日本最古之茶園、京都栂尾へ。
京都で少し時間があったので、栂尾(とがのお)に行ってみました。一般には紅葉の名所として知られる栂尾ですが、日本最古の茶園がある場所、日本で初めて茶が栽培されたとされる、茶の歴史に名を刻む場所でもあります。宋へ渡った栄西(えいさい)禅師は、帰国後の1207年に明恵(みょうえ)上人に茶の種子を贈りました。明恵上人はその種子を京都の栂尾に蒔きました。その茶園が今も伝えられるこの茶園なのだそうです。実に800年も前のことです。境内には明恵上人のお墓もありました。そこかしこに800年前から守り続けられている遺構が散見されることを思うと、感慨深いものがあります。 今回バスで現地に向かいましたが、えらい山奥でした。鎌倉に幕府があった鎌倉時代、なぜ幕府から遠い京都に、そして京都の中でもなぜ栂尾を選んだのか、興味深いところです。今回、雲行きが怪しい中向かったので自業自得ですが、途中でかなり雪が降り、傘もなく寒くてかなり参りました・・・。茶の種子は乾燥すると発芽率が極端に下がることから、栄西が持ち帰ったのは種子ではなく苗ではないか、とされる説もあるそうです。