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ウクライナ戦争もロシアの侵攻が始まってから1年以上が経過したものの、終わりをイメージできる要素がまるでない。
というのも、ロシアのビジョンがまるで見えないからだ。 もともとはウクライナ東部の親ロシア勢力が多い地域を開放するという目的?だったと思うが、それならば首都や南部に手を出さずに東部のそれらしい地域を占拠した時点で停戦すべきであった。 侵攻当初キエフを狙ったのは、首都を制圧し、政権を掌握したうえでロシアに有利な条件で停戦するつもりだったのだろうと思われるが、これが見事に失敗。 力ずくで東部の一部と南部の制圧に乗り出したのはいいけど、途中で息切れ。 今はずるずると押し返されている状態だ。 ロシアの側としてはバフムートを制圧して停戦に持ち込みたいのかもしれないが、どうもそのバフムートの制圧も怪しくなってきた。 一方のウクライナは2022年2月の侵攻前のラインで停戦を持ちかけようとしたが、ロシアに蹴られ、今ではクリミア半島の奪回を停戦条件に持ってきている節がある。 ということで、現時点では戦争を終結させる着地点が見えない状況だ。 ロシアとしてはクリミアの喪失は考えられないことだからな。 ここにきて中国が仲介に入ろうとしているが、双方にとって妥協できるポイントを探るのは至難の業だろうな。 そんな中、日本では相変わらずウクライナへの支援を非難して、対話で解決をと主張する勢力がある。 ならば、みずから仲裁に入ってはどうなんだろうと思うんだが、そういう気配はない。 彼らの主張は「ウクライナへの支援を止めれば戦争は終わる」というもの。 まあ、それはある意味当たり前な話だな。 今のウクライナは西側の支援なしには戦争を継続できないもの。 彼らはまだ他人事なので言えるのかもしれない。 これを日本と中国に置き換えたらどうだろう。 彼らは中国が日本に侵攻してきたときに、日本が無条件で降伏することを勧めているわけだ。 それがどういうことかがイメージできてないのだろうか? それとも、中国に取り込まれてなお、今と同じ生活を送ることができると考えているのだろうか? 香港は、なんだかんだいいながら中国系の人が多い地域なので、思想的なものはともかく、生活がそう大きく変わったわけではあるまい。 しかし、日本は違う。 そもそも、「今日からすべて中国語を使うように」と言われてそれが実践できるか? まずここだ。 これまでの習慣や文化を全て否定されることも十分起こり得るのだが、それに耐えられるだろうか? それに対する批判は徹底的に弾圧されるわけで、なんの罪か分からない状態で逮捕拘束だれても問題ないのか? そもそも、侵攻されたときに自らの生命身体財産は全く保証されないわけで、簡単に殺されてしまうわけだが、それを是とするか? それが、彼らのいう「対話による解決」というものではないか? だからウクライナは戦争を止めることができないわけだ。 よく、「ウクライナも同じことをやっている」と言う。 そのとおりかもしれんが、今現在、一方的な侵略を受けているという一点でウクライナを支援しているわけではないかな? まあ、その他の利権も絡んでいるのかもしれんがな。 停戦をというなら、少なくとも2022年2月23日時点の状態まで戻すことだ。 話はそれからだと思うのだがな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月20日 06時01分41秒
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