カテゴリ:若草読書会
昨日2日は若草読書会の新年会でした。
参加者は、智麻呂さん、恒郎女さん、凡鬼さん、景郎女さん、小万知さん、祥麻呂さん、槇麻呂さん、リチ女さん、和郎女さん、偐山頭火さんに特別参加の敦郎女さん、そしてヤカモチの計13名。ひろみの郎女さんは風邪気味とのことで急遽ご欠席となりました。 毎年、新年会はヤカモチが万葉関連のお話をする、歌留多会をする、和郎女さんからの干支の作品のプレゼントを分配する、などが恒例のプログラムである。 今年は、上記に加えて、短歌または俳句を持ち寄って披露し合うという若草歌壇を久々に復活させることにしましたが、これは、今回の万葉のテーマが、大宰の帥として大宰府に赴任した大伴旅人開催の「梅花の宴」で詠まれた歌32首とその序文に因んだものであったからであります。梅に因んだ自作の歌・俳句を持ち寄っていただいて、筑紫歌壇に負けない若草歌壇の梅花の宴にしようではないかというヤカモチの企画でありました(笑)。 それはさて置き、今回のテーマ決定の経緯は次の通り。 5年前の2015年2月1日の若草読書会で大伴旅人を取り上げ、旅人の讃酒歌13首についての話をしている。また、その前日の1月31日には「ナナ万葉の会」で、梅花の宴32首についての話をしている。 <参考> 第10回ナナ万葉の会・わが園に梅の花散る 2015.1.31. 若草読書会・あは雪のほどろほどろに降りしけば 2015.2.1. この時の講義レジメがPCに残されている。このレジメに少し手を加えるだけで今回のレジメが作成できてしまう。 加えて、元号・令和が梅花の宴の序文からの出典であることは周知のことだが、この話をするのであれば、今年しかないだろうと思われたこと。来年や再来年では気の抜けた何やらになってしまうというもの。 更に、5年前のこの時は、現地大宰府まで銀輪散歩に出掛けて居り、取材完了済みなので、今回のためにわざわざ現地に出向く必要もないこと。 とまあ、あれやこれやで、梅花の宴をテーマとした次第。 冒頭、智麻呂さんの百合の花の讃美歌で開会。 百合の花を梅の花が引き継いで、ヤカモチの万葉話。 大伴旅人の生涯を概観して、序文を通読。梅花32首のうちの何首かを鑑賞・・というような段取りで、脱線気味の余談など交えつつ、午前11時15分~12時10分まで講話というかヤカモチの無駄話タイムでありました。 雑談タイムに入って歓談。昼食タイムへと入るべく、最寄りの寿司店に予約して置いた昼食用のお寿司を受け取りに出かけようとしていると、今回急遽欠席されることとなったひろみの郎女さんから電話が入り、今、寿司屋に来ている、寿司を受け取って届けるので、どなたもこちらに来る必要はない旨の電話が入る。 当初予定では、車でご来場のひろみの郎女さんに車を出していただき、寿司を受け取りに行くということであったのでした。 ご欠席の連絡を当日朝に受けたので、寿司はヤカモチが受け取りに行くから、無理して出掛けて来なくてもいい、ということに電話で決めたのであったが、当初のご自身の役目を果たそうと思われたのか、車を出して受け取り、お届け下さったという次第。何ともはや、義理堅いと言うべきか、責任感が強いと言うべきか、気配りが行き届くと言うべきか、まことに面倒見のよいお方であり、まことに感謝である。 しかし、病気を押してまでご無理いただくことは、友人たる私達の誰も期待はしていないのだから・・ということは、今後のこともあるから、彼女にお伝えして置かなければならないだろう、と思う(笑)。 昼食タイムに入り、飲んだり、食ったり、とりとめのないお話に興じたりしながら小一時間。(特別参加の敦郎女さんは昼食タイムからのご参加でした。) (2020.2.2.のイマソラ) 第2部は若草歌壇。 皆さんからの梅の歌や俳句で暫し「雅な?」時間を過ごす。 ヤカモチの詠んだ歌は次の3首。 梅の花 咲きたる庭に 若草の どちみな今日は 楽しきを積め (偐家持) 梅林は 名のみしありて 枚岡の 春かたまけど 花の見えなく (偐家持) (注)かたまく=片設く。 妹と見し 北山の辺の 梅の苑 今か盛りか 思ひつつぞ居り (偐家持) (注)北山の辺=山の辺の道・北コースのこと。 (御所の梅 from偐山頭火) 梅花の宴を演出するため、偐山頭火さんが奈良県御所市で買い求め、智麻呂邸・若草ホールへお持ち下さった梅で、いい雰囲気を醸していました。 第3部は、和郎女さん制作の干支に因んだ作品の分配。 ネズミなどの目出度くて楽しい絵柄の作品がいっぱい。抽選に従って、皆さん喜んでお持ち帰り・・であります。 第4部は歌留多会。 今回の優勝者は恒郎女さん。断トツのトップでした。 偐家持賞は、敦郎女さんと祥麻呂さんでした。 今年も、楽しい新年会でありました。 <参考>過去の若草読書会関連記事はコチラ。 <追記挿入:2月4日> 3日は節分でありましたので、読書会当日、景郎女さんから頂いた、鬼のお面の付いた豆菓子、「助六豆(鬼)」の写真を、遅ればせですが、追加で掲載して置きます。 (助六豆<鬼>) 次回は、お花見会であるが、東京方面からご参加の祥麻呂さん曰く「3月21日に来阪する予定があるので、それに合わせて貰えると有難い」ということであったので、少し早過ぎる気もするが、3月22日をお花見会とすることに決まりました。今年は暖冬にて花も早く開花するのでは、という期待も込めての22日であります。 若草読書会は、時には「本を読まなくても」読書会であるから、我らが花見会も亦花が咲いていなくても「花見会」と言って何の不都合もないという次第。 <参考> 二日市温泉・妹に恋ふれや時わかず鳴く 2015.1.10. 天拝湖・山神ダムへ・鳴く日しぞ多き 2015.1.11. 続・天拝湖・山神ダムへ・梅の花散らくはいづく 2015.1.12. 太宰府銀輪散歩(1)・わが園に梅の花散る 2015.1.13. 太宰府銀輪散歩(2)・ひとり見つつや 2015.1.14. 太宰府銀輪散歩(3)・世の中は空しきものと 2015.1.16. 太宰府銀輪散歩(4)・大野山霧立ちわたる 2015.1.17. 太宰府銀輪散歩(5)・かもかもせむを 2015.1.18. 太宰府銀輪散歩(6)・筑紫なるにほふ子ゆゑに 2015.1.19. 二日市・大宰府銀輪散歩余録 2015.1.20. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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