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偐万葉田舎家持歌集

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2024.03.01
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カテゴリ:近隣散歩
​​ 日から3月でありますが、本日の記事は4日前のことになりますから、2月26日の記事ということになります。
 この日は予約を入れて置いた整体院で施術を受けた後、1月に健診を受けた石切生喜病院へ、健診結果を受領するため立ち寄ることにしました。
 肺がん検診は指摘事項なし。大腸がん検診については、便潜血が認められるので要精密検査という昨年と同じ指摘。その他については、高血圧であること
(これについては、既に循環器内科で降圧剤を処方して貰い、それを服用しているので、改善しつつあります。)と血糖値が基準値をわずかばかりオーバーしていることから、「生活習慣を改善し、折をみて再検査を受けてください。脂質代謝でわずかに異常を認めますが、日常生活に支障ないと考えます。」という指摘でありました。
 これは、一昨年あたりから、足底筋膜炎ではないかと思われる足裏の痛みと腰痛から長距離を歩くということが出来なくなり、運動量が減少していることが関係していると思われる。
 長距離ウオークは無理でも、自転車は長距離でも大丈夫なので、銀輪散歩に精を出しますかな。
 だからという訳でもありませんが、病院の向かいの馴染みの喫茶店・ペリカンの家で少し早めの昼食を済ませると、ブラブラと何処というあてもない銀輪散歩を続けることとしました。
 
北隣の大東市に入り、JR住道駅と鴻池新田駅との中間付近で寝屋川にぶつかり、川を渡るか川沿いを走るか迷ったが、川は渡らずに左岸沿いの道を選択することとする。しかし、これは一方通行の道で、これを逆走する形となる上、右手は寝屋川のコンクリート壁が延々と続くという、何とも楽しくない道。
 そこで、鴻池新田駅の少し手前で、左手に並行して走っているJR片町線(学研都市線)の高架下を潜って、左手・南に方向転換。
 そこから先は、どう走ったのか定かではないのであるが、時々、生駒山の見える方角を確認しつつ走る。
 そろそろ引き返す頃合いかと東に方向転。
 そんな、でたらめに走っている中で
出くわしたのが宇波神社。​​​​​

(宇波神社)
 ここは、初訪問の神社だろうと、ブログネタついでにご挨拶して行くこととする。
 ところが、帰宅して調べてみると、2010年4月28日の記事でこの神社のことが紹介されているのでした。
 しかし、
この記事では、小さな写真2枚と由来の碑文の一部の転記が紹介されているだけなので、今回撮った写真を没にするのも忍び難くありますれば(笑)、これを補足するという形で記事にすることといたします。
<参考>​河内街道銀輪散歩​ 2010.4.28.

(同上・拝殿)

(同上・由来などの碑)
 上の石碑の碑文については、前記<参考>記事に転記した文章が掲載されていますので、それをご参照ください。画像をクリックしていただいて、フォト蔵に収録の大きいサイズの写真でご覧いただき、石碑から直接これを読み取ることも勿論可能です。
 それによると、元々は、宇婆神社と称していたようだから「ウバ」神社と発音していたと推測される。「宇婆」は
仮名表記だと、濁点が省略されて「うは」と表記されることも多いから、「ウハ」から「宇波」となり、発音も「ウハ」→「ウワ」と変化したのかも。
 或いは、「婆」の「女」が省略され、「宇波」となった結果、「ウハ」→「ウワ」と変化したのかも。
 「宇婆」から「宇波」に社号が改称されたのは、明治8年(1875年)4月28日のことで、今から149年前のことに過ぎないから、地元出身の方のブログ記事でも子どもの頃「ウバ神社」と呼んでいたと記されているように、今でも「ウバ神社」と発音する人がいるようにも思われる。
 「宇婆」からは「優婆夷、優婆塞」という仏教の在家信者を表す言葉やバラモン教の聖典・ヴェーダの最終章「ウパニシャッド」とこれに基づく「ウパニシャッド哲学」なども連想したりできるが、関係はないのだろう。
 尤も、ウパニシャッドの語源は「近くに坐す」という意味らしいから、村の鎮守の神様には相応しい名称と言えるかも(笑)。
<参考>​在家​・Wikipedia
    ​ウパニシャッド​・Wikipedia
(同上・宇波神社の秋祭りの碑)
 碑の全文を転記すると下記の通りです。

宇波神社の祭神は埴安姫命(はにやすひめのみこと)(あざ)(かわら)(ぐち)に鎮座しています。
延喜式内社で神名帳によれば、従三位を授けられています。(大阪府全誌)
神社の周辺は、まわりより少し高くなった所で、古代は水辺であったようで、この付近を白肩(しらかた)の津と呼び、船が停まれるような深さをもっていた所であったようです。加納の北西部に小字名で「シカタ」という処があることからも推定されますが、波打ち際に祀られた神社であったようです。
この神社では、秋祭りになると獅子舞が各家を回ります。
昭和45年頃までは、中地区の北部の各地で舞われていましたが、最近では、宇波神社に見られる郷土芸能として、貴重な伝統行事になりました。
獅子舞は獅子の面の人と天狗の面をかぶり、ササラを持つ人が踊り、囃しは笛を使います。以前は十数種の踊りと吹き方を伝えていました。各家を訪ね五穀豊穣と家内安全を願って祓って歩くのです。
平成13年9月
東大阪市

​​​ 境内の石碑によると、秋祭りは毎年10月16日のようだから、覚えていたら、今年の秋には祭りを見に再訪してみるか。


(同上・神武天皇遙拝所)
 境内には神武天皇遙拝所があるが、西向きに遙拝する位置にそれがあるので、橿原神宮の方向(南東方向)ではなく、日向の方向を意識したものかもしれない。

(同上・道路向かいに建立された新しい社殿)
 拝殿を背に鳥居の前から南方向を見やると、鳥居前の東西道と鳥居正面を南方向に伸びている南北道とが鳥居の前でT字交差している。この南北道はこの宇波神社の参道ということになるのだろう。
 この参道の起点の左手(東側)には、拝殿・本殿のある境内地と東西道を挟んで向き合う形で、まだ新しい社殿が建立されている。
 では、この参道を南(奥)へと下って参りましょう。

(おかげ灯籠)
 南へ100mほど下ったところにあったのが、おかげ灯籠。

(おかげ灯籠と河内街道の碑)
 上掲写真の説明碑文の全文は下記の通りです。
伊勢神宮の遷宮(神殿の建替)の行われる年は「おかげ年」といわれ、この年に参宮すると、平年より一層のご利益があるということから、集団となって伊勢神宮参詣が行われました。江戸時代の後半の明和8年(1771)には、200万人以上の参詣があったと記録されています。宝永2年(1705)、文政13年(1830)のおかげ参りも大規模なものでした。
文政十三年庚寅の年号のあるこの燈籠も、おかげ参りをした加納の人たちが、記念して常夜燈として建てたものです。
この前の道は、宇波神社の参道で、河内街道に先立つ古い道でもあります。西方を南北に通る河内街道は、大正11年(1922)刊行の「大阪府全誌」に、当時の主たる街道の一つとして、枚方市伊加賀で国道1号線(京街道)から寝屋川、四條畷、大東、東大阪市を経て、JR関西線八尾駅までの道としてのせられています。
江戸時代の古図には、河内街道という名称はありませんが、伊加賀から河内平野の中央部を南北に通り、旧村各地を結ぶ古い道として、大切な役割を果たしていました。
平成5年1月
東大阪市
​​​​​ 更に100mほど行くと、吉野神社跡地という碑がありました。
 宇波神社の由来などを記した石碑に、「末社には吉野神社、水分神社を有す」とあるから、この付近一帯までが宇波神社の境内地であったのかもしれない。

(吉野神社跡地の碑)
 裏面を見ると平成2年2月の建立とあるから、1990年の建立。
 34年前であるから、未だ新しい。
 道路向かいの宇波神社の新しい社殿の建立の祭にこの碑も建立されたのかもしれない。だとすれば、宇波神社新社殿の建立も1990年2月ということになるが、この点は未確認であります。

(同上・裏面)

(宇波神社などの位置図)
 参考までに宇波神社などの位置図を示して置きました。
 緩衝緑地公園を経て、中央大通りから、花園中央公園へ。

(花園中央公園のモミジバフウ)
 花園中央公園のモミジバフウはすっかり葉を落とした中、点々と実が沢山なっていて、地面にも落下した実があちこちに。

(同上)
 上の写真では、鳥の巣らしきものがあったことが見て取れます。
 以上で、銀輪散歩終了、帰宅であります。
​​​​​​​​​​​​​
​​<参考>近隣散歩関連過去記事は下記です。
    ​近隣散歩(その1)​ 2009~2013
    ​近隣散歩(その2)​ 2014~





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最終更新日  2024.03.02 16:07:12
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