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• 今週の「ソムリエール」　le vin#123 「ジャンヌ・ダルクのワイン(後編)」

  ジャンヌ社長からの呼び出しで出向いたカナたちと対面するのは、同様にジャンヌと取引をするために現れたフィルとアルベルトだった。決着後、アルベルトがカナに渡した名刺に書かれていた名前は…「ソムリエール」第百二十三話。フランス編 第六話。もう、毎号毎号、どうなっているんだこの怒濤の展開は！(笑次から次へと、現れるジョン・スミス。誰が、カナを助け続けてきた、ジョン・スミスなのか！？前号にも書いたとおり、全体の流れは急展開しているのですが、１話毎の話は平穏なまま。しかし、流石にジョン・スミスが２人目の前に現れては…、カナも平穏ではいられないでしょう。次号、大きな動きを期待したいです。話としては、どちらが本物のジョン・スミスでも面白い！(笑どちらが本物でも、先が読めない！（笑楽しみです。アルベルトを見つめる、一人目ジョン・スミスの眼差しも気になる所です。そうそう、カナと片瀬の間を取り持った（？）最初のワインはナイティンバーでしたね。余談ですが、今回の登場ワイン…ドメーヌ・ド・ラ・リノットのコート・ド・トゥール・ヴァン・グリ。これ、輸入されてますか？このサイト始めてもうすぐ７年ですが、日本語記述にたどり着けなかったワイン＋ワイナリーは初めてかも。当然、、下のように楽天で取り扱いはありません。コラムは【シノン】シノンは飲んだ事無いですね…と言ってると、お出ししましたよってツッコミが…(笑次号は5月23日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。ドメーヌ・ド・ラ・リノットのワインは、2012年5月現在、楽天での取り扱い店はありません。■　ナイティンバー・クラシック・キュヴェ■　コート・ド・トゥール・ヴァン・グリ　ドメーヌ・ド・ラ・リノット■　シノン・レ・グレゾー　ドメーヌ・ベルナール・ボードリー

  2012年05月12日

• 今週の「神の雫」　#343　「峡谷に住む愛らしき小悪魔に招かれて」

  遠峰も審査員に加わり、繰り広げられる決戦の場。順調な滑り出しと思われたマ・ファミーユ側だったが…幕間話 マ・ファミーユ編 第5話おぉ、予定どおり遠峰も審査員として加わってきました。(笑当然と言えば当然ですが、遠峰がいた方が盛り上がることは間違いなし。これは、世間が狭いとか、予定調和と言われても、やらなきゃダメですね。卑怯な手口でやりたい放題のメゾン・ド・グラン・クリュ。その料理＋ワインに冷ややかな態度の遠峰は、マ・ファミーユの料理＋ワインには好意的。そんな状況がメゾン・ド・グラン・クリュのいかにもやり手と言った雰囲気のソムリエ・織田の闘争心に火を付けた。さて、次号の反撃は！？あ、終わっちゃいました。でも、これ以上書くこと無いので。（爆ただ、全体の話の流れはともかく、今回の話だけ読んでいれば、とても面白そうですよね。(笑次回は　#344　5月17日（木）発売号です。今週登場したワインは。●　クレマン・ダルザス・ブリュット・キュヴェ・マネキネコ　クレマン・クリュール

  2012年05月10日

• 今週の「神の雫」　#342　「満開の花の下、麗人は儚く佇んで」

  テーマをアルザスと決めた雫達は料理とワインを絞り込んでいく。しかし、主催者側の要請で、ワインは３種類のグラスワイン＋値段にこだわらない１本となる。幕間話 マ・ファミーユ編 第4話ふむふむ、順調に作者の思惑どおりの展開になっていますねぇ。別に思惑どおりになるのは、全然問題無いのですが、成り方があまりに平坦でストレート･･･(苦笑テーマをアルザスと決めた雫達は、まず、料理を吟味。これも恒例となりつつある、作者が食べた料理を丸投げしているだけの、料理紹介コーナーです。当然、雫達も内容に口出しできるはずはなく、オーナーの作る料理を絶賛するのみ。次に、ワイン選び。アルザスという事で、成り行き上、まずは一番生産量の多い白ワインの試飲からスタート。料理の順番に合わせて、選ぶ･･･　という工程にはならないみたいですね。で、白ワインは決まらないまま、相手の策略（？）で、値段にこだわらないワインを１本追加することを申し渡されます。そもそも、用意するワインは３種類なんてルールも何時何処で誰が設定したのか解りませんが･･･（「神の雫」の対決は、作者の脳内補完されたルールがまずあって、それは読者も当然理解しているモノとして語られる事がよくあります）先週書いた内容を引き継いで書きますと、アルザスで４本と来たら、泡・白・赤・デザートとするのが自然な流れでしょうね。やはり、ＡＯＣに無い、デザートワインを決め手とする流れでしょうか。ただし「神の雫」の特徴で、「対決の際はワインの銘柄を隠す」という極めて安直な演出手法しかとられませんので、今回も同様に、４本とも対決の中で銘柄を明かしていくのかも知れません。となると、もう1話くらい挟んで、対決なんでしょうね。次回は　#343　今号が合併号のため、5月10日（木）発売です。今週登場したワインは。（ミュスカ・ケフェルコフ・キュヴェ・ベアトリスは2012年4月26日現在、楽天での取り扱いはありません）●　ミュスカ・ケフェルコフ・キュヴェ・ベアトリス　クリスチャン・ビネール●　ピノ・グリ・グラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルビテン　ローラン・シュミット●　ゲヴュルツトラミネール・グリンツベルグ・400・ミレジム 　ローラン・シュミット

  2012年04月26日

• 今週の「神の雫」　#341　「その昏き緋色は、稀才の業を映して」

  雫達は対決のためのテーマを検討し、鈴音の母の出身地アルザスを思いつく。幕間話 マ・ファミーユ編 第3話テーマは鈴音の母の故郷、アルザス。と決まったようですが、今号の内容は雫の思い出話から、フランス南西地方の検討でした。テーマ、テーマ。テーマさえ選べば勝ちは間違いないなんて言いながら、検討しているテーマは郷土料理と地産ワイン。なんだかなぁ･･･。そんなの大げさに言わなくても、普通にさらっとやることじゃないでしょか？まぁ、対戦相手のレストランは当然、そんな事しないのでしょうけど。（苦笑そして、テーマがアルザスなので、3本のワインは、白、赤、デザートワインと行きたいところですが、リーズナブルな価格でという大前提ですので･･･　無難にクレマンなのかなぁ。作者の隠し球（決め手となるワイン）が、安直に最近の濃いめアルザス赤なのか･･･さらに、2段オチとなる、お手頃デザートワインで勝負を決めてくるのか･･･と言ったところです。アルザスと言えば、ソムリエールのカナにも縁深き場所ですが、歴史的には･･･。「最後の授業」で象徴されるように、今日まではフランスだったけど、明日からはドイツ･･･みたいな。繰り返される戦争によって、度々領土の奪い合いによる人災を多く受けた地域です。その結果、料理、ワインともフランスとドイツの両方を併せたような特徴を持つって事で。アルザス産ワインと言えば、リースリングから造られる白が有名で、特徴あるスマートなボトルに体現されるように、さわやかでフルーティな味わいで人気です。　これはもう、完全にドイツですよね。赤はと言うと、AOCで定められた品種はピノ・ノアールのみ。こちらはフランスを代表する品種ですね。以前は軽めのブルゴーニュという印象だったアルザスの赤も、最近は驚くほど力強いボディを持つモノを生み出しています。おそらく、この辺りが作者の隠し球なのでは？　と予想しています。そして、是非、決め手にしてほしいデザートワインですが、アルザス産は貴腐も遅摘みもアイスもあります。　AOCでは認められてないのかな･･･料理もフォアグラが特産品というわりに、付け合わせはシュークルート（ドイツ語で言う所のザワークラフト）だったり、ジャガイモだったり･･･。まさにフランス＋ドイツな訳ですが、フォアグラは今回で否定されてしまいましたので、ベックオフかタルトあたりが来るのでしょうか。次回は　#342　4月26日（木）発売号です。次号はゴールデンウィーク前で、合併号だそうです。今週登場したワインは。●　カオール・キュヴェ・ミトロジア　プリモ・パラテューム

  2012年04月19日

• 今週の「神の雫」　#340　「冷たき大気の下に咲く、凛としてたおやかな花よ」

  ライバル店の視察に出かけた、雫とみやび。対抗作として、3つのワインとマリアージュする料理を貫くテーマを決めることにする。幕間話 マ・ファミーユ編 第2話お話しは極めて平凡、予定調和へとひた向かって、ベタな理屈をこね回しただけです。（苦笑ワインと料理の出し方に、テーマを決める。結構なことです。それが無ければ、決戦なんて望めるはずもない。　基本中の基本、一番ベースとなる部分ですよ。それを「テーマが見つかれば必ず勝てる」なんて、ここまで大げさに、上から目線で言われてもねぇ～。（苦笑リーズナブルを売りにしようとしている割りに、ワインはキチンと３種類セットを当然の様に決めてかかっています。おそらく、泡＋白＋赤の格式張った常識路線ですね。たとえ白＋赤＋デザートで女性客狙いに振っても平凡。テーマが決まる前から、３種類のワインって時点で面白くないんですよ。神の雫の場合、ワインは１種類で勝負するとか、素人目から見てもアクロバティックな方向性で攻めないとウケ無いと思いますよ。（笑次回は　#341　4月19日（木）発売号です。今週登場したワインは。●　シャトー・モンペラ●　オート・コート・ド・ニュイ・ブラン・キュヴェ・マリーヌ　アンヌ・グロ

  2012年04月12日

• 今週の「神の雫」　#340　「冷たき大気の下に咲く、凛としてたおやかな花よ」

  ライバル店の視察に出かけた、雫とみやび。対抗作として、3つのワインとマリアージュする料理を貫くテーマを決めることにする。幕間話 マ・ファミーユ編 第2話お話しは極めて平凡、予定調和へとひた向かって、ベタな理屈をこね回しただけです。（苦笑ワインと料理の出し方に、テーマを決める。結構なことです。それが無ければ、決戦なんて望めるはずもない。　基本中の基本、一番ベースとなる部分ですよ。それを「テーマが見つかれば必ず勝てる」なんて、ここまで大げさに、上から目線で言われてもねぇ～。（苦笑リーズナブルを売りにしようとしている割りに、ワインはキチンと３種類セットを当然の様に決めてかかっています。おそらく、泡＋白＋赤の格式張った常識路線ですね。たとえ白＋赤＋デザートで女性客狙いに振っても平凡。テーマが決まる前から、３種類のワインって時点で面白くないんですよ。神の雫の場合、ワインは１種類で勝負するとか、素人目から見てもアクロバティックな方向性で攻めないとウケ無いと思いますよ。（笑次回は　#341　4月19日（木）発売号です。今週登場したワインは。●　シャトー・モンペラ●　オート・コート・ド・ニュイ・ブラン・キュヴェ・マリーヌ　アンヌ・グロ

  2012年04月12日

• 今週の「神の雫」　#339　「噂は千里を駈け、一里先の家を虚空へと誘う」

  ワイン事業部の取引先であるマ・ファミーユでは、近隣に出来たレストランからの妨害で、新規客の獲得に苦しんでいた。雫達はインターネットメディアでの企画を利用し、敵対レストランに挑戦する事にする。幕間話 マ・ファミーユ編 第1話時世ネタと、既出キャラのコラボ。少々タイミングを逸している感はありますが、こういう企画はいいですね。ただ、無理矢理に直接対決に持ち込む辺りは、ベタすぎると言うか、至って簡単に結末が出せる、極めて安直な手法と言わざるを得ませんが。（苦笑本当はこのネタで、直接対決無しにステマを退治するような展開になると面白そうなのですけどね。まあ、そうなるとワイン以外の取材やら、ストリーを発酵させる手間は莫大に増えるんでしょうけど。そう言った基礎があって、さらにその上にワインのウンチクが絡んでこそ、普通に面白いワイン漫画になると思うのです。勧善懲悪、主人公側は絶対正義が礎となる「神の雫」では、この後の展開はもうお決まりの「予定調和」、面白いのは設定だけって事になりそうですね。次回は　#340　4月12日（木）発売号です。今週登場したワインは。●　クレマン・ド・ブルゴーニュ　アニエス・エ・セバスチャン・パケ

  2012年04月05日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#122 「ジャンヌ・ダルクのワイン(前編)」

  ボーヌに到着したカナとスミスは、商談に失敗し投身自殺を計ったイギリス人男性の相談に乗る。商談失敗の原因は彼が取引先社長に送ったワインにあった。「ソムリエール」第百二十二話。フランス編 第五話。展開としては定番となりそうな･･･自殺未遂を救うパターン（苦笑まぁ、手っ取り早くと言う意味と、「また　身投げ！？」と二人が叫ぶ、自他共に認めるワンパターンはギャグとしてもアリかもしれませんね。カナとスミスの珍道中として･･･。さて、ストーリーは･･･　これでもかと言わんばかりに様々な事実が描かれています。アルベルトはしつこくカナをつけ回し。スミスは、本当にジョン・スミスみたいで･･･。カナの洗礼のワインボトルを片瀬に渡したのは、実はスミス。スミスはカナの洗礼を行った教会の関係者で･･･。カナに救いを求めている。急展開していることは間違いないのですが･･･実態が全く見えてこない。疑問符の連発で、カナ自信の戸惑いや疑惑と共に、私たち読者も作者に翻弄されていますね。それでいてストーリーは、一見無関係の事件をメインに追っていくのですね。私としては、早く本題に･･･　と思う反面。この微妙な緊張感も悪くないと･･･（苦笑う～ん、また続きは一ヶ月先かぁ。隔週は割りとすぐ･･･　って感じなのですが、一ヶ月は、どうも、間抜けなスパンですね。コラムは【オスピス・ド・ボーヌ】ほんと、当たり外れが大きいですからね･･･やっぱり、熟成を行ったネゴシアンが重要と。　次号は4月25日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。■　ボーヌ・1er　キュヴェ・ニコラ・ロラン　オスピス・ド・ボーヌ■　ヴーヴレイ・クロ・デュ・ブール・モワルー　ドメーヌ・ユエ　

  2012年03月29日

• 今週の「神の雫」　#338　「東にも西にも昇らぬ地平のただ中で」

  セーラの事務所の後輩、氷山レオンは自分が日仏のハーフだと言うことで悩んでいた。幕間話 氷山レオン編 第1話これを日常の一コマを描いたとして評価すべきなのか･･･あまりにも平穏で、意外性はもちろんのこと、盛り上がりのカケラも無い。次週は作者取材で休載とありますが、単なる観光旅行とか、業界有名人との謁見とか、現地でワイン三昧･･･　そんな物見遊山の取材じゃなく、きちんとストーリーに関わる取材をして欲しいものです。次回は　#339　4月5日（木）発売号です。（次号、3月29日号は休載です）今週登場したワインは。（ドゥット・ウン　2012年3月22日現在、楽天での取り扱い店はありません）●　ドゥラモット・ブリュット　ドゥラモット●　ドゥット・ウン　ヴィエ・ディ・ロマンス

  2012年03月22日

• 今週の「神の雫」　#337　「陽だまりの縁側は、懐かしき人の営みと共に」

  木戸は、投げやりになる美帆を助けるために、モノポールで雫と３人でワインを飲む。幕間話 スペインワインセット編 第3話う～ん、見事なまでの『完全予定調和』。もう、ツッコミ入れるところもありません。（爆こ～ゆ～話を読んで喜ぶ人がいるんでしょうか･･･。（もちろん、輸入元、販売関係者を除いて）世の中広いからなぁ･･･いるのかもなぁ･･･あまりにも文字数が少ないので、少しだけ。今回の話でも、美帆が事前に描かれている場面があるとか･･･木戸がいま好きな人との話があるとか･･･木戸の人となりが、もっとリアルに描かれているとか･･･何か事前の準備（伏線）が必要だと思うのです。いきなり、木戸主人公ね。美帆登場ね。２人で悩むね。唐突過ぎて、感情移入出来るわけがありません。木戸どころか、主人公の雫だって人物描写が全然リアルじゃないんですから。（苦笑取って付けたような、お話しとワインを無理矢理くっつけるくらいなら･･･オキモト先生に見開きカラーで、ワンカット。そのワインを飲む２人と、背景に心象風景を詳細に描いて頂いた方が、遙かにインパクトがあると思います。いや、むしろ、そんなワイン紹介本があったら、私は進んで買うでしょう。（笑絵は悪くない。詳細されるワインも。心象風景も飲み手の妄想としてはありでしょう。けれど、決定的にダメなのは、ストーリー。話に構成力が全く感じられません。悲しい事です。次回は　#338　3月22日（木）発売号です。今週登場したワインは。●　サン・ロマン・ルージュ・スー・ロッシュ　シャソルネイ

  2012年03月15日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#121 「パリスの審判(4)」

  リズ、マイクの結婚を賭けた、米仏ワイン対決は熟成ワインでの勝負。勝負に引き分けたリズの父親は、2人の結婚を許す。「ソムリエール」第百二十一話。フランス編 第四話。さら～っと流れていく様なお話し。新パリスの審判の途中で、リズの父親の選ぶワインに思惑有りと気付いたカナ。それが何であったか、最後まで明確に語る事はなく終わります。もちろん、答えをカナは口にしているのですけどね。（笑リズの父親のワイン選びの思惑を見抜いた上で、彼からの問いかけ「時間はワインから何を奪うか」の答えを語るカナ。リズから父親への愛情、父親からリズへの愛情、そして両者の思いを深入りし過ぎることなく抱擁するカナ。カッコイイお話しの作り方です。もしかしたら、カナという存在は、ワインと料理のマリアージュとか、ワインと人間との関係とかそんな関わり合い全てを包括するようなモノのメタファーなのではないか･･･う～む、解らんから放っておくことにしよう。（爆新パリスの審判は派手な展開ではなく、地に足の着いた、親子の物語になっています。堀賢一氏、城アラキ氏による、新パリスの審判が見られるいう期待は見事に外されましたが、お話しとしては、とてもソムリエールっぽくて良い出来でした。リズ親子による、フランス編導入部分。ほのぼのと深いワインの世界を見せられる一方で･･･。いきなり、カナの敵（？）であるグループの黒幕まで登場！今後の展開は緊迫感を増す一方のなのですが･･･。黒幕のアルベルトまでが、長い年月カナを見守ってきたと言う。カナって何者？　っていうか、カナの父親？母親？がとんでもない何かを握っていた･･･？？？それが、何故ここに来て、一気にカナの取り巻きは活性化したのか･･･。次の訪問地、ロワールでの展開を待ちましょう。コラムは【カベルネ・ソーヴィニョンの熟成】私は基本的にピノが好きなのですが、カベルネ・ソーヴィニョンには時々不意打ちを食らいます。（笑次号は3月28日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。■　シャトー・ムートン・ロートシルト■　カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーヴ・ナパヴァレー　ロバート・モンダヴィ

  2012年03月09日

• 今週の「神の雫」　#336　「陽の郷の恵は、安らぎを心の家に灯して」

  着々と2980円セットのワインを決めていくワイン事業部の中、一人浮かない木戸。雫は、美帆からの呼び出された木戸に、彼女へ1本のワインを飲ませるように言う。幕間話 第2話スペインワイン家飲み2980円セット編（？）太陽ビールワイン事業部が選ぶ「家飲み2980円セット」のワイン選びは、何の波乱もなく「スペインワイン家飲み2980円セット」へと、産地を限定して販売することが決まりました。楽天を検索していると、似たような内容のセットがすでに売られていたりして･･･、笑えます。（爆まぁ、全く同じではありませんし、たぶん、美味しいワインなので、参考になると思います。ワインセレクトの根拠は、普通にワインショップで使われている売り込み文句と大差ありませんので、スルーします。ワイン漫画を読んだと言うより、ショップから送られてくるDMを読んだ気分です。で、ストーリーですが･･･。前回、私が予想をしたような、まどろっこしい事は一切無し。雫が選んだ（藤枝から2980円セットに勧められた）ワインを、美帆に飲ませて、幕間話は終わりのようです。シンプルですね～。美帆にワインを飲ませるのは次号ですが･･･木戸にワインを教える雫は、自信満々！その姿からして、美帆がAVに出ることは無いでしょう。たぶん、ワインでやる気を取り戻すか、実家の仕事を手伝う決意をして、AV出演を断って終わりでしょう。話はこの上なくシンプルですが･･･、ここまで１本のワインに圧倒的パワーを持たせる･･･、　どんな衝撃が美帆を襲うのか、楽しみになってきました。（爆次回は　#337　3月15日（木）発売号です。今週登場したワインは。（●が太陽ビールワイン事業部の選んだスペインワイン家飲み2980円セットです）●　ムッサ・ブリュット　ヴァルフォルモッサ■　ペイ・ドック・ブラン　Ｍシャプティエ■　プライベート・リザーブ・ボルドー・ブラン　ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト■　セクロ・ゴデーリョ・ドーニャ・ブランカ　ビノス・デ・アルガンサ●　シエテ・シエテ・７７・ルエダ　ラ・ソテラーニャ●　ヴァルデエルモソ・ホーベン　ボデガス・イ・ヴィニェドス・ヴァルデリス■　エストラテゴ・レアル・ティント　ドミニオ・デ・エグレン

  2012年03月08日

• 今週の「神の雫」　#335　「久しき太陽が照らす君は、二つの影を伸ばして」

  ワイン事業部では「家のみワイン3本セット2980」の企画が進む。木戸はモデルオーディション会場で、中学の同級生と再会する。幕間話 第1話前回は遠峰側の「第十の使徒」総括話だったようですね。そして、今号から新展開（？）、幕間話へと突入。第一弾は木戸のお話。木戸は、中学時代野球部だったそうで、その野球部のマネージャー・仲島美帆が今回のお話しではヒロインです。え～っと、お暇な人は以下もお読みください。内容は、ほとんどグチばかりで、自ら読んでも面白くないです。（爆サッカー部とか、野球部とか･･･　安易で･･･　関係はマネージャーと部員。さらには、久々の再会･･･　もう、コテコテに鉄板設定で、何の説明も必要ありません。そしてそして、美帆は太陽ビールのモデルに合格しなければ、AV出演が本決まり。もうこれは、借金で身売りする幼なじみを助けよう･･･　なんていう、古き良き時代の時代劇、遠山の金さん　か　暴れん坊将軍　か･･･　水戸黄門･･･　その辺のドラマでも何十何百回と使われたシチュエーションでしょう。これが、必殺シリーズだったら、ゲストキャラは惨劇に見舞われ、敵討ちの話になりますから、多少はバリエーションも広がるのですが、「神の雫」ではハッピーエンド以外の結末はありませんから、意外な展開、感動的な結末ってのは望め無いんですよね･･･。絶対に美帆はAVには出演しませんし、必ず１本のワインが全てを解決してしまうんです。おそらくは、美帆のイメージに合うワイン・企画に持ち込むことになるんでしょうけど･･･。退屈な展開だ･･･。青年マンガなんですから、美帆はAVに出演しなきゃいけませんし、廃退していく美帆が心の支えとなるワインを見つけるが、ワイン事業部の面々は自らの力なさを悔しがるだけで何も出来ない･･･　くらいのシリアスな展開も、たまにはあっても良いんじゃないでしょうか。いっそ、番外編として、雫が江戸時代へでもタイムスリップするとか。遠峰が家政婦としてやって来るとか。そんなネタでもやってもらったほうが、盛り上がること確実でしょう。こうなると、「神の雫」では、紹介されるワインだけの楽しみとなりますが･･･このシリーズの話題は、３本2980円セット。作者は面白いと思っているのかも知れませんが、こんな程度のセット販売は、楽天を見ただけでもすでに在り来たり過ぎて、一般消費者にとって目新しさの欠片も無い企画ですよね。いまさら、自慢げにバロン・ド・ロートシルト出されても･･･　ねぇ（苦笑設定も、選ばれているワインも、どっぷりぬるま湯です。話に凝ってしまうと、ワインが目立たなくなり･･･大きいところに媚びておくと、メリットあるって事でしょうか･･･（爆ワインバッグ付きって言うのも、おそらく家のみで１本1000円のワイン買う我々の多くは、家に持ち帰るまでの保温より、100円でも値引きしてもらった方が喜ぶ人が多いのでは？私の場合、持ち帰りの保温を気にするのは、１本7000円超えのワインくらいからなんですが？作者が普通に飲んでいる中では最低ランクでしょうから、作者にとっては全てのワインは持ち帰りの短時間でも気を遣うのが当たり前なのでしょうか･･･。こんなユルイ話ダラダラ続けるくらいなら、しばらく休載して、先号のローランネタをトコトン突き詰めて欲しいです。次回は　#336　3月8日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　モンテプルチアーノ・ダブルッツォ　グラン・サッソ■　トレッビアーノ・ダブルッツォ　グラン・サッソ■　プライベート・リザーブ・ボルドー・ルージュ　ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト■　プライベート・リザーブ・ボルドー・ブラン　ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト

  2012年03月01日

• 今週の「神の雫」　#334　「永遠に乖離しゆく、異色の星々のように」

  第十の使徒勝負の結果について語る、遠峰とセーラ。そして、仄香はパリでローランを呼び出し、使徒勝負の行方を案ずる。第十の使徒編　第22話もしくは、幕間話 第1話新展開？それとも、第十の使徒編総括話、遠峰版？次号を見ないと、何とも言えませんが･･･これが総括話だったとしたら、あまりにも姑息な･･･見かけだけ豪華なというパターンに･･･も－面白くなぁい最近ほんと磨きがかかってるっていうかぁ～かかり過ぎ！（by セーラ）前回も書きましたが、雰囲気はもの凄く豪華！　何か起きそうな気配はガンガンあるのです。しかし、かつてこの手の展開から、素晴らしい！　やられた！　って所へ結実した試しは一度たりとも無く。いつも、尻切れトンボ。その場だけ、思いっきり豪華でミステリアスってパターンなんですよね。もう、終焉も見えてきたことだし、ここからのラストスパートに大いに期待したいところです。クリスと義兄弟となったローラン。折角のキャラを生殺しにされてしまったクリスも、もう一度衝撃的にカムバック出来るチャンスです。今回の話で、ローランは遠峰を超えると宣言していますが、理由はまだ明かさなかった方が面白い展開になるのではないか･･･　って気がしています。いきなり、クリスの義兄弟として、遠峰を潰しに現れる･･･そんな展開を見てみたい。（笑まぁ、次号からどんな展開が繰り広げられるのか。楽しみに待つこととしましょう。次回は　#335　3月1日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　グラン・クリュ ・シャンパーニュ・ブリュット・ミレジム　ペウ・シモネ■　ヴォーヌ・ロマネ・1er・クロ・デ・レア　ミッシェル・グロ

  2012年02月23日

• 今週の「神の雫」　#333　「山よりも高き畝は、選ばれ者だけに恵を与え」

  モノポールで祝勝会を催すワイン事業部に、藤枝が選んだワインが出された。一方遠峰は、同じワインを使って講演をしていた。第十の使徒編　第21話恒例、使徒編の総括話。ココでの楽しみは、使徒に惜しくも選ばれなかった･･･もしくは、作者自身の使徒捜しの中で気に入ったワインが紹介されること。今回は、ヴォーヌ･ロマネ村から、オー・マルコンソール。比較となったワインは、ＤＲＣのラ・ターシュ。この2本で戦う「第十の使徒編」というのも、作者の頭の中では存在していたのでしょうか。雫がオー・マルコンソールを選び、遠峰がラ・ターシュを･･･。あぁ、ここまで来て、二人が異なる候補を上げるようじゃ、ダメですね。（苦笑それに、作者自身がオー・マルコンソールは『絶対』ラ・ターシュを超えないと言い切っていますので、オー・マルコンソールが使徒になる事もありえないのでしょう。じゃぁ、第一の使徒であるレザムルーズ（1er Cru）はミュジニー（Grand Cru）を超えることがあるのか･･･。うん、もう、どうでもいいや。（爆そして、これまた恒例となりました･･･。雫の「勝って兜の緒を締めよ」的発言。これも、前回の遠峰が吐いた「負け犬の遠吠え」と同様で、次以降の対決で役に立った事は一度たりともありません。詰まるところ神の雫は、「１シリーズ完結」型の話なのですね。（笑伏線などという、回りくどいものは排除。１巻を読んで、続けて32巻を読んでも、違和感はほとんど無いわけです。登場人物が増えた？増えた登場人物は、ストーリーに影響していませんからね。誤差の範疇でしょう。（きっぱりなんやかんやで、次回からは幕間話シリーズ。･･･長くなりそうな予感がします。「第十の使徒編」前の幕間話が非常に長かったように。残すところ、対決はあと３本ですからね。思い切り、引き延ばさないと･･･（笑次回は　#333　2月23日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　グランダネ　ボランジェ■　ヴォーヌ・ロマネ・1er・オー・マルコンソール　シルヴァン・カティアール■　ラ・ターシュ　D.R.C.

  2012年02月16日

• 今週の「神の雫」　#332　「響け、希望の歌よ、陰と陽の分け隔てなく」

  「第十の使徒」勝負は、雫の勝利に終わる。帰途、遠峰は豊多香の背中が見えたとほくそ笑む。第十の使徒編　第20話終わりました。そのまんま、終わりました。どんでん返しも、ハッとするような裏もなく･･･真っ直ぐに。この、混沌とした思いは何でしょう！？雫と遠峰の勝敗も、私にはその差がサッパリ理解出来ない。件の2本を飲んでいないからか？私の頭がとてつもなく悪いからか？おそらくはその両方なのでしょう。（爆そうとばかりも言っていられないので、「第十の使徒」で見せた作者の手法をまねて、真っ直ぐに解釈するなら･･･。雫の勝因は、「運」。以下が雫の足跡。偶然ルネと知り合った。偶然ルネは倒れた父の代わりにヴォーヌ･ロマネ村をモチーフにしたドレスを作ろうとしていた。偶然会ったルネのライバル、クレールがヒントとなるワインを飲ませてくれた。偶然その店にいたマダムが、大きなヒントをくれた。偶然ルネの父親が行きつけのワインショップにシュルグのグラン・エシェゾーを頼んでいた。偶然そのワインショップが手に入れたのが'02と'07だった。偶然ルネは'02で生命力溢れるドレスを作った。偶然ライバルのクレールは'07でエレガントなドレスを作った。偶然ルネの父親はシュルグのグラン・エシェゾー'02をもう1本持っていた。それらを単純にまとめて報告した雫は勝ち。遠峰の敗因は、「深く潜りすぎた」。以下が遠峰の足跡。海に滅茶苦茶深く潜った。エルザといい仲になった。そこで第十の使徒を見つけた遠峰は深入りしすぎ負け。こんな所ですか？さくっと拾っただけで、雫は実に９個の偶然を「実力」で引きよっせたわけです。決戦は、第十の使徒なので、最後に10個目の「決定的な偶然」を私から差し上げましょう。「偶然、豊多香が選んだ第十の使徒がシュルグのグラン・エシェゾー'02だった」次回は　#333　2月16日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　グラン・エシェゾー　ロベール・シュルグ■　リシュブール　ドメーヌ・ルロワ-----------------------------------------------余談#317「村人の叡智を豊穣の色に染め分けて」で、雫は「フィネス」という用語を自ら使っています。　その時にも指摘しましたが、雫の人物設定では、「フィネス」なんていう、高レベルなワイン用語は使えないはずですし、今回ロベールが口にしたときには、自らのボキャブラリーには無いような口ぶり。　この短期間になんてミスしてるんでしょ。あと、遠峰が最後に言った･･･　「負け犬の遠吠え」。似たようなシチュエーションを何度も見た気がするのですが･･･　一度だってそれが実証された試しは無し。　常に口だけ。というか、その場を盛り上げるためだけに、思いつきで吐かせている台詞なんでしょうね。マジで、装飾だけが豪華で、内容は全く無い　そんな漫画に成り下がった　そんな思いを決定的に思い知らされた今回のお話しでした。

  2012年02月09日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#120 「パリスの審判(3)」

  リズ、マイクの結婚を賭けた、米仏ワイン対決は赤ワインでの勝負。そこには、マイクに近寄る不穏な影があった。「ソムリエール」第百二十話。フランス編 第三話。フィル登場。（笑思ったより、早い展開です。ワイン対決ももちろん、本筋の方もしっかり着実に動きを見せてきました。ワイン対決はと言えば、予想に反してあっさりと･･･　淡々と進んでいく感じです。もう少し盛り上げるのかと思ったのですけどね。ワイン選びのロジックも、カナの中では何やら感じる部分はあるようですが･･･。リズと父親の間での、思い出をベースにチョイスされていくだけで、第三者の私たちが選ばれたワインに、圧倒的な魅力を感じる展開にはしていません。まぁ、ワイン（嗜好品）は結局そんなもので、誰かの選択が全て正しい訳もなく、こういう展開が王道なのだろうと納得は出来るんですけどね。個人的には、もう少し気合いの入った盛り上げも見たかった気がします。ただ、「ソムリエール」では何時ものことで、実はカナが感じている現時点では曖昧な部分が、実は後々の感動へと繋がっていくので、ここはジッと我慢。まずは、「新パリスの審判」の決着を見守るのが、「ソムリエール」ファンとしては正しいありかたでしょう。そして、次号からの楽しみは･･･　フィルの再登場。さらに、フィルのスポンサーであり、カナが巻き込まれている事件の黒幕らしき男・アルベルトの登場です。どこか自転車のような名前ですが･･･（無関係「新パリスの審判」で、ワイン選びに興味を持って行かれていましたが、本題はこっち。アルベルトは一体何が目的なのか。がぜん、そちらの面白みが増してきました。リズ親子まで巻き込む展開は、かなり手の込んだ計画のようで、カナの周りは敵ばかり･･･。こうなると、謎の男ジョン・スミスは、おそらくアルベルトと敵対する勢力なのだろうと思えてきます。いずれにしろ、キーマンはカナの父親。次号の古酒対決で、１発目の衝撃が来そうな･･･。「のほほん」から、「ミステリアス」な雰囲気へと路線変更した、「ソムリエール」の今後の展開が楽しみです。コラムは【アニアーヌの屈辱】ロバート・モンダヴィ・ワイナリーの足跡です。マス・ド・ドマ・ガサックの紹介内容が、本編の展開に厚みを持たせています。次号は2月25日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。■　シャトー・ムートン・ロートシルト■　スクリーミング・イーグル■　オーパス・ワン■　マス・ド・ドマ・ガサック・ルージュ

  2012年02月06日

• 今週の「神の雫」　#331　「眠りの海の静けさは、透明な宙の懐に擁かれて」

  遠峰の表現は、「輪廻転生」雫とは似て非なるものだった。そして遠峰が明かした使徒候補は･･･。第十の使徒編　第19話前回の「第九の使徒」の時もそうだったのですが･･･いつの間にやら使徒勝負は、豊多香の表現を忠実に再現する勝負から、オリジナリティを問われる勝負へと変わってしまったようです。その変化は、「第十の使徒」で完成型と昇華されました。豊多香の残した遺書ではなく、その行間にある遺志を自らの言葉で表現する訳です。連載開始当初、ロベールの役割が非常に軽かった･･･　遺書に正解は書いてある訳で、勝敗の判定を誰かに委ねる必要なんて全く無かったのが、ここに来て勝敗の判定は、ほぼロベールの独断。表現は正しいけれども、選んだワインは間違っている･･･なんて世間では当たり前に起きうる事も、ここ「神の雫ワールド」では、天地がひっくり返っても起きうるはずのない事なのでしょう。成り行きそうなったのは明かで、作者がワインの「心象風景」へと傾倒していく様が、露骨に現れているように感じます。つまりは、１つの表現に飽きたらず、饒舌に次から次へとそのワインを語りまくっている訳です。それが、誰もが共有出来る世界なら良かったのですが･･･どうも自己陶酔の領域の話で、表現が洗練されればされるほど、利権の絡まない第三者からは「痛い」としか写らない所へ行ってしまいました。たぶん、「神の雫」読者の多くは、ワインを飲んでクイーンの音楽が聞こえた･･･　くらいの領域で充分だったんですよね。ワインを「心象風景」で切る。非常に斬新であり、ワインという崇高な飲み物を、普通の酒飲みにも解りやすく開いてくれるのではないかという期待があったのですが･･･。詰まるところは、またしてもワインの世界は魑魅魍魎の飛び交う理解不能な世界なのだと、普通の酒飲みから隔離する事に作者はまんまと成功したようです。この功績は「ワイン販売業界」から高く評価され、単なる一介の「ワイン愛好家」だった作者は、ワイン販売業界側の人へと躍進を遂げたことにご満悦の様子。以上。今回は超辛口批判のみで。（笑だって、お話しが全然面白くないんですから。（爆先週号の皆さんからコメントの方が数十倍ドラマティックで、そこから話を膨らませたらどれだけ話が面白い事か･･･　作者がその領域に留まってくれている事に期待していただけに、この失望感は大きいです。次回は　#332　2月9日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　グラン・エシェゾー　ロベール・シュルグ

  2012年02月02日

• 今週の「神の雫」　#330　「闇間に漂う青き泉は、そっと温もりの光を映し」

  第十の使徒決戦の場。先攻の雫が表現したものは「誕生」だった。第十の使徒編　第18話この作者･･･　ホントにミステリーも書いているんだろうか･･･真相を隠そうとする余り、ロジックがあまりにもご都合主義過ぎる。意外性とか、真相が解ったときの「作者にしてやられた」という感動は微塵もないです。この流れだと、雫達は、#325で、ジョー（ルネの父）が行きつけだったワインショップを尋ね、ミニュレとグロ・フレールのグラン･エシェゾーを、飲んで比較検討していたことになるんですよね。遡れば、ミニュレのグラン･エシェゾーは、仲田氏との会話の中で登場し、ルネは父からの感想を述べ、仲田氏はそのワインを熟知している語りを展開しているんです。その後、偶然にも、ミニュレのエシェゾーをアランから飲まされ、V.V.に導かれる展開。さらに、ルロワ女史らしき方からの差し入れで、D.R.C.のグラン･エシェゾーを飲み、ようやくグラン･エシェゾーの存在に気付いたと･･･。実際に飲んでいない雫はともかく、これでは仲田氏もルネも無能ではないか？素人のルネはともかく、最初からエシェゾーで話は進行しているにも関わらず、雫の使徒捜しの役に立たない仲田氏は、単なる現地ガイド程度の扱いを受けたことになりかねないですよ。でも、なんと！その仲田氏を差し置いて･･･http://blog.wine-red.net/?eid=1088227でaaaさんが予想した　ロベール・シュルグのグラン・エシェゾー　が雫の選んだ第十の使徒候補でした。お見事！！　もう絶賛に値します！さて、次なる興味は。雫の描写を冷めた目で見ていた遠峰の表現。家族愛に屈折した遠峰は、雫の描く「誕生」に対抗して、どんな描写を持ってくるのか･･･もう、グラン･エシェゾーなんて全く関係無い世界での闘いです。（爆ここまで、5勝4敗で1つ勝ち越している遠峰。先週号でお復習いがあった通り、彼がこの勝負に勝つとマッチポイントです。と言うことは、最終「神の雫」勝負を描くためには、十一の使徒、十二の使徒の遠峰２連敗も確定するわけで、作者的には雫を意地でも勝たせたいところですよね。（笑もしかしたら、また作者の都合による、ルール改定があるのかもしれませんけど。（爆死次回は　#331　2月2日（木）発売号です。今週登場したワインは。■　グラン・エシェゾー　ロベール・シュルグ

  2012年01月26日

• 今週の「神の雫」　#329　「精悍なりし生還者たちよ、清鑑なる館に集え」

  ルネから第十の使徒候補を受けとり帰国する雫と、西園寺と共に過去の使徒を振り返る遠峰。クリスを含めた３人は決戦の場で再会する。第十の使徒編　第17話今回は早々に決戦の場が描かれるかと思いきや･･･。ひっぱりますね。（苦笑久々、決戦前日の２人の様子でした。当然、ストーリーの進展はありません。ただ、決戦前の話を盛り上げようという狙いの回ですから。その中で、第十の使徒のヒントとなりそうな描写は３つ。１）雫、遠峰両者とも非常に希少な銘柄であることを強調２）本間、木戸の会話で、木戸は見たことがないエチケットと言っている３）決戦の直前、ロベールがルロワのリシュブールを飲んでいる意味を霧生にほのめかした１、２は以前から示されたことをさらに強調したのみ。ただし、ここで私が推していた、アンヌ・グロは消滅。希少とは言え、アンヌ・グロのエチケットは全銘柄共通ですから、ワイン事業部の木戸が識らないはずはありません。３はルロワ、もしくはリシュブールという固有銘柄が、第十の使徒と関連していることを明示。ロベールが決戦直前に、毎度毎度、豊多香コレクションから（？）その時の使徒に関連するワインを飲んでいることは周知の事ですが、直接的な銘柄を飲んでいたことは過去にありません。おそらくは、使徒のインパクトを増すための作者の狙いなのでしょう。そこから察するに、第十の使徒はルロワでは無い。リシュブールも危ういかも。（苦笑な～んて、ゴチャゴチャ書いてきましたが･･･これ、kuniさん予想のシャルル・ノエラのリシュブールで決まったような気がします。ロベールが飲んでいたルロワのリシュブールが'88なんですよね。つまり、シャルル・ノエラがルロワに買収された年。ここまで一致してしまうと･･･　もう逃げようが無い。あとは、皆さんのご判断を！（笑来週はまだ、銘柄明かされないでしょうね。次回は　#329　1月26日（木）発売号です。今週登場したワインは。第一の使徒から第九の使徒はまとめページにリンクしました。■　第一の使徒～第九の使徒■　リシュブール　ドメーヌ・ルロワ

  2012年01月19日

• 今週の「神の雫」　#328　「白き生と黒き死のタクティクス」

  エルザと別れ帰国した遠峰は１本のワインを取り寄せる。ビンテージ違いの２杯のワインの片方を選んだルネ。彼女の作ったドレスは、クレールからも絶賛の言葉を得る。第十の使徒編　第16話長かったお正月休みも終わり･･･長かった第十の使徒編もいよいよ大詰め。おそらくは次号決戦の場を迎えます。遠峰は、第十の使徒を「非常に入手しにくいワイン」と言いました。どうやら、雫達と同じワインにたどり着いている様子。たぶん、雫の前にあった２杯が、遠峰との決戦にも適用されるのでしょう。２杯のうち、ルネが選んだワインは「エレガントだけど生命感あふれる」と表現され、クレールの選んだワインは「優雅だけど繊細すぎ、眠りにつくような落ち着きがある」とあります。限界を超えた深度の海、遠のく意識の中でワインを探った遠峰が、クレールと同じワインを選んでいても不思議は無いと思えます。問題は２つのヴィンテージ。素人考えでは、雫達が選んだワインの方が当たり年のように思えます。市場に残っているヴィンテージで考えるなら90年代。さすがに、大ハズレの'92は持ってこないでしょうから、'97・'98あたりの勝負になりそうな予感がします。ま、まてよ･･･当たり年に'91を持ってくると、ジャン・グロやアンヌ・エ・フランソワ・グロのリシュブールっていう手がある。市場に残っているかどうかは･･･　定かではありませんが、名門（ブランド）であり、超レアであることは間違いないです。まだ、グロ家にこだわっています。（爆kuniさん予想のシャルル・ノエラだったら、80年代。ブルゴーニュ通を気取る作者なら、80年代も持ってくる可能性大ですね。いずれにしても、モノ・ポールで飲み残されるワインではありませんが。（爆ストーリーはと言えば、遠峰はエルザとの別れを惜しんで帰国。雫は２杯のワインを飲むことができず、ルネに選択を委ねる。そのルネは、選んだワインをドレスの染料として使用し、クレールも作品を絶賛。ワインを染料として勝つなんて、なんだか姑息な手段としか私は思えませんが。まぁ、ファッション漫画ではありませんので、軽く流しましょう。そして、直前まで「叩き潰してやる」なんて言ってたクレールも好い人になってる。（苦笑やはり、神の雫に登場する悪役は、全て改心してしまうというのは硬く守られているわけです。「ソムリエール」の悪役には彼らなりのスタンスがある･･･という描き方とは似て非なり。語られるところの質は、雲泥の差です。まぁ、そんなこんなで、お話しは「超説明的」、万人が予想する展開をキレイな挿絵付きで並べられただけの感。興味はひたすら、第十の使徒決戦の場のみとなりました。次回は　#329　1月19日（木）発売号です。今週登場したワインはありません。

  2012年01月12日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#119 「パリスの審判(2)」

  リズ、マイクの結婚に反対する父親からの提案で、カナはリズの父親と、米仏ワイン対決を行う事となる。初日は白ワイン対決。「ソムリエール」第百十九話。フランス編 第二話。フランス編開始と同時に始まった、米仏ワイン対決、「新・パリスの審判」。ルールは赤ワイン・白ワイン・熟成したワインの３本対決。今回は、その１回目。　白対決です。もっと、盛り上げてくるのかと思ったら、白対決は意外とあっさりしています。作中では３日間の対決のようですが、私たち読者は１ヶ月１勝負。（苦笑これは、焦らされると、話が見えなくなりそうですから、今の形が正解なのでしょうか。隔週から月刊へ掲載形態の変化に伴い、話の流れへの配慮も必要なのですね･･･大変な商売だ。（爆期待していた、カナのワイン選びのロジックは描かれず、マイクが選んだワインをカナが語ってくれました。これはこれで納得のいく展開ですね。いや、むしろ、この方がカナらしくて良い。ワイン対決の結果は、１点差。辛くもカナの勝ち。次の赤はリズの父親が勝たないと･･･　最後の熟成したワイン対決が見られなくなるので、是非父親に頑張って欲しいところですし、まぁ、期待通りにはなるのでしょう。そして今回、沢山の謎が提示されました。１）カナたちを監視（？）している黒い男は誰なのか２）ジョンを名乗る男は、超絶的にワインに詳しいのではないか３）リズの父とカナの父との関係は４）リズの父が選んだワインに対して、カナが疑問を感じたのは何故かう～む、どの謎も面白い。って解く気は全く無し。（爆コラムは【パリ・テイスティング 1976（後篇）】内容は「パリ・テイスティング 2006」ですね。前回も紹介しましたが、パリ・テイスティング 1976の出来事は2008年にアメリカで映画化されました。日本では未公開でしたが、今年の7月にDVDが発売されました。ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡次号は1月25日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回は、折角前日に武庫川の小石さんから、更新の情報を頂いたのに、年末モードで対応が遅れて申し訳ないです。今回登場ワインは。■　シャトー・グリエ■　ラストディッチ・ヴィオニエ　ダーレンベルグ■　ヴィオニエ・マウント・ハーラン　カレラ

  2011年12月28日

• 今週の「神の雫」　#327　「暗黒の美に魅入られて、深く沈め純なる者よ」

  限界を超えたフリーダイビングの末、遠峰は求めていたモノを見つける。第十の使徒編　第15話「官能の蜜を、もっと」年末の忙しい最中、軽～く読み流せるお話でした。当然、遠峰がダイビングで何を見つけたのかは語られず。ダイアトムの実夜を登場させるためだけのお話し。そして、「実夜」のネーミングに期待したとおりの展開と読者サービスで･･･もう、ローランの帰る場所は無いと。（爆普通ならそうなるのでしょうけど、エルザ（もう名前も忘れてしまっていました：爆）はあくまでも現地調達妻。遠峰が日本に帰れば、二度目の登場は無いことでしょう。と言うことで、第十の使徒の新たなるヒントは無し。この続きは、来年です。今号は合併号ですので、来週は休刊。さらに、次号は休載のため、次回は　#328　1月12日（木）発売号で。今週登場したワインは。■　美夜　ダイアトム

  2011年12月22日

• 今週の「神の雫」　#326　「眠りの園の禁を解き、未踏の地へ舞い降りよ」

  雫は目の前にある２杯のワインのどちらかが、「第十の使徒」である事を確信する。遠峰は、限界を超えたフリーダイビングを試みる。第十の使徒編　第14話雫側のワイン探しは終了。あ、でもルネのお話の続き、クレールとの決着がありますから、最低１話は確実に入ります。第十の使徒編は20話超ですね。で、お話しは上のあらすじ通りですが･･･雫は例によって、まだ２杯ともワインは飲んでいません。それどころか、香りから得た心象風景の途中で、ルネに現実へと引き戻されています。つまり、まだどちらのヴィンテージが「第十の使徒」か判らないだけでなく、真にそれが「第十の使徒」であるかどうかも決定的ではありません。そう、良くあるパターンで、途中までは使徒の記述通りだったけど、結末が別物になってしまう。あれが、また使えます。（笑ヴィンテージの決定は、クレールとの闘いの中で決着を付けるのかも知れませんね。方や、遠峰。こちらは、相変わらず、超エキセントリックなワイン探しです。（爆なぜ、100Mまで潜ったら「第十の使徒」が見えるのか･･･素人が潜れる限界を精神力だけで克服できるのか･･･とか、くれぐれも、ツッコミ入れないように。そういう漫画なんだと思わないと、ついて行けません。まぁ、イナズマイレブンの必殺技と同レベルと思えば、楽しめるんでは？きっと、遠峰の頭の中にはペンギンがビュンビュン飛びまくってるのでしょう。それにしても、冴えない展開。もう、さっさと使徒を明かしてくれないかと･･･。今号は合併号ですので、来週は休刊。次回は　#327　12月21日（木）発売。今週登場したワインはありません。

  2011年12月08日

• 今週の「神の雫」　#325　「地を行く士は宙を識り、地の行く先を識る」

  クレール店でヴォーヌ･ロマネ村のV.V.を飲みまくった雫達だったが、糸口は見つからなかった。しかし、雫達の会話を聞いた一人のマダムが差し入れた１本のワインの中に目的のワインと似た心象風景を見出した。第十の使徒編　第13話今回は「第十の使徒」に関する、思い切り重大なヒントが出ました。お話しはベタなので放って置いて、早速ヒントから銘柄を探りましょう。（笑１）D.R.C　の銘柄にある２）ミニュレ、グロ・フレも生産している３）「第十の使徒」は「すごい古木で有名なワイン」１）は店にいた（ルロワ女史と思われる）マダムからのヒント。２）は同じ銘柄の他の造り手を飲んだ雫達の感想から。３）は東京のみやびからの情報、そしてルネの父親ジョーが取り寄せていたワイン。３つを掛け合わせると、答えは･･･　アンヌ･グロ　リシュブール理由は･･･D.R.Cが造る畑名赤ワインは、以下の６銘柄１．ロマネ・コンティ２．ラ・ターシュ３．リシュブール４．ロマネ・サン・ヴィヴァン５．グラン・エシェゾー６．エシェゾー１．２．はモノポールなので除外。ミニュレの５．６．はすでに飲んでいて、さらにジョーが良く行く店で、新たにミニュレの探している畑名を飲んだような口ぶりから、５．６．も除外。２）の条件から、４．は除外。ということで、畑はリシュブールが確定。あとは、リシュブールの古木で有名な造り手。真っ先に出てくるのは、アンヌ･グロが持つ90年という古木畑でしょう。ただ、アンヌ・グロのリシュブールはレアでしょうけど、造り手としては超メジャーなので、東京からの電話を受けて雫は「それはまだ聞いたことないな」と言っている一言が引っかかるんですよね。こんな感じですが･･･　いかがでしょう。他の可能性も教えてください。次回は　#326　12月8日（木）発売今週登場したワインはありません。

  2011年12月01日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#118 「パリスの審判(1)」

  カナと樹里（観月）は各々の思いを胸に渡仏。カナはロワールへの途中で知り合ったジョン・スミスを名乗る男と共に、父から結婚を反対されている、とあるカップルの相談に乗ることになる。「ソムリエール」第百十八話。フランス編 第一話。いよいよ始まりました、待望のフランス編。前号で、カナの渡仏動機が弱いのではないか･･･　という書き込みをしましたが、今号でカナ自らがその心境を吐露してくれました。カナ自身の生い立ちも謎だったのですね。ん？そんな設定でしたっけ。（爆しかし、違和感は無く、確かにそいういう境遇だったかも知れないと納得出来る内容です。「ソムリエール」はカナの蔭の支援者であるジョン・スミスが誰であるのかを探す物語だと思っていたら･･･、実はカナ自身の過去、延いてはカナの両親の足跡をたどるお話しだったようです。で、あるならば、祖父である景山氏の登場・和解はほんのわずかの前進。何も無かった手がかりが、やっとひとつ見つかった程度の事。いよいよこれからが本題･･･なのですね。これは、かなり遠大なストーリーになりそうです。景山氏との和解で、一気にエンディングへ持ち込めると思っていた自分が恥ずかしい。（苦笑景山氏の言葉から、カナの両親がどういう境遇で渡欧したのか。そこは明確になりました。カナも両親の足跡をたどるべく、渡仏。これから、徐々に手がかりが見つかっていくのでしょう。気になるのは、今回全くの別行動・別動機で渡仏した樹里。（自ら箕島の姓を名乗ったので、今までの観月と呼んでいましたが、今後は名前の樹里で行きます）亡き父の遺志を継ぐと決意したようですが、こちらも前回のカナと同様。箕島の遺志を継いで、フランスで何をしようとしているのか･･･。箕島はフィルと組んで何をやろうとしてたのか･･･。それは今後のカナへどう影響するのか･･･。最近の展開では、カナとの間も親密になってきた感触だったのが、樹里は再びカナの敵役として立ち回ることになるのか･･･。すべてが、今のところは謎のまま。今後の展開が楽しみです。なんとなく、カナはソムリエールから醸造家へ転身するのではないか･･･　なんて思えてきましたが、何の根拠もないお話しです。（苦笑そして、今号から始まった、全く新たな展開。V.B.のメンバーとの別れのシーンがあるかと思ったら、潔くバッサリとカット。別れを描いてフランス編とクロスフェード･･･V.B.や日本との訣別感を出すより、今回のようにカットアウトしてしまった方が、V.B.ではずっとV.B.の時間が続いている感じがしますし、今後V.B.や日本との繋がりも自然に描けそうです。とても上手い手法ですよね。で、いきなり怪しすぎるジョン・スミスの登場と･･･。なんとカナ自身が「21世紀の新・パリスの審判」を行う羽目に。多少、無茶ブリ感はありますが、非常に面白い。（苦笑やはり、新展開を盛り上げるためには、まず、勝負あり。（笑フランスワイン大好き･･･と言うより、フランスワインの盲信者であるリズの父。彼が選ぶ、パリスの審判のリベンジを狙ったフランスワインも楽しみですが、カナが選ぶ他国のワインは非常に興味深い。これは、神の雫の第十の使徒より、遙かに面白い。単なるワイン好きの作者が勝手に自らの好きなワインを自慢するレベルじゃなく、堀賢一氏、城アラキ氏推薦のフランスワインと、それに対抗するワインが登場するとあっては見逃せません。１本での対決でしょうか、まさか･･･複数本勝負？　だったら個人的には嬉しい限りですが、本数が増えれば増えるほど、肝心な部分がボケてしまいそうですね。神の雫のように、成り行きでワイン探しはしないでしょうから、ワイン選びのロジックも明かされるでしょうし、とても刺激的な展開になりそうです。次回配信（もう年末ですね）が待ち遠しい！コラムは【パリ・テイスティング 1976】これがあったから今のワイン業界があるんですね。ちなみに、この題材は2008年にアメリカで映画化されました。日本では未公開でしたが、今年の7月にDVDが発売されました。ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡次号は11月28日（水）下のURLで配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。（スタッグス・リープのカベルネ・ソーヴィニヨンは、現在では銘柄が細分化されていますので、最高級ブランドである”カスク・23”を継承モデルとし掲載します）■　カベルネ・ソーヴィニヨン・カスク・23　スタッグス・リープ■　シャルドネ　シャトー モンテレーナ

  2011年11月28日

• 今週の「神の雫」　#324　「見知らぬ奥間から漏れる、深く長き根の詩」

  雫達はつかんだヒントから、クレールの去った後、彼の店でヴォーヌ･ロマネ村のV.V.と名の付くワインを飲みまくる。第十の使徒編　第12話第十の使徒は、ヴォーヌ･ロマネ村産のV.V.。雫はのアプローチはその方向で決定。ブランド好きの作者。前回、V.V.が登場して、次なる深い展開に期待をしていたら、軽くそこに落としてくれました。（笑神の雫では、度々登場しているV.V.（ヴィエイユ・ヴィーニュ）の説明はもう不要かと思いますが、今回の記述で少々気になったのは、仲田氏の台詞。「それも20年や30年ではない　悠久の時を感じさせる古木が生み出すワインかも知れません」明確な定義は無いにしろ、20年樹はV.V.と呼んで良いのか？（苦笑苗木から育てているにしても若すぎる感は否めませんし、移植した樹だとしたら、その辺の若木とどう違うんだ･･･ってくらいのお話しです。そして、それを聞いた雫は、目的のワイン（ルネの探すヴォーヌ･ロマネ村を象徴するワイン：第十の使徒）を40年以上の古木から採れるV.V.に絞ります。「20年や30年ではない」と言われて、じゃ「40年」。この安直さが大好きです。（爆使徒捜しにおいて、ワイン造りの重要なファクター「天地人」を良く使いますが。作者が紹介するワインの重要要素は･･･１も２もなく「ブランド」。今回のV.V.も短絡的に「ブランド」を強化する目的での、記号として扱われている気がします。ワインから得る心象風景を洗練するのもいいですけど･･･も少し、その確固たる裏付けも強化して欲しいと、今日改めて思いました。第一の使徒は、それが存在したと思うんですけどね。「天」生産年の気候があり「地」その畑固有のテロワールがあり「人」その中での生産者の創意工夫があるそこを踏まえた上での「使徒」であり、そこを表現する心象風景を望みたい。次回は　#325　12月1日（木）発売今週登場したワインは。■　エシェゾー　モンジャール・ミュニュレ■　エシェゾー V.V.　モンジャール・ミュニュレ

  2011年11月24日

• 今週の「神の雫」　#323　「絢爛にして、恒久的に重なり得ぬ相似形」

  クレールと食事を共にする雫達。クレールは雫を貶めるために、ブランインドテイスティングを申し出る。第十の使徒編　第11話クレールは嫌なやつ。そういうお話しでした。話題はエシェゾーで持ちきり。第十の使徒はエシェゾーで決まりなのか･･･。それとも、あからさまなミスリーディングなのか。あぁ、作者が書きたいだけってのが一番有力でした。（爆とりあえず、エシェゾーで仕組めそうな･･･エシェゾーではなく、グランエシェゾーでした。若木ではなく、V.V.でした。という、ほとんど既出っぽいネタは先にバラしてもらえたので、一安心。（笑ま、作者のホームグランド、ブルゴーニュでそんな安っぽいネタは使いませんよね。おそらくは、ほとんどの人が理解不能な、心象風景の差で来るはず。作者の全身全霊のプライドを賭けて。それにしても、長い。クレールの登場で、ルネが探す目的のワインを探し当てるだけでは済まなくなっています。どうやって、クレールの鼻をあかすか。第十の使徒捜しより、先ずはそちらが優先。（笑今週は、そんなとこですか？今日は、ボージョレ･ヌーボーの解禁日。さて、皆さんは飲まれますか？私は、とりあえず、マコンだけ･･･　って全然ボージョレじゃないし。（爆次回は　#324　11月24日（木）発売今週登場したワインは。■　エスプリ・ド・ジロー　アンリ・ジロー■　エシェゾー　モンジャール・ミュニュレ■　エシェゾー V.V.　モンジャール・ミュニュレ

  2011年11月17日

• 今週の「神の雫」　#322　「大いなる手は語る、大地と樹の秘した想いを」

  ルジェから、'99クロ･パラントゥーの真の造り手を聞いた雫達は、葡萄畑散策の途中、ルネのライバルである、クレールに出会う。第十の使徒編　第10話今回は２つ要点がありました。ストーリーに沿って、順番に行きましょうか。まず、クロ･パラントゥーの'99がルジェが造ったモノであったこと。これは、「神の雫」読者なら当然知っている『噂』。ルジェ名義のクロ･パラントゥー'99が、実はジャイエが造ったモノではないかと言うこと。おそらく、今回のルジェの言葉は、作者自身が取材で得た事実と思われるので、これでこの『噂』はやはり単なる噂だったという結論が出たと言って良いでしょう。まぁ、ルジェの名声は今や、ジャイエの威厳を借りずとも揺るぎないモノになっていますし、今さら'99のクロ･パラントゥーがルジェ本人による醸造であったと判っても、誰も損はしません。（笑まして、そんな噂を信じていた人が、それほど沢山いるとも思えないんですよね。今回のこのお話は、自分で撒いた種を刈り取ったという程度のお話しで良いのかと思われます。そして、次が「第十の使徒」の正体。ルネ（やっと名前が判りました：爆）が探すブルゴーニュを代表するワイン。彼女の父が飲んでいたワインが、第十の使徒です。彼女の父親が、そのワインを飲み、よく言っていた台詞。まるっきり、第十の使徒の記述です。思い切り、クサイです。しかし、これもまた、誰しも予想したとおりの展開。それ以外、あり得ませんからね。神の雫の場合。（爆さらに、そのワインは、どうやらエシェゾーらしい事。これも、もう決まりと言って良いでしょう。あとは、造り手です。と、書いてきましたが、エシェゾーは「神の雫」では最もポピュラーなワインで、随所で登場しているんですよね。お復習いの意味で、今まで登場したエシェゾーを紹介すると。１巻で、グロ・フレール。これは、ロベールが雫にグロ・フレのヴォーヌ･ロマネとエシェゾーの違いを問うシチュエーションで登場しています。６巻で、D.R.C。これは、高杉が名前を出しただけ。９巻で、D.R.C.これも。幼少の雫が飲みたがっただけで、飲んではいません。同　9巻で、ヴァンサン・ジラルダンD.R.Cエシェゾーの香りを持つエシェゾーとして登場。10巻でグラン・エシェゾー、D.R.Cこれも、回想シーンでの登場で、雫は飲んでいません。13巻でメオ・カミュゼ。ローランとの共同作業で、香りを嗅ぎました。14巻でジャン・グリヴォー。遠峰がブラインド・テイスティングしたワインです。16巻でアンリ・ジャイエ。これはセラーに残されただけの描写で、雫は飲んでいません。31巻に収録されると思いますが･･･　ジャック・カシュー。高杉が萌黄と飲んでいます。調べてみて、改めて･･･これ、出過ぎです。（笑今回のモンジャール・ミュニュレも合わせたら、８人もの有名な造り手がすでに登場してしまっています。それ故、今回の仲田氏の、『ですから　同じ「エシェゾー」でも　クオリティも　湧いてくるイメージも　まったく　違うワインができてしまうんです』という台詞が必要なのでしょう。ブルゴーニュ好きなら、上記以外でも軽く10人くらいは、エシェゾーの造り手を挙げることは難しくないと思いますので、物量的には豊富なのですが･･･。私にとっては、作者はエシェゾーが大好きなんだなぁ･･･　という感想ぐらいしか出てきません。（爆死他、ストーリー的にルネのライバルであるクレールが、雫にとっても嫌なやつというのは、神の雫ワールドでは当然の事。単なるアクセサリーか、点景程度の存在として流しても良いでしょう。（笑絶対に、雫がアシストするルネが勝利しますから。クレールは「ごまめの歯ぎしり」次回は　#322　11月17日（木）発売ボジョレー・ヌーボー解禁日ともなれば、表紙＋巻頭カラーです。当然、メルシャンとタイアップ！（笑今週登場したワインは。（銘柄を特定出来るものだけをあげました）■　エシェゾー　モンジャール・ミュニュレ■　グラン・エシェゾー　モンジャール・ミュニュレ

  2011年11月10日

• 今週の「神の雫」　#321　「重厚なる楯の士は、矛を握らぬ誇りを有す」

  仲田氏の案内で、エマニュエル・ルジェのドメーヌを訪れた雫たちは、そこで造られるワインを堪能する。第十の使徒編　第９話ルジェはスゴイと･･･ブランド大好きの作者にとって、ルジェはすでに神の領域の人物。造っているワイン、ほぼフルラインナップを紹介。こんな事は、かつて無かった、入れ込み方。内容も、全ページに渡ってルジェへのリスペクトで埋め尽くされています。そして、最後にクロ・パラントゥーを飲んだ雫。その心象風景は次号にも継続します。心象風景の美女は、振り返ったどころか、雫に熱い抱擁を･･･この後に、第十の使徒へ繋がる何かがあるのか！？しかし、ルジェをここで登場させてしまったからには、第十の使徒から、ルジェのワインは外れてしまいます。まさか、ジャイエを引っ張り出すとも思えませんし、一族の誰か･･･　というパターンはかつてありましたが、これもあまり芳しいとは思えませんね。では、別造り手のクロ・パラントゥー？　･･･芸がない。（苦笑ルジェのお話しは、第十の使徒とは無関係なのでしょうか。次回は　#322　11月10日（木）発売今週登場したワインは。■　ブルゴーニュ・アリゴテ　エマニュエル・ルジェ■　パストゥグラン　エマニュエル・ルジェ■　ブルゴーニュ・ルージュ　エマニュエル・ルジェ■　ニュイ・サン・ジョルジュ　エマニュエル・ルジェ■　ヴォーヌ･ロマネ　エマニュエル・ルジェ■　ヴォーヌ･ロマネ・1er・レ・ボーモン　エマニュエル・ルジェ■　エシェゾー　エマニュエル・ルジェ■　ヴォーヌ･ロマネ・1er・クロ・パラントゥー　エマニュエル・ルジェ

  2011年11月04日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#117 「家族(8)」

  病床の箕島は観月と、妻との思いでワインを口にする。景山の元を訪れたカナは、片瀬から渡された、母親に関わる品を見せる。「ソムリエール」第百十七話。銀座V.B.編 第五十五話。家族シリーズ、第八話。心配した連載は、WEB配信と言う形で･･･なんと、ソムリエールが無料で読めてしまう。これは喜んで良いことなのか？ただ、月一（毎月第四水曜）配信。月一は、寂しい！忘れてしまいそうだ。ひとまず、WEB配信の件は置いておき･･･ストーリーです。家族シリーズを締めくくるお話しは、非常に手の込んだ構成で、ユエのクロ・デュ・ブールを挟んだ２つの家族のコントラストを描き出していました。とても、味わい深い、感動のお話しなのですが･･･何か、しっくり来ない。そして、もう、待ちきれないほど期待をしていた「フランス編」へ突入。本来は、この話がBJの最終刊を飾るべきだったのではないかと思わせる内容。でも、何か、しっくり来ない。しっくり来ない理由は１つ。カナの渡仏の動機付け。これが、今までの伏線との繋がりが希薄というか･･･カナが何を気にしているのか、解らない。クロ・ド・ブールの「ボトルの意味」がわかるかも知れない･･･　と語る景山の意図が見えない。その部分は、箕島の死と、観月の慟哭で描かれていない。そこに、重大な何かがあるのか？片瀬がフランスの教会見つけたというクロ・デュ・ブールの空き瓶。そのラベルには、カナの母の手書きで、「カナに洗礼を行う」の文字。カナは、何故、母親が洗礼にクロ・デュ・ブールを使ったのか、そこまで類推しています。そこまで解って、何がカナをフランスへと駆り立てるのか･･･。それが見えないんです。当然の事ながら、渡仏すれば因縁のフィルも待ち受けているわけですし･･･その、フィルの口から、カナは渡仏する事になると言われていたのですから、その伏線をもっと使った･･･カナの父親をドップリ巻き込んだ･･･そんな、渡仏の動機が用意されると思っていたんですけどね。今のところ、カナの渡仏の動機も謎･･･としか位置づけられない展開でした。コラムは【祭礼とワイン】コラムも今まで通りで一安心。キリスト教徒でない私には、少々縁遠いお話しのような･･･次号は11月23日（水）配信です。毎月第四水曜日更新･･･　11月23日は祝日ですが･･･http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。■　ヴーヴレイ・クロ・デュ・ブール・モワルー　ドメーヌ・ユエ　

  2011年10月31日

• 今週の「神の雫」　#320　「芳しき海を以て、和を貴しと為す」

  遠峰が選んだワインを堪能する客たち。第十の使徒編　第８話料理がとても美味しそうですね。（笑コースにはなっていませんが、酒（敢えてそう言います）がメインで、完全に酒の肴状態。私は個人的に大好きです。（爆ここまで、露骨なオーダーは、居酒屋感覚！　レストランと名の付く店では中々出来ません。あと、料理とワインの組み合わせ･･･　マリアージュには大いなる疑問を感じますが、同じ料理とワインを組み合わせられるチャンスは無いでしょうから、まぁ触れないで良いでしょう。（笑ストーリーの方は、第十の使徒と関わる内容は、全く無いと判断して良いみたいです。この話をココに挿入しなくてはならない理由も無さそう。（苦笑単に、遠峰とエルザの話に、いかにも意味ありげな華を添えた･･･　という事で。内容的にも、遠峰はスゴイ！というのと、作者はワイン中心の良いもの喰ってるなという以外の感想が出てこないので、今回はこの辺で失礼します。あ、そうそう、「美夜」をサーブしなかったのは、遠峰・エルザのお話しを演出する上で、小粋な計らいですね。これは、アリだと思います。が、エルザのクサイ台詞が全てを帳消しにしている･･･　とても残念。次回は　#321　タイトル未定もう、タイトルの予告は無くなったのでしょうね。（笑今週登場したワインは。『美夜』は客にサーブされなかった１本ですが、事実上登場と見なします。■　波紋　ダイアトム■　花偲　ダイアトム■　風音　ダイアトム■　鼓動　ダイアトム■　美夜　ダイアトム

  2011年10月27日

• 今週の「神の雫」　#319　「迷える美しき小鳥は、白き輪に琴線を揺らす」

  日本産白ワインの代替ワインを探して、奔走する遠峰とエルザ。目的のワインを入手した遠峰は、自らの手でワインをサーブする。第十の使徒編　第７話今回一番気になった事は、コレクターの着ていたＴシャツ。背中が「秋田犬（あきたいぬ）」なので、前は「黒柴（くろしば）」と思ったら、「黒紫（くろむらさき）」なんですね。「黒紫」くろむらさき？　こくし？　って何だ！？２～３分ググって、あきらめ。（爆遠峰が日本の白ワインに代わるワインとして探していたのは、カリフォルニア、ダイアトムの「波紋」。2010年ヴィンテージより、漢字ラベルが採用された銘柄です。かなりレアで、2011年10月現在、入手は困難です。え～っと、素朴な疑問として、漫画だし、遠峰の人脈を使えば、（他の客に飲まれてしまった）元々の銘柄をGet出来るのではないか･･･。そ～んな事を考えてはいけません。たぶん、「黒紫」に興味を持つ事よりも、もっとど～でも良いこだわりです。「神の雫」ワールドにおいては。（笑そんな、こんなで、遠峰のとても素晴らしい人脈と、知識を持って「波紋」を客にサーブした訳ですが、結末は次号へ･･･。まぁ、持ち越したところで、完全予定調和の世界。客は絶賛して終わること必至なんですけどね。ほら、家族ドラマで･･･よくある･･･「何言ってるのよ、おと～さん！」「そうか」「わ～っはっは」「はいはい、すき焼きの肉が煮えちゃうでしょ」ってあれですよ。え？　そんなシーンはあり得ないって！？そんなクサイ展開は、バラエティ番組のパロディドラマでもやらない！？（それ大きな声で言っちゃダメです）作者殿は、その世界が大好きなんですから。（爆絵がカッコイイので、騙されがちですが、やってることはすべてその世界ですよ。それはさておき、作者ご自慢の心象風景･･･最近思い切り手抜きじゃないですか？今回の「波紋」なんて、漢字そのものを表現してますよ。（苦バラエティ番組のパロディドラマでも、絶対、「そのまんまやないか！！」と突っ込まれるパターンです。今回の得点。ストーリー：5点ワイン心象風景：5点絵柄：80点次回は　#320　タイトル未定今週登場したワインは。■　波紋　ダイアトム

  2011年10月20日

• 今週の「神の雫」　#318　「グレート・ブルーの幻影とオール･ブラックの倒影と」

  ハワイで大深度フリーダイビングに挑む遠峰。彼のコーチであるエルザもまた、ワインに関わるトラブルに巻き込まれる。第十の使徒編　第６話ヴォーヌ･ロマネ村、ドメーヌ巡りを期待していたら、今回は遠峰のお話でした。まぁ、例によって、例の如く、遠峰のワイン探しは凡人の私には理解出来ない手法で。今回は･･･「フリーダイビングで、生と死の狭間に横たわる世界を垣間見よう！」というキャンペーンです。なぜ、そうなるのかというロジックにはツッコミ入れないことにして。遠峰側にも、現地調達美女と、露骨なワイントラブルが発生。ローランでは話に幅が出ないと踏んだ作者は、遠峰側にも現地妻を用意する手法を採ったようです。雫も遠峰も同じような筋書きではないか、と思われるかも知れませんが･･･遠峰が巻き込まれるトラブルは、使徒に直結しないと思われます。今回遠峰が探すワインは日本の白ですからね。第十の使徒が、国産の白ワインである確率は、おそらく誰が考えても０（ゼロ）でしょう。では、国産白ワインの中に、第十の使徒に繋がるヒントがあるのか？おそらく、これもNOです。遠峰はすでに、使徒となるワインの全てを過去に飲んでいて、記述と合致するワインを、自らの精神を研ぎ澄ますことで探し当てようとする･･･　今までそう言った手法を採ってきました。従って、キチンと記述をフォローできた時に、遠峰の負けはあり得ないのですね。過去の敗北も、原因は遠峰自身の内因によるものばかりで、外部から雑念が入った時に負けているパターンです。ですから、今回も、遠峰は初志貫徹、偶然起きたトラブルで使徒を見つけることはありえず、あくまでもフリーダイビングで、精神を研ぎ澄ませた時にこそ、第十の使徒が見えてこなくてはいけない訳です。どうでも良いお話しでした。（爆遠峰側もトラブルということは、話数も当然増えてくる。うん、読み通りだ。（笑第十の使徒編は長くなるぞ。次回は　#319　タイトル未定今週登場したワインはありません。

  2011年10月13日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#116 「家族(7)」

  病床の箕島は、身体の無理を押して、観月の母親の話を始める。一方、V.B.ではフィルとの一件を話し合っていた。　そこへ現れたのは･･･。「ソムリエール」第百十六話。銀座V.B.編 第五十四話。家族シリーズ、第七話。何らかの形で、一区切り付くのかと思っていたら、それもなし。完全に途中です。（笑そして、次号からはWEB連載。打ち切りじゃなくて良かった。本当に良かった。（笑WEB連載と言うモノが、一体どんなモノなのか･･･　現在のところ、イマイチ解りませんが･･･来週、先行配信開始の「オトメの帝国」に「無料で読める！」とあるので、「ソムリエール」も無料なのは確定でしょう。本当に良かった。（爆連載に関してのお話しはここまで、肝心のストーリーです。片瀬帰国。おや？　私はカナの渡欧は、箕島・観月親子が引き金を引き、片瀬を頼る形で･･･と想像していたのですが、どうやら次号、片瀬の口から、カナを待ち受ける事件が語られる様相です。当然、片瀬が持って来たワインは･･･。そして、いままでの家族シリーズ七話が、ここでやっと本題に結びつきました。当然最後に語られるのは、カナの家族。カナの家族への前振りは完璧。ずいぶん、長かったですけどね。（笑長かった分、まとめのワイン...　ダルマージが活きてきます。ダルマージでまとめる辺りは、ワイン漫画の王道。（笑ですが、実に良いお話しです。大人の読み物として昇華出来ています。さあ、次号。片瀬が語る、カナの家族とは･･･そして、いよいよ、ヨーロッパ編へ！？コラムは【地域性への回帰】地域性に由来する、様々なワインが存在してくれることは、地料理を味わう上でも、ワインを楽しむ上でも良い事だと思いますが。そうそう、次号から、コラムはどうなるのでしょう･･･。次号は10月26日（水）配信です。http://grandjump.shueisha.co.jp/今回登場ワインは。■　ダルマージ　ガヤ

  2011年10月07日

• 今週の「神の雫」　#317　「村人の叡智を豊穣の色に染め分けて」

  ヴォーヌ･ロマネ村のデザイン画を完成させるため、雫と仲田、クサカベの３人は、コート・ド・ニュイのワインを飲み比べる。第十の使徒編　第５話飲み比べをしましたとサ。以上今週はここまで。（爆で終わっちゃダメですよね。（苦笑では気分を改めて･･･な～んだ！！雫クン。君もフツ～にワインの会話が出来るんじゃないか！心象風景一切無し。語っていることの全てが、まるでワイン入門本に書かれているような、テロワールを表現した文言の羅列。神の雫ワールドはどこへやら･･･。いや、つまらないと言っているのではありません。もし、このブログを読まれている方の中で、今さらながらコート・ド・ニュイのワインを確かめて見たいと思われる方は、本号の会話を元に、一度そのワインを飲まれると良いです。実に的確な、的確すぎて、漫画を読んでいる事も忘れるほど実務的な記述に気がつかれる筈です。さらには、仲田氏ご自身が言われたと思われる、ネゴシアンならではの解説もあり、かなりしっかりした内容だと思います。　神の雫としては･･･。（爆あまりに、ワイン的過ぎて、雫が絶対口にしないような事まで、言っちゃっていますが。（笑ミネラルだとかフィネスだとか･･･　専門家の間でも厳密な使い方が問われるような用語を雫は使っちゃいけません。今回セレクトされたワインは、もちろん、作者自身が飲んで気に入ったワインなのでしょう。セレクトにはかなり偏りがあり、コート・ド・ニュイのワイン全体を俯瞰する上では、少々ゴリ押しが過ぎる感は否めません。折角のネゴシアン、仲田氏の登場ですから、やる気があればルー・デュモンでコート・ド・ニュイの主だった銘柄を全てカバー出来ますからね。それで、今回の内容をやってもらえば、これは保存版とする価値もありそうです。で、肝心のヴォーヌ･ロマネ村の具体的なワイン名は１本も登場せず、『？』と思ったら。次号で、ド～ンと来るようです。仲田氏がリスペクトするところの、ドメーヌ巡り！これは、ちょっと楽しみです。作者自身、大好きなエリアのワインを語れるという今回のお話し。スタイル画という格好の題材を得て、かなり気合い入っていますよ。もう、現地調達美人ヒロインのお名前も明かせないほどの気合いの入り方です。（爆これは、１クール完結で納まらず、２クール行くのでは？次回は　#318　タイトル未定今週登場したワインは。（背景で登場しているワインはストーリーと密な繋がりを持たないものとし割愛します）■　ジュヴレ・シャンベルタン　ルー・デュモン■　モレ・サン・ドニ　1er・オー・シェゾー　ヴァンサン・ジャニアール■　モレ・サン・ドニ　1er・クロ・ド・ラ・ビュシエール　ジョルジュ・ルーミエ■　シャンボール・ミュジニー　ルー・デュモン

  2011年10月06日

• 今週の「神の雫」　#316　「厳粛なる十字の丘で、赤き衣はたなびいて」

  仲田氏の出迎えで、ヴォーヌ･ロマネ村を散策する雫は、服飾デザイナーの女性と出くわす。彼女は、あと３日でヴォーヌ･ロマネ村をモチーフとしたデザインを上げなくてはならないという。第十の使徒編　第４話おやおや、早くも予想ハズレの予感。（爆ボーヌも単なる交通の要衝として登場しただけ。オスピスも何も関係ありませんでした。（苦笑ワイン業界の評価は蚊帳の外。目標である、（唯我独尊）作者自らが認めた、「第十の使徒」へまっしぐらという事のようです。大地を俯瞰するような･･･宇宙を想像させるようなワインという事で、私はブルゴーニュで一番男性的なワインであるシャンベルタンを推しましたが、作者はヴォーヌ･ロマネ村のブランドを意図していたようですね。（苦笑まぁ、確かに、ブルゴーニュで一番のブランド力を持つのは、ヴォーヌ･ロマネ村で、これは誰も否定できない事実ですし、作者のブランド好きも判っていたことですが･･･。ストーリーは･･･恒例の現地調達美人登場。そして、期限付トラブルも発覚。そのトラブルを解決すれば、自動的に「第十の使徒」へたどり着く。う～ん、この手法はまさに、超安物のRPGではないか。出会った人物に話しかけさえすれば、誰がやっても、必ず正解が導かれ、次のステージへ進むことが出来る。（笑それはさておき、問題は今回のクエスト。描かなければならないデザイン画のモチーフが、ヴォーヌ･ロマネ村であること。これは、過去のパターンからすれば、直結して、「第十の使徒」がヴォーヌ・ロマネ村産であることを示しています。そして、ロマネ・コンティを熱く語る、雫と仲田氏。これは･･･やはりD.R.Cに関係のある造り手が「第十の使徒」の造り手だと匂わせる展開。もちろん、D.R.Cもその範疇と考えられます。以上の条件で、もう一回、改めて「第十の使徒」を検証してみましょうか。D.R.Cに関わりの深い造り手で、ヴォーヌ･ロマネ村産のワイン。「第十の使徒」の記述で宇宙（ビオ？）をも巻き込む壮大なワイン。さらには、過去の使徒の流れを踏まえ、グランクリュよりはプリミエである可能性が高い。プリューレ･ロックのクロ・ゴワイヨットう～ん、なんだかなぁ･･･良いワインなんだけど、使徒としては弱いような･･･それに、ちょっと流行後れの感も･･･宇宙＝ビオという考えはは極めて正当な流れだと思いますが、過去、記述と製法が直結したことはなく、記述は作者のワイン心象風景･･･。もしかしたら、先に書いた、ブランド＝宇宙の解釈の方が「神の雫」ワールドでは、正しい把握の仕方なのかも知れません。となると、今回は思い切りブランド誇示で、ルロワ、ドーヴネなんて銘柄もD.R.Cと肩を並べるブランドとしてアリなのかも知れませんね。皆さんのご意見、お待ちしています。（笑次回は　#317　タイトル未定今週登場したワインは。（仲田氏の説明に出てきたワイン群は、畑名と判断し割愛します）■　ロマネ・コンティ　D.R.C■　ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー　アンリ・ジャイエ■　ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー　エマニュエル・ルジェ

  2011年09月29日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#115 「家族(6)」

  病室で、観月にカナの父・光一との因縁の出来事を語る箕島。次いで、話は観月の母親の事へと。「ソムリエール」第百十五話。銀座V.B.編 第五十三話。家族シリーズ、第六話。ここに来て、広げられた話の多くの謎が明かされ始めました。急展開、お話しは一気に収束へ･･･　という雰囲気の展開です。前号で、武庫川の小石さんからいただいた情報。ビジネス･ジャンプ（BJ）とスーパー・ジャンプ（SJ）が11月から統合されるというお話し。詳細の一部が今号BJで発表されました。後継はグランド・ジャンプ（GJ）。移籍漫画のリストに、「ソムリエール」は無し。SJから同じ原作者・城アラキ氏の「バーテンダー」が移籍決定。そして、BJは次号が合併号となるため、事実上の最終刊となります。え～、じゃぁ「ソムリエール」はどうなるの？？？次の合併号で、当然、詳細はわかりますが･･･今の展開で、あと１話での完全収束は、ほぼ不可能と思えます。GJ告知広告をよく見ると、「さらなる新月刊誌が堂々誕生！！詳細は近日発表予定」の文字が。集英社のHPを見ると、新月刊誌は年内刊行の予定ともあります。おそらく、その新月刊誌への移籍という形になるのではないでしょうか。今はそちらへ読者移行を促すために、話を盛り上げているところ･･･そんな、予想が妥当な所かと。ストーリーよりも、そちらが気に掛かってしまったので。で、お話しは･･･箕島が何故、カナの父親・光一を憎むことになったのか、その発端となるエピソードが明かされました。同じワイン会に属した二人、共にワインを愛し、ワイン好きの人たちのためを思う心はあっても、その表現方法にズレがあったこと･･･　このお話では、ワインに評価点を付けるかどうかを巡っての言い争いが発端でした。箕島の主張するワイン評価点を付ける事は、現在のワイン流通では最もポピュラーな方法であり、バブル前にそれを予見していた箕島は、当然先見の明があった訳です。決して、光一が正義、箕島が悪という単純な図式ではありません。目下の光一からの苦言を挑戦と勘違いした箕島、さらには光一の用意した２杯のグラスの意味を取り違えた箕島の意地。勘違いと意地のために、箕島は家庭をも犠牲に、自分の信じたワインの道を突き進むことになったようです。さて、次回は、大きな区切りのお話しとなります。楽しみですね。コラムは【テイスティング能力の限界】私のレベルでは、ブラインドテイスティングも、酒の席の余興というレベルですので、ハズレて当然ですけどね。（爆次号は10月5日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ドン・ペリニヨン　モエ・エ・シャンドン■　ロマネ・コンティ　D.R.C■　シャトー・ペトリュス■　ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ　ビオンディ・サンティ

  2011年09月26日

• 今週の「神の雫」　#315　「碧き波間の邂逅と、淡き名所の回顧と」

  第十の使徒を求め、遠峰はワイキキでダイビングを･･･雫はブルゴーニュへと旅立つ。第十の使徒編　第３話遠峰はハワイ！ブルゴーニュ、ピノ・ノワールとどう関係があるのだ！？なんて思う方は、まだまだ「神の雫」通とは言えません。（笑遠峰のワイン探しの常套手段、一見、意味不明と思える突飛な行動を起こすこと。これは、遠峰がと言うよりは、作者がこの手法がお好きなようですね。あくまで想像ですが、恐らく使徒の記述にはボツ案が沢山あって、同じように使徒の心象風景にもボツ案があって、その中で公開する記述とは対極にあるようなモノを遠峰にトレースさせているのではないか･･･なんて考えています。推理小説で言えばミスリード。読者を惑わせる役目を常に遠峰は担っているわけです。確かに、遠峰は、第十の使徒がブルゴーニュだとは一言も言っていません。そして、雫はダイレクトにブルゴーニュへ。ボーヌへ到着。う～む、何故にボーヌ。いつもの結論直結式、雫のワイン探しだったら、いきなり出張先が第十の使徒候補となる村というパターンも想像してたのですが、今回はどうやらワンクッション置くようです。まず、ブルゴーニュ・ワイン流通の拠点に立ち寄らせて、そこで事件に巻き込まれる。その事件に関わる上で、第十の使徒候補となる村へ･･･それとも、雑多に集まるワイン群の中から、いきなりドンと候補を選ぶ･･･まぁ、どんな流れになろうとも、雫は完全予定調和の中、使徒へたどり着くのは必定。今回はどんなトラブルに巻き込まれ、どんな現地調達美女が現れ、どんな風に使徒にこじつけるのか･･･　じっくり楽しみましょう。（笑しかし、折角ボーヌへ行くなら、何故11月じゃないんだろう･･･。ここまでの皆さんの「第十の使徒」予想は、以下の通りです。テラっちさん　：　クロ・ド・ヴージョ　プリューレ・ロックBizotさん　：　ロマネ・サン・ヴィヴァン　ロベール・アルヌーkuniさん　：　クロ・ド・ベーズ　プリューレ・ロックAmさん　：　クロ・ド・ベーズ　造り手なし　比較的優良年sakuraさん　：　クロ・ド・ベーズ　ブルーノ・クレール管理人　：　シャンベルタン　アルマン・ルソー次回は　#316　タイトル未定今週登場したワインは。■　ロマネ・コンティ　D.R.C■　マルサネ・レ・ロンジュロワ　ドメーヌ・コワイヨ

  2011年09月22日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#114 「家族(5)」

  カナがフィルに対して出したワインに、フィルは間違った解答を出す。それは、カナにとって、ますます腹立たしい事だった。「ソムリエール」第百十四話。銀座V.B.編 第五十二話。家族シリーズ、第五話。フィルの正体は判りました。悪徳ワインバイヤー。しかし、何を狙ってカナに近づいたのか、これは謎のまま。それどころか、想像を上回りそうな悪意があることが、彼の捨て台詞からうかがえます。そして、それは、当然の事ながら、カナの父親を巻き込んだお話しへ発展していくようです。さらにフィルは、カナがパリへ行くことを予言。新しい展開への予告が、5話目にしてようやく出てきました。前置きが長い！あまりに、長すぎる。（笑しかし、無意味に長かった訳ではありません。実は、私が今回のお話しで驚かされたのは、ストーリー本編ではありませんでした。コラムを読み、本編とのシンクロの妙に驚かされました。東京銀座の一ワインバー漫画だったはずが、その根はしっかり世界規模で動いているワイン業界の背景をとらえ、登場人物の持つ過去までも、一介のワイン好きが知らなくても良い事実まで踏まえた上に成り立っているのですね。それが、新展開と銘打ってから、五話も掛けてやっと見え始めるって所がスゴイ。この、新展開がどれほどこの「ソムリエール」という話の中で重みがあるのか、その辺りからも推し量れます。神の雫で語られる、場渡り的でうわべだけのワインストーリーとは雲泥の差です。これは、同じワイン漫画というカテゴリで語ってはいけないのではなか･･･　そんな思いを強くした今回のお話しでした。今回の新展開も、直接的な伏線だけ考えても、片瀬が渡欧した時に始まっていたのですからね。連載時期数えて、ほぼ１年前ですよ。方や神の雫は、１年前と同じ事やっていますなぁ。（爆死欲を言えば、カナが悪徳ワインバイヤーを憎んでいる様子を伺わせる挿話が、事前にあれば･･･。フィルの名前を知っていたという流れも、もっと自然になると思うのですが、まぁそこまでは必要ないのかも知れないですね。（苦笑ということで、カナに渡仏はこれで決まったようなものですが･･･彼女自身の動機が無いんですね。次号以降、動機付けされるような事件が起きるのでしょうか。あと、箕島がどうなるのか･･･それによって観月がどうなるのか･･･それはカナにとって、どういう作用を及ぼすのか･･･もう、大変です。（爆コラムは【アルゼンチンの光と影】ワイナリーが独自で頑張っても、国家情勢、世界情勢には勝てない訳です。次号は9月21日（水）発売です。今回登場ワインは。■　クロ・アパルタ　カサ・ラポストール■　ヤコチューヤ

  2011年09月16日

• 今週の「神の雫」　#314　「難解なる生を生きよ、途はみえねども」

  遠峰は、「第一の使徒」の時座禅を組んだ寺へ出向く。雫は、ワイン事業部の面々と「第十の使徒」記述を検討し、ブルゴーニュの赤ワインに的を絞る。第十の使徒編　第２話今回のお話しは、あらすじが全てかと思われます。（笑もう、すでに皆さんも感じられていたとおり、ブルゴーニュの赤。これが、第十の使徒です。あとは、畑と造り手。簡単に言っていますが、これが大問題。（笑ご存知の通り、ブルゴーニュのワインは隣の畑に移るだけで、雲泥の価格差が生まれる世界･･･。いいや、同じ畑でも、造り手が違えば、全く別もののワインになってしまう繊細さを持っています。ピノ・ノワールは「繊細」「複雑」。ブルゴーニュへは「起源」というキーワードで絞り込みを行った雫たちですが、この先も記述からキーワードを拾い続けるとは思えませんので、次号からは雫の「第十への使徒」への具体的な行動が描かれると思います。今のところは予想通りの展開ですので、私の使徒予想に変化は無し。そうそう、前話のコメントでテラっちさんから予想をいただきました。テラっちさんは過去何度も使徒を当てていらっしゃるので、当然今回も的中の可能性は高いでしょう。私の予想とは異なりましたが。（苦笑で、テラっちさんは、造り手で「第十の使徒」を絞られたのですが、私は畑で絞りました。予想の差はこの辺りにも原因がありそうです。第十の使徒の記述が、造り手をイメージしたものなのか、畑をイメージしたものなのか･･･今後の展開で、明らかになっていくことと思います。個人的には、記述を読めば読むほど、シャンベルタンのイメージが強まるばかりなんですね。造り手も、シャンベルタンを代表する造り手となると、ルソーかルロワ。ルロワは価格が驚愕の領域にあるのと、ベーシックな銘柄ではありますが、今回すでに登場しているので、可能性は低くなったと見ます。ルソーはオーソドックス過ぎるかも知れませんが、「第一の使徒」もオーソドックスに来ましたので、可能性はあると･･･。いずれにしろ、次号以降の展開を待ちましょう！次回は　#315　タイトル未定今週登場したワインは。■　シャトー・パルメ■　バローロ･カンヌビ・ボスキス　ルチアーノ・サンドローネ■　ブルゴーニュ・ルージュ　メゾン・ルロワ

  2011年09月15日

• 今週の「神の雫」　#313　「黄昏色の想念の果てに爆ぜる魂」

  ローラン辞職、クリス辞退と、第一の使徒対決と同じメンバーが集う中、第十の使徒の記述が明かされる。第十の使徒は、「希望」。第十の使徒編　第１話ここは夜なのかそれとも地の底なのか激しい生命力を孕みながら私は種子のようにその時を待つ生きることの意味を探し続けて彷徨うことは決してたやすくはないそれは時に振り返り時に掛け出し立ち止まって思い悩むことの繰り返しなのだ胎動そして誕生闇を這い上り光の誘惑に導かれ目指すものはまだ見ぬ空地の底とめくるめく下界を隔てる地平を突き抜けて私は木の芽のように天にその手を伸ばす光だ待ち続けた光私は一気呵成に果てしない空を目指し巨木となり天に向かって行く眼下に広がる天地生命の坩堝土、水、草、花、獣人はもちろんちいさな虫けらまでも私は今虚空から俯瞰している胸に一筋の歌が浮かんだ「花に鳴く鶯水に住むはかはづの声を聞けば生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける力を入れずして天地を動かし目に見えぬ鬼神をもあはれと思わせ男女のなかをもやはらげ武き武士の心をもなぐさむるは歌なり」（古今和歌集　紀貫之）宇宙から望む地球とはかくなるものか闇の直中に浮かぶ優しき輝き命の源このワインは魂であるこのワインは俯瞰した大地であるこのワインは宇宙の広がりであるそしてこのワインは－「希望」である以上が「第十の使徒」記述です。遠峰の第一声は苦笑の中漏らした一言。「希望」とは･･･私には「絶望」に感じるがな雫は、ロベールが飲んでいたワインの残り香を評し。俺にとって意味があるのはそのワインの素晴らしさとかつてそれを飲んだ父親が何を思っていたかそれだけだ！一応、正確・公正を期すため、関係箇所を抜粋しましたが･･･おそらく、ほとんど意味はありません。（爆重要なのは、開戦前にロベールが飲んでいたワイン。D.R.Cのモンラッシェ'76あとは、記述の全体的な印象でしょう。前回の雫がブルゴーニュワインの深さに悩む前振りと、今回のロベールの飲んでいたワイン。そして、「第一の使徒」と同じメンバーを強調する台詞。これらから、「第十の使徒」がブルゴーニュの赤である可能性は非常に高いと思われます。何度も書いているとおり、そろそろ作者も、ホームグランドに戻って、思い切り自由にワインを描きたい頃合いでしょうし。（笑そして、記述のスケールの大きさ。ブルゴーニュの中で、最もスケールの大きい赤ワインと言えば･･･シャンベルタン　アルマン・ルソーありゃ、ベタ過ぎですかねぇ（笑まぁ、記述だけで予想を立てるのは初めてですし、ハズレて当たり前の大胆予想が出来るのは今だけですからご勘弁を。さあ、皆さんも思い切り言いたい放題の予想をどうぞ！（笑次回は　#314　タイトル未定雫の最初の一手は？今週登場したワインは。■　モンラッシェ　D.R.C

  2011年09月08日

• 今週の「神の雫」　#312　「億千の星砂に掻き消された、白亜の迷宮」

  沖縄でスキンダイビング中の遠峰の元にオフィスからの呼び出しが掛かる。雫はモノポールでブルゴーニュ産ワインを味わっていた。使徒編幕間話８　第４話お話しは、第十の使徒へ向けて小休止。相変わらず、意味不明な修行をこなす遠峰。方や、雫は原点回帰。第一の使徒を思い返し、ブルゴーニュ産ワインの奥深さを藤枝と語り合う。そいうえば、遠峰が海中で思い出していたワイン。（仄香と思われる女性が飲み残していたワイン）グラスから、これもブルゴーニュのグランクリュと思われます。ブルゴーニュブランド大好きの作者。そろそろ、ブルゴーニュを語りたくて仕方ないのでしょう。もしかして、第十の使徒はブル？そう、予感された方は、多いことと思われます。個人的希望も合わせてではありますが、次号からの第十の使徒編。大いに期待しようではありませんか！次回は　#313　タイトル未定第十の使徒編開始！今週登場したワインは。■　ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ・ブラン（白）　ドメーヌ・ド・ラルロ■　ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ（赤）　ドメーヌ・ド・ラルロ■　ブルゴーニュ・ブラン　ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ■　シャンボール・ミュジニー・1er・レザムルーズ　ジョルジュ・ルーミエ■　ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ　ドゥニ・モルテ

  2011年09月01日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#113 「家族(4)」

  燎子の呼び出しで、フィルと会うカナと観月。フィルから賭として出されたブラインドテイスティングのワインに悪意を感じたカナは、自らもブラインドテイスティングの問題を出すと言う。「ソムリエール」第百十三話。銀座V.B.編 第五十一話。「家族」タイトルも4話目。今回は、誰の家族を追うわけでなく、前話の延長です。こうなると、タイトルの「家族」は、単に登場人物達の「家族」を描くとで、現状背景を確認しつつ、話に膨らみを持たせる狙いかと思っていましたが、もっと深遠な何かが隠されていそうな気がして来ました。おそらくは、カナの父親に関わる何かなのでしょうが、予想するにも解らないことが多すぎます。ジワリジワリとカナに迫るフィル。遠巻きにそのフィルをも監視する箕島。フィルは何者で、箕島は何を狙っているのか･･･解らないことだらけの展開ですが、緊迫感溢れる展開は非常に面白いです。加えて、カナはフィルの好ましく無い過去を知っている様子。そして、昏倒した箕島は観月を呼ぶ･･･幾重にも張られた伏線が、どこへ収束するのか。しばらくは目を離せない状況が続きそうです。コラムは【ワイングラス】リーデルは確かにマーケティング的過ぎますが、コレクション欲をかき立てる美しさは認めます。（笑次号は9月7日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ウニコ・グラン・レセルヴァ　ヴェガ・シシリア■　シャトー・ラフルール

  2011年08月26日

• 今週の「神の雫」　#311　「美しき高原に響く、二重奏の調べ」

  「オーベルジュ・ド・デュオ」存続のために、雫とみやびが用意したワインは･･･。使徒編幕間話８　第３話やられました。このワインの存在は知らなかった。（爆完敗！　って、別に勝負しているわけでは無いのですし、こういう驚きのためにワイン漫画読んでいるようなモノで、これは喜ぶべき事です。考えてみれば、シャサーニュ・モンラッシェに「赤」があるんですから、そう言った類のワインで、モノポールがあってもおかしくはないんですよね。そこまで、想像が至りませんでした。前号のレビューで、作者の腹づもり1つで、どんなワインでも持ってこられると書きましたが、今回のストーリーでは、作者の心象風景ではなく、ワイン造りの事実からのワイン・チョイス。ストーリーとのマッチング度合いは完璧です。ただし、そのストーリーの発酵度（完成度）は極めて低いですが。（苦笑まぁ、久々に「神の雫」のストーリー展開とワインで驚かされたので、今回は良し！苦言は無しにします。（笑次回は　#312　「億千の星砂に掻き消された、白亜の迷宮」使徒編はまだか！？今週登場したワインは。■　ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ・ブラン（白）　ドメーヌ・ド・ラルロ■　ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラルロ（赤）　ドメーヌ・ド・ラルロ

  2011年08月25日

• 今週の「神の雫」　#310　「情念の森で霧消した、追憶のグラスを求めて」

  雫とみやびは「オーベルジュ・ド・デュオ」存続のため、兄妹で思いを共有できるワイン探しをする事を決意する。使徒編幕間話８　第２話以前にもこんな話ありませんでしたっけ。いえ、ありません。誤解を解くとか、仲を取り持つワインとか。であれば、６～７割の話が該当します。まぁ、３話あったら、２話は同じ骨格です。（爆と、言うことで、思い切りベタな展開です。さらに、悪いことには、神の雫はワイン漫画でありながら、ワインがどう造られるとか、ワインの歴史がどうという話は、全く重要ではないのです。重要なのは、作者がそのワインをどう感じているか。その印象を、どのように心象風景にこじつけるか。作者のさじ加減１つで、同じワインを訣別のワインにも、和合のワインにも仕立てられる訳です。他のワイン漫画であれば、ワインそのものはもちろん、製造の背景がストーリーと絡んで、そのワインが登場する意義が確固たるモノになるわけですが･･･。神の雫では、描かれる心象風景が全てですので、どんなワインを持ってきても大丈夫。極端なお話し、心象風景とワインが１話ずれていても、気がつく人は皆無でしょう。疑問に感じる人は２割くらいいるかも知れませんが。（苦笑つまり、神の雫に登場するワインに必然性は無い。それに加えて、何を解決するにもワインが最終兵器という愚直さ。直結して、ストーリーの必然性も無くなり。どんどん、雰囲気が良いだけの、希薄な漫画になっていくわけです。今回、ブルゴーニュ産ワインで、白ワイン好き、赤ワイン好き共に飲めるワインというテーマはあるにしろ、目隠しをした状態であれば、赤・白の区別さえ難しいワインがあることは、元祖ワイン漫画「ソムリエ」の中でも紹介されています。見た目のまま安直に、ロゼを持って来たって良いわけです。次号、どんなワインが紹介されるか、全くワクワクしないんですよね。（爆それが、今回の結論。次回は　#311　「美しき高原に響く、二重奏の調べ」今週登場したワインは。■　ヴォーヌ・ロマネ・シャン・ペルドリ・ヴィエーユ・ヴィーニュ　クリストフ・ペロ・ミノ

  2011年08月18日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#112 「家族(3)」

  エリの祖父はある決意を秘め、来日していた。V.B.に招かれたエリの祖父の、持参したワインをブラインドで当てろと言う申し出に乗ったカナは･･･「ソムリエール」第百十二話。銀座V.B.編 第五十話。登場人物、各々の、家族との関わりを描くシリーズ。3話目は、エリ。これも、10話ほど前から、さりげなくひいてあった伏線の展開です。現在の「神の雫」では、絶対あり得ないストーリーテラーとしての巧さが光ります。表向き、各登場人物の家族関係を掘り下げるお話しですが、カナへの包囲網は着々と迫り来る緊張感もあります。前号にコメントいただいた、武庫川の小石さん曰わく、「連載史上初のカナのサービスショット」から始まる･･･。違う！　オープニングは景山氏のドアップです。（爆カナのサービスショットも扱いが小さい！（笑何故、天地いっぱいに扱わない！？あぁ、そいういう漫画じゃないんです。（終で、お話しは、エリとその祖父の関係に留まらず、V.B.スタッフの人間家関係も見え隠れしつつ展開し、いつも通り綺麗にまとまるわけですが、いつも以上にすんなり終わらせているのは、陣の姉・燎子が、密かに巻き込まれつつある、箕島とフィルの策略を浮き立たせるためでしょう。今さらですが箕島は、ソムリエール連載開始当初からの登場人物で、カナの父親には相当な恨みがあるようです。　箕島自身は、決して悪人ではないのですが、どうもカナの父親への遺恨は相当深いようで･･･。　今、蔭で進行している策略が、一体何を狙って行われているのか･･･　新機軸はその辺りでしょう。箕島とフィルの狙いは間違いなく、カナだと思いますが、その全貌は全く見当がつきません。いや、その前に、どういう手法で来るのかすら、読めません。前回は観月を利用しようと試み、失敗するやいなや、燎子の許を訪れる。直接カナに手を出さないのは何故なのか･･･。家族、縁者を介してジワジワ迫り来る･･･　面白いですね。フィッツジェラルドのような名前を持つ、フィルジェラール。そこは、関係ないですよね。（苦笑コラムは【産地を越えた投資】フランスは古くからの農業大国なのですね･･･。次号は8月17日（水）発売です。今回登場ワインは。■　トカイ・フルミント・ドライ・マンデュラス　オレムス

  2011年08月08日

• 今週の「神の雫」　#309　「誉れ高き門に、初夏の風は冷たすぎて」

  ワイン事業部の上得意「オーベルジュ・ド・デュオ」の後継者問題で揺れる中、打開を探りに現地に赴く雫とみやび。使徒編幕間話８　第１話幕間話、長い！なにやら、ここへ来て、本格的な幕間話が始まる様子。（苦笑今回は、その導入部分。オーベルジュ・ド・デュオの亡くなったオーナーには、犬猿の仲である双子の兄妹があり、二人の意向はオーベルジュを手放す事。上得意を無くすと困る、ワイン事業部として、雫・みやびの二人を説得に送り込んだ･･･と言ったところまで。結論としては、オーベルジュ・ド・デュオの名前の如く、兄妹仲良くオーベルジュを運営して行くことが、亡き父の望むところであった。その真意を汲んで二人は仲直り。　オーベルジュ・ド・デュオの存続を決める。という落し所しか無い訳ですので、あっさり２～３話でカタを付ける事も可能ですし、長々と兄妹の確執を描く事も可能。人物描写の下手な作者ですので、あっさり終わる確率の方が高そうですか？（笑さて、次号の展開を待て！ん、タイトル見ると、すでに収束の方向性が見えているような気もしますね。（爆次回は　#310　「情念の森で霧消した、追憶のグラスを求めて」8月4日発売号が合併号のため、次回発売は8月18日です。 今週登場したワインは。■　シャルドネ・樽熟　井筒ワイン

  2011年08月04日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#111 「家族(2)」

  観月樹里は箕島とフィルと会合を持つが、ワインに対するスタンスが異なる２人を後に席を立つ。一方、陣の姉・蓮見のもとに、上客を装い近づくフィルの姿があった。「ソムリエール」第百十一話。銀座V.B.編 第四十九話。家族　繋がりで新展開とは･･･　やられました。（爆陣の家族　→　観月の家族　この流れに　カナの家族　を絡めて、おそらく次号では、陣の家族絡みから、姉を救うために動く陣があり･･･　の展開となるのでしょう。陣の家族観を描いた前回は、新展開への序章だった訳です。何という余裕の展開。（笑そして、ソムリエールでは永遠の敵役・箕島が絡んで･･･どうやら今後は、以前に観月が見つけたワイナリーを軸に話は展開して行くようです。そこには、カナの父親の影があり、片瀬も絡んでいるわけで･･･いよいよ舞台はヨーロッパへ！？いやぁ、それにしても遠大な伏線が何本も張られている展開でした。今までに増して、新展開に期待します。コラムは【シャンパーニュの葡萄品種】葡萄の血統まで意識して飲まないと･･･（笑次号は8月3日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ブリュット・レゼルヴ　ポル・ロジェ

  2011年08月02日

• 今週の「神の雫」　#308　「手にすべきは、栄光の杯か、孤独の杯か」

  パリに渡ったローランは、一人の男性と巡り会う。使徒編幕間話７　第１話一話挟んで、ローランの後を追う今回の、お話し。こういう展開は、悪くないです。ただ、一話挟んだだけで終わるかも知れませんが･･･これくらいの創意工夫はあって当然ですね。（笑で、ローラン。意味もなく渡仏。当てもなく、パリで飲み歩く訳です。実際にパリのお店で、ブラインド・サービスデーなるものがあるのかどうかは知りませんが。これも、単刀直入にローランの凄さを見せつけ、さらに謎の男と巡り合わせる材料として、アリなのかも知れません。そして、映画を見ながら飲めるワインバー。ふわ～っと、全体を軽く流して読めば、異国情緒漂う不思議な夜を演出し、ローランと謎の男性との出会いを盛り上げている･･･とも取れるんですけど、どうも小道具がガチャガチャと派手過ぎて、お話しに馴染みませんね。（苦笑ま、導入部分でもあることですし、謎の男が誰なのか。使徒対決にも影響を与える人物が、またまた登場と言うことで、期待しましょう。個人的には、ぬるま湯にどっぷり浸かりきった、「神の雫」ワールドを、思い切り揺らしまくって欲しいのです。（笑おっと、登場ワイン。良いセレクトですね。季節も加味して、お手頃で美味しいワインばかりです。フランス産ワインばかりなのは、ローランがフランスにいるって事で、OKですね。次回は　#309　「誉れ高き門に、初夏の風は冷たすぎて」もしかすると、このまま使徒編突入って事もありえますね。今週登場したワインは。■　レ・ザルム・ド・ラグランジュ■　マルサネ・ロゼ　ブリュノ・クレール■　ラ・パッション・グルナッシュ　トータベロワーズ共同組合■　グランド・レゼルヴ・ブリュット　ピエール・カロ

  2011年07月28日

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