「魔法」はしっかりきれていた
以前、にょ2006さんに勧められたSURFACEの「君の声で 君のすべてで」を聴いた。それは彼女に会いたくてしかたない、不安な男の気持ちをそのままさらけ出したような曲だった。私の気持ちは一気にその曲にはまってしまった。しかし、不思議なことにもう彼女の顔は浮かんでこない。「好きで好きでしかたない」という気持ちは戻ってくるのだが、対象はなくなっている。で、その当時聞いていた曲を聴きなおしてみた。やっぱりすごくひたるというか、自分の気持ちが戻ってくる。しかし気持ちは曲とともにすぐに戻ってくるのに、彼女の顔はちっとも出てこない。ムリに顔を思い出しても、もはやその気持ちには合わない。もうしっかり「魔法」は切れているようで(あるいはムリに消した)、自分の気持ちだけが残っているようだ。自分で消しておきながら、どこかさびしいなあ。