西紅柿 吵 冗談

≪　続きです　≫

入院中は、６時に起床して清拭、朝飯、診察は手術の翌日だけ。

その他の日は、決められた時間に目薬をさすこと以外、することがない。

白内障の手術は、病院によっては日帰りでするところもあるらしい。

（ ここの病院も、以前は日帰りでやっていたそうだが

　目薬の管理などが問題になり、入院に切り替えた、とか ）

病室は６人部屋で、そのうち４人が白内障。

残りは糖尿さんと慢性盲腸炎。

全員が中高年だが、２０代前半の慢性盲腸炎の子は

切らずに点滴で散らす処置をしているので、みんな痛みはない。

だから、一旦話が始まると、そのにぎやかなこと

西紅柿はそういう場は苦手なので、いつも面会室に行って

コーヒーを飲みながら、２時間ほど漫画を読んでいた。

たまたま、「 バガボンド 」 が、１巻から５巻まであり

かなり楽しめた。

漫画に飽きて、院内を探索しているうちに、物干し場に出たら

調理室裏の物置の下で野良猫が子どもを産んで

職員たちが代わる代わる餌をやっている。

入院中はずっとお天気も良く、毎日、漫画とネコ観察をしていたら

看護婦に

「 西紅柿さんは、いつも病室にいない。」

と言われてしまった。

同室の慢性盲腸炎の子が言うことに

「 こんな入院生活なら、またしてもいいな。」

はーい、同感で～す！

毎回食事を作ってもらえるだけでもありがたいのに

パソコン （ ただし、ネットは不可 ） と漫画三昧なんて

主婦的には、極楽、極楽～！