日本と中国のRich or Poor
元「アントレ」編集長で、経営者のコンサルティングをしている高城幸司さんのブログを読んでいたら、こんな話が。年収2000万円以上の富裕層が増加傾向にあって、それは四つに分類されると。富裕四族=隠れリッチ、守リッチ、黒リッチ、一点リッチ。私個人としては、隠れリッチというのを目指してみたいんだけど、現状を考えたら……リッチどころか、今、預金ってもんがないじゃん!私はよく生き延びているな。考えるだけでもおこがましいくらいだ…。中国にいると日本の富裕層というのが今ひとつ見えてこないので、増えていると言われている現実に、ホンマかいな???と小首をかしげたくなるのだが、持ってない人の割合が増えているのは明らかに実感できるので、「レパードの法則」に当てはめれば、持ってない人の富が持っている人の方向に流れていくことになって、やはり持ってる人の富裕部分は厚くなっているのかもしれないけど、人数は減ってるんじゃないの?レパードの法則。この世のすべては80対20のバランスで成り立っているというもの。富の分配に関して言えば、「80%の富を全体の20%の人で分け合っている」「20%の富を全体の80%の人で分け合っている」となる。この「80対20」のラインが日本の場合、どこで引かれているのかとなると、それは、貯蓄が1500万円を超えるとなるらしい。貯蓄…これを提示されちゃったら、今の私、ぐうの音も出ない…。ばりばりの貧乏人でありますことよ。とほほ。そこで、今度は中国について考える。13億人のうちの20%となるとおよそ2億6000万人、この国に富裕層がいることになる。北京の人口の約20倍。日本の2倍。そう考えたら、ぜいたく品の消費額が世界第3位になって、さらには自動車の販売台数が日本を追い越して2位になっちゃったって不思議はないのである。で、問題はいったいどこからが2億6000万人と残り10億4000万人の境目になるのかってことになる。仮に先日ボストンコンサルティングが発表したデータを基にすると、中国の富裕層の個人資産が1兆4400億ドル。これを単純に2億6000万人で割ると、平均5,538ドル(約631万円)になる。この物価水準から見たら結構金持ちなんだろうけど、富裕層と呼ぶには安すぎないか?しかも調査結果によれば0.5%の人が富の70%を占めているということだから…???これはすでにレパードの法則をうっちゃっていないか?私の頭では、80対20のラインの算出、不可能。。。反対に、この国では持ってない人は半端じゃなく持っていない。持たざるべくして持ってない。だから何をしてでも金を稼ぐ。これと同じ扱いを日本のいわゆる“下層階級”予備軍に受けさせるには、彼らには教養もプライドもありすぎる。彼らを無碍に扱えないところに日本のよさもあり、もどかしい将来も予測させる。だからって中国のこの状態をねぇ…、真似させらんないよ。