山海屋本舗

ファーウェイ幹部がカナダで逮捕されたことに端を発しているわけでもないだろうけど、新たな動きが出てきた。

　中国でカナダの元外交官が拘束されたとか。

　その理由はまだ明らかにされていないようだ。

　こんな国家ぐるみでやくざまがいなことをするもんだと。

　まあ、中国は今に始まったことではないけどね。

　理由が明らかになっていないということは、今、その理由を作っているところなんだろう。

　元外交官となるといろいろとネタは作れるからね。

　中国の目論見は至極簡単で、まずは幹部のアメリカへの引き渡しを阻止すること。

　次に速やかな釈放を要求すること。

　これに尽きる。

　拘束したのがカナダ人ってのがミソ。

　アメリカ人を拘束したら戦争になりかねんからな。

　カナダは一歩引いた立場にあるので、こちらなら御しやすかろうというのが中国の狙いなのは明らか。

　カナダもなめられたもんだ。

　ファーウェイを欧米の主要国が締め出したというのは中国にとってはかなりのダメージらしい。

　シェアがどうとかいう話ではない。

　情報の流れが途切れるということだ。

　これは特に軍事面で影響が出てきそうだ。

　ここ最近の中国の軍事に関しては、あきらかにアメリカ製のパクリ的なものが多くみられていた。

　イージスの技術なども、最初は外見だけの模倣品というイメージだったが、最近はどうも性能的にもブラッシュアップされているようだ。

　未だ戦闘機のエンジンを作れない国がここまでやるとなると、相当な情報が流れていたと見て間違いないと思う。

　それが途切れるということは、中国の軍事戦略にとってはかなりのダメージになるということだ。

　最近、アメリカが韓国との距離を置きだしたのもこれと関係があるのかもしれない。

　韓国からも情報がダダ洩れ状態だからな。

　しかし、中国にとってありがたいのは、日本の存在だ。

　こんな状況になっても日本はまだ中国にやさしいからな。

　日本の情報管理もチョコレートのように甘いから、中国にはいくらでもつけ入る隙があるということだ。

　アメリカがいくら本気になっても味方がこんなだから苦労するだろうな。

　今回はカナダの方が手持ちの駒としては大きいと思われるので、状況としては有利だと思うが、今後の中国の出方次第ではどうなるか分からんな。

　そろそろ、関係国は自国民を中国から引き揚げさせた方がいいかもしれんぞ。