屋へやってくると、そこへ勢いよく腰掛けた。さぁ、悲鳴を上げるぞと思っていたら、彼女はじっとしている。あまりの反応のなさに僕はがっかりとしてしまった。　しばらくして、妹が部屋を出て行ったので、彼女の椅子に思いっきり腰掛けてみると、むちゃくちゃ痛かった。後で聞いたのだが、悲鳴を上げるのが悔しいので、じっと我慢していたのだそうだ。　そんなことがあってしばらくしたある日、学校から戻った僕は、宿題をやろうと思い、ノートの入っている自分の勉強机の薄い抽斗をあけようと勢いよくそれに手をあてた。すると、両方の手のひらにチクチクチクという痛みが走った。抽斗の下を見てみると、画鋲が抽斗の幅いっぱいにテープでしっかりと留められていたのである。ちょっと恐ろしくなった。　今年の年末も家族が実家に揃う。妹に会うのは一年ぶりだ。また懐かしい話に花が咲きそうだ。

  2004.12.27

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• クリスマスプレゼント

  　もうすぐクリスマス。街中にもイルミネーションが飾られ、とてもきれいだ。　クリスマスといえばプレゼント。心のこもったものをあげたいもの。そこで、今回はプレゼントについて考えてみたい。　そもそもプレゼントは何のためにあげるのだろうか。シチュエーションによって違うだろうが、例えばサンタに化けたお父さんが子どもにあげるものは、子どものほしがっているものだろう。恋人同士でも、やっぱり相手のほしがるものをあげるはず。最近は高額なものを要求して、いらなくなったら質屋に入れるという不届き者がいるようだが、いずれにしても贈った相手が喜ぶものをプレゼントとして贈るわけだ。　しかし、もう一つプレゼントの側面があるように思う。それは、自分の贈ったものを通して、いつも自分を感じていてもらいたいと思ってプレゼントするということだ。　指輪を贈るとすると、それを常にはめてもらうことで自分を感じてもらえる。しかも、相手の体の一部に常に触れるわけだから感じ方は直接的である。僕は指輪をあげたことももらったこともないが、きっとそう感じると思う。　クリスマスの時期は寒い。だから、セーターやマフラーを贈る人も多い。既製品を贈る人もいるだろうが、中には手編みをプレゼントする人もいる。目を一つ一つ絡めて行くことで出来上がっていく手編み物。一目一目に想いがこもる。好きな女の子からこれをもらったら、嬉しくて仕方がない。だって、編んでいる間は贈る相手のことを考えていてくれるからだ。　プレゼントというのは結局、自分の分身を相手に贈るということなのではないだろうか。だから、贈られるほうも贈ってくれた相手を感じていられるものをもらうと嬉しいのだ。　その昔、あだち充の『みゆき』という漫画で、鹿島みゆきの水着を若松真人が手に入れてしまい、その言い訳をする場面で、「みゆきちゃんを感じるものならなんでもよかった」と言っていた。これは言い訳だけど、そういうものだと思う。

  2004.11.27

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• ガイドさん

  　京都は日本の古都。奈良もいいけど京都も何度か行きたくなる街だ。ちょうどこの時期は紅葉で賑わっている。　僕は何度か京都の旅をした。一人旅あり、彼女との旅あり、家族の旅あり、旅の種類はいろいろだ。　昨年の夏、母の還暦を記念して久しぶりに父母と妹の４人で京都を旅行した。母のリクエストで決まったこと。実は母は京都に１度も行ったことがなかったのである。だから、京都に行きたいと言い出したようだ。　その旅行で行った場所はまるで修学旅行のコースのようだったけれど母は満足してくれた。だからあの旅行は成功だったといえる。　でも僕の中で気になったことが一つある。それは三十三間堂へ行ったときのことだ。家族みんなはそこへ行くのが初めてだった。中へ入るとあまりにもたくさんの仏像にわれを忘れてしまった。母も妹もびっくり仰天だった。僕もそうである。父はそのたくさんある仏像たちの前に何体か金箔をまとっていない仏像があり、それらに手を合わせて拝んでいた。信仰というものはこういうものなのかと思って、僕もわけが分からず手を合わせて自分の世界に浸っていた。そうしたら、何だか大きな声で「この寺は蓮華王法院といいまして…」という声が聞こえてきた。僕は目をあけて声の方向を見てみると、タクシーの運転手さんがお客さんを案内しているところだった。　京都にはタクシーを借り切って名所を案内してくれるというコースがあることは知っていた。その人たちがやってきただけのことなのだが、僕はものすごく興ざめしてしまった。何だか雰囲気をぶち壊してしまうように思われたからだ。　人それぞれに旅のスタイルはあると思う。でも、静かにしなければならないような場所で大声を出すのはどうかなぁと思う。確かに、ガイドするほうは一生懸命なのだろうけれど、あれはいけないと思うのだ。

  2004.11.21

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• 誠意

  　昨日のニュースで、横田めぐみさんの遺骨と思われるものが日本に到着し、同時に彼女の北朝鮮で撮られたと思われる写真が3枚公開された。日朝平壌宣言にある、誠意ある拉致問題への対応の一環なのだろう。　しかし、北朝鮮側の思惑とは逆に日本では冷たい反応、いや、かえって不快な印象を与えているように見える。果たして北朝鮮は国家元首の犯した国家犯罪に真正面から立ち向かい、解決する意思があるのだろうか。そんなものはないに違いない。というより、解明の仕様がないのではないか。この拉致事件は彼らが将軍様と仰ぐ金正日のしわざで、彼が下手人であるわけだ。国家の最高指導者（神といっていいもの）を国家構成員が裁くことはあの国では不可能なのだ。　本当の意味でこの問題の解決を図るには、金正日を最高指導者からひきおろすような革命がおこらなければ無理なのだ。それができないから、小手先だけの解決を図ろうとしている。こういった策はかえって両国の距離を広げてしまうことになるのだ。　そんな国に対し、日本は人道的支援を行おうとしている。餓えている子どもたちをみるとかわいそうだから、支援をしようというのだが、支援物資が本当に困っている人の元に届かないという国に何をやっても同じだ。それに、自分たちのやっていることを棚に上げて、何かあれば日本の内政に干渉しようとする態度も気に入らない。　国家同士の付き合いといっても、基本はお互いに誠意を見せなければ友好関係は築けない。誠意ある回答、誠意ある対応を北朝鮮に求めて生きたいものである。

  2004.11.17

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• ディズニーシー

  　去年の秋に、母がミッキーマウスに会いたいというのでディズニーシーへ連れて行った。そこを訪れるのは僕も母も初めて。あまりにもアトラクションの数があるので、前もって予習をしていけばよかったのだが、行き当たりばったりもいいだろうということで、飛び込んだといったほうがよい。　とにかくディズニーシーは広い。これには驚いた。それからまだ驚いたことがある。それはスタッフ（特によび方があるようだけど…）。みんな丁寧なのだ。船の船長さん、船に乗るのをサポートしてくれる人、レストランの店員さん、ワゴンの売り子さんなど、どの人もよく教育されていると思った。ワゴンの売り子さんは、買い物を済ませると、「行ってらっしゃいませ」と声をかけてくれる。これには驚いた。　もう一つ驚いたことがある。それは、タバコを吸おうと思い喫煙コーナーを探しているときのこと。なかなかその場所が見つからなかったので、掃除をしているスタッフの人に喫煙場所のあるところを聞いてみた。彼女は丁寧にその場所のありかを説明してくれた後、「ご協力ありがとうございます」と言ってくれたのだ。ちょっと心があったかくなった。　母はまた行きたいといっている。僕もまた行きたい気持ちになった。あの場所は夢を与えるばかりではなく、心を暖めてくれるところでもあるようだ。だからリピーターが絶えないのかもしれない。　

  2004.11.13

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• 『桜桃』

  　「子供より、親が大事と思いたい」　太宰治の『桜桃』の冒頭部分だ。本来ならかわいいはずの子どもを、狡猾ものとして扱い、あくせく働いている親のほうが大変なんだというような内容の小説だ。　僕は現在38歳の独身。同級生の多くは結婚し、子育てに大変な時期にある。彼らは口をそろえて、子どもはうるさいが、やっぱりかわいいという。親より子どものほうが大事なようだ。　確かに子どもはかわいい。今僕の住んでいるアパートにも小さな子どもたちがいる。彼らは僕を見ると、「こんにちわ」とか、「おじちゃん、どこ行くの」とか、彼らが経験したことなどを他人の僕にも話してくれる。おじちゃんと言われるのを除けば、いい気分になれる瞬間だ。　子どもは確かにかわいい。これは普遍の真理だろう。しかし、最愛の人と自分の子どもを比較した場合どうなのだろう（この際、比較すべきではないという意見は無視する）。　例えば、妻のお腹の中に自分の子どもがいて、子どもを生むと母体が危ないという状況になったとき、僕は迷わず妻の方を選ぶ。誤解を恐れずに言わせてもらうと、子どもはまた作ることができるけれど、妻の代わりはいないからだ。最愛の人を失うことほど残酷なことはないのだ。　子どもはかわいくてほしいけれど、最愛の人の命をかけてまでほしいとは僕には思えない。「子どもより、妻が大事と思いたい」　僕にとって、妻は永遠の恋人と思っていたいのである。

  2004.11.12

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• 野球少年の夢

  近鉄の中村、ダイエー井口が大リーグへ行ってしまいそうだ。やっぱりかといったところ。野茂の時に比べると、日本プロ野球と大リーグの距離が近くなった。彼らの夢の実現が可能になってきているわけだ。　でも、僕が野球少年だったとき（今から20年位前）は、日本のプロ野球に入って、野球をするのが夢だった。僕はドラゴンズファンなので、ドラゴンズのユニフォームを着て、中日球場で活躍したかった。　あの頃が懐かしい。今のプロ野球だって決してつまらないわけではない。特にパ・リーグの最後の盛り上がりはすごかった。でも、選手たちは大リーグへと目が向いている。最高の舞台で自分の力を試したいという純粋なロマンがそこにあれば、僕も応援したい。でも、ただ単にお金だけを目指すのなら、僕は反対だ。確かに、選手たちにも生活があるだろうし、自尊心だってある。だから、自分の力に見合った評価をしてもらえる球団に移籍したいと思う気持ちが分からないわけではない。でも、その選手を育てた球団やファンはどうなるのだ。彼が自分の応援するチームのユニフォームを着ているところを見続けていたいと思うのは当然なんじゃないのか。　移籍問題で印象に残っているのが西武の清原の巨人入りだ。彼はルーキーの年に、日本シリーズに出場。相手巨人に勝って、日本一になることがほぼ確定した最終回の２アウトの時に、清原は涙を流した。その涙を見て、無念で西武に入った清原の気持ちが痛いほど伝わってきて、僕は清原のファンになった。それなのに巨人に入ったのだ。しかもFAで。　スポーツもビジネスと考えれば、サラリーも重要だが、もっと他に夢を与えることができることはないだろうか。いい選手なのに安い年俸でがんばっているところが、人のこころを打つことはないのだろうか。シーズンオフはちょっとストレスを感じる時期だ。

  2004.11.09

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