今週の「ソムリエール」 le vin#97 「美しい奇蹟」
ワインスクールの理事長和代に自宅に招かれたカナは、和代と源田の過去を知る。二人の過去を取り戻すため、カナは二人をV.B.に招く。「ソムリエール」第九十七話。銀座V.B.編第三十五話。普通に恋話。(笑60年前に踏み出せなかった1歩を取り戻すことは出来ないでしょうけど、しみじみと酔わせるお話しでした。ソムリエールの良いところの一つに、登場するワインとストーリーが密に絡んでいる点があります。今回も、まさにそのパターン。前半では、誰もが羨望の眼差しを禁じ得ない、超豪華なワインを羅列しておきながら、メインは高々2,000円代のワイン。果たして、そのワインに媚薬効果があるのかどうかは・・・ 定かではありませんが。和代と源田の仲を、見事に体現するワインのセレクトは流石でした。ストーリーだけでも充分ワインの魅力は感じるのですが、その後のコラムとのコラボがまた興味深い。付かず離れず・・・ 内容が完全に被っているわけではなく、それでも何故にメインのワインがストーリー中に登場するのか、その背景的な所が確かな情報によって裏付けされています。皆さんも、ブライダのブラケット・ダックイを意中の方と飲んでみてはいかがでしょう。ヌーボー解禁に絡めて誘えば・・・(笑コラムは【媚薬としてのワイン】日本に於いても、シャンパーニュが特別なイメージを持った酒であることは間違いありません。画策されたイメージ造りは、成功していますね。(笑次号は12月1日(水)発売です。今回登場ワインは。■ コルトン・シャルルマーニュ コシュ・デュリ■ シャトー・マルゴー■ シャトー・ディケム■ ブラケット・ダックイ ブライダ