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2012年08月25日
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最近、ブログさぼり癖がついたように感じる今日この頃。

そんな自分にカツ!を入れるべく…
結構前に、旦那の希望で観てきた映画の感想をアップしてみる。


「時をかける少女」の細田守監督による、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」



あらすじは、
人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”(名前は最後まで、なかった!)に恋をした大学生の花。
やがて妊娠し、雪の日に女の子の、雨の日に男の子の《おおかみこども》を産む。
姉弟は雪、雨と名づけられるが、ある日突然“おおかみおとこ”が帰らぬ人に。
遺された花は子供たちを人間として育てるか、おおかみとして育てるか悩み、山奥の古民家に移り住む。
日々成長する快活な雪と内気な雨。小学生になった2人にそれぞれ転機が訪れる。
というもの。

要するに、おおかみおとこと恋をしてその子供を授かった母親花とその子供たちの物語です。


いやしかし、このおおかみおとこ!「1回ぐらい避妊しろよ!」って思うのは、間違っていないよね?
自分が、最後の狼人間で頼るべき他人は皆無という状態で、しかも花も天涯孤独な上、学生なのですよ?!
なぜ、おおかみおとこが避妊しないのかを、観客に納得させてくれる演出がないのが、かなりひっかかるポイントでしたよ。
さらに、ファミリー向けの宣伝しておいて、○姦シーン入れちゃダメだろう!と突っ込み入れたくなったのは、私だけだろうか?

そして、序盤で子供たちのお父さんであるおおかみおとこが、わけのわからん死に方をし、普通の子供でも大変なのに、秘密を抱えた幼子を、必死で育てるシングルマザーの奮闘記となります。

ちなみに、そのわけのわからん死に方のシーンでは、死体が狼である彼は人間社会では動物の死骸として処理されてしまいます。
花は、最愛の人が亡くなった悲しさを全く、誰とも共有出来ないのです。
このシーンを見て、コミュニティにおける少数派であったり、明かせない秘密をもった人間の辛さを描きたかったのかなと製作側の意図を考えてしまい、いまいち感情移入できず…。自分の子供心は死滅してる気がして、ちょっと悲しくなりました。

それでも花は、つねに一生懸命で実におおらかにお母さんを続け、前向きに田舎に引っ越す決断をするのには勇気づけられましたが。

はなの芯の強さ、笑顔の強さ。
「辛いことや悲しいことがあったときに笑いなさい」という教えを、はなが最後の最後まで貫き通すのが、素敵です。

ありのままに、相手を受け入れるはなが、おおかみおとこの子どもである雪と雨を、悩みながらも結局は、ありのままに育てて、その子供たちの選択を受け入れていく。

雨は10歳で、人間ではなく、狼として生きることを自ら選らんでしまうけど。
普通の母親は、あの潔いまでの別れにはならないと思う。
決別のための儀式のような一夜の後に、はなの叫びが実に清々しすぎて、そして強くて、ぐっと来るものがあった。


ちなみに、今回の雨にしろ、草平にしろ、10歳前後男子の異常な男前ぶりは何なんだろう…。
おかげで、わけのわからん死に方した、狼男のダメっぷりが一層際立つというか…。


そして、花が、狼男と恋人時代、待ち合わせをしていて、ひたすら待ち続けた後の、あの笑顔はうそくさい。
と、瞬時に思った自分にショック。

いや、でもさ。
無理でしょ。
あそこであんな風に、笑えないでしょ。
監督に言いたい。
「世の男性の理想の女性像が、これから花ちゃんになったら、どう責任とってもらえるのか!」と。
ちなみに、私が花ちゃんのように、ひたすら待ち続けるということはないですが、万が一同じ状態だったとして。
はなちゃんと同じく、笑顔で相対するとは思いますが、「さて、どうしてくれよう」という、内心のたくらみを秘めた、満面の笑みになるので、危険を察知した相手が恐れおののく気がする。


この映画の私の評価は、☆3つ半。

花の芯の強さと、雨と草ちゃんの男前さと、雪の「早く大人になりたい」のセリフが良かったデス。










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最終更新日  2012年08月25日 13時00分18秒
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