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テーマ:ギターが活躍する音楽(137)
カテゴリ:CDについて
Frank Zappaファミリーの鬼才Mike Keneallyが'92年に発表したアルバムです。
彼のソロデビュー作品ですね。 最近では、ZappaファミリーというよりはSteve VaiバンドでVai(彼もZappaファミリーですね...、言わずもがなですが...)のフレーズを笑顔で踊りながらユニゾン/ハモっていた変なおじさんといった方が通じるかもしれません。 完璧な絶対音感+驚異的なテクの持ち主らしく、どんなフレーズも一度聴いたらすぐに弾けてしまうそうです(ウソでしょ....)。 ギター版の野田惠(のだめカンタービレより)か!? 世の中には、いるんですよねぇ...、こういう人...。 努力ではどうしようもないものを持っている人が...、はぁ....(笑)。 さて、そんな宇宙人が創る音楽ですから一筋なわではいきません。 なんてったって25曲入りです(爆笑)。 そして変です、強烈です、酔っぱらいます。 M-2 I CAN'T STOP。 ニューウェーブ風味の、ある意味キャッチーな曲(この人、歌も魅力的)。 でも、狂気風味が入っています。 ギターフレーズのブレス位置が独特で、耳を引っ張られます。 M-3 UGLYTOWN。 おかしいです(笑)。 なんですか?この変拍子と変なリフと変なコード進行の嵐は! でも不思議です、このCDを買った時('92年)に聴いた時は、もっと変だと感じたのに今聴いたらある程度「普通」が入っているんです...。 やっぱり、先に行きすぎた音楽を創っていたんですね。 様式的には全然POPSなんですが、センス的には最近のHR/HMと相似形です。 M-5 Dhen Tin。 これはHR系。最近のHR/HMのストリームを先取りしていたんですねぇ....。 M-7 Fencing。 頭の中が溶けます。 ギターオーケストレーションのハーモニーが色々な音程で創られています。 単なる3度だけの「とりあえずハモリ」とはレベルが全く違った、クリエイティブな作品です。 でも、これも今聴くと「変」というよりは美しいと感じる。 M-10 Eno and The ActorとM-12 Heaven Like You/Apple Pie。 このセンスは大好き。 ディズニーランド感覚の音楽は、彼らにとっては童謡なんでしょうね。 (ディズニーランドで流れている音楽という意味です。ディキシーが入っているような感じ) 僕がやりたくって、なかなか出来ないジャンルなのです....。 うらやましい。 M-11 The Car Song。 やだなぁ...、さりげなく弾くスライドがめちゃくちゃうまかったりするんです(笑)。 穴がないのかよ?アンタは....。 不思議なブレス感を伴うギターソロが素晴らしい。 M-13 Backstage with Wilson Philips。 強烈なギターを全編に押し出した曲。 センスでテクをコントロールできる人が、「表現」するとこんな感じなんですね。 ギターを意識することなく、「この人の頭の中って...?????」とまさに音楽に集中できます(笑)。 ...この人を的確に捉えられる語彙がなかなか見つからない。 Bill Frieselと共演アルバムを創ったら、面白いものになるんじゃないかなぁ....的なせンスを持つモンスター。 そうです、モンスターでしょう。 '92年でこれですぜ! 最近の動きもチェックしてみようっと...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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