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カテゴリ:その他
ウクライナの状況はなかなか収束しそうな気配がないのだが、ここにきてロシアが「戦争宣言」なるものをするのではないかという話が出てきた。
5月9日はロシアは戦勝記念日だそうで、本当はこの日にウクライナでの勝利宣言をするつもりだったそうな。 東部の新ロシア地域を開放したと宣言するつもりが、なかなかその目途が立たないということで、戦争宣言をするのではないかということらしい。 というか、そもそも「戦争宣言」って何だ? 宣戦布告ではないのか? もしかして、国内で「これから戦争を始める」とか宣言することを言うのかねえ。 でも、これって宣戦布告とどう違うんだろう? 宣戦布告となると、相手方に対して戦争の意思を伝えることなので、こちらの場合、ロシアがウクライナに対して戦争を行うことを通告することになる。 が、それでは今やっているのは何だ?ということになる。 今は、一方的にロシアがウクライナ領内に侵攻している状態で、ウクライナもその侵攻を防ぐための戦闘を行っている状況だ。 これが戦争となったら、ウクライナがロシア領内に侵攻する大儀が整うということだ。 今、ウクライナがロシア軍と戦闘中であるのは、国土防衛のためであり、正当防衛の範囲を超えない程度だと言える。 急迫不正の侵害があるからやむを得ず実力を行使しているのだということだ。 これが戦争となると、積極的にロシア領内に侵攻することが可能。 もっとも、ウクライナにとってはロシア領に侵攻することになんの意義もないけどな。 ウクライナは国土の保全が目的だものな。 まあ、ロシア領内に侵攻するとすれば、国境付近の軍事施設を攻撃するとか、補給部隊を攻めるとか。 もしくは、もっと根本的な解決のため、モスクワに対して攻撃を仕掛けることはありかもしれないな。 首都を攻撃、陥落させるというのは戦争終結のためには効果的な手段と言える。 となるとだ、ロシアとしては宣戦布告をしたとたんにモスクワが攻撃対象となり、実際に攻撃を受ける可能性が高くなることになる。 黒海で、巡洋艦「モスクワ」を沈められ、次は首都の「モスクワ」を陥落させられたとあっては、もはや未来はあるまいよ。 だから「戦争宣言」なのか?と思ってしまうわけだ。 国内で「戦争をするぞ」と叫んだところで、宣戦布告の代わりにはならんだろうからな。 対外的に現状を維持しながら、国内では戦争の雰囲気を盛り上げて国民の闘争心を煽っていこうというのであれば、ずいぶんと姑息なことをするもんだ。 が、なんにせよ、ロシアとしては5月9日に何かせねばならんわけだろう。 ウクライナに侵攻しているのは周知の事実だし、巡洋艦「モスクワ」が沈んだのも事実。 加えて、初期戦闘ではことごとく失敗してキエフを陥落させられなかったのも事実。 なんとか東部を制圧しておきたかったのだろうが、どうもこちらも状況は思わしくないようだ。 唯一の臨みが南部、マリウポリが陥落寸前ということなんだろうな。 ここを取って「クリミア半島との回廊が完成した」くらいは宣言しないとなにも言うことがなくなってしまうわけだ。 戦争宣言なる話が出てくるあたり、南部制圧の報も発せられないということなんだろうな。 なんか本当に第三次世界大戦の可能性が高くなってきたな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年05月02日 05時54分05秒
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