WhitehouseCoxのヴィンテージブライドル。
”エイジング”という言葉で、すっかり有名になったWhitehouseCoxですが・・・。私はかれこれ7年ほど前から使っています。Beginという雑誌で記事を読んだことが最初のきっかけでした。昔から、革小物が気になって仕方が無かった。WhitehouseCoxに使われている革は、約10週間タンニンなめしした革に、ロウを丹念に塗りこんだ、ブライドルレザーと呼ばれるもの。元は馬の鞍に使われていたもので、イギリスの伝統的な革です。初めはロウが表面に浮き出ており、ブラッシングすると革の中にそれが再度浸透します。この作業がまた楽しい。エイジングという言葉通り、使い込めば色が変化し、つやが出て、まさに「味」が出てきます。手入れも、専用のブラシや、専用のブライドルレザーフードというものがあります。元々含まれているロウ成分そのもの。また、色も通常で6色。ショップごとの別注色もあわせると、相当数の色があり、これがまた魅力です。私は、名刺入れ(当時のユナイテッドアローズ限定)、メガネケース、ブックカバーを揃え、ついにはバックまで(FRAMEというSHOPの別注ボストン)。そして、人と違うものが欲しい私が見つけたのが本題「ヴィンテージブライドルレザー」でした。===一番厚いフルグレインとオークチップを交互に敷き込んで水を入れ、丁寧にチップを交換しながら一年寝かせ、その後3ヶ月かけてタロー(獣脂)を染み込ませたもの。これは1000年以上前の製法と全て同じである。究極のブライドルレザー。===通常のWhitehouseCoxは、丈夫だがわりと薄い皮で、通常品は裏にはナイロンのライナーが使われていたりします。(財布など)しかし、このヴィンテージブライドルの場合、かなり厚みのある革で、見るからに堅牢です。2つ折のシンプルな財布と、馬蹄型のコインケース、キーホルダーくらいしか種類も無い、かなりマイナーな商品です。色も2種類しかありません。*私が4年使い込んだもの。もうこれが、魅力的で魅力的で。飽きがこなく、そしてどう考えても長持ちしそう。という訳で、この2つをセットで購入しました。結構飽きっぽくて、財布もコロコロ買い換えていたのですが、これを使い始めてピタリと止みました(笑渋い品で、値も張りますが、私にはかえって経済的だったわけです。2つ折の財布は、札と、カードが少々くらいしか入りませんが、それがシンプルで好みです。現在では、通常のブライドルレザーの製品は伊勢丹やユナイテッドアローズにいけば、よく目にする事ができませんが、ヴィンテージブライドルは恵比寿のPt.Alfredというお店か、ネットぐらいしか見たことがありません。こうした革小物は使うたびに、メンテナンスのたびに喜びがあり、生活が潤いますよね。万年筆と、ちょっと似ているような気がします。みなさんは、自慢の小物ってなにかありますか?