トメ吉 「 お、ご隠居、今日はご機嫌ですね♪
いってぇ、どんなイイコトがあったんです?
アッシにも分けておくんなさいよ。」
ご隠居 「 おや、トメさんかい。
お前さん、オカミが円高に歯止めをかけたっていうニュース
知らないのかい?」
トメ吉 「 それは聞きやしたが、それが
どうしてそんなにイイコトなんですかい?」
ご隠居 「 全くお前は、ケイザイのことが何にもわかっちゃいないんだねぇ。
今のニッポンは、ほとんどの産業が輸出に頼っているんだよ。
円が高くなれば、出来上がったものを海外に売るときに安くなっちまう。
だから、オカミが自分の手持ちの円を売って、
少しでも円高を食い止めようってぇんじゃないか。
ありがたいことだねぇ。」
トメ吉 「 あぁ、そういうことですかぃ。
でも、聞くところによると、この国は食料品さえ自給率が半分以下で
ほとんどを輸入で賄っているそうじゃないですかぃ。
だったら、円高で物がもうちょっと安くなっても
良さそうな気がするんですがねぇ。。。
それに、『 輸出産業 』 だって、その材料もやっぱり
海外から輸入しているわけだから
円が高けりゃ、安く仕入れられるんじゃぁないんですかぃ?」
ご隠居 「 まぁ、そういう理屈も考えられる。」
トメ吉 「 自分が損をしてる部分だけを大騒ぎして見せつけて
得した部分はこっそり口をつぐんでいるなんて
まるで子どもと一緒ですねぇ。。。
あれ、ご隠居、さっきそこにあった饅頭、隠しましたね。」
ご隠居 「 ああ、とめ吉っあん、単独介入もまんじゅうも
甘すぎて、体に悪いから。。。」 by fines さん
テケテンテンテンテン~~~ありがとぉございました~~~。
お後が宜しいようで。。。