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カテゴリ:美容・健康
≪ 続きです ≫
この婆さん、それまでも、別の病院で睡眠導入剤を処方してもらっていて ここへ入院してからも、看護士に
と言っては、毎晩ミンザイを出してもらうのだが 一旦は眠るものの、すぐにトイレで起きてしまう。
あの大騒ぎの翌々晩、部屋は珍しく静かだったのに どういうわけか、西紅柿はちっとも寝就かれず 12時までイヤホンでラジオを聴いていた。
そのうち、60婆さんも起きだして、2人で交代にトイレに行っていた。
2時ごろになって、やっとフワッとしかけたとき カーテンの向こうで、ドサッ!という音。
その後、ベリッ、ベリッ という マジックテープを何回も付けたり外したりする音、 ベッドサイドのストッカ-の引き出しをあちこち開ける音、 薬をシートから外す音、などが 静まりかえった部屋にやたら響く。
と思っていると、看護士が飛んできて
という声と、婆さんの
と言うのとが、交互に聞こえてくる。
どうやら、止められているのに自分でトイレに行こうとしたけど ミンザイでボーっとしていたため、ベッドから落ちて 股関節が外れ、自分でバタバタしているうちに 背中の痛み止めを注入するチューブも抜いてしまったらしい。
この時も、医師やら他の看護士たちが来て ワゴンに積んだ処置セットが運び込まれ 30分ほどで処置が済んだ。
スタッフたちが出て行き、部屋に静寂が戻り ああ、これでやっと眠れる、と思ったら 数分もしないうちに、隣のベッドからは 大きないびきが聞こえてきた。
西紅柿は、すっかり目が覚めてしまい 眠ったのは、3時過ぎだった。
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