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テーマ:ギターが活躍する音楽(137)
カテゴリ:CDについて
昨日に引き続きRobben Ford。
2003年に発表された作品です。 2002年の「blue moon」もかなり枯れたサウンドでしたが、さらにその路線を押し進めています。 このまま突き進むのかと思っていたら、最新作「truth」ではぶっとびギタープレイを披露していますからね....。 良い意味でよく裏切ってくれる人です。 僕はどちらかというとぶっとび系の彼が好きなんで、最新作は大歓迎しているところなんですが...。 さて、本題のこの「keep on runnin'」。 Edgar Winterを筆頭とするブラスセクションがカッコ良いM-1 Keep on Runnin'で幕を上げます。 この当時のRobben Fordは、「いかに音数を減らすか」というテーマに取り組んでいたような気がします...。 しかし、単純にゆっくり弾くっていうことでは全くなく、意味の乏しい音は極力弾かないというさらにハイレベルなテーマ。 得意のアウトフレーズだけでなく、インであってもペンタ以外の音すら極端に少ない...。 「流れで聴かせるフレーズ」から「構成音そのものの重さで聴かせるフレーズ」へ重心を移すということでしょう。 このアルバムでつかんだ、到達した境地を発展させぶちかましてくれたのが、4年後の「truth」なのですね...。 この流れ、キャリアの積み方がかっこいい! M-4 BadgeはClapton-Harisonのアレのカバーです。 これが良い、非常に良い! 中間ソロに随所に現れるフィンガーコンプ音(笑)。 胸にグサグサきます。 Enddingもカッコ良い。普通の彼だったらアウトフレーズをたくさん入れるコード進行なんでしょうけど、ここはインだけでまとめています。 音使いは言ってみれば当たり前...、それで、この説得力ってなんなんでしょうね...。 M-6 Cannonball ShuffleはFredie Kingのカバー。 最初の一音から続く、水銀のような比重を感じさせる音の質感に圧倒されます。 そして音の並ばせ方が個性的ですよねぇ、ペンタだけなのに体ごともっていかれます。 M-7 Lifetime Thingは僕の大好物であるスローブルース。 Voのローファイな録音がgoodです。 やっぱり、この手の曲はHiFiだとちょっと違うって思っちゃんですよね....。 新録でこれとは、さすが分かっていらっしゃる。 総じて、シンプル。 だけに、「音の重さ」とはなんなのか、耳で理解させてくれる...。 Robben Fordの実力の底知れなさに恐怖すら感じる音源です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 09:58:06
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