日々是思索（わさび日記）

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• 感情表現

  携帯の絵文字のハートを信用してはいけない。

  2010.05.02

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• 大事なときに

  大事なときに限って、携帯の電源は危なくなる。大事なときに限って、携帯のアンテナ本数が少なくなる。大事な時に限って、携帯とイエ電がふさがる。

  2010.01.07

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• ５５５５５

  とうとう、このときが近づいてきた。キリバン「５５５５５」。今月中には達成できそう。さて、今回はどなたがＧＥＴするのか。何か、いいものを考えておきます。

  2008.04.03

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• あのー、楽天さん

  今日、遅くなったけど、日記にコメントをいただいた方に返事を書いて、ポチッとしたら、何だかわけの分からん画像が勝手に登場。すぐに画面が変わらんじゃん。「ブログはじめましょう」なんてのをコメント書いた人に知らせる必要があるの？そうそう、文句ついでに、楽天ブログにはＮＧワードがあるのよ。まぁ、どこもあるのかもしれないけれど、以前、心の叫びとして書いた文字が、「ＮＧ」ということで、反映されなかった。だから、そのときの日記には「大人の世界の女優」としか表現できなかった。これだとリアリティーに欠けるじゃん。オーディオ＆ヴィジュアル機器はどう表現するんだ？試してみたら、ＡＶ機器は大丈夫だった。

  2008.02.28

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• 絵文字

  基本的さびしがり屋のわさび。携帯をもってメールをやりだすようになって、顔文字を入れるようになった。ただ、何を入れたらいいのか結構悩む。相手にどう思われるかを考えると、ウカウカとハートも使えない。でも、反対に、来るメールの絵文字には、そこに何か意味を見出そうとしてしまう。ハートがいっぱいだったら、もうその時点で幸せ。

  2008.01.23

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• 着信音

  携帯をもって一ヶ月が過ぎた。生活が変わるかと思ったら、意外にそうでもない。ほとんど電話することも、かかってくることもないから。まぁ、そんなことはどうでもよくて、携帯の着信音の話。その昔、携帯の着信音でその人の性格が分かるとかいう番組をやっていた。細かい内容は忘れたけれど、人それぞれに色んなものを使っているみたい。電車で通っていると、本当は鳴らしちゃいけないんだろうけど、結構着信音が鳴る。流行の歌、クラッシック、ジャンルは様々。その音で、何となくその人の性格が分かるような気がしてしまう。さて、僕はというと、音声着信はスピッツの「運命の人」メール着信は関西競馬のＧ１ファンファーレ。どんな性格なんだ？

  2007.06.29

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• 待ち受け画面

  毎日見ることになる携帯の画面をなんにしようかと思い悩み、結局これにした。吹っ切れんのかなぁ。何やってんだか……。

  2007.05.28

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• デジカメを買いました

  今週末にちょっと予定があり、どうしてもデジカメが必要で、買ってしまった。とりあえず写すものがないので、自分のＰＣの壁紙を撮りました。初めてのデジカメなので、マニュアル熟読中。

  2006.12.17

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• 完全復活です

  PCの調子が悪く、更新もままならなかったのですが、お待たせしました、完全復活です。というのは、PCを新たに買ってしまったのです。今ちょうど設定も完了し、早速更新しているところです。これからも、よろしくお願いしますね。

  2006.12.10

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• 今どこにいる？

  　先日の話。　家で寛いでいるところに、職場の先輩から自宅電話にコールが入った。僕「もしもし、わさびです」先輩「わさびさんか？今どこにいる？」僕「えっ!!先輩、僕の家に電話してるんですよ」先輩「そうだった」　携帯電話が普及し、電話に出るひとがいつも家にいるとは限らないのでこんなことを訊いてしまうのだろう。　　ちなみに僕は携帯電話が大嫌いなので、未だに持っていない。　まぁ、携帯電話といえるものは、自宅電話の子機ぐらいだ。

  2005.11.16

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• コンビニのレジ

  　情報化社会になり、インターネットを含め、通信手段が飛躍的に発展した。　数年前まではまさか自分の家にネットをつなぐなんて事は考えもしなかった。　さて、この通信システムをかなり早くから利用している業界がある。それがコンビにだ。　僕は大分前にコンビニでアルバイトをしていたことがある。　店の事務所の中に縦50～60センチ、横30センチくらい、奥行50センチほどの頭脳に当たる機械と、その内容を見るためのディスプレイがあった。この機械に様々な情報が入力され、送信されているのである。　発注はA４サイズほどのノートみたいなもので商品の並んでいる画面を見ながらかけていく。そして、そのノートを機械のところに差し込んでおくと、自動送信されるという仕組みだ。　また、発注されたものが間違いなく来ているかどうかを検品するのはそれ専用の小さな機械があって、バーコードをスキャンしていくと発注された品物の数量が分かる仕組みになっているのだ。　それから、レジ。この情報もダイレクトで送信される。　何時にどの商品が売れたかというのをチェックできるし、どの商品がどの年代や男女に買われたのかをチェックすることもできる。　ただ、性別と年齢層はレジを打つ人が打ち込まなければならない。　実は、レジには「客層キー」というものがあるのだ。　記憶が曖昧だが、12・19・30・40・50ぐらいに分かれていて、それが男女それぞれあるというもの。　だから、商品を買うためにレジに持っていくと、商品をスキャンして値段が示され、代金を受け取ってその額をレジに打ち込み、最後に客層キーを押すという手順になる。客層キーを押さないと、そのお客さんに対する「シメ」ができないようにもなっているのだ。　でも、なかなか年相応の判断はできないし、忙しい時はついつい数字のキーの近くにある男性50の客層キーを押してしまうことが多かった。　たとえば、パンストを買っても男性50歳、女性だけしか使わないものを買っても男性50歳という具合に。　男性でパンストを買うなんてちょっと怪しい。　この客層キーがあることに気づいてから、僕はよくレジを打つ店員さんの手元を見るようになった。　大体の人は僕のことを50歳ぐらいと思っているようだ。　　もしコンビニで買い物をすることがあったら、手元を見ておくとよい。　最後のキーが下のほうで押されたらそれは年を取っているということになる。　自分は30代なのに一番下のキーだったらショックかもしれないが…。　レジを待っている間に他のお客さんが何歳と思われているかを観察するのも面白いかもしれない。　いい暇つぶしになることは間違いない。

  2005.09.07

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• メインページ

  　メインページの「わさび文学館」開設をして、そろそろ一年になろうとしている。　そこで、今日はがんばって大幅リニューアルをした。　よろしければ一度お越しください。

  2005.08.22

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• アクセス急増の原因

  分かりました。２．３日前の日記の「菅山かおる」がグーグル検索すると上位に出てくるんですわ。かおる姫、こんなとこでも活躍してくれるとは…。ソウルラウンド、真剣に応援しますよ。

  2005.06.28

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• 相対性理論

  　姉妹で芸能活動をしている芸能人は多い。思いつくままにあげてみると〔（　）内の記号は僕の気持ち〕、中山美穂＜中山忍　　叶恭子＜叶美香　　石田ゆり子＞石田ひかり真野響子＜真野あずさ　　安部なつ美＞安部麻美　　　というところだ。　女性が複数いると、どちらがかわいいかを無意識のうちに判断していることが多い。　街などで二人連れの女性たちを見ても、同様のことをしているわけだ。　そこで出てくる結論は決まっている。「かわいい子にはブスが引っ付いている」と。　決してかわいい女の子は自分を引き立てるためにブスを連れているわけではないのだ。　　話を姉妹芸能人に戻すと、僕は中山忍が好きである。ところが、世の評価は美穂のほうが高い。どうしてなのかなぁ。　　

  2005.06.26

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• 桜田門外のヘン？

  　楽天のブログの管理ページは、同じブログ利用者が訪問してくれた場合はその人のHNが出る。そうでない人の場合はプロバイダー？（ヤフーの場合はbbtecというように）が表示される（個人の特定はできませんのでご心配なく）。　先日何気なく訪問者の足跡を見ていたら、「*.keishicho」と出ていた。これは警視庁のことなのか？　僕のページを反社会的なものなのかどうかを見に来たのだろうか。それとも、純粋に面白そうだと言うことで警視庁のコンピュータからわざわざ訪れてくれたのか。　いや、ひょっとしたらHなサイトに行ってしまったので、そこから追跡されたのだろうか。　謎だ。　2005年　桜田門外のヘン。　年表に書き込んでおこう。

  2005.04.24

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• 結局は

  BBフォンが使えない原因は、電話機にあった。FAX内蔵型のものだが、発信するところに問題があったようだ。早速新品を購入して試してみた。OKだった。BBのサポートに電話したりメールしたり、NTTの113にも電話して故障を確かめたり、メーカーにメールして対処のしかたを訊いたりと、忙しい四日間だった。心配していただいた皆さん、色々アドバイスをくれたI.Jさんありがとうございました。

  2005.03.15

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• ＢＢフォンが

  ＢＢフォンが繋がりません。というより、受信はできても発信ができないのです。インターネットは大丈夫なのですが…。モデムに問題があるのでしょうか。普通の電話回線でできるかどうかを試してみる必要があるのでしょうか。

  2005.03.13

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• 妹の雛人形

  　３月３日は言わずと知れたひな祭りだった。僕のうちには妹がいて、彼女が幼稚園ぐらいまでのときは雛人形はなかった。ところが、小学校に上がるころ、お雛様が見たいと言い出した。近くに住んでいる彼女の友達が、立派な雛人形を持っているのをうらやましく思ったのだろう。彼女は買ってほしいと涙ながらに訴えた。その情熱に根負けした両親は結局雛人形を買うことになった。　家はそれほど裕福な家庭ではなかったし、おじいちゃんやおばあちゃんもそうだったので、立派な何段飾りというものは買うことができず、結局ガラスケースに入ったお内裏様とお雛様だけの非常にこじんまりしたものを買うことになった。　それでも妹は大喜びだった。その年のお雛様の節句のときは、大事にダンボールからガラスケースを取り出し、熱い視線を人形に向けていた。「女の子にとって雛人形というのは特別なものなんだなぁ」と思った。　それから何年かした３月３日、父親が不注意からガラスケースに手を掛け、それを落としてしまった。そして、ガラスケースが割れてしまい、お雛様がコロコロと床に転がってしまったのだ。妹は火がついたように大泣きを始めてしまった。どう慰めても聞き入れない。その日は一日「早く直して」と言って泣いていた。妹の泣きように驚いた父親は、次の日に近くのガラスやさんに行き、ケースを元通りにしたのだった。　彼女がリカちゃん人形やなにかで遊んでいた記憶はないのだが、お雛様だけは大事にしていた。　決して豪華なものではないのだが、彼女にとっては大切な宝物なのだ。

  2005.03.09

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• ヤフーでヒット

  　ヤフーでメインページの「わさび文学館」がヒットするようになった。グーグルではすでにヒットしていたので、いずれはヤフーでもと思っていたのだが、それが実現してよかった。　メインページの開設は昨年の９月なので、約５ヶ月かかったわけだが、なんだかうれしい。　さて、プロ野球もいよいよオープン戦が始まる。今日は僕の応援するドラゴンズとベイスターズが戦う。セ・リーグはドラゴンズを応援するのだが、パ・リーグはブログでお世話になっている楽天とメインページでお世話になっているヤフー（ソフトバンク）のホークスのどちらを応援するべきか…。　いずれにしても、今年のプロ野球は面白くなりそうだ。

  2005.02.26

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• やっぱりおかしい

  ＰＣがやっぱりおかしい。起動するとすぐにslam(salm)が原因で云々とメッセージが出たり、いきなり画面が閉じて、青い地に白い文字で再起動を促す(ctrl;alt;del)表示が出てしまう。中古だし、ＯＳがmeなので不安定になっているだけなのだろうか…。どなたか原因を教えてください。

  2005.02.14

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• 不思議なんです

  不思議なんですが、急にインターネットの調子がよくなりまして、快適なネットライフが復活です。なんだか嬉しい。

  2005.02.10

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• 接続スピード急低下

  インターネットへの接続スピードが急に低下しています。何か原因があるのでしょうか。また、対策はありませんか？誰か教えてください。

  2005.02.09

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• 聞かぬは一生の恥

  　楽天の日記欄で、リンクを貼るにはどうしたらよいのでしょうか。僕はワープロの要領で日記を書き込んでいるのですが、タグとかを追加しなければならないんでしょうか？　どなたかいい方法をご存知の方はアドバイスをお願いします。

  2005.02.03

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• 何に似てる？

  　見たこともない人を説明するとき、動物や芸能人に譬えることが多い。僕は小さいとき、よくアライグマに似ていると言われた。中学高校も大体そんなものだった。それが、大学に入って小堺一樹と言われることが多くなった。初めて芸能人に似ていると言われたのである。　まぁ、この場合は髪型を小堺のようにしていたためなのだろう（まだ彼に髪の毛がある頃の髪型である。今の彼ではない）。　髪型で、大分人の印象は違ってくる。ショートとロングでは当然違うし、アップにするとやはり違うのである。　また、憧れの芸能人に近づこうと、同じ髪型にすることもある。アムロヘアー、ヨン様カットなどが最近のものだが、僕の中学時代は女子は大体聖子ちゃんカットだった。もちろん、みんな聖子ちゃんのように可愛かったわけではない。　僕は、浪人生のころ、髪の毛が長かった。そういうのが流行っていたのだ。今で言うと木村拓哉ぐらいはあった。ところが、周りからは不評で、まるでオウムの教祖のようだと言われたことがあった。そこで、思い切って髪の毛を切ろうと思い、床屋さんへ行って、当時髪の毛の短かった織田裕二のようにしてほしいと注文をした。お店の人は了解してくれ、僕はめがねをはずし、自分が織田裕二になるのを待った。　髪の毛は思いっきり切られていく。めがねをはずしているので、鏡に映る自分をぼんやりとしか見ることができない。そして、数十分後、出来上がった自分をめがねをかけて見てみると、同じ芸能人ではあるが、織田裕二とは程遠い、林家こぶ平になっていたのである。　さっきも書いたが、髪の毛の形でその人物になれるわけではない。分かっていたのだけれど、あまりにかけ離れていたのでショックだった。　最近も髪の毛を短くしている。そして、僕にそっくりな有名人が現れた、それは金正日の息子、金正男である。友人からは、影武者になれるぞと言われている。　有名人ではあるけれども複雑である。　

  2005.01.19

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• 気取り屋さん

  　一般にカツどんは、ロースカツを卵でとじて丼に盛ってあるものをいう、と僕は認識していた。ところが、僕の住んでいる町の老舗料亭では、揚げたままのカツをそのまま丼にのっけているものをカツどんとよんでいるのである。　僕はどちらかというと、卵でとじたカツどんが好きだ、いや、カツどんはそういうものを言うのだと思う。　ところが、先日、同僚の人と話をしていたら、カツどんは卵でとじていないほうがいいというのである。理由は、せっかくカリッと揚がっている衣を、わざわざグチュグチュにする必要はないというのだ。揚げ物は本来、カラッとしていなければいけないものなのだそうだ。　そういわれてみればそんな気もする。テレビでカツの特集をすると、衣のカリカリ感をやたらと強調している。やはり揚げ物はカリッとしているべきなのだろう。　カツどんでも好き嫌いがあるということをこの年になって初めて知った。面白い。人の嗜好は人それぞれということか。　ちょっと話は違うけど、以前住んでいた家の目の前に、新しくラーメン屋さんができたので、家族４人でそこへ出かけたことがある。開店して１週間が過ぎたころだった。麺に海藻を練りこんであったり、スープは野菜ベースだったりで、こだわっている様子が窺えた。大将は決して頑固な人ではなく、ラーメンを食べている僕たちに、「いかがですか」と訊いてきたり、スープがあっさりしているわけを尋ねる妹に、親切に作り方を話したりしてくれた。大変腰の低い大将だった。　ところが、僕たちの隣に座ったおじさんは、もう少し煮込む時間を何とかしろとか、叉焼の味がどうのとか、何だかラーメンの薀蓄を並べ立てていた。大将はその一言一言にいちいち頭を下げていた。　しかし、それの様子を見ていた妹は、「おいしいんだからいいんじゃないの」　と、ぼそっと、しかもおじさんに聞こえるように呟いたのだ。僕たち家族も、「うまいよ、大将。この調子でがんばって」　と大将を激励した。おじさんはばつの悪そうな顔をしていた。　おじさんが大将に意見していた真意は分からないけれど、人それぞれに味の好みはあるということだ。おじさんがああしろ、こうしろといったところで、それはおじさんの好みの押し付けなのではないのだろうか。それとも、ラーメン通を気取ろうとしていたのかもしれない。でも、結果として、おじさん一人より、僕たち家族全員はあのラーメンを美味いと思ったわけで、それでいいのである。　後で知ったのだが、そのおじさんは、ラーメン屋さんが新しくできると必ず顔を出して、色々と意見をする人なのだそうだ。それを聞いてちょっと笑えた。　外食産業は難しい。その理由は、その店に食べに来る人がみんな食の知識を知り尽くした人ばかりではないからだ。結果として、おいしければいいのである。そうであれば、自然とお客は寄ってくるのだ。　あの、薀蓄をたれて、食通を気取っていたおじさんが、ラーメン屋をやっていたら、是非お邪魔してみたいものだ。以外においしくなかったり、高かったり、お客さんを大事にしなかったりという店になっているのかもしれない。　基本は、美味しいものをお客さんに食べてほしい、食べてもらったら、心から感謝したいという気持ちがあるかないかということだ。別になんら気取ることなんてないのだ。

  2004.12.13

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• 丸八寿司

  　大学生の頃は、暇はあるけど金がないと相場が決まっていた。僕もそうで、とにかくお金はなかった。しかし、人間というのは悲しい生き物で、ついつい贅沢をしたくなる。　学生の頃の僕は、中華料理屋さんでアルバイトをしていたので、食事に困ることはなかったのだが、バイトが休みのときはどこかで食事をしなければならない。そうなると、近くのラーメン屋とか定食やさんに行っていたのだが、そのお店の中で一番高いもの（1000円を越えるようなもの）は食べたことがなかった。バイト料が入った日でもだ。だから、大学生になってしばらくは、寿司なんてものを食べたことがなかったのだ。　ところが、ある日、バイト先の仲間（Ｙとしておこう）が、「寿司でも食べに行こう、俺が奢るから」　と言って、僕を寿司屋に誘ってくれたのである。　連れて行かれたのは丸八寿司という寿司屋。イリナカから八事に向かう沿道にあり、隼人池の向かいに位置していた。　ふたりはカウンターに座ると、職人さんが注文を訊いてきた。Ｙは、学生並寿司２つとびんビール（大）２本を注文した。「大丈夫なの？高いんじゃ…」　と心配する僕に、「なに、大丈夫」　と涼しい顔で答えた。　注文した品は次々ににぎられていった。マグロあり、白身あり、巻物、玉子焼き、茶碗蒸しありと本格的な内容。お会計ということで、職人さんから言われた金額が、ふたりで2000円だった。　店を出た僕は「むちゃくちゃ安いね」　と彼に言うと、「そうだろ、また来ような」　と言って得意顔だった。　それ以来、僕たちは暇を見つけてはこの寿司屋に足を運ぶようになった。しばらく通っているうちに職人さんとも仲良しになった。それに、この店の名物もわかってきた。その名物というのが、巻物である。ユニークなものが大変多いのだ。　例えば　・北大西洋条約機構巻＝納豆巻（ＮＡＴＯ）　・大三元巻＝きゅうり（青）、マグロ（赤）、イカ（白）が一緒　　に巻いてある。　・嫁姑巻＝トリ貝（姑）とアカ貝（嫁）が一緒に巻いてある。というものだ。　これらも面白いのだが、ちょっと変わったものにカンニング巻というものがあった。僕たちは何度かこれを頼んだのだけれど、あるときは鯛が巻いてあったり、マグロだったり、カッパだったりして、よくわからない代物だった。　あるとき、いつものようにカンニング巻を注文したのだが、そのとき職人さんは、今日はできないと答えた。品切れなのかと尋ねると、お客が他にいないとできないというのだ。その理由を訊くと、カンニングだけに、隣で食べている人のネタをチラッと見て作るものなのだそうだ。だから、運がよければトロを安く食べることができるというギャンブル性に富んだ巻物だったのである。　さて、この寿司屋、もちろん宴会もやっていた。宴会コースには周辺にある大学名がつけられていた。　一番高いコースはＭ大コース。次がＮ山大コース。一番安いのがＭ城大コースである。しかし、周辺にはもう一つ大学があった。僕の通っていたＣ大だ。どうしてうちの大学がないのかと職人さんに訊いてみたら、「アソコは大学じゃないだろ…」　という冷たい答えだった。「でも、うちのバイトとしてはよくやってくれてるよ。だから、うちのバイトはＣ大ばかりだよ」　とフォローなのか何なのか分からないことを付け加えてくれた。　そういえば、うちの大学の備品につけられた大学名の一番頭のところの文字に、横線を平行に一組書き、八の字をその下に書くという落書を見たことがある。日本の最高学府と同じ名前に変身だ。そんなところにも、卑屈でやるせない気持ちが表れていたのだろうか。　しかし、住めば都だ。おかげで僕は５年も大学生をしてしまった。　丸八の「八」と落書の「八」。入学から５年間、年を追うごとに学生生活は楽しくなった。僕の学生時代は末広がりだったわけだ。

  2004.12.12

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