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カテゴリ:その他
今の状況ほど孫子の内容が当てはまる状況はないんじゃないかと。
ロシアとウクライナは戦争をしているけど、その背景にはアメリカとロシアの対立があり、さらにその背景にはアメリカと中国の対立があり。 その中でEUはどちらにつくのか、日本はどうなのか... 台湾を巡ってはアメリカと中国が対立しているけど、実は日本以外のアジア諸国にはあまり関心がないとか。 それぞれの事情を見てみると、ロシアは以前の帝国を復活させたいと見えるし、中国もかつての帝国を復活させたいと見える。 それどころか、戦後70年、アメリカが独占してきた権益をも掌握したいと考えているようだ。 それぞれの歴史を紐解いていくと、ロシアはもともと中東から北に展開していたスラブ系民族がイスラム系の民族やゲルマン民族と争ってきている。 が、その歴史の中でヨーロッパに展開したことはなく、西の領域は元のソビエト連邦が一番拡大していたのではないかと思う。 東の領域はいつのまにかオホーツク海方面にまで伸びてきていたんだな。 中国ですらシベリア方面に展開したという史実はないようなので、もともとロシアの領域だったのか? ロシアとしては、ヨーロッパの寒くない土地が欲しくてたまらないようだ。 中国はというと、かつてのモンゴル帝国時代が一番拡張していたのかな? しかしだ、中国を漢民族の国だと定義すると、実はそんなに広い範囲を支配したことはないんだよな。 唐のあたりが漢民族の国としては一番大きかったか? あとは、北方の異民族に支配されていた時期が多かったものな。 だから中国4千年の歴史とはいいながら、実はいろんな国家が中国の文化をそれなりに受け継ぎながら発展してきたということになる。 これまでの中国は大陸を中心に西へ発展してきた歴史があるが、今度は太平洋への進出を目論んでいると。 そこにはアメリカがすでに展開しており、そこでアメリカと対立することになっているようだ。 このように、地球規模でみるとあちこちで対立が起こり、それぞれの利権が複雑に絡み合いながら、関係を持っている状態だ。 これはまさに孫子が前提とした情勢になる。 孫子では1対1の対立の図式ではなく、多数の勢力がそれぞれに与したり対立したりしながらそれぞれの利益を求めていく状況の中でどのように立ち振る舞っていくかを述べているわけだ。 当然、中国の指導者たちは孫子をまさに穴が開くほどに読み込んでいるだろう。 中国だけではなく、多くの国でその指導者たちが為政のバイブルとして自らの側に置いている。 孫子の本質を読みぬき、それを実行に移していける政治家が果たしているかどうか... このことについては中国は世界に誇ってもいいと思うな。 なんせ、千年以上も前に現代に通用する思想論を展開しているのだからな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月05日 06時36分36秒
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