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カテゴリ:CDについて
マイナーの極みのようなアルバムですが(笑)、超絶技巧ギタリストShawn Laneが92年に発表したソロ・アルバム。
残念なことに2003年、40歳の若さで亡くなられました...。 残した音源は非常に少なく、ソロ・アルバムとして生前に残したものはこれしかないのではないでしょうか(間違っていたらごめんなさい...)? どうしても技巧に注目してしまいますが、そのレベルたるや開いた口がふさがりません(笑)。 何が凄いって、どうやってるか全くわからない技巧そのものも凄いですが、超絶技巧が「ためにするもの」になっていないことにビックリしてしまいます。。 (あくまで超絶技巧の世界においてですが)このレベルに達しているのはHoldsworthぐらいではないでしょうか? 技術的には尊敬しているGambaleも時に「ためにする」技巧を感じますから...。 技巧及び人間の度量に余裕が無いと、こうはなりません。 なんでもそうでしょうが、ギターに関して人前で聴かせる際、100%イッパイイッパイで演奏すると、泣きを見ることが多いと思います(プロアマにかかわらずそんな人が多いです、特に日本)。 そこをコントロールできる人が本当のプロフェッショナルでしょうねぇ...。 M-1のNot Againのギター・ソロは正に技巧を「シビリアン・コントロール」した美しいものだと感じます。 エレキ・ギター然とした音色が全く登場しない曲もありますからね...。 M-5のPower of TenやM-6のPiano Concerto(そう、彼はピアノもめちゃくちゃウマイ)など。 さて、強力と言えばM-4 West Side Boogie。どうやっているのか、さっぱりわかりませんわ...(苦笑)。 でも、音の選びは個性的で、何度も聴いてしまいます。 知的好奇心をくすぐられると言うか...。 ホント、どうやってるんでしょう...??? 「速く弾くことダケができるギタリスト」は一回聴くと、お腹いっぱいですけどね(爆笑)、フフフ...。 M-8のEsperanto、M-9のRules of the GameそしてM-10のGray Pianos Flying。 おやっと思うパートがありますが、必然として使われている気がします。 それよりも、この3曲の曲の美しさ、そして曲中で聴ける音色の美しさは...、良いですよねぇ...。 もう少し音源を残せていたら、彼の扱われ方も変わったような気がします。 「単なる超絶技巧ギタリスト」という評価は過小に過ぎる気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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