渋谷研究所X研究員見習い
11月3日にテレビ東京で放送していた「火曜エンタテイメント!」の録画を見ていたら怪しいセリフが!!番組は「伊勢神宮」と「出雲大社」、それにちなんだ観光スポットの紹介でして、にわか神社ファンのウーパーさんとしては興味のあるところだったのですが、これはちょっといただけないよなぁ。【その1】番組が始まって4分あたり、伊勢神宮の内宮にたどりついた山田邦子が歩きながらしゃべってます。「これが伊勢神宮の匂いですよ」まぁ、これは別に変じゃないですよね。ご丁寧に字幕までついてて「そんなに強調するようなセリフかい?」と思いましたが、まぁ良いです。ところがその次、ス~ッと深く息を吸って言ったセリフが、、「はぁ~、マイナスイオンたっぷりだね!」んんんんんん?マ・マイナスイオンって何だ?正または負の電荷をもつ原子をイオンと呼ぶ、というふうにウーパーさんは中学校の時習ったのを覚えています。となると、上のセリフはこういう意味なのか?「はぁ~、負の電荷をもつ原子が空気中にたくさん存在するね!」んんんんんん?このように翻訳してみてもいまいち何言ってるのかわからん。。。負の電荷を持つ原子が空気中にたくさん存在すると何か良いことがあるのでしょうか。山田邦子の表情から察するに何か非常に良いことがおきてるように感じたのですが、それはウーパーさんの勘違い?そもそもいったい何の原子が負の電荷を帯びているのか?それがハッキリしないことには、人体や周囲の環境に及ぼす影響を推測できないと思うんだがなぁ。モノによっては悪い影響があるんじゃないでしょうか。それとも「マイナスイオン」と表現したときは、ある特定の原子がイオン化したものを暗に示しているのでしょうか。ウーパーさんがその暗黙の了解というか慣用表現、あるいは常識を知らないだけなのかしらん?「木の匂いがするのね」ウーパーさんの当惑をよそに次のセリフはこれだったんですけど、まぁ、これは変じゃないです。木の生えているところにいくと独特な匂いがするのはウーパーさんも感じます。どちらかというと好きだし。で、このセリフはまた字幕復活してるんですけど、これはなんか意味があるのかなぁ。テレビ東京も「マイナスイオン」はあやしい言葉だから字幕で強調しちゃマズイって判断したんでしょうか。【その2】番組が始まって12分経過したあたりで、「最近多くの女性が癒しを求め、この地を訪れているのは、この場所でしか感じられない空気があるかもしれません」というナレーションに続き、参拝客の女性のインタビューがありまして、その中にこんなセリフが!「すごい、あの~、マイナスイオンというか、パワーをもらえた気がします」むむむっ!ここでもマイナスイオン!このセリフから察するにどうやらマイナスイオンはパワーそのもの、あるいはパワーの源のようなものらしい。う~~~む。しかし、そのマイナスイオンって何なのさ!?しかもここでも「マイナスイオン」部分には字幕がついていない!!やっぱりやばい言葉なんでしょうか!?その謎を解くにはこの本を読むのがいいかも!!↓おかしな科学ウーパーさんは「マイナスイオン」という言葉自体、この本で初めて知ったような状態だったんですけど、世間的にはかなり流通していた言葉だったんですね。でもそれは「健康」とか「癒し」とかが好きな層に向けて、家電メーカーが捏造した宣伝文句だったみたいです。あんまりそっちに興味なかったからな~。知らなかったな~。それにしてもナニユエに誰も「何の原子がイオン化してるのだ?」って、突っ込まなかったんですかね。中学校の理科を覚えている人は「健康」とか「癒し」文化圏には属していなかったってことなのかなぁ。この本には他にも「あやしい話」満載で笑えますので、ぜひぜひ本屋さんで見かけたら手にとってみてくださいね。・・・なんか提灯記事みたいになってしまった。。。。すんません。。。。【参考リンク】渋谷研究所Xのブログ・・・渋研X研究員の亀さんのブログです。懐疑論者で守銭奴、という設定らしい。が、中の人は実はおっとりしてて、育ちのいい感じのオッサンです。六@渋研Xのブログ・・・もうひとりの渋研X研究員のロクさんのブログです。ロクさんは信じやすい体質らしく、なんでも信じちゃう「何でもビリーバー」。愛すべきキャラで、実際ファンも多いとか。でもホントは世界中どこへでも一人で行ってしまうタフガイらしいです。渋研Xの顧問、きくち先生のブログ・・・本職は物理学者らしいのですが、エレクトリック・ギターを弾いたり、テルミンを演奏したり、60年代のヒッピーっぼい感じがステキです。