海の闇、月の影 <1〜18巻完結> 篠原千絵【中古】【あす楽対応】
双子の神秘に憧れてやまなかった高校時代に、途中まで読んだままでしたが、ライン漫画におすすめされて、無性に読みたくなって大人買い。
古代のウイルスに感染したことにより超能力が発現、善と悪に分かれて戦う事になった流風と流水。
最初は二人の性質が分かれる切っ掛けとなった克之の奪い合いだったのが、世界の支配を賭けるという規模まで膨らむ怒涛の展開(でもどこまでいっても理由は「克之を手に入れるため」)と、次第に顕になっていく、豹変した流水の抱える切なさが、最後まで読者を掴んで離しません。
流風が綺麗すぎるきらいはありますが、だからこそ際立つ二人の対比や、幾度かみせるシンクロ二シティが、ラストシーンの印象を際立たせています。
20年も経って読み返すといろいろツッコミどころ満載ではあったものの、結局先が気になって気になって一気読みしてしまいました。