山海屋本舗

なんか怪しげなパーツがくっついていたとかで、日本政府は事実上ファーウェイの商品を締め出すことにしたのだそうな。

　以前から、ちらほらと話は出てたと思うのだが、今回の措置はアメリカの動きに合わせたものと考えられる。

　それにしても、政府の言い訳がすごい。

　「分解したら怪しげなパーツが見つかった」と。

　それならもっと早くにやれよ、と言いたいところではあるが、もしかして、日本には中国に情報を流したがる勢力が存在する？

　とまあ、それはそれとして．．．

　商品的にはかなり性能も良かったと思える。

　しかも安いのでそりゃあ売れるよなあとか思っていたのだが、情報の収集が目的であれば実に合理的な商品展開をしているといえる。

　いくら安くでも性能が良くなければ当然買わないし、いくら性能が良くても高いとなかなか手が出ない。

　性能が良くて安いとなるとそりゃちょっと買ってみようと思うだろう。

　もしかしたら、商売的には赤字なのかもしれないけど、ビジネス的には売れれば売れるほどよい。

　損失は中国政府が補ってくれるのだからな。

　政府もよろこんで金出すでしょ。様々な情報を入手できるわけだから。

　しかし、民間情報もさることながら国家機密まで持ち出されたのではたまったものではない。

　ということで、アメリカは名指しで締め出しを宣言したし、日本も名指しこそしていないものの、事実上締め出すことにした。

　ヨーロッパでも同様の動きが出てきている。

　しかし、ソフトウェアを忍び込ませるのではなくて、ハードでやるとは中国も大胆というかなんというか。

　今回の対応が事実であれば、日本政府もずいぶん間の抜けた対応をしていたもんだ。

　いったいどれだけの情報を持ち出されたのかな？

　携帯の分野で見たら、日本がどれだけ国内メーカーを冷遇していたかが分かるわけで、以前は、ソニー、パナソニック、三菱、富士通、シャープ、カシオ、京セラ、と大盛況だったのが、今はどれだけ残っている？

　それもこれも、アップル、サムスン、LGなんかを押し売りしたのが原因なわけだ。

　他の分野も似たようなもんだと思うけど、国内産業を大事にしないのだからどうにもならんよな。

　別に海外のメーカーを冷遇する理由もなかろうけど、国内メーカーと同列に扱うべきではないのかなあ。

　しかし、これで中国メーカーは押しなべて疑惑をかけられることになるだろうな。

　特に情報関連はね。