はちみつ色の町、バース
朝起きて、1階のパブへ朝食を食べにいく。1階がパブになっている不思議なユースホステルなのだ。ユースが町の中心に位置しているため、歩いてローマン・バスへ。紀元前一世紀にローマ帝国が支配していた時代に作られた大浴場だ。お風呂の英語、BATHはこの町の名前からきている。ローマ帝国の各地から人々が訪れる古代の一大保養地であった。イギリスでも一番の人気の観光地で、先週は入場するのに1時間も並んだそうだ。博物館でさんざん浴場の歴史を見て、その後とうとう大浴場へ。緑がかったお湯、かすかなミネラルの匂いはまさに温泉だ。でも残念ながら入浴することはできない。飲泉すると気持ちが悪くなった。 午前中いっぱい浴場を堪能した後、バースの大学院に留学している知り合いと合流し、タイ料理を食べに行った。イギリスで初めてのタイ料理、甘酸っぱい麺がおいしい。 ご飯の後、三日月の形をした建築、ロイヤルクレッセントとバースの社交会場アッセンブリールーム、コスチューム博物館を見学。17世紀の社交界の雰囲気(ジェーン・オースティンの世界ですね)にどっぷりと浸かる。 そして最後は「サリーランズ」へ。サリーランというパンの発祥地だ。サリーランは丸くて軽いパン。ティールームでレモンカードとクロテッドクリーム(生クリームよりも乳脂肪が多いクリーム)を山盛りにのせて紅茶と共に頂いた。「足りないなぁ」と言ったら、そんな人初めてと笑われた。が、隣の席の親子は、大きなサンドイッチをたいらげた後、更にクロテッドクリームとジャムをてんこ盛りにしたスコーンを食べている、、、。だからあんな体型になるのね、と納得してしまうジャンボな親子だった。 バースは建物全体がはちみつ色の石でできており、とても可愛い。イギリスならではののんびりとした町である。