|
カテゴリ:その他
防衛力と言う名の攻撃力とでもいいますか。
護衛艦「いずも」を戦闘機の離発着可能な多用途なんちゃら護衛艦という名前で改修を行う、と。 いずもを空母とすることで何が変わるのか? 移動可能な航空機の活動拠点ができることで、柔軟な防衛拠点の構築ができる。 固定基地の場合、場所の選定も重要だが、一度設置すると場所を移動させることができないので、相手はそれに合わせた作戦行動を取ることができるということだ。 が、空母として、位置を変えることができるとなると、またそれに合わせた作戦行動が必要となる。 そういう意味では効果があると言えるだろう。 空母化したいずもを攻撃力と見る人もいるが、いずもに搭載できるのはF35Bが10機という。 4機1小隊の編成で2個小隊に予備が2機。 これはちょっと辛い。 せめて3個小隊が欲しいところだ。 2方面の防衛と直衛。 このくらいないと防衛力としても少し不安だな。 これを攻撃力として使うには5個小隊が必要ではないか? そういう意味ではいずもは攻撃的な存在とはなりえない。 そのために、空母の直衛艦として、駆逐艦2隻、ミサイル艦1隻、補給艦1隻、潜水艦1隻の編成を組まねばならないとしたら、相当負担がかかる。 今の自衛隊にはこの編成を維持するだけの艦艇がない。 いずもを改修となると、その先にかがの改修もあるだろう。 そして部隊として運用するにはもう1隻が必要。 つまり、いずも型の3番艦もしくは新型艦が必要になり、それでも常に1編成しか運用できないということだ。 2編成を運用するとなると、少なくとも4隻の空母が必要となり、2編成分の直衛艦が必要となる。 そこまでするなら、先島諸島に固定基地を設置するので良いではないかと思ったりもするわけだが、そのアイデアには賛成でも実際に基地を設置するとなると反対なのが今の日本。 基地の運用を考えたら、効果的な場所というのはある程度限定されてくる。 まったくあさってのところに基地を置いても仕方ないからな。 しかし、だ。 鉄壁のディフェンスなんてないわけで、資源の少ない日本としては、どうやったら効率的に防衛できるのかをよくよく考えて欲しいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月07日 06時00分58秒
コメント(0) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事
|
|