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テーマ:ようこそ唐木の世界へ(249)
カテゴリ:木材豆知識
今日は熱帯アジアのカキノキ科についてです
Ebenaceae カキノキ科(Diospyros 属) 熱帯アジアの有用樹種はフタバガキ科と非フタバガキ科にわかれます。 そのうち当社のメイン木材の縞黒檀は、非フタバガキ科のカキノキ科になります。 日本では、この属の樹種を黒檀と総称し、それをさらに区別して、 心材漆黒色のものを本黒檀 心材黒色を基調として桃褐色などの縞を有するものを縞黒檀 心材黒色を基調として緑色の縞を有するものを青黒檀 心材黒色と灰色の縞模様をなすものを斑入黒檀 と呼んでいます。また黒檀は古くから烏木類とも称せられたようです。 分布 この属の樹種は約200種を数え、アフリカ、アメリカにも分布するが、アジアにおいてはインド、スリランカ、ビルマ、タイ、インドシナ、マラヤ、スマトラ、ボルネオ、スラウエシなどの地域に分布している。 木材の性質 肌目は精ないし極めて精で均斉、磨けば鏡のような光沢がある。木理は通直、時には浅く交錯している。香りはありません。 非常に重硬な材で、気乾比重は普通0.80~1.10程度、なかには1.20を越えるものもあります。加工は困難ですが、仕上りは良好で柾目面でも滑らかな仕上り。特に大木の場合は、細かく深い裂溝を生じやすく、反りや曲がりもおこりやすいので、乾燥には注意がいります。偏在は耐久性がなく、虫害をうけやすいが、心材は耐久性が高い。 用途 唐木の一種として最高の銘木で、高級家具、机、額縁、鏡縁、杖、彫刻、ピアノのキー、ろくろ細工、箸、花台、定規、櫛、キャビネットなど美術装飾材として珍重されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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