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2006年10月11日
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昨日夜更かししたせいか、本日かなり眠い気分のまま、映画鑑賞に行ってきました。
本日観たのは、「涙そうそう」です。

あらすじは、2001年の沖縄。いつか店を出すという夢を持ち、ひたむきに生きる青年・新垣洋太郎。明るく、おおらかな性格の洋太郎だが、この日はいつにも増して、笑顔がこぼれている。それもそのはず、妹が高校に合格し、本島にやって来るのだ。
洋太郎が8歳の頃、母の再婚によって、洋太郎の妹になったカオル。だが、義父は姿を消し、母も幼い兄妹を残して天国に旅立ってしまった。以来、洋太郎は、「カオルはひとりぼっち、どんなことがあっても守ってあげるのよ」との母の遺言を胸に生きてきた。
船着場に洋太郎を見つけて、手を振るカオル。カオルの大人びた美しさに、洋太郎は驚き、呆然とする…。[上映時間:118分]

兄妹愛を描いた作品。
恋より切ない愛の物語とは言いえて妙で、妻夫木君、長澤まさみちゃんが話す沖縄弁が、とっても良かったです。
しかし、ストーリーは先が読めます。それはもう、ことごとくうっしっし
思ったとおりの展開で、正直、もう少しひねりが欲しかったかな・・・。

洋太郎(にーにー)は、自分がカオルを守らなくてはいけないと思い続け、父親のような包容力で守ろうとするのです。でも、優しすぎるし、いい人すぎるし、頑張りすぎる!で、ちょっと頼りない。

自分のことよりカオルの幸せを願い、どんなに辛いことがあっても「なんくるないさ~(なんとかなるさ)」と笑って頑張りつづけます。どう考えても、なんくるないわけない状態なのに・・・。

カオルが別居してからの、最後の方の展開はちょっと無理やりすぎな気がします。
歌をモトに作られた作品なので、にーにーが死ぬのは仕方ないと思って観ていたのですが。
正直・・・。
死ないほうが、良かったな。
それも、あんなにあっけなく・・・。
確かに泣かせる手段としては手っ取り早いけど、何か違う方法でも良かったと思う。

葬式後、カオルのもとに届く、お約束のにーにーからの成人式の着物と手紙のシーン。
本来、泣けるシーン。私も、それなりに涙は浮かべましたが・・・
「そんなの買うぐらいなら、そのお金で栄養のあるもの食べてよ!」
と、まず思ってしまう・・・リアリストの私わからん

友人とカクじーさんの「泣けるよ、号泣だよ!」の言葉に、万が一号泣したらマズイとアイメイクに工夫を凝らし、ハンカチ握り締めてみていましたが・・・。
題名どおりの涙ポロポロ状態には私は、なりませんでした。所々の泣き所で、うっすら涙を浮かべるぐらいでした。

妻夫木君のさほど、ファンでもないのですが、好演技でした。こんな好青年いるわけないじぁない!という好青年を見事に演じていて、感情や思いが伝わってきました。
長澤まさみも、違和感なく、今までの映画に比べると表情がころころと変わってかわいい!
ただ、たぶん忙しくて疲れていたのだと思うけども、目の下にしっかりとクマがあって、メイクで誤魔化せなかったのは惜しいです・・・。

全体的に、この映画は映像と音楽にかなり助けられていました。

血のつながらない兄妹もので、長澤まさみ主演。
と、なると、これは、「タッチ」、「ラフ」と続いて、あだち充の「みゆき」みたいなのかな?ともチラッと思ったりウィンク
もしかしたら東宝さんは、「みゆき」の映画化を考えていたかもしれないけど、「ラフ」の見事なコケっぷりからそれはないかも?
まあ、この映画がコケたら東宝は本当に涙そうそうよね~っと意地悪く思いつつ、予告で流れた沖縄の映像に惹かれ、見に行ってきたこの映画、私の評価は☆4つ。

すべての人の心へ- 涙そうそう 兄イニィと過ごした日々 涙(なだ)そうそう もうひとつの涙(なだ)そうそう






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最終更新日  2006年10月12日 06時43分57秒
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