日本代表観戦記INドイツ・・・最後に、な、なんと!! イギリスに来て良かった~
じゃじゃ~ん、先週の日記で予告していた火曜日がやってきた。長いけど最後まで読んでくれると嬉しいです。最後に大ニュースがあるので。 今日の日帰り旅行。行き先は、なんとドイツ・ドルトムントである。 そう、目的は日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のサッカーの試合観戦だ。今回は国際A試合なので、欧州組、中田も中村も合流する。メンバーを聞いてうきうき、ドリームチームじゃあないですか。 チケットが入手できると聞いたのはつい先週のこと。その後の行動は素早かった。インターンのお休みを取り、試合のチケット、飛行機の手配、、、。 そしてとうとう今日がやってきた♪ 朝3時半起床。ベッドに入ったのが12時半だったので、頭がすっきりしない。ベッドでごろごろした後、えいやっと起き上がり、クランペット(イギリス独特の穴のぷつぷつ空いたパン)、コーンフレーク、ヨーグルト、バナナの朝食を取る。 4時半、寮を出る。 もちろんまだ真っ暗。ナイトバスに乗って、キングスクロス・テムズリンク駅へ。5時22分の電車に乗って、ロンドン・ルートン空港へ向かう。 6時過ぎ空港着。チェックインして飛行機を待つ。今回利用するのは、お馴染み低価格エアライン・イージージェットだ。8時にロンドンを発ち、1時間後にはドイツ・ドルトムントへ到着。 実はドイツに来たのは今回が初めて。それが日帰りなんて、、、、。 空港は、とても小さく、ドイツらしく機能的なデザインだ。 ドルトムントはルール工業地帯(学校で習ったなぁ)に属し、近隣にボンやデュッセルドルフといった大都市を控えた小さな街である。ビールの醸造が盛んで、ピルスナーが有名だ。 飛行機には日本人らしき人がちらほら、、、。空港ではさらに増える。皆目的は一緒ね、ふっふっふ、、、。 インフォメーション・センターでスタジアムまでの行き方を聞いて、いざスタジアムへ。途中で何人かの日本人の方と声をかけあって、道のりを確認した。 空港から440番のバスに乗る。運転手(若い女性)に値段を聞くと、「後で」と言われた。バスに揺られて15分ほど、アップルベック駅へ到着。運賃を払わずに降り、いいのかなぁ、、と困惑していると、先ほどの運転手さんが自動販売機を指差している。ここの料金体系はどうやらバスでも地下鉄でも同じ券で乗車でき、時間制になっているようだ。自動販売機できっぷ(2ユーロ)を購入すると、それを見届けて私達の乗ってきたバスが発車した。 これが乗車駅。このUバーン(地下鉄、線の途中から地下に入る)の47番に乗って、ドルトムント中央駅へ。試合まで時間があるので、駅前でソーセージでも食べようという腹積もりである。 途中でシュタディオン(ドイツ語でスタジアム)行きの地下鉄とすれ違ったのだが、日本人がうじゃうじゃと乗っていた。ほぼ全車両日本人で埋まっている。 これが駅前。何もない、、、、、。サッカーボールが、ドイツらしいといえばドイツらしいが、、、。 駅前に何もないので、駅構内の売店へ。構内にも日本人がわんさかいる。ボスニア人もユニホームを着て騒いでいる。ボスニア人はあまりいないだろうと思っていたので、ちょっと意外だった。 残念ながらビールもソーセージもないが、おいしそうなパンがいっぱい並んでいる。そうだ、これが本場のドイツパンだ!! (旧)パン屋の血が騒ぐ。丸パンに生ハムのミンチとたまねぎを挟んだサンドイッチ、ハムとチーズ入りブレッツェル、カスタードクリーム入りホルンパン、、、、。ロンドンから来た身には、どれもが美味しく、安く感じた。う~、素晴らしい!! そしてUバーンに乗り、シュタディオンへ。しめて空港から会場まで2ユーロである。安いなー。 会場に着くと雪が降っていた。風も強く、しんから冷える。 この中でプレイする選手達は大変だろうなあ。 会場前はユニホームを着たり、国旗をまとったボスニア人があちこちでビールをのんで騒いでいた。会場前で「サムライ ブルー 2006」と書かれた旗を配っていたので、私ももらってマントにする。 シュタディオン前でチケットを無事引き換え、席へ。 ここはドイツ・ブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムントのホームであるベストファーレン・シュタディオンである。6月のワールドカップでは日本もここで戦うことになっている。 サッカー専用のシュタディオンなので、観客席とフィールドが近い。 ドイツでも有数の規模なので、会場がやたらに大きい。さすがに全席を埋めることは難しかったらしく、東と南スタンドは閉鎖し、西と北サイドだけ客席が埋まっている。 デュッセルドルフ日本人学校が軍団で来ていて、会場はちびっ子だらけだった。席には1年2組とか張り紙がしてある。贅沢な遠足だ。 フィールドでは選手達が練習している。 最前列に張り付いて、練習を見学。 ああ、あそこに中田がいる。あれは俊輔、こっちは川口、あっちはサントスだわ、宮本もいる~稲本もいる~。と、既にコーフン気味。 日本の応援団も、既に気合が入っている。 国際親善試合、日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦が始まった。 まずは国歌斉唱。 そして試合開始。 雪が一層ひどくなってきた。 先制したのは日本。高原がゴールを決めた。 盛り上がる日本応援団。 私はボスニア人に挟まれていたので、喜ぶのがちょっと怖い。 前半は1-0で終了、うんうん、いいぞ。 休憩時間に、ビールとホットドッグを頂く。「これで、ドイツ思い残すことないね~」 ビールは冷たいが、とても美味しかった。 ソーセージは、さすがドイツ、バリッとした食感である。イギリスとは違うわ~。 スパイス入りの温かいワインも忘れない。ヨーロッパの冬にはつきものだ。 トイレを待っている間に、後半が始まり、なんとボスニアが得点してしまった。 席に戻ってからしばらくすると、さらにもう一失点。 ボスニアの応援団が大喜びして、発炎筒を焚く。 客席には煙が充満し、応援団は大騒ぎ。 警察官がボスニア応援団の前に一列に並んだ。その警察官に向かって、発炎筒を投げる観客、おいおい、、、、、。イギリスより怖いよ、、、。 もちろん、日本側にお巡りさんはいない。 ここで選手交替。小野と稲本である。もうびっくりするほどの黄金メンバーだ。これを見れただけでもイギリスに来た価値があったというもの(何しにきたんだ?)。 それでも得点に結びつかず、ボスニアの時間稼ぎに腹が立ち、もう駄目かと思ったその時、ゴール!!! ひゃーさすが、中田!! もう客席は大喜び。私も、おかしくなったように叫んでいた。そこでゲームセット。 負け試合を誰もが思っていたので、本当にびっくりした。 喜びの余韻にひたり、シュタディオンを見つめる。 ここで、あと3ヵ月後にワールドカップが開催されるんだ、、、、、。 そして急いで会場を後にする。 時間は3時半。4時半には飛行機のチェックインが始まる。行きと同じルートで空港へ。 途中で乗り換え駅を見過ごしたり、バスを待ちながらソーセージを購入したりしながら空港に到着。チェックインを済ませ、あとは出発を待つばかり。 空港の1階にフードコーナーがあったので、最後にビールでも飲もうということになった。 カウンターでドイツ語メニューと奮闘していると、私の斜め右後ろに人が座っているのが目に入った。 革ジャンをお洒落に着こなし、携帯電話で話している。テーブルにはクロワッサン2個とコーラ。 肌が濃いな、、、白人じゃないな、、、。 イタリア語しゃべっているな、、、。 中田に髪型が似ているな、、、。 顔も似ているな、、、。 でも、こんなとこにいるわけないな、、、。 という言葉が1秒くらいの中で頭を駆け巡った。 私はくるりと向きを変えて、少し離れてみる。 目があった。 中田だ!!!!! ひゃー、中田だよ、あの中田ヒデだよ、、、、、。 さっきゴール決めた中田だよ、、、、。 鼻息も荒くなるってもんだ。 同行した友達にこっそり伝えたら、歓喜!! はやる心を抑えて、とりあえずはビールをオーダーし、少し離れたところに座った。「どうする、どうする??」ともうコーフン最高潮。 それにしても、試合が終わってから空港に直行した私達より早く、お洒落して寛いで空港にいるのは何故?? 雪の中の試合で寒かったんじゃないの? 久しぶりに会ったチームメイトと話さなくていいの?? あ、ちなみに中田は一人でした。 中田が立ち上がり、友人のYちゃんが「おみやげ物屋に入った!」と追いかける。私も彼女に続く。Yちゃん「お疲れ様でした。ゴールおめでとうございます!」中田「はい、、、」(すごく嫌そう)私「お疲れ様でした」中田「はい、、、」(すごく嫌そう) 嫌そうだったけど、いいもんねー、こんなチャンスめったにないし。他に日本人がいなかったからしてしまったことだし。 満足して、出国手続きに向かう。 もちろんヒデだって出国手続きをしなくてはいけない。 ということで、後ろからやってきた。 パスポート・コントロールでは「フットボール見にきたの?」と苦笑された。日本人がたくさん通ったのだろう。私の5人後ろにいる中田にも同じことを聞いたのだろうか。 ロンドン行きの同じ飛行機に乗るかと思いきや、まさか価格破壊エアじゃないですね、彼はプライベート・ジェットに乗っていってしまいました。 雪が降りしきる中、飛び立つプライベート・ジェット。 はあ、夢のようなひと時だった、、、。 私達は吹雪になってしまったため、1時間遅れて発った飛行機にのってロンドンに無事到着した。 ワールド・カップが近づいてきた。またあのわくわくする時が始まる。