カテゴリ:花
数日前からクマゼミの声が喧しい。
こいつが鳴きだすと梅雨明けというのが、ヤカモチ気象台の見解。 そのクマゼミの鳴き声にせかされたか、大阪管区気象台も、今日、近畿が梅雨明けしたとみられると発表。 梅雨時は苔が元気であるが、キノコも元気になるのか、このところの銀輪散歩で立て続けにキノコを目撃した。 (コフキサルノコシカケ)※サルノコシカケ科・Wikipedia これは、加納緑地で見かけたもの。 遠目にも、それと認められたので、近くまで行って撮影。 切り株の反対側に回ると、こちらにも同じようなキノコがあった。 (同上) サルノコシカケにも色々な種類があるようですから、何とは断定できないのですが、一応コフキサルノコシカケということにして置きます。 加納緑地には、猫はいるが猿はいないので、そのサイズから言っても、ネコノコシカケと言う方が適切かも。 この切り株から少し離れたところで、しゃがんでじっと地面の草を見ている女性がいた。 何をされているのかと声を掛けると、雀の子だという。 覗き込むと、小さなサイズの一羽の雀が草の間でチュンチュンと鳴いているのが見えた。雀の幼鳥である。 彼女の話によると、石切公園近くの道路端に居たのを、車に轢かれてはいけないと、保護したのだと言う。自宅に連れ帰り、米粒やご飯粒などの餌を与えたが食べようとしない、水も飲まない、野鳥を飼うことは法で禁止されているから処置に困り、この公園の森ならと放しに来たのだと言う。 何でも最近、愛犬を癌で亡くし、所謂ペットロスで滅入って居られたようにて、この子雀を死なせてしまっては、耐えられないことになる、というような話であった。 その子雀、まだ十分には飛べないようで、ピョンピョンと草の間を跳んで移動するだけ。親鳥から巣立ちを促されたのか、その前段階で巣から転落して親鳥とはぐれてしまったのかは不明であるが、何か思いつめたような彼女に悲観的な意見を述べることは致し兼ね、「もう巣立ちをしているのだから、ここなら草の実などこぼれ落ちた餌となるものも豊富だから、何とか自力で生きていけるのではないか」と申し上げる。 その言葉で、立ち去り兼ねていた彼女も決心がついたのか、「ありがとうございました。」と言って去って行きました。子雀に「頑張って生きるんやで。」と言い残して。 その後、この子雀の姿は見ていないから、無事に生きているのかどうかは知る由もないのだが、カラスなどに突っつかれることもなく、猫や鼬などに襲われることもなく、自力で餌を食べて生き延びていることを祈るしかないのである。 さて、話が脱線しました。 もうひとつ別の場所で、立ち枯れた木に、サルノコシカケ風のキノコを目にしました。 (同上) 完全に枯れてしまっているので、何の木であるかなどは分からないのであるが、上の切り株の方がクヌギかコナラのようであったのに対して、こちらはそれとは違う樹種のよう。 形はサルノコシカケのようであるが、色は黄色。キノコの子実体も成長し始めと成熟した段階では色も形も大きく変化するから、これも同じコフキサルノコシカケということにして置く。 この木の裏側にあったのも同じく成長し始めのキノコ。これも同じ種類のキノコなんだろう。 (同上) キノコは素人には何とその名を特定するのが難しい。 こちらは、まだ現役の元気なケヤキの幹の根元に生えていたもの。 (同上) これもサルノコシカケなんだろう。サイズ、形状から言えば「猿のお菓子」といったところか。 キノコの万葉歌は、この1首があるだけ。 高松の この峰も狭に 笠立てて 盈ち盛りたる 秋の香のよさ (注)「高松」は「たかまと」と訓み、高円山のこととする解釈もある。 「秋の香」は、松茸の香のこと。 水走公園では、こんなキノコがありました。 (オオシロカラカサタケ) 上のマツタケの万葉歌にかこつけて歌を詠めばこうなるか。 水走の 草押し分けて 大白の 唐笠茸の 色の白さよ (偐家持) (同上)※オオシロカラカサタケ・Wikipedia (同上) こちらは、花園中央公園の名前不明のキノコです。 (名前不明) これは今月12日の記事にて紹介したオニフスベですが、再掲載します。 同じく、花園中央公園でのものです。 (オニフスベ<再掲載>)※オニフスベ・Wikipedia おにふすべ 草間にでんと 場違ひに ふわふわ白き なりのをかしさ (偐家持) 今日はきのこ散歩でありました。 <参考>花関連の過去記事 花(5)・2022~ 花(4)・2020.4.~2021 花(3)・2017~2020.3. 花(2)・2012~2016 花(1)・2007~2011 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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