日々是思索（わさび日記）

[技術・家庭科] カテゴリの記事

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• 何でもマヨネーズ

  　今日、夕飯のおかずにとツナサラダを作った（和えた？）。きゅうりの輪切りとオニオンスライスにツナを入れ、塩コショウ少々の後、何か物足りないと思ったのでマヨネーズを絡めた。なかなかに美味い。　僕がマヨネーズと初めて出会ったのは小学校の高学年のころじゃないかと思う。30年近く前になる。大体生野菜にかけて食べていた。僕の中では、ドレッシング感覚で食べるものとしてマヨネーズをとらえていた。　ところが、中学に入ったとき、友達に連れていかれた駄菓子屋兼お好み焼き屋さんでソースのかかったお好み焼きの上からマヨネーズをかけているのに驚かされた。まさかそんなことを…。しかし、食べてみるとこれがやたらと美味しかったのだ。　それ以来僕は何にでもマヨネーズをかけるようになった。マヨネーズをかけて美味しいものを以下に挙げてみる。・白いご飯（ちょっと醤油をたらすと絶品）・明太子・そうめん・和風ハンバーグ・トースト・オムレツ　一度試してみてはいかが！！

  2005.04.04

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• インド料理

  　世界各国どこでも食べることができ、しかも当たり外れのない料理といえば中華やインド料理だろう。イギリスにいたときにロンドンの新世界という中華料理のお店（飲茶専門）に入ったが、中国人も訪れる店とあり無茶苦茶おいしかったのを覚えている。　僕が滞在していたルイスという町では中華料理店を見つけることはできなかったが、インド料理屋さんは発見できた。田舎の町にもインド料理店はあるんだなぁと感心したものだ。　なぜイギリスにインド料理店が多いのかというと、イギリスがインドを植民地にしていた関係でインド人が多くイギリスに渡り、インド料理店を開いていったのではないだろうか。　インドを代表する食べ物というとカレーだが、イギリスで出されていたカレーはスープのようなもので、日本の家庭で食べるものとは大きく違う。　最初に日本にカレーが入ったのは幕末のころではないかと思うのだが、日本が開国をしてイギリスとも貿易をはじめるようになり、外国人の住む場所として横浜が選ばれ、そこでカレーが出されたようだ。それが日本国内にも広がっていったのだが、どのような過程で今の日本人が食べているドロドロカレーになっていったのかはちょっと分からない。　世界に広がっているインド料理の店が、僕の住んでいるＨ市にもある。有名な店らしく、先日職場の先輩方とそこのランチを食べてきた。　注文したのは1200円のＣランチ。マサラ（カレー）、タンドリーチキン、サラダ、スープ、ナン（またはライス）が付くものだ。　マサラは３種類の中から選ぶことができる。何にしようかメニューを見ていて驚いたことがあった。それは、ビーフマサラなるものがあったからだ（他にはチキンと豆）。「ちょっと待って、インドでは牛は食べてはいけないんじゃないの」　僕はそんな疑問を持った。早速店の人に訊いて見ようと思ったのだが、店員さんはほとんど日本語が話せなかったので聞くことをやめてしまった。　だが、どうにも納得がいかない。そこで、家に帰り、インドのことを世界史の教科書で調べてみた。　インドは現在ほとんどがヒンズー教徒である。インドという国名はこの「ヒンズー」に由来しているそうだ。　ヒンズー教では牛は神の使いとされているので牛を神聖視する。インダス文明の遺跡から発見される印章にも牛を刻んだものがあるらしく、かなり昔から牛を特別視する伝統があったようだ。　しかし、インドにはヒンズー教以外の宗教がいっぱいあった。古いところではバラモン教（カースト制度の根源）。それに反対することで発生した仏教やジャイナ教などだ。ところが、しばらくすると仏教やジャイナ教などは勢力が小さくなり、インドの民間信仰と結びついたヒンズー教ができてくる。そして、インドの広い範囲にこの教えが広まっていくのである。　ところが、インドの西に位置するアラブ世界が拡大し、結局インドはイスラム教徒の支配化に入ることとなる。ムガル帝国の成立だ。そのため、イスラム建築のタージマハルがインドを代表する建築物となっているのだ。　その後、ムガル帝国も衰えを見せ、勢いを回復しようとヒンズー教徒が立ち上がり、インドに住んでいたイスラム教徒が北部に逃げ、パキスタンという国を建国するのである。　インドは大変大きな国なので、地方によってはイスラム教徒もいる。イスラム教は豚を食べないので、インドに住むイスラム教徒が出している店がＨ市のインド料理店なのではないのだろか。　ほとんどが僕の憶測なのだが、皆さんはどう感じられるだろうか。　ただいえることは、インドという国は奥が深いということ。　人々の生活スタイルも料理もすべて含めて。

  2005.03.26

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• カルピス

  　僕がまだ小学生のころだから、30年近く前。そのころの夏の飲み物といえばカルピスだった。今のようにコンビニがあるわけではないし、自動販売機がそこら中にあるわけでもなかったので、家で飲むジュース類といえばカルピスだったのだ。　ところがこのカルピスというのは高級品で、家ではコーラスを飲んでいた。それも、父親が仕事場から貰ってきたもので、我が家でお金を出して買ったことはなかった。　そのコーラスを家では氷を入れた水にちょこっとたらす程度で飲んでいた。それが当たり前だと思っていた。　さて、僕の友人でエルビーという会社の社長の孫がいて、彼のうちに行くと決まってカルピスが出てきた。　コーラスと比べると、甘ったるくないので分かるのだ。それに、友人は「カルピスだよ」　と丁寧に説明もしてくれていたし、証拠といわんばかりにカルピスと書かれた瓶まで見せてくれたのだ。　ある暑い夏の日、彼のお母さんがいないときに、その家を訪れたときのこと。「今日はお母さんがいないから、僕がカルピスを作るよ」　と友人が言ったので、彼についてキッチンに行ってみた。彼は流しの棚からカルピスを出し、僕の家の1.5倍はありそうな冷蔵庫から氷を出してグラスに入れた。そして次に驚くことが発生した。というのは、彼が氷の入ったグラスの中にカルピスを注ぎだしたのだ。「何やってんの？」　と僕が訊くと、「こうやって作るんじゃないの」　と彼は答えたのだ。　飲んでみると、いつも彼の家で飲むカルピスだった。　彼の家で感じていたのは、カルピスとコーラスの違いや味の濃さだけではなかったことに気づくのは大学生になってから。高い車に乗っていた彼の姿を目にしたときだった。　今ではカルピスをちゃんと作って飲めるようになったが、カルピスと聞くと、あのときの驚きが蘇ってくるのである。

  2005.03.20

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• ゲッペイ

  　中華料理が好きな僕は、その中の高級食材以外のものは大体食べたことがある。ところが、どうしても好きになれないものがあるのだ。それが「ゲッペイ」というお菓子である。お店やものによってさまざまだが、僕は妙に甘い餡子がものすごい圧力で固められたといったぐらいギュウギュウに詰まったものを食べたことがある。大きさは直径が７・８センチぐらいのものだったにもかかわらず、全部を食べきることができず、１／３ほどを食べたところでやめてしまった。お菓子と呼ぶにはあまりにもボリュームがありすぎるのだ。　ちょっと違うが、イギリスに行ったとき、妹がおいしそうにスコーンなるものを食べていた。イギリスの名物だという。せっかくと思い一口食べてみると、粉をすごい圧力で固めたようなものだった。ジャムやバターをぬって食べるのだけれど、それでも僕にはきつかった。やっぱりこれもお菓子と呼ぶにはボリュームがありすぎた。　基本的に僕は粉っぽいお菓子が嫌いなのだなぁ。

  2005.02.24

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• わさび食堂（河豚の宴）

  　皆さんから好評を得ているわさび食堂を昨日開いた。メインは河豚。以前美味しいすき焼き懐石を食べたお店で河豚懐石もやっているというのだが、やはり高いので、それならわさび食堂で出せばいいじゃないか、ということになったわけだ。　食材の調達は、僕の家の近所にある魚屋さん。いつも僕が刺身を買うお店だ。　集まった人数は10人。その中にアメリカ人のスティーブもいた。鍋による国際交流だ。　人数が確定したところで、早速魚屋さんに注文。10人分と聞いてさすがに大将は驚いていたが、一人3000円で河豚を用意してくれるということで交渉は成立した。こう考えると、お店で食べる河豚はやはり高い。大体１万円前後だからだ。　さて、いよいよ宴の開始。一番乗りはナベさん、Ｈさんそして豪傑Ｔさん。ナベさんは「大吟醸　鑑評会用特別仕込み　究極の花垣」という800本限定の日本酒を持参してくれた。感動した。　彼らに留守番を頼んで、魚屋さんに河豚を取りに行くと、女将さんが河豚ちりと河豚刺しの食べ方をメモしたものをくれて、大いに参考になった。出汁は昆布でとり、ちょっと酒と塩を加えるのがコツらしい。食べるときはポン酢ともみじおろしを使うが、ポン酢は愛知県の誇るミツカンの高級品（１瓶400円ぐらい、普通のものは200円ちょっと）を購入、もみじおろしは一味を加えることでそれらしさをだすというアドバイスをもらった。　籠に入った河豚をもって帰宅してみると、すでに3人は酒盛りを始めていて、冷蔵庫に入っているものを勝手に取り出し、フライングである。　その後続々と来店。あっという間に部屋はいっぱいになった。　早速河豚刺しから行くことに。これが絶品だった。続いて鍋。胴体とアラを一緒に煮込み食べてみると、やはり絶品だった。みんなの顔がほころぶ。美味しいものを食べるとみんな幸せになるようだ。これには国境がない様で、スティーブも大喜びだった（彼は河豚初体験だった）。　美味しい河豚があったのか、宴は大盛り上がり。Ｔさんは女性人がいるのにスティーブとスラングの話で盛り上がり、僕はマーチンと一緒に歌を歌い、ここでも国境を取り払うことができた。　〆は雑炊。河豚の良い出汁が出てこれも絶品だった。　なんだかみんな愉快で、Ｋ野さんはうちのお風呂にまで入ってくれて、まるで自分の家のように寛いでくれたことが嬉しかった。　あまりに盛り上がったため、スティーブとナベさんはうちにお泊り。朝目が覚めると、ナベさんがやっぱり洗い物や後片付けをしてくれていた。ありがたいと思った。　今回の会費は4500円（酒代を含めて）。本当は4000円でも良かったのに、みんなが気を使ってくれて、500円のチップをもらったというわけだ。　こうして考えてみると、やはりお店の河豚は高い。まぁ、雰囲気を一緒に食すとなれば高くなるのは仕方ないが、家でも同じようなものが食べられるということが分かった。　あまりにも好評だったので、次回はスティーブのガールフレンドも参加する予定である。ただ、中華料理を食べたいということなので、次回は中華パーティーである。　アメリカという国はあまり好きではないけれど、スティーブは良いやつだ。もし日本とアメリカが戦争をして、戦場で僕と彼があったら、必ず抱き合おうと約束をした。ほんとうに面白いやつである。　楽しい会にできた皆さんに感謝である。そして、宴のメインである河豚を格安で提供してくれた魚屋さんに感謝。ナベはやっぱりいいものだ、と改めて感じたひと時だった。　

  2005.01.28

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• イカの塩辛

  　好き嫌いの話は何度も書いてきたが、今日はそれを克服できた話。　実は、先日ある和食屋さんですき焼き懐石を食べたのだが、その料理の中に、イカの塩辛があったのである。　普段なら絶対食べようとしないものなのだが、周りの人たちがえらく美味そうに食しているのを見て、だまされた気分で一口食べてみた。そうしたら、これが絶品だったのである。全く臭さもなく、お代わりをしたいぐらいだった。　塩辛は鮮度が命といわれる。きっと新鮮なものを調理したので、あんなに臭みのない塩辛に仕上がったのだろう。　僕が最初に口にしたイカの塩辛は、瓶詰めのものだった。無茶苦茶臭くて、どこが美味いのかちっとも分からなかったが、今回食べた塩辛なら、何度食べてもいいと思った。　本当に美味しいものに出会えて、何だか得した気持ちになった。

  2005.01.23

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• 巨人・大鵬・玉子焼き

  　僕らの大分上の世代の人たちの子ども時代、男の子が好きなものとして挙げられたものだ。巨人はあの巨人、大鵬と言うのは無茶苦茶強かった横綱、そして普段食べる玉子焼きである。　今では考えられないだろうが、四十年以上前のころは、卵の値段は高かったそうだ。現在手に入る卵の値段がそのまま四十年ぐらい前の値段と思って良いそうだ。仮に、四十年ぐらい前の教員の初任給が一万円から二万円の時代なので、卵を当時の価値に単純換算するとすると二千円と言うことになる。本当に高価な代物だったわけだ。　僕が子どもの頃、卵がいくら位だったのかよく分からないけれど、遠足のお弁当には必ず玉子焼きが入っていた。　例のごとく、料理下手のうちの母が作る玉子焼きは薄焼き玉子で、クレープ状になったものを左右折り曲げただけのものだった。ところが、よそのうちのものは厚焼き玉子で、僕にとっては憧れの代物だったのである。だから、一人暮らしを始めたときに真っ先に覚えたのが厚焼き玉子なのである。今では、僕が母に作ってあげているのである。母はいたく感動している。　さて、玉子焼きの形もそうだが、味付けと言う点で言うと、砂糖派と塩味派に分かれる。うちは砂糖で味付けをしていたので、玉子焼きは甘い。しかし、僕の知り合いは、玉子焼きは塩味だと言って譲らないのである。　さて、皆さんのうちはどちらなのでしょう。

  2005.01.17

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• すき焼き

  　僕の子どもの頃は、牛肉を食べるということは家族にとっての一大イベントだった。カレーに牛肉なんてことがあるだけでも、何だかウキウキしたものである。　そんな僕のうちで、夕飯がすき焼きと言うことになると、大事だった。今のように霜降肉ではなく、こま切れだったが、それでも大騒ぎだった。ただ、家のすき焼きは変わっていて、鍋で牛肉と野菜を一緒に煮込んだものを一皿ずつ食すという物で、言ってみれば、牛丼の上を皿に盛ったようなものだった。　就職して、すき焼き鍋を囲んですき焼きをやるようになったが、どうやら、このすき焼きの作り方には色々と流派があるようだ。　まず、家でやっていたのは、肉を色が変わるまで焼いて、その後に野菜を並べて、醤油、酒、砂糖で味付けをして食べると言うものだ。これを肉あぶり流と名づけておこう。　もうひとつが、鍋にあらかじめ割り下を入れて、そこに肉や野菜などを投入するものである。これを割り下流と言っておこう。　実は、今日、近くの和食屋さんですき焼き懐石なるものを食べてきた。すき焼きは自分たちで作るのではなく、女将さんの指示で調理していくのだが、やり方は肉先焼きの割り下使用であった。　最初に肉を軽く焼いて、そこにソースのように割り下をかけて一枚目の肉を食べる。これが無茶苦茶美味かったのだ。その後、野菜を入れて、その上に肉をかぶせていく方法で食べていった。割り下は、同様にソースのようにかけて食べる。これもかなり美味かった。　すき焼きも家やお店によって色々な個性を持っているのだなぁと思った。　ちなみに、値段は4000円だった（飲み代抜き）。満足満足。

  2005.01.13

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• 最高のスパイス

  　うちの家族は、それぞれに嫌いなものをもっている。父親はチーズがだめだ。理由は石鹸を食べてるみたいだからだそうだ。石鹸を食べたことはないと思うのだが…。母親はカレーに入っている肉。焼肉は食べるのに、不思議である。妹は高野豆腐とおでんの大根が苦手らしい。　僕も結構好き嫌いがある。シメサバ、塩辛、牛乳、イモ、かぼちゃ、豆などはどうしても食べる気にならない。　そんな中で、最も嫌いなものが納豆である。納豆好きの人には申し訳ないが、これはどうしても好きになれないのだ。　ところが、うちの両親は納豆が大好きで、以前一緒に暮らしていたとき、彼らは朝から納豆を食べていた。寝起きでテンションが上がっていないときにあの匂いを嗅ぐと、結構きつくて、朝から両親と喧嘩になっていた。　今から五、六年前、上司のお宅にお邪魔したときのこと。転勤してきた人たちばかりの集まりで、上司のファミリーも含めると十人を超える人数のホームパーティーである。　奥さん自慢の手料理でもてなしをうけ、酒もいっぱい飲んで盛り上がっていた。そんな時、キッチンからイヤ～な臭いがしてきたのである。「もしかして…」　僕の不安は的中した。奥さんは納豆を油揚げの中に詰めて焼いたものを僕の目の前に置いたのだ。数は二十個はあっただろうか。カップに入っている納豆だけでも、ものすごい臭いなのに、山のような納豆の塊に加え、火が通されているので、気絶しそうな納豆臭が部屋中に充満していた。僕は、できるだけそれを見ないようにしていたのだが、その行為が「遠慮」と映ったのか、「わさびさん、遠慮しないでどうぞ」　と奥さんはそいつを勧めたのである。　僕は、「はぁ」　というのが精一杯だった。モジモジしている僕を見て、奥さんは、気を遣ってくれたのか、そいつをわざわざ僕の取り皿にひとつ乗っけてくれたのだ。仕方がない、一口食べると、やっぱり美味しくない。幸い葱がいっぱい入っていたので何とか一つは食べることができた。その様子を見ていた奥さんは、「どう？美味しいでしょう？」　と僕を覗き込んだ。「は、はい。とても美味しいです」　小心者の僕はそう答えるしかない。「そう、やっぱり美味しいでしょ。遠慮しないで、はいもう一つ」　奥さんはそう言って、またそいつを皿の上に乗っけたのだ。結局三個も油揚げの納豆詰めを食べることになってしまったのである。災難だった。　まぁ、よく考えてみると、僕の嫌いなものは体に良いといわれるものが多い。食べなくてはいけないなぁと思うことがないわけではない。だから、何とか克服しなければと思うのだが、その方法が分からないでいる。　でも、好きな人から、「あなたの体を考えているのよ。だからちゃんと食べてね」　なんて言われると、たとえ嫌いな納豆でも五人前は食べられそうだ。　鈴木京香から「食べなきゃダ～メ」　なんて言われたら、百人前だって食べられそうだ。　結局料理は、何を食べるかではなく、誰と食べるかが大事なんだなぁ。　最近は一人でご飯を食べることが多い。話し相手はテレビだ。　料理の一番のスパイスは、想いの通じた人なのかもしれない。

  2005.01.08

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• どうしても食べたくなっちゃうもの

  　日々生活していて、どうしても食べたくなったり、飲みたくなったりするものはないだろうか。　ある本によると、コカコーラは昔、コカインをワインに入れて売っていたのだが、アメリカでは禁酒法がしかれたため、お酒販売ができなくなり、ワインの代わりにシロップにして売ったのだそうだ。現在はコカインは入っていないが、コカコーラのコカはその時の名残らしい。　飲み物に麻薬を入れることで、習慣性を持たせ、飲ませるという手段をとっていたわけだ。　こうしたことは別にして、僕は年に何度かどうしても食べたくなるものがある。その一つが「寿（す）がきやのラーメン」である。この寿がきやは、名古屋を本拠地にするラーメン屋さんで、これも名古屋が中心のスーパーであるユニー（昔は西川屋といっていた）には必ずと言って良いほど店舗を構えていた。僕のうちの近くにもユニーがあり、当然寿がきやもあった。味は和風とんこつと言われる独特のスープである。それに、やたらと安いのだ。今から二十年ほど前では、普通のラーメンで百円台だったのではないだろうか。チャーシュウ麺でも三百円はしなかったと思う。　寿がきやのラーメンのもう一つの特徴が、学校給食の時に使った先割れスプーンのホークの部分が若干右に寄っていて、その先が長くなったような中途半端なスプーンがついてくることだった。確かにこれを使うと、丼の下に沈んだ麺まですくうことができて便利ではあった。　それからもう一つが、ＫＦＣである。これは、年に一度ぐらい食べたくなるものなので、寿がきやに比べると食べたくなる頻度は少ないのだけれど、食べたい衝動にかられる代物である。　実は、昨日久しぶりにＫＦＣを食べた。注文したのは４ピースのサラダセット。久しぶりと言うこともあり、とてもおいしかった。でも、食べている途中でふと思ったことがある。このフライドチキンになっている鶏の部位のどこが一番おいしいのだろうかと言うことだ。僕は基本的に鶏肉はモモが好きなのだが、ＫＦＣでは手羽元が美味しいような気がしたのである。これは発見だった。　まぁ、こんなものは好みなのだろうが、焼き鳥やから揚げにするとモモが美味しいのに、手羽元が美味しくなってしまうのは、さすがカーネルと思ってしまった。　その他にどうしても食べたくなってしまうのが、インスタントラーメンだ。定番はカップヌードルだろうが、僕の一番好きなのは、日清どん兵衛だ。これは、食べ方があって、お湯を入れる前に、かまぼことあげをできるだけ麺の下に入れておく。そうして、線のちょっと下までお湯を注ぎ、三分四五秒ぐらいで食べると美味い。すでにかまぼこには湯がしみているので、むちゃくちゃ大きくなっているし、あげも最初から汁が十分にしみているので美味いのである。　他のカップうどん（乾麺を使用したもの）に比べると、麺のしこしこ感も全然違うのだ。さすが、美智子様のご実家（あまり関係ないか…）。　最近は高価なカップめんが登場しているが、コンビニでの価格が１２０円台（スーパーでは１０５円）のカップめんは侮れない。さすが、日本を代表する食べ物である。　

  2005.01.06

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• ハンバーグへのこだわり

  　僕が物心ついた頃、好きになったのは島倉千代子だった。父親が彼女のだファンで、隣の県にある長島温泉（現ナガシマスパーランド）によく彼女を見に行った。握手もしてもらった。だからなのかもしれない。　その次に好きになっのが、石川さゆり。これも長島温泉関係で、お盆にそこへ春日八郎を見に行き、その前座で歌っていたのが彼女だった。『津軽海峡冬景色』のヒットする前で、持ち歌は『沈丁花』だったと思う。年齢だと二十代の半ばだったのではないだろうか。正直、ものすごくきれいだった。　実は、僕の初恋は、小学校三年生のときで、相手は担任の先生だった。この先生は、石川さゆりによく似ていた。そんなこともあって、彼女を好きになったのかもしれない。　小学校に入ったときは、ピンクレディーの全盛期で、僕はミーちゃんが好きだった。　中学に入ると、松田聖子がデビュー。もちろん、彼女の虜になり、高校生のときは中森明菜に魅せられた。　大学生になって、ウインクのファンになった。僕はサッチン（鈴木早智子、向かって右側の女の子）が好きだった。　就職して、色々な女性芸能人に心をときめかせたが、結局、鈴木京香に落ち着いた。理由はよく分からないが、僕は彼女のファンを十年近くやっている。　僕は今でも夢があって、その夢と言うのは、彼女の作ったハンバーグを食べることだ。　その昔、とんねるずのやっていたハンマープライスと言う番組があったが、もしそれで、鈴木京香が家に来てくれて、彼女の作ったハンバーグを食べることができる券があったら、五十万までは出せただろうなぁ。　僕は、ハンバーグが好きだ。小さいときに食べたハンバーグはマ○シンのやイ○イの物ばかりで、母親の作ってくれたものを食べたことがない。自分で作るようになって、これだけ、調理した人の体温（？）を感じることができる食べ物はないと思ったからなのかもしれない。　今でも、好きになる人には、ハンバーグを作ってもらいたいと思う。ラップで包んで、肉を固めるのではなく、素手で作ってもらわないといけない。これは、僕のこだわりである。　今年こそは、ハンバーグを僕のためだけに作ってくれる女性を見つけたいものである。もちろん、味噌汁つきで…。　

  2005.01.04

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• しることぜんざい

  　暖冬といわれている今年も、さすがにこの時期は風が冷たくなってきた。我が家でも、コタツのメモリを「強」にして、寒さをしのいでいる。　　寒くなってくると食べたくなるものは色々とあるけれども、しるこやぜんざいもその一つだろう。　ところで、しることぜんざいの違いはどこにあるのだろうか。僕の感覚では、こし餡がしるこで、つぶ餡がぜんざいではないかと思うのだが…。　基本的に僕は甘いものがあまり好きではない。だから、この二種類のものをほとんど食べないのだが、強いて食べるのは、ぜんざいのほうである。もちや栗が入っているとなお良い。ぜんざいのほうが、豆の殻の甘みが加わっておいしいのである。　手間がかかるのはしるこの方だろうけれど、ぜんざいの方がおいしいと思うのは僕だけだろうか…。　料理は、手間をかければおいしくなるのは当然だが、こと、ぜんざいやしるこについてはそうはいえないみたいだ。

  2004.12.16

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• 母のカレーライス

  　一人暮らしをして、めっきり食べなくなったのがカレーライスである。一人分を作ってしまうと、三日ぐらい食べないといけないのでほとんど作らない。　ただ、こう寒くなってくると、カレーも食べたいなぁと思ってしまう。そう思ったら、カレー専門店にでも行って食べればいいのだろうが、やはりカレーは家で食べたい。そこで、先日思い切ってカレーを作った。これから三日間はカレーばかりを食べることになる。　自慢ではないが、僕の作るカレーは、それほど不味くはない。だから三日も食べられるのだが、うちの母のカレーは、今から思うとそんなにおいしいとはいえないのだ。　基本的に、うちの母は、料理がそんなに上手なほうではない。そのことも本人はよく自覚していて、小さいときからかなり惣菜品を食べさせられた。煮物に酒やみりんを入れるのを知ったのはつい最近のことである。　こんな母の作るカレーも大体がおいしくはなかった。いや、小さいときはそれでもおいしいと思っていた。だって、僕の知っているカレーは給食のカレー以外では、母のものだけだからだ。　今から思えばとんでもない代物である。カレールーには６皿分と書いてあるのに、たくさん食べさせようと思って、水をいっぱい入れるので、ご飯にかけたら、砂漠の水のようにスーッと染みていく。おまけに大雑把というか、ジャガイモは半分にカットされているだけ。しかも、むちゃくちゃ入っているのだ。ご飯と同じ量ぐらいに、ジャガイモが皿に乗っている。そして、そのジャガイモに隠れるように豚こまがいるというカレーなのだ。小さいときにジャガイモを食べ過ぎたのか、今では僕はジャガイモが大嫌いだ。　まぁ、小さいときからそういうものしか食べていないので、別に文句はなかったが、高校生のときに、ちょっと母親と言い争いをして日、たまたまカレーが夕ご飯だったので、「このジャガイモ、何とかしろよ」　と母に食ってかかったことがあった。それを聞いて「何がよ」　と母。「ジャガイモがでかすぎるんだよ。手抜きしないでちゃんと切れよ」　と僕が語気を強めて言うと、「ジャガイモいっぱい食べると、ご飯が減らなくてすむでしょ」　という反論が帰ってきた。　僕は何もいえなかった。うちはそんなに貧乏だったのかなぁと思ってしまったからだ。その会話を父は横で聞きながら、上手そうにジャガイモを頬張っていた。父は母の料理に文句一つ言ったことがない人なのだ。　一人暮らしをはじめて、もう20年近くになる。たまに実家に帰ってもさすがに母はカレーを作らない。あのときのことがまだ気になっているのだろうか。　今年も年末から実家に帰る予定である。今回は母のカレーを食べてみたいと思っている。　特に何かがあったわけではないが、ちょっとそんなことを思ってしまった。

  2004.12.08

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• わさび食堂

  　以前、「スポーツバーわさび」をドラゴンズの日本一を祈念して開いたことがある。「昔とった何とか」で、鍋あり、中華ありで皆さんをもてなした。その評判が広がり、今日は夜になかなか外に出ることのできない奥様方と見目麗しき独身女性を招いての「わさび食堂」を臨時営業することになった。参考までに本日のメニュー・中華くらげ・鶏のから揚げ（Ｒ子さんのリクエスト）・鮭とシメジのパスタ、クリームソース・ぺペロンチーノ・天津飯（Ｎ谷さんのリクエスト）・レタスチャーハン（同上）・卵スープ　人数の関係で職場のすべての女性を招待することはできなかったが、それでも参加していただいた皆さんには好評だった。「いっそのこと、店をもったら」　と何人かの方がおっしゃってくれたし、「一人でこんなものを作るなんてすごね」　という声もあがった。　確かに、僕は毎日自炊のため、食べたいものをせっせとこしらえて食べている。せっかくだからおいしいものを作りたいと思い、日夜研究をしている。　でも、一番おいしいのは好きな人から作ってもらったもののはず。彼女が作ったものは絶対おいしいに決まっている。その理由は、好きな人においしいものを食べてほしいと思って料理しているに違いないからだ。　ちょっとまてよ。そういえば今日も少しでもおいしいものを食べてほしいと思ってがんばった。だからいい結果が出たのかもしれない。　料理の基本はここにあるような気がした一日だった。

  2004.12.01

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