カテゴリ:花
今日は、銀輪散歩で見かけた花たちであります。
もう、ヤカモチも「八千種の花は移ろふ」ということで、「常磐なる松のさ枝をわれは結ばな」という年齢なのであるが、花を目にすると、ついカメラを向けてしまうのであります。 先ず、目を奪われたのがクロタネソウことニゲラであります。 (ニゲラ 別名:クロタネソウ) 種が真っ黒なのでクロタネソウ。何の芸もないそのまま名前。ニゲラという名前の方がよく知られているかと思うが、これは学名Nigella。珍しく学名の方が一般的に使われている。この学名はラテン語のNiger(黒い)に由来するから、これもやはり黒い種に着目しての命名である。 黒い種と言えば「ぬばたま」であるが、これはヒオウギの種。 和歌の枕詞として「ぬばたまの」は頻出するが、黒髪や黒、夜、夕、宵、月、夢、妹などにかかる枕詞。 花の名のヒオウギ(檜扇)の方は扇状に広がる葉に着目して、宮廷人が持つ檜扇に似ていることからの命名であるから、なかなか雅な名前になっていると言える。 それに比べれば、ニゲラもクロタネソウも芸の無い名前であるが、このように打ち重なっている姿を見るのは初めてで、その流れるような様はなかなかに雅な感じがあって、素敵である。 黒と来れば、白。 (シロタエギク) 白ではなく黄色ではないかと言う勿れ。 花は黄色でも葉が白いのである。 よって、シロタエギク(白妙菊)なのである。 青い花の黒い種と黄色い花の白い葉であるから、まあ、白黒つきかねてウヤムヤということに落ち着く。 ぬばたまの 黒種草は 流れ咲き 白妙菊は もつれ咲くらむ (白黒家持) 記事タイトルのクロタネとシロタエのネタバレであります。 白黒つかぬは心地悪しと白い花が助太刀に。 (ノラニンジンか?) 助太刀の白花はノラニンジンか。もっと洒落た名の別の花なのかも知れないが、今、思いつくのはこの野暮ったいノラニンジン(野良人参)という名前のみ。 (同上) いずれが「みやび」と競っているのに、野暮の「ノラ」さんでは助太刀にもならぬと、シロタエギクはウロタエた。 白黒つかぬなら、赤と黒でどうだと割り込んだのがザクロの花。 (ザクロ) 紅一点の紅とはこのザクロの花のことらしいが、紅二点が参入したので、益々ややこしくなりました。 (同上) ザクロ参戦の武器は、「何やら黒い裏側をバクロするぞ」というアンフェアな脅しらしいので、益々「みやび」とは相容れない様相となり、白黒も黒赤も決着つかず。で、よくよく見れば、黒い種は「名」のみにして、青い花はあれど、始めから「黒」は今回登場していないことに皆気がついて、「何のこっちゃ」と引き上げました。 静かになったところで、豚の木ならぬタブノキの登場。 先日(6月7日)、「タブノキの実」という記事に、加納緑地のタブノキの実の写真を掲載したら、ブロ友のひろみちゃん8021さんから「加納緑地へ行かれたら、(樹木)全体の姿も撮って来てくださいね。」という宿題を頂戴した。 そこで、本日の銀輪散歩で、加納緑地に立ち寄ったついでに、木の姿を撮ってみました。 (タブノキ) 逆光気味で写りがイマイチですが、中央の木がタブノキです。 「・・年深からし神さびにけり」という大伴家持の歌を添えたものだから、そして「神の宿る木」と紹介したものだから、余程に威厳のある大木とでも想像されたのではないかと推測するが、世の中、なかなかそのように予定調和という訳には参らず、実態は、このように高さ5~6m程度の未だ若い木で、タブノキ世界では駆け出しに過ぎず、誰も目にとめない目立たぬ普通の木なのでありました。 まあ、ヤカモチは、その実をアップで撮ろうとやって来たのであれば、この木の全体像が「神さびて」いようがいまいが、関係のないことなのであります。 (タブノキの実) (同上) この程度なら、6月7日の記事の写真と似たようなものなので、一つ摘んで、ベンチの上に置き、接近して撮ってみました。 (同上) 次は、桜の葉です。 葉桜というと、何やら「失望」が混じった言葉として使われるが、桜は花のみを見るものかはで、青葉もなかなかに美しい。 桜のような薄い葉は光に透かして撮ると味わいが出る。 (桜の葉) 最後は、銀輪家持が銀輪散歩の根拠地としている花園中央公園です。 (花園中央公園) 草が風になびいているだけでありました。 以上です。 <参考>花関連の過去記事 花(5)・2022~ 花(4)・2020.4.~2021 花(3)・2017~2020.3. 花(2)・2012~2016 花(1)・2007~2011 We stand with Ukrainians. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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