暗黒星(洋館ミステリ劇場)
今日は、江戸川乱歩の「暗黒星」というお芝居を兵庫まで見に行ってきました。私にとって江戸川乱歩といえば、怪人20面相シリーズ。あの独特の、大正末期から昭和初期のちょっとモダンで、不気味なおどろおどろしい空気感に惹かれて、小学生の頃夢中で読んだのが懐かしいです。でも「暗黒星」は知りませんでした。 さて、このお話は昭和14年に発表された作品で、奇人資産家伊志田氏の館で起こった殺人事件の謎解きが主題です。そして素晴らしい事に、会場は昭和11年に建てられた旧乾邸というお屋敷を借りて、各部屋を移動しながらお芝居を観賞できるミステリーツアー方式で、その場に居合わせたような気分で、一緒に犯人当てができるんです!!!このシチュエーションだけでも感動! 10時公演に間に合うように、7時すぎに家を出発した甲斐がありました。御影駅で待ち合わせしたのですが、友達も早く到着していて9時すぎには合流。山の手にある豪邸を見物しながら、坂道を地図と目印を頼りにオリエンテーリング気分で旧乾邸へ。 到着してまたびっくり。予想以上に素敵な建物でした。 現在は、相続税の物納で国税庁の持ち物だそうで、存続も怪しいらしいですが、10年ほど前まで住んでいらっしゃったらしく、古いだけでなくいろいろ改築もされていました。でもとにかく豪華!シャンデリアや数々の工夫を凝らした装飾類が素敵で見飽きません。わくわくしながら劇が始まるのを待ちました。 5部屋に渡って移動するのですが、早く到着したおかげで、ほとんど最前列をキープ。なので、臨場感はこの上なくタップリ。面白かったし、とても引き込まれ、2時間があっという間でした。休憩時間に犯人当てのアンケートが回収され、当てた人1名にプレゼントが用意されていました。張り切って考えて、せっかく犯人は当てる事ができたのですが、抽選には当たりませんでした。 休憩時間が終わると共に、謎解きがはじまりました。動機にはちょっと無理があるように思いましたが、原作はどうなんでしょう?帰路紀伊国屋によって、原作探したけど在庫がなくて確認できませんでした。 本当に、いろんな工夫や趣向が凝らされていて、わくわく楽しめ、とても贅沢な時間が過ごせました。旧乾邸という舞台装置の存在の大きさは勿論なので、取り壊されるなんて事ないようにって思いました。 ちょっと遅めのお昼ご飯は、三ノ宮の「AGEHA」というカフェで。混んでて売り切れで、目当てのものは食べられなかったけど、美味しかった。友達と別れてからは、ジャバというお店でお茶。なんだか気持ちよくうたた寝してしまいました。 帰ろうとしたら、JRがまた40分程度遅延。今月これで2回目・・・今回は、地震の影響もあったみたいだけど、やっぱり人身事故も絡んでいたみたい。なんだか・・・ ともあれ、この3連休は、有意義に過ごせてとっても満足!初日は巡回入浴にデビューした上、台風の中、高校時代の友人達と久々に会ってタイ料理。昨日は実家に戻り、不在者投票に行った上、町屋でフレンチ。友達が祇園祭に行った事がないというので、ついでに鉾町も散歩。 そして、今日。 すっごく楽しかったけど、疲れもかなり溜まっていたみたいで、電車でぐっすり。寝過ごしてしまい、気がついたら、駅を4つも通過しててびっくり。今までの最高記録。でもすっきり起きられた上、琵琶湖でやってた花火まで見る事ができ、ちょっと嬉しかったです。やはり、転んでもただでは起きたくありません。 さて、リフレッシュできたので、明日からまた頑張ります。