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最近、地図を見ていてちょっと気になっていたのが、やたらと私鉄っぽい路線が増えてきているということ。
旅行の計画を立てたりするのにJRを利用して...と考えていたら、なんかJRがなくなってる?という現象が多発している。 が、どうやら私鉄ではなくて、「元」JRみたいなのだ。 岩国にも「錦川清流線」というのがあるけど、これは元「岩日線」というJRの路線だ。 ここ最近増えているのもどうやらこんな感じで地元自治体が引き受けて三セクとして運営されている路線みたいだ。 この錦川清流線もまあ赤字路線としてJRからお払い箱になったが、地元から「とりあえず残してくれよ」ってことで今に至っている。 多分、これからこんな路線が増えるのではないかと。 山口県でいうと、美祢線が今俎上に上がっている。 ここは数年前の災害で不通になってから「誰が復旧するのさ」って感じでJRと地元自治体が揉ましているところだ。 ここもやはり赤字路線でJRとしてはお払い箱にしたいところだが、地元から「残さんかい」と言われているところ。 しかし、そもそもの話、JRが民営化されたときに幹線の利益や、鉄道事業以外の運営で利益を出してローカル線を維持するという構想ではなかったかと思うんだけどなあ。 もっと言うと、鉄道なんてそもそもの話、人を運ぶことよりも物資輸送が本題ではなかったかなあと。 大量輸送が可能な鉄道を一番求めているのは実は軍隊だったりする。 今は道路網が整備されてあまり感じられなくはなっているけど、国内の大量輸送で鉄道にかなうものはない。 いくら高速道路がと言っても、例えば鹿児島から青森まで、大量の物資を輸送しようと思ったら、船から列車となる。航空機は速達性があるけど、大量輸送には向いてない。 もちろん、自動車も飛行機も数を揃えれば大量輸送も可能だけど、そのための人員が必要。例えば、トラックを10台走らせるにはひとまず10人は人が必要だ。 これが鉄道となるとトラック10台分なんて1編成で済むわけで、極論すればそれを運ぶのに1人いればいいということになる。 船もトラック10台分なら1隻で可能だけど、船の運行に1人でとはいくまい。 国策としては鉄道網が必要になることはいうまでもないが、日本も場合、軍隊はないことになっているから、こういう発想はないんだろうな。 だから、旅客運送で採算の取れないところはどんどんお払い箱になっているわけだ。 だけどね、鉄道も本線と言われる幹線なら100km/h以上での走行が可能なわけで、1,000kmを10時間で運行することができる。 本来、鹿児島から青森までは20時間くらいで到達するわけで、一度に大量の物資をこの時間で運ぶことができるわけだ。 が、まあ今はそんなこと考えもしないので、ローカル線がどんどん消えていく運命にある。 ちなみに錦川鉄道も沿線住民にアンケートを取ったら存続を望んでいるのは半数程度だったとか。 すでに住民に見放されているんだよね。 だけど、実際に廃線にするとなるときっとどっかから「存続を望む」なんて声が上がるわけ。 でもね、地元が使わないものを残すことなんてできないよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月15日 06時04分12秒
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