コリアン・レポート 【8】
★セミコア・トーク: コリアン・レポート 【8】カジノからの帰り道で、年末のアメ横商店街を思わせる市場で、気にかかっていた足裏の「つぼ」が表記された健康サンダルを買った。つぼの図の信頼性には疑問があったが、ソウル滞在のお見上げにもなるという思いもあって約1000円のサンダルを購入した。私の行動はAIDMAの法則に従っていたようである。注意(Attention)、興味(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、そして行動(Action)である。個人的には、AIDAモデルの方が好きだが、今回の私の行動はAIDMAになっていた。(経験的に、記憶のクッションが入る行動は、あまり良い行動ではないことが多い。)店のおばさんはなんだか嫌そうな顔でサンダルを黒いレジ袋に入れて渡してくれた。日本人が嫌いなのか?商売上のテクニックなのか?私が買ったサンダルが実は女性用だったからか?理由は分からないが、あまり良い気分ではなかった。一方で、掘り出し物を安く買ったかも知れないという気持ちには少しさせてくれたかも知れない。昔、知人のベンチャー経営者の話を足裏マッサージを受けながら聞かせて頂き、それを事業計画に落とし込んだ仕事をした経験があった。その計画は壮大で夢のような計画であったが、私にとって興味深かいものだった。また、初めて経験した足裏マッサージは、まんざらでもなかった。確かに疲れが取れたという気持ちにさせてくれるものだった。そんな記憶と今回の買い物は無関係ではない。後付の理由ではあるが、リフレクソロジー(反射療法)を研究する材料を一つ手に入れたことになる。カジノ見学を終えて、ギャンブルと起業家精神との関係は、私の新たな関心事となった。起業家の活動、あるいは、経営において不透明性に賭けるような行動は不可欠である。不透明な環境下での経営者の意思決定が組織内である程度許容されなかれば経営は行き詰まってしまう。起業家(経営者)は、主観的なリスクをとるべきではないというのが私の考え方だが、他者から見た場合の客観的なリスクはある程度許容されなければならない。起業家や経営者がギャンブル好きかどうか正確な統計データを持たないが、賭け事と経営において相通じる要素は確実にあるだろう。起業家養成や経営者育成のためにカジノ・ツアーを組む必要はないと思うが、賭け事を娯楽として楽しむ、あるいは、ある程度合理的な賭けを許容する風土は必要であろう。S氏との待ち合わせ時間まで、少し時間があったので、帰り道にあったロッテ・デパートをのぞいてみた。日本でも伊勢丹や高島屋などに行く機会がなくなっていた私にとって、ロッテ・デパートは衝撃的だった。清潔感があって、広々とした店内は大分昔に群馬の田舎から東京に上京した時に感じたカルチャーショックに近いものがあった。製品の価格を、性能や品質を考慮して正確に比較できる状況ではなかったが、サムスンなど韓国製のテレビと共に売られていた日本メーカーの薄型テレビは日本の量販店で売られている価格と大差ないように思われた。S氏との約束の時間に宿泊先に帰るとS氏は既に帰っていていた。朝まで酒を飲んでいたことが影響していたようで、体調が悪いと言ってベットで横になっていた。【次号に続く】□□□□□□■□■□■■□■■□■■□■■□■□■□□□□□□ ※メールマガジン『次世代ビジネスリーダーのための「V.スピリット」』 のセミコア・トークを掲載しています。■メールマガジンの登録・解約: 「V.スピリット」は、まぐまぐ と melma を通して配信しています。 次のサイトでメールマガジンの登録・解除が出来ます。 http://www.wildbearcorp.com/mailmagazine.htm□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□