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テーマ:ギターが活躍する音楽(137)
カテゴリ:CDについて
Michael Breckerとの共演などで知られる気鋭のギタリストAdam Rogers。
最新作である今作では、トリオ編成によるストレート・アヘッドな作風となっています。 Parkerの作品などスタンダードを数曲取り上げているのも特徴。 かなり派手なギターを弾く人としてインプットされていたのですが、本作は一聴かなり地味な印象です。 アコによるソロギターの曲もあることから、哲学的と言っていいくらいの落ち着き。 しかし、トリオ編成/ソロギターという編成からか、重さというよりは透明感を感じさせます。 つまり、夜のクラブで聴くのが本来的なのかもしれませんが、晴れた朝に聴くのも合う...、そんな印象を持ちました。 とは言っても、冷静に聴くと超絶技巧の嵐です。 M-1 NIGHT AND DAYでの浮遊感のあるクラスターフレーズやスケールライクな高速ラインにはびっくり。 M-3 TIME AND THE INFINITE、M-4 YOUNG AND FOOLISHにおけるアコギ曲の雰囲気は、僕の大好物の一つです。 美術館の中で、絵画を楽しんでいるような雰囲気。 M-7 WITHOUT A SONGでは、癒し系のテーマを受けながら浮遊感のあるフレーズや絶妙のコードソロ、驚異的なスケールライクな速弾きなど盛りだくさん! この曲以外にも言えるのですが、シングルラインとコードソロとの音量コントロールが絶妙です。 ある意味、ここに一番驚きました。 このコントロールの巧みさによって、まるで2人で弾いているような錯覚に陥るのです...。 世の中には凄い人がいるもんですねぇ....。 Jazz界も、Pat Metheny、John Scofield、Bill Frisellの三羽烏が天下を取って以降、シーン全体を引っ張るオーラを持ったギタリスト(優秀なギタリストは数多いですが)が中々登場しなかったのですが、Oz Noy、Kurt Rosenwinkel、そして今回取り上げたAdam Rogersの新3人組は、シーンを引っ張るという意味で相当の可能性をもった人達だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.08 07:40:11
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