前回の続き
さて「結婚してどうなるか、考えてみた。そしたら、結婚したくなくなった。」と言っていた、相手はいたけど悩んだ末に結婚しなかった女性とは少しゆっくり話ができた。話の中で彼女は言った。「だっていつ死ぬかわからないし。」実は、この言葉は私がいつも思っていることだ。そう「いつ死んでも悔いのないようにしておこう。」ところで、昔「銀河鉄道999」というマンガ、アニメが流行った。永遠の命を得た富裕層の機械人間たちがいて、永遠の時間の暇つぶしに生身の人間の(貧乏な)主人公の母を狩りで殺すところから物語は始まる。結局、その作品のテーマは「限りある時間だから一生懸命がんばって人間らしく良く生きよう」だった(と思う)。しかし今考えると、機械人間になって永遠の命を得た方が社会的に良く生きるのではないかと思う。現代は「命に限りがあるからなるべく楽しみたい」という自己中心的、享楽的、刹那的な考え方が根底にあり(もちろん私にもある)、そのためにいろんな凶悪な事件が起こってしまうのではと最近よく思う。さて、現代の医学でも機械人間になることはできないし永遠の命は手に入らない以上、みんな何らかの限られた時間(あるいは寿命)というものに追われてぶざまにあせり、悩んで、けつまづいて生きていく、私もその中の一人なんだな。いつか「銀河鉄道999」の主題に到達することがあるだろうか(いや、ない、な)。