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2006年10月08日
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カテゴリ:山の雑学
3連休ともあって山にいく人が多かったのか山の遭難事故が多かったようです富士山
中でもしろうま岳の事故はガイド登山のようで、いずれはガイドを含めて多角的な山ビジネスの展開を密かに思い描いている僕にとってはガイド登山の事故はやれやれの気分ですが・・・

この季節、特に10月、特に日本海側の山岳地帯では毎年「気象遭難」が多発するのです。
「気象遭難」とは読んで時のごとく山岳気象の急変に対応できずに遭難することなのですが、この季節に多いのはわけがあるのです。
日本の10月の気候は大陸からの移動性高気圧によって数日周期で好天が訪れるのですが、大きな低気圧が去ってでっかい高気圧が日本を覆ってくれば「おっ明日は晴れるんだな晴れ。こりゃ絶好の山日和だぜ!なんて思いこんでしまうのが落とし穴。
低気圧が去って高気圧が西からやってくる。
すなわち天気配置的には一時的に「西高東低」冬型の気圧配置になるのです雪
その時に上空に寒気があったりすると日本海側の山岳地帯は真冬と同じ状態。すなわち猛吹雪になるのである雪
これはやってくる高気圧がでかければでかいほど強い冬型になるのだから天候は大荒れになるのである。
それを知らない登山者は10月は紅葉の見頃と思って(また日本海側地域ほど紅葉がきれいなもんだから尚悪く)山に入り込んでくるのである。
秋山ならば軽装でも良いのだけれど、冬山となればそれ相応の重装備が必要になる。重装備で秋山なんか登りたくないし、軽装で冬山はのぼれない。だからこの時期の山は天候判断がきわめて重要になってくるのである・・・

なんて教科書的な説明でしたが、今回の犠牲者の方々もご多分にもれず中高年齢層だったとのこと。
連れていってもらうガイド登山も結構ですが、ほんとに山に登りたいのなら一人一人が山に対する十分な経験や知識を身につけることが今何よりも大切なことだと思うのだけどどうでしょうか?山は連れていってもらうものではない。あくまで自分の力で登るもの。
ただ今の日本ではガイドやツアーはさかんなわりに、登山やアウトドアの技術を体系的に学ぶとこはあまりに少ない。

そこにニッチなニーズがあるのならビジネスのチャンスがあるのかもしれないなんて考えながら山を思う今日この頃。
かくいう私も育児の合間をぬいつつも自分自身の山にいく絶対量を増やして体力不足を解消するのが何よりの優先課題なんだろうなあなんて思いつつ。





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最終更新日  2006年10月08日 23時56分47秒
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