Yamane Future Music blog

[LPについて] カテゴリの記事

全104件 (104件中 51-100件目)

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  WES MONTGOMERY : DOWN HERE ON THE GROUND

  1968年オリジナル日本盤。Wes Montgomery晩年のCTIシリーズ3部作の1枚。怒涛のオクターブ奏法を聴かせる最盛期の音源とは一線を画する「イージーリスニングもの」です。でも大好きなんですよ、このシリーズそしてこのアルバムでのプレイ。A-2のGEORGIA ON MY MINDのプレイの語りかけてくるようなニュアンス...。A-3のTHE OTHER MAN'S GRASS IS ALWAYS GREENERの見事なメロ弾き（オクターブでこれを弾くなんて...）と短いながらも最盛期を彷彿とさせるアドリブ。最高ですね!B-1 GOIN'ON TO DETROITのテーマにおける親指ピッキングの表情の豊かさには脱帽です。指で弾こうがピックで弾こうが、どちらにも言える事なのですが、ほとんど全ての人が「偶発的な要素」を伴いながら弦をはじいていると思うんです。完全に制御できます？無理ですよ...。でも、ここに刻まれているプレイは「完全なる制御」の産物だと思うのです。最強のテクニックですよね...。B-4 KNOW IT ALL。ボサノヴァに乗った流れるようなアドリブ...、完璧なラインです...、溜息が出ます...。最後に...。このLP...、重いんですよ。他のCTIものも重いんですよね。プレイヤーに置く時...、この重さにグッときます...(ちょっと変かな...[笑])。

  2007.01.07

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  U.K. : U.K.

  1978年オリジナル日本盤。Eddie Jobsonを中心としたスーパー・プログレ・グループ。（あっという間に空中分解....[笑]）メンバーが凄い。Bill Bruford、John Wetton、そしてAllan Holdsworthです。このアルバムA-1のIN THE DEAD OF THE NIGHTのソロは、Holdsworthの音源の中で、大好きなプレイの一つです。アマゾン川を悠々と泳ぐピラルク...。視界の悪い濁った川のなかで、ぼんやりと見えていたのだが...、ゆっくり近づいてきた...。次第に巨大な姿を現し...、と思ったら目にも止まらないスピードで去っていった...。世の中、（曲ではなくって）ソロで映像を浮かばせられる人って少ないと思うんですよ。やはり凄い人です...。さて、このアルバム、大昔から擦り切れるくらい聴いているので、ほとんど覚えてしまっているのですが、実は「名盤」というにはどうかなと思っています。ヴォーカルがちょっと粗かったりとか、そのアレンジは...?とか.....。時間もお金も無かったんでしょうねぇ。例えば、YESというバンドは名盤が多いと思います。じっくりアルバムを創れる時間とお金があったからなんでしょう....。また...、このアルバムでは、Holdsworthのソロ、多くないんですよね....。出てきたら強力なのをぶちかましてくれるんですが....。ソロの量を期待すると肩透かしを食うかも。Eddie Jobsonのバンドですからね...、キーボ主体です。IN THE DEAD OF THE NIGHT一点買いかな...。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2007.01.06

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  JOE SATRIANI : SURFUING WITH THE ALIEN

  1987年米盤。Joe Satrianiの大ヒット作。実質的なデビューアルバムでしょうね...、Not of This Earthというインディーズ作品がありましたが...。実は、彼の作品で一番好きなのはNot of This Earthなんですけど、このアルバムもよく聴きました。最初に...。全編インストのギターアルバムが大ヒットするなんて、日本のチャートでは考えられませんね。所詮、日本はカラオケ文化の国。器楽を楽しむという遺伝子がそもそも無い民族なのかも...。欧米は数百年に渡って、器楽の方がメインでしたからね...。彼のプレイで一番好きな部分は、やはり音色です。BOSSのDS1だけで作る美しい歪み...。素人ではこうならない。だって信じられませんよ、マーシャルはクリーンなままでっせ（笑）。A-3のALWAYS WITH ME, ALL WITH YOUの美しいプレイを聴いていただけると、僕の言いたいことがわかっていただけると思います（ただこの曲の打ちこみは、今の時代に聴くと...[泣]）。他の曲に比べると、ちょっと抑え目な歪み量...、これがまた絶品。A-4は泣く子もだまる、SATCH BOOGIE。初めて聴いた時は、衝撃でした。この頃はYngwieの絶頂期でしたので、「あれ関係」の路線しかテクニカル派の生きる道は無いような状況でしたが（笑）、こんな曲をやって良いんだ！って思った記憶があります。ブギーをこんなテクニカルに、そして楽しげに弾くなんて...。こっちもウキウキしてきます。このアルバムで一番好きな曲はB-5のECHO。メローな変拍子に乗った美しいギターソロ....。なんと言っても、音が「重い」んですよ....、白色矮星級。こんな「重さ」は偶然では無理。確かな技術と音楽家としての確信を持っていないと出せない。勉強になるアルバムです、ウン。

  2007.01.06

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  Django Reinhardt : IN MEMORIAM

  1979年盤。Django Reinhardtが1935年から1938年にかけて録音した曲を集めたLPです...。当然のことながらモノラルで、郷愁を誘うセピアな音が聴けます。Djangoは、ジプシー出身のギタリストで、アメリカンとは一味も二味も違う美旋律を繰り出すJAZZギタリストです。18歳の頃にケガをして、左手の薬指と小指が自由に使えなくなったそうです。それで、このプレイというのは、ほとんど奇跡としか言えません。-コードプレイでは不自由な指も使っていたとのStephane Grappelliの証言があります。-このLPだと、ソロ演奏であるA-4 ParfumとB-2 Improvisationが凄い好きですねぇ...。流れるようなインプロライン、強力なテクニック。ヨーロピアン（というかジプシーテイストなのでしょうが）な音使い。Djangoの特徴が濃縮されてます....。凄い熱い人だったのではないかと思います。強引な音使いがあったり、HR系のようなテクを使ってたり...。僕は、こういった「熱い」要素も大好きです。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2007.01.04

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  GARY MOORE : LIVE IN JAPAN

  1983年オリジナル日本盤。GARY MOOREがハードロックをやっていた頃のライブ盤。ラドンの雄たけびのような（笑）...、いや、真夏にコートを着てマラソンをしているような暑苦しいギターが聴ける名盤です。粗っぽいところもあるんですが、僕はこういった雰囲気は大好きです（機械のような正確さも好きですけど）。グっとくるのは、A-3 I CAN'T WAIT UNTIL TOMORROW。CORRIDORS OF POWERに収録されていた曲ですが、そのバージョンはイマイチだったんですよね...。でもこのライブバージョンは良いですねぇ...。恐らくギターはサーモン･ピンクのストラト。素晴らしい音色です。ここで聴けるような音色...、すなわち、ストラトを「ピッキングで歪ませる！」という感じで弾くのは恐ろしく難しいです。そんな芸当ができる人は、世界で10人くらいしかいないんじゃないでしょうか(笑)?B-1はGreg Lakeのソロの一曲目に入っていたNUCLEAR ATTACK。キーボのアレンジ/音色が時代を感じさせ、今聴くと泣けてきますが（笑）、ギターの音色は素晴らしいです。続くB-2 WHITE NUCKELES。水戸黄門の印籠のように、出てくると分かっていてもひれ伏してしまう「ラドンの雄たけびピッキング」...、参りました...（笑）。「歪みは、自分が良い！と感じた量の75%」が最近の僕の持論なのですが、それを強力に裏付けてくれる音源です。久々に棚から取り出して聴いたのですが、新年早々勉強になりました（笑）。

  2007.01.04

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  FOCUS : MOVING WAVES

  1972年オリジナル日本盤。FOCUSのセカンド･アルバムであり、名盤中の名盤。代表曲 A-1 HOCUS POCUS、そしてB面いっぱいを使った組曲ERUPTION等、全編緊張感あふれる音で溢れています。Jan Akkermanの全盛期と言っていいでしょうね。こんな時代に、こんなギターを弾く人がいたなんて驚きです。ブラックビューティのレスポールカスタムから繰り出される驚異的な速弾き、かと言えばリリカルなアコ・プレイ（A-2 LE CLOCHARD）。タイトル曲のA-4 MOVONG WAVESは特に好きな曲。Thijs van Leerのピアノと歌だけというナンバーですが、バロック的なものから20世紀初頭のフランスの雰囲気まで、深い音楽的素養が感じられるとともに、想像力を掻きたてられる浮遊感が、実に素晴らしい。さて、先日DVDのコーナーでもFOCUSを取り上げてJan Akkermanを絶賛しましたが、この人の音の選び方は非常に個性的で、フォロワーと呼べる人が全くいない....(？)（不勉強なせいで知らないだけかもしれません。間違っていたらご指摘下さい...。）隠喩に富んだ音使い...。彼の中では確信に満ちた音なのでしょうけど、聴く人によって、あるいは同じ人でも聴く場所、時間によって、全く異なる風景を見せてくれる...。そんな気がします。そういう意味では、Allan Holdsworthや最近のPat Methenyと印象が似ている気がするのですが....、いかがでしょうか？　　

  2006.10.21

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  Boz Scaggs : Down two then left

  1977年発表。何年盤かは不明の米盤。TOWER RECORDが日本にやってきた当初、ものめずらしさもあって輸入盤なるもの（安かったですし）をよく買っていた時期があります。このLPはその当時買ったものです。話はずれますが、輸入盤を最初に買ったときはビックリしましたね。日本盤では当たり前の解説やクレジット、歌詞カードなどがついていないものが多い。今から考えると日本盤の方がやりすぎなんですけど（その分、安くしてくれてれば）...。本LPも中は盤が入っているだけ（笑）。曲作りという面でBoz Scaggsは、多大な影響を受けた一人です。最近はAORっぽい曲はあまり書いてないですが、洗練されたコードの使い方...、かなり盗みました...。メロの乗せ方も大好きなんですけど、そこまでパクるとまんまになりますからね（笑）。このLPは好きな曲が多いです。A-2 hard times、B-1 hollywoodは大好きですし...。A-5 we're waiting、フュージョンっぽいコード進行で押し込んでおいて、最後は強力なドラミングをバックにした泣き！そうそうまたLukatherネタで恐縮ですが、デビュー前のSteve Lukatherのプレイが聴けます。Carltonが若くなったっていうイメージですけど...。A-3 clueやB-2、B-3なんかで聴けますね。特にB-3のソロは強力！最近、Bozの話題って無くなってしまいましたし、90年代は全然だめでしたからねぇ...。ただ彼の残してきた楽曲は、もっともっとリスペクトを受けて良いと思います。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.10.15

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  THE POLICE : GHOST IN THE MACHINE

  1981年オリジナル日本盤。当時、発売と同時に買った覚えがあります。テレビで見たEVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGICのPVがカッコよかった。THE POLICEの4枚目のアルバムで、僕が一番好きなアルバムです。このアルバム、以前のアルバムに比べてかなり実験的要素が多い...。それらが完成するのは次のモンスターアルバム=シンクロニシティですが、僕はこのアルバムの「未完成のかっこよさ」が好きです。例えば、B-1 ONE WORLDで3人以外の音（ホーンセクション）が入っていますが、物理的に音が壁と化しているにも関わらず、POLICEの特徴である「空間」が今まで同様感じられる点。あるいは、B-6 DARKNESSでのベースライン。メロディの作りは間違いなくPOLICEなんだけれども、今までにないベースラインによってテンポに揺らぎ感が生まれている...。挙げだすとキリがないのですが、アイデアを勉強するという意味で大切なアルバムです。それに音が凄く良いのです。このLP！全ての楽器の分離が非常に良く、テープ時代とは思えないほど抜けが素晴らしい。エンジニアが非常に優秀。A-2 EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC。このアルバムで一番好きな曲。最後に「MAGIC!」を連呼した後に、「イヨー」で終わるところなんてグっときます。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.10.14

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• Greg Lake : Greg Lake

  1981年オリジナル日本盤。EL&Pのメンバーとして、あまりにも有名なGreg Lake。その彼が1981年に発表したソロアルバムです。日本盤は、当時まだミステリアスな存在であったGary Mooreが全面的に参加していたこともあって、「Greg Lake&Gary Moore」名義で売り出されていました。総じて、期待しすぎると（音創り的にも、曲的にも、Gary Mooreのギター量に関しても）かなり裏切られるアルバムなんですが（笑）、コレクション的には面白いアルバムですし、心の琴線にぐっと触れる場面（特にA面）は、さすがに数個セットされています。A-1 NUCLEAR ATACKは、その後のGary Mooreの活躍を予感させるハード･ナンバー。その筋では、かなり話題になった曲です。この曲が、Gary Mooreの認知度を上げる一助になったのでしょうね。さて、このアルバムの中のNo.1は、実はそのGary Mooreが参加している曲ではなくて、Steve Lukatherが全面的に参加したA-3 IT HURTSです。メローな曲の中を泳ぎまわるLukatherのギターは最高。よくもまぁ、斬新な音使いのフレーズが流れるように出てくるなぁ...。今聴いても感動しますし、Wilson Brothersでのプレイに匹敵するぐらい強力です。最初に、ちょっときついこと書きましたけど、この曲を聴くためだけに買っても損はないでしょう、ギター好きは。

  2006.10.12

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  YES : 90125

  1983年オリジナル日本盤。MTVでA-1 OWNER OF A LONELY HEARTのプロモを見て、すぐ買いました。衝撃でしたねぇ...。破壊的なギターのリフ（今聴けばそうでもないんですけど）とJon AndersonのVo.の微妙なハーモニー...。この前後ASIAやGTR等プログレ界の再編が相次ぎました。（あくまでこの時期に話題になったものに限ると）その中で音楽性、技術ともにNo.1だと思うのが、この90125YES。ASIAはリズムに難があるし、実はプログレ界のギタリストってピッキングの荒さや音の悪さが気になるし...。でもこの90125YESは、楽曲のかっこよさ、演奏技術、そしてTrevor Rabinの素晴らしいギターが聴けるという点で、「80年代トップクラスのプログレバンド」だと思います（「」で囲ったところがミソで、既にこの当時プログレという言葉は死語になっていたような....）。そう言えば、A-5のCHANGESのイントロをコピーしようとして頑張っていたことを思い出します。変拍子の頭が捕らえられず苦労したことや、途中に入る速弾きの長さが合わずに四苦八苦したことや....[苦笑]。懐かしいなぁ...。聴いてる量からしてもTOTO同様、僕の血肉になっているアルバムです。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.30

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• VANDENBERG : HEADING FOR A STORM

  1983年オリジナル日本盤。Vandenbergの2ndアルバム。Adrian Vandenberg、後のWHITESNAKEのギタリストですね...。その後の消息については、ちょっと知らないんですが...。この人の弾くギターソロ...、ヨーロピンでメロディアス...。好みのスタイルです。音色も「レスポール臭」ぷんぷん。ちょっと、ヴィブラートが「イヤらし」すぎる感じがありますが...。A-1 FRIDAY NIGHTはシングルでしたね。中間のギター･ソロを聴いたときは「やられた！」と思いました（何がやねん...）。流れるようなラインとミュート時の歪み具合が心地良い。A-4 DIFFERENT WORLDSのソロも、グっとくる美旋律。メジャーキーのバラードでソロを弾くって、相当の「巧者」でないとクサくなるんですが、この泳ぎ方は見事ですねぇ。B-1 THIS IS WAR。このアルバムの中で一番好きな曲。そして、Adrianが弾くギターソロで一番好きなものが、この曲のソロです。入りのメロディで、一気に惹き込まれます...。その後は、身をゆだねるだけ...（笑）。引退するような年でもないですよね、まだ...。最近、継承者がいなくなったこの手のスタイル...、現役として、バリバリ聴かせて欲しいです。ヴァンデンバーグ／誘惑の炎

  2006.07.29

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  Fleetwood Mac : English Rose

  1969年発表。1977年日本盤。POP MAC以前のブルースMACの傑作であると同時に、ロック史上に燦然と輝く名盤。伝説のギタリスト、Peter Greenの音が聴けます。ギタリストが3人も（ピーターの他に、ジェレミー･スペンサ、ダニー･カーウェン）いるので、誰の音か判然しない部分もありますが、あの有名なフェイズアウトサウンドが出てくると、一発でPeterだとわかります。A-1 STOP MESSIN' ROUNDのソロの音使いは凄いかっこ良いですねぇ...。一瞬入るジャジー（?）な音がぐっときます。A-6 LOVE THAT BURNSでのソロは絶対Peterでしょう。ダイナミックレンジの広い、雄弁なソロです。B-1は有名なBLACK MAGIC WOMAN。いい音...。憂いを帯びたような美しい音色です。チョーキング音の艶っぽさは絶品です。MACを脱退した後、Peter Greenは長い隠遁生活に入ります。愛器レスポールをGary Mooreに託して。数年前に復活ライブ（？）の写真を見ましたが、すごく太って別人のようでした。持っているギターもストラトで...。Claptonと比較されつづける運命でしたが、それも悲劇的な運命の一因だったのでしょうか？あのまま、キャリアを積んでいったらどうなっていたのでしょう？----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。フリートウッド・マック／英吉利の薔薇（イングリッシュ・

  2006.07.16

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  REO Speedwagon : hi INfiDELITY

  1980年オリジナル日本盤。邦題は「禁じられた夜」...。凄過ぎるネーミングセンスに、気絶しそうです...。今回はヒット曲が次々と繰り出される、REO最大のヒットアルバム。僕が洋楽を最初に聴き始めた頃の情報元は2つあって、まずは、FM東京のPOPS BEST10。今でも健在の番組ですよね。そして、小林克也さんのBEST HIT U.S.A.（TV）。1980～81年頃、どちらの番組にもREOはよく登場していました。僕は当時、TOTOとかBILLY JOELに凝っていたころで、REOの熱心なファンというわけではなかったのですが、このアルバムが持つインパクトはものすごい！まずA面。A-3以外は全て、シングルカットされていたと記憶があります。名曲揃い！A-1のDON'T LET HIM GOでいきなりガツーン。POPなメロディとKevin Cronin（経歴も苦労人です[笑]）の印象的な歌声。そして、Gary Richrathのストレートなロックギター。A-2のKEEP ON LOVING YOU、そしてシングルにはならなっかたけれどもA-3のFOLLOW MY HEART。全く印象は違う曲なんですけれども、言葉に表すとすれば、A-1と同じような表現になります。それだけバンドの強みというものが確立されていたのですね。A-4のIN YOUR LETTERはこのアルバムの最初のシングルだったと思います。確か邦題は涙のレター...。この曲はちょっと異色な感じがしますが、彼らの音楽的ルーツを素直に出したという曲なのでしょう...。オールディーズ感覚が良い。A-5のTAKE IT ON THE RUNはREOの中で一番好きな曲です。ギターソロがいいです。素直なレスポールサウンドが心地良い！Gary Richrathってギタリスト、goodですよ！いい音鳴らします。フレーズはオーソドックスなんですけど、執拗なRUNフレーズにROCK魂を感じます。B面も印象的なPOP･ROCKが続きます。この当時、こういったROCKって「売れ線ROCK｣って言われて一段下に見られる風潮があったのですが、メロディーを大切にしているバンドって、僕は大好きです。意地悪しないで、このアルバムをROCKの名盤として取り上げてあげても良いと思います（笑）。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.16

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  OZZY OSBOURNE : DIARY OF MADMAN

  1981年オリジナル日本盤。Ozzy Osbourneバンドの2作目にして、不世出の天才ギタリストRandy Rhoadsの遺作です。Randy Rhoadsは、このアルバムで存在を知りました。途端、帰らぬ人に....。当時...、白いレスポールカスタムを抱えた姿に憧れ、楽器屋でその白いレスポールの前にたたずみ、長い時間眺めていたことを思い出します。OZZY自体の熱烈なファンというわけではないので（このジャケット、強烈ですよねぇ...）、僕にとってはRandy Rhoadsのアルバムなのです。メンバーはその他にベースのRudy Sarzo、ドラムのTommy Aldridgeです。後の大御所達ですよね。このアルバム、のっけのA-1 Over the mountainにおける重いギターの音色に衝撃を受けました。太い音色のギタリストはたくさんいますが、重い音色という人はそうはいないように思います。星に例えると、前者が木星で後者が白色矮星という感じでしょうか...。今から聴くと、タッピングが粗いなぁと感じたりする部分もあるのですが、ギターを歌わせるテクニックの素晴らしいこと...。...それだけに、早世してしまったことが残念...。B-2 TonightからB-3 S.A.T.O、そしてラストのDiary of a madmanまで、訴えかけてくる「重さ」に圧倒されます...。美ししくも哀しいヴィブラート...。僕の一番のお気に入りはB-2 Tonightのエンディングソロ...。この後来る運命を暗示しているような、魂の旋律が聴けます...。最初に聴いたとき...、鳥肌が立つと同時に、自然に涙がこぼれたことを覚えています...。...こんなに、心を揺さぶってくれる音を遺してくれたことに感謝します....。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.15

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• ROY BUCHANAN : LIVE STOCK

  1974録音。オリジナル日本盤。「伝説のギタリスト」ROY BUCHANANのライブです。風貌に似合わず、攻撃的な音とフレーズをこれでもかと繰り出す、激情型のブルース/カントリーギタリスト...ですね。...が、ヴォリューム奏法時の官能的なニュアンスや、ベンドの豊かな表情、多彩なピッキング...、ギターを歌わせる術の高度さには唖然某然...。彼の愛器はFenderテレキャス。...繰り出されるサウンドは唯一無比で強力です。彼の遺作=HOT WIRESでは、レスポールを使っていますが、やはりROY BUCHANAN =テレキャスでしょう。攻撃的と言えば、A-1 REELIN' AND ROCKIN'、A-3 FURTHER ON UP THE ROADでしょう。一瞬「そんなのありかよ!?」的なものを感じますが、何回も聴いているうちに快感に変わってきて、中毒になってしまうから不思議...。スローブルースA-4 ROY'S BLUZ...。スローブルースですよ、スローブルース。それを...、あなたって人は....(笑)。...でも中毒になっている僕は、ある種マゾ的な快感を感じながら身をゆだねてしまいます。強力かつ意表つくフレージングも好きなのですが、B-1のCAN I CHANGE MY MINDでのレイドバックしたフレージングもグレイト！ソリストとしてテレキャスを使う人の中で（そういう人自体めずらしいですが）、これだけ生々しく美しいサウンドを出す人はいないですね...。B-2 I'M A RAMのイントロも、斬新かつ美しいサウンドです。ベンドとヴォリューム奏法で、一瞬「80年代のギタリストがアーミングで出しているのか!?」という感じですね。ROY BUCHANAN...。88年に自殺してしまいました....。今、生きていたらどんな音を出してくれていたんだろう...。...残念です...。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.15

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• FREE : LIVE!

  1971年発表。何年製かは不明の日本盤。Freeのライブアルバム。僕の持っているLPの中で、（聴く頻度が）Best5に入ります。今、僕が最も尊敬するギタリスト=Paul Kossoffの熱い演奏が聴ける名盤です。CDと比べ質感が断然上。Paul Rodgersのヴォーカルの生々しさも、Andy Fraserのベースの出方も断然LPの方が上です。B-2 Mr.Bigのギターソロは、プレイもさることながら、音の素晴らしさに鳥肌が立ちます。B-3 Hunterの泣き叫ぶようなチョーキングビブラートは、初めて聞いた時には唖然として「なんか凄いもの聴いたんじゃないか...」と思った記憶があります。A-4 Fire&Waterは、スタジオ盤の方が好きかな...。ちょっとバンド全体の荒っぽさが耳につく。最後のB-4 Get where I belongは、良い曲なんだけれでも、こんな地味な曲を入れるよりは、The Stealer(Freeで一番好きな曲)を入れるべきだった思います。つらつら書きましたが...、スランプに陥ると必ず聴くLP。Paul Kossoffのレスポールサウンド...、最高です。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.09

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• RUSH : POWER WINDOWS

  1985年オリジナル日本盤。昔RUSHにハマったことがあって、そのちょうど真っ只中にリリースされたアルバムがこれ...。発売日に買った覚えがあります。発売日前に「SONY MUSIC TV」という番組で、A-1のBIG MONEYを聴いていたので期待大でした。RUSHはSIGNALSから、このPOWER WINDOWSあたりまでがお気に入りです。Geddy Leeの驚異的なベース（歌いながら、そしてキーボードとの掛け持ち！というのが未だに信じられない）、Neil Peartの複雑怪奇なドラムが全面に出ていて、曲も無茶苦茶かっこ良い!最近のRUSHからすると、A-3のMANHATTAN PROJECTなんて信じられないぐらいPOPですよね...（とは言っても、そこはRUSHですが）。実験も多いです。まずはシンセの大胆導入...、そもそもトリオバンドなのに。しかも、サポートメンバー入れずにライブで再現するとは恐れ入ります。超人Geddy Leeは、VOとりながら、手でシンセ、足でペダルベースを弾いていました...うそでしょ。B-1のTERRITORIESのイントロは、エスニックで面白い。しかも場面展開ごとに「あれ、どこで変わった？」というリズムの遊び....、これはRUSHでは毎度のことですけどね...（笑）。肝心のギターAlex Lifesonですが、結構好きなギター弾きだったんです、この時期。下手ウマっぽいんですが、スペイシーなセンスって見習うところが多いんですよね。決してテクニシャンではない...、でもオリジナリティはすごいです。アームを掛けながら全音符（あるいはそれ以上）でソロをつむぎ出すところなんて、ありそうでないですよね...。A-1やA-5のMARATHON、B-3のEMOTION DETECTORなんかが好例です。この頃は、良いギターソロが多いですねぇ...。最近のRUSHは...、ちょっと苦しいです...。アルバムに入っている曲が全曲同じに聴こえる...(苦笑)。もう一花...、期待してます...。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.09

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  WES MONTGOMERY : The Incredible Jazz Guitar of WES MONTGOMERY

  1960年録音。1984年日本盤。ぐたぐた御託を並べず、「聴きましょう！」という名盤中の名盤。ウェス最盛期の演奏が収められています。のっけのA-1 AIREGINで開いた口がマンマ...。有名な話ですが、ウェスはピッキングを右手の親指一本（!!）で行っていました。信じられません。...どうして...、こんな複雑でよく歌うフレーズが、親指だけからつむぎ出されるのでしょうか？トレードマークはオクターブ奏法。オクターブ違いの音を同時に弾いてメロディを創りだしていく弾き方ですが、ウェスは親指で弾いているだけになんとも言えない暖かい音色です。A-2のD-NATURAL BLUESの後半におけるソロのカッコよさ、A-3 POLKADOTS AND ～のムーディな音色、A-4 FOUR ON SIXの長いことが嬉しい超絶ソロ...。「JAZZ的なもの」に手を出してから、色々勉強させてもらいました。オクターブ奏法に関しては親指で弾くようにしましたから（笑）。音使いのお洒落さは、体得するには一生もののような底が見えない深さを感じます。最後に。よくよく考えてみると、すごい題名ですよね、このアルバム（笑）。本当にそうだから、良いのですが...。50年代、60年代ののどかな時代のセンスが現れている気がします。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.08

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  Robben Ford : THE INSIDE STORY

  録音は1979年。製造年は不明...。Robben Fordのソロデビュー作。良く聴き、そしてずっと研究対象にしているLPです。アルバム発売当時、ギター少年はLarry Carlton派の方が多かったらしいですが、僕は音使い、音色ともにRobbenの方が好きです。最近は完全にBluesの人になり、そちらも当然大好きなんですが、やはりこの当時の「なんでペンタフレーズの後に、そんなかっこ良いアウトフレーズが出てくんの？」的斬新さも捨てがたいですねぇ...。A-1のMAGIC SAM、B-4のTEE FOR ERICのソロ...、お洒落で流れるようなアウト...。これみよがしというか、ギミックっぽさというか、そんなものは微塵も感じない...。必然性のようなものを感じるんですよね...。さらにB-4では、恐ろしくキレのあるカッティングが聴けます。これが、また絶品なのですよ！さて...、このアルバムのバックメンバー達が、このセッションを契機にYellow Jacketsを結成。また、このアルバムのプロデューサはSteve Cropper。今から考えると凄いアルバムです...。素晴らしいアルバムですけど、邦題の「ギターに愛を」って....。ダサっ....(笑)。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.08

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  FREE : Fire and Water

  1977年盤。録音は1969年。レスポールをメインギターにしてからの僕のギターヒーローがPaul Kossoffです。FREEの作品は全て大好きなのですが、アルバム全編にわたり素晴らしいギタープレイが聴けるという点で、このアルバムが最高傑作だと思っています。Paul Rodgersのヴォーカル、Andy Fraserのベース、Simon Kirkeのドラム全て最高！A-1 Fire and Waterにおける中間のギターソロは、僕が今一番理想としているものです。これでもかというロングトーンのヴィブラート。あまりの美しさに思考が完全に止まってしまうほど...。たった一音でここまでリスナーを引き込むギタリストが何人いるでしょう...？A-4 Heavy Load。中間の歪みを押さえたギターソロ...、本当に素晴らしい音色ですねぇ...。ドライブしたレスポールの音も好きですが、この音色もレスポールのスタンダードサウンドだと思います。B-1 Mr.Bigはドラマチックで、大好きな曲です。この曲のリフって本当は難かしいんですよ、ノリがなかなかつかめないと思う。B-2 Don't say you Love Meは、最後のフェードアウト間際の雰囲気が特に好きです。文句無く、ロック史上に燦然と輝く名盤ですよね...。僕は、墓場まで持っていこうと思っています（笑い）。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.08

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  GARY MOORE : CORRIDORS OF POWER

  1982年オリジナル日本盤。TOTOのLukatherと並んで、僕が幼い頃に研究しまくった人です。ブルースに行ってしまった今も大好きなのですが、多感な時期に聴いていたせいか、HR時代の音も大好きです。このアルバムがGary Moore初体験でした。A-1 Don't take me for a loserで、いきなりガツーン（笑）。今の歌声と比べるとまだこなれてない感じですが、若々しいVoも良い!中間に少しフュージョンが入るところが、「そこらのロックギタリストと一緒にしないでくれ！」と言っているようでgoodです。A-2、A-4のバラードも良く研究しました。僕はどちらかというと、A-4のFalling in love with youの方が好きで、一時期、人生のテーマ曲みたいでした（爆笑）。イントロのギターで、メロメロになります。B-1のEND OF THE WORLDはこの当時、ロックギター少年を叩きのめした曲でしたね。こんな衝撃的な曲は、EVHの暗闇の爆撃（この邦題もすごいなぁ...）以来ではなかったでしょうか？ネオクラシカル系とは全く異質な音です。それはB-2 Rockin' Every Nightにも通じますね。B-3,4は今のゲイリーにも通ずるブルージーナンバー。良い音です。特にB-3のCOLD HEARTEDのレスポールの音色は絶品です。Gary Mooreという人は、かなり感情の起伏の激しい人のような感じがします。フレーズの歌わし方は、他の人に比べてかなりデフォルメされている...。そこが僕の大好きなところで、Gary Mooreを聴いた後に他の人を聴くと、たいがいの人は平坦に聴こえてしまうほどです。ヴィブラートもこの上無く美しく、ピッチも完璧。音色も美しく、トチリなんてほとんど無い。すごい人ですねぇ。すごい人はやはりバラードが上手い！先ほどもバラードの話を書きましたが、このアルバム以降もたくさんのバラードを発表しています。それらがすべて涙無くして聴けません。最近のLukatherは、僕の中ではなくなっていますが（笑。でも幼い頃はLukather > Mooreだったんですけれどもねぇ...）、Gary Mooreは未だに、そしてこれからも僕を魅了してくれると思います。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.07

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  DAVID BOWIE : LET'S DANCE

  1983年オリジナル日本盤。大御所David Bowieの最大のヒット作ですね。僕も一番好きな作品です。確かシングルカットされた順番は、Let's dance、China girl、Modern loveの順番だったと記憶していますが、アルバムではA-1から逆順で始まります。僕はA-1のModern loveっていう曲、最初に聴いた頃から大好きなんです。ヨーロピアンな憂いを帯びた泣きのコード進行と言いますか...。PVも凄くカッコよかったですし...。Bowieというと必ずグラム･ロックという単語が出てきます。この言葉って、どんな意味があるんでしょう?多分にヴィジュアルな部分で使われてるような気がします。フォーマットは関係あるのかな...?ヴィジュアルで引っ掛けるわけではないのですが、日本のヴィジュアル系のVoの人って、それっぽい歌い方がありますよね。「あれなんなんだろうな?」と昔から不思議だったのですが、もしかしたらBowieをルーツにしているんでしょうか？間違っていたらごめんなさい。ふとそんな気がしました。話をLPに戻します。音の造りは典型的な80年代'sです。アンビエンスが効いたゴージャスなサウンド。ところが、そこに切り込んでくる場違いとも思えるブルースギター。Albert King？いや、もっとソフィスティケイトされたテクとセンス。誰？そうです...、なんとStevie Ray Vaughanがほぼ8割方の楽曲で参加しています。(リードプレイにおいて。バッキングプレイはNile Rodgers)そのプレイが、はずれなく全て強力。この当時Ray Vaughanはまだ通にしか知られていない存在でしたが、このアルバムでの強力なプレイが世界中にアナウンスされることでブレイク。Eric Claptonをして、「Ray Vaughanは、僕が小さい頃になりたかった姿、そのままだ。」と言わしめるまでの存在となりました。その後の悲劇的な死も相まって、今や「伝説の天才」と言うべき存在となりましたよね...。Ray Vaughanの音源は全て素晴らしいものばかりですが、僕にとっては、やはりこのLET'S DANCEが思い出深いです。最初に聴いた時の衝撃が凄かったので...。BowieのLPの話なのに、最後はRay Vaughanの話になってしまいました（笑）。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.06

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• ALCATRAZZ : DISTURBING THE PEACE

  1985年オリジナル日本盤。ALCATRAZZの2ndアルバムにして、今やギターマスターと化したSteve Vaiの実質的なデビューアルバム。（ザッパの一連の作品、ソロ「FLEXABLE」もありましたが、認知度は0に近かったですしね...）渡り鳥Vo=Glaham Bonnetが結成したグループです。そう、1stアルバムは、Yngiwe Malmsteenの（これまた）実質的なデビューアルバム。あれだけ世間を驚嘆させたアルバムの後で、しかもYngiwe Malmsteenの後釜が、どんなプレイを聴かせるのか？かなり興味津々だったことを思い出します。結果は、ある意味Yngiwe以上のショックを受けてしまいました。Yngiweの後でしたから、世の中、何人凄いヤツがいるんじゃと愕然としたことを覚えています。Glahamは僕の大好きなVoの一人ですが、今回はVaiを中心に書いてみたいと思います。A-1 GOD BLESSED VIDEOでいきなり、普通のロックとは異質な世界が現れます。最初に聴いた時の印象...「なんじゃこりゃ」。バッキングでタッピング、ソロはアームでぐにゃぐにゃ...（笑）。A-2 MERCYのソロは、後でタッピングと知ったのですが、シンセみたいなフレーズで粒立ちの良さに仰天。A-4 HOME TONIGHTのイントロはVaiのソロアルバム「FLEXABLE」の中の曲にもありましたね...。この曲のソロも強力。どんなセンスじゃ！という感じです。A-5のDESERT DIAMONDは泣きのソロを披露。泣きで、なんでこんな変態なフレーズを繰り出すのか....。アームでグニョグニョ。どこまであげるんじゃというアームアップ。トレードマークのシンセライクなタッピング....。うーん....(笑)。B-1のSTRIPPER。確かA-1に続くセカンド･シングルだったような...。両手タッピングには唖然呆然...。その後の曲は、ちょっとしんどいかな、僕としては....。さて、Vaiという人。その後の活躍は周知のとおりですが、この頃は、ステージが弱かったそうですね。今や、鬼気迫るプレイに身の毛もよだつほどですが...。YngiweにしてもVaiにしても、批判的な意見は色々あることは知っていますが、完成度の高さは誰も文句が言えないでしょう？素晴らしいですよ、...うん。二人とも、僕のプレイスタイルとは共通点が少ない人達ですが、その分だけ聴いていて飽きないし、これからも注目していきたいですね。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。アルカトラス／ディスタービング・ザ・ピースアルカトラス／ディスタービング・ザ・ピース

  2006.07.02

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  UFO : OBSESSION

  1978年オリジナル日本盤。Michael Schenker在籍時の最後のスタジオ･アルバム。'95から続くリユニオンUFOの一連の作品群もありますが、恥ずかしながら未聴です。この当時、Schenkerは精神的に不安定で、よく失踪事件を起こしていました。結局脱退に至り、しばらくしてからMSGで復活...、黄金期を迎えることになります。Schenkerという人は、精神状態がプレイにそのまま出る人とよく言われていました。「不安定期」とされる時期のこの作品では、Schenker自身のペンによる曲が5曲と少ない一方、「叙情的」なギタープレイが目一杯収められています。A-1 ONLY YOU CAN ROCK ME。R&R調の曲でありながら、ソロになった途端、Schenker印のヨーロピアンメロディが飛び出します。A-5 LOOKIN' OUT FOR NO.1に至るまでバラエティに富んだ曲が並んでいますが、ソロになるとSchenkerワールドに突入！時代を経ると方向性の違いが顕著になってきたことから、あまり並べて語られることがなくなったSchenkerとUli Jon Roth。この当時は、「ヨーロピアン」の両巨頭でしたね。テク的にもウマいし、まだ隠してるんじゃないか？という雰囲気がありました。ペンタ･ペンタしてない音使いが、神話化をさらに後押ししてました。B-1 HOT'N READY。HRの典型的な曲。ある意味、Schenkerらしさが押さえられたソロが新鮮。B-3 YOU DON'T FOOL MEでのプレイは後のMSGに通じるような音使いが興味深い。そう、前にも書きましたが後のMSGの頃になると、意外なことにNeil Schonと似ているんですよ、僕だけかな？...そう感じているの...。でも、この頃はヨーロピアン･テイストがもっと強かったと感じます。一方のUli Jon Rothは、どんどんクラシカルな方向性を先鋭化させていきました。テクニカルなプレイもどんどん増えていきましたね。話をこのアルバムに戻すと...。曲といい、ギターといい、UFOの作品の中ではLIGHTS OUTと並んで大好きなアルバムです。なんとなく「未完成っぽいかっこよさ」ってあるじゃないですか...?それを感じるんですよね。何はともあれ名盤です。----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.02

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• Greg Mathieson Project : BAKED POTATO SUPER LIVE!

  1981年録音。1983年CBSソニー マスターサウンドシリーズの初回版です。発売当日に買いました。高かった.....（おこずかい少なかったもんで...）。このアルバムは僕の生涯の宝物です！何回聴いても興奮してしまう、僕が生涯を掛けて追求している世界...。Carltonのバックで弾いていたkeyboardのGreg Mathiesonが、LAの有名なライブハウスBAKED POTATOで行った1981年のライブです。そうです。なぜ、興奮しているかというと、このLPで全編に鳴り渡っているのギターの弾き手はSteve Lukatherなのです。しかも全盛期の！A-1のBOMP ME。アーミングの破壊的なイントロからスタートし、ほれぼれするPorcaroのドラムに乗りながら、恐ろしくかっこ良いフレーズを繰り出します、しかもインプロで！今のLukatherとは違った、論理的でハイセンスなインプロです。その後も快調に飛ばして行きますが、B-3、Carltonの曲、I'm Homeでは、涙なくしては聴けない泣きのギターが登場します。ソロのメジャーキーからマイナーキーへ変わるところなんか、最高です。これ、ホントにインプロなのかなぁ...、構成力、歌い方...完成度の高さにはため息が出ます...。ホント素晴らしいアルバムです。そう言えば、このアルバムを聴いてからでしたね..、Jazzyな音使いというのを意識し始めたのは。この当時までのLukatherの、「そのあたりのセンス」は最高ですね！----※旧ブログから、修正/加筆の上、転載しました。

  2006.07.01

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• WILSON BROS. : ANOTHER NIGHT

  1979年オリジナル日本盤。SteveとKellyのWilson兄弟によるAORデュオです。なぜこれを取り上げるか？それは僕がギターを始めた頃のアイドルSteve Lukatherが全編で大活躍しているからです。タイトル曲ANOTHER NIGHT以外。ただ、弾きまくりは想像しないで下さい...、あくまでAORです...。センス溢れるギターがたくさん聴けるという意味です...。このアルバムをLukather No.1にしている人もいるくらい、Lukatherファンの中では、評価の高い一枚です。A-1のFEELING LIKE WE'RE STRANGERS AGAINは後奏のギターソロで、いきなりノックアウトです。最近のLukatherしか知らない人はビックリされるでしょうね。そう...、こんなハイセンスなソロを弾いていらっしゃったんですよ、師匠は。A-4のSHADOWSのクリーンソロは、びびってしまう人が多いんではないでしょうか？Lukatherの奥義開陳という感じ...。他の音源では、こんなソロは聴いたことがありません。必聴！極め付きはA-5のJUST LIKE A LOVER KNOWS!レスポールでこんな音出したい！フレーズも、信じられないぐらいかっこいいです。クロマティック･ラインをこれだけ歌わせるって...、恐ろしい...Lukatherのベストプレイの一つと言って良いでしょう。B-1のLOST AND A LONG WAY FROM HOMEのレスポールによる、センス溢れるオブリガード...。感動ものです。中間ソロのカッコよさ!ほとんど理性を失います（笑）。Lukatherがレスポールを武器にしていた時の最高のプレイが満載ですね！文句無く、名盤だと思います。----※旧ブログから、修正の上、転載しました。

  2006.07.01

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• JOE JACKSON : Body and Soul

  1984年発表。1986年日本盤。ニューウェーブ･ムーブメントの中から飛び出した人ですけれども、ラテンやジャズなど様々なジャンルの深い知識に裏打ちされたクオリティの高い音楽を世に問うてきたJoe Jackson。この人の隠れファンって実は多くて、よく「僕、Joe Jackson好きなんだ...」と恐る恐る話題にしてみると、「あっ、実は俺も...」という会話になることが何度もありました...。この作品は、代表作の一つと言っていいでしょう、ジャズ、ラテンなどのフィーリングたっぷりのホーンセクション･バリバリ･サウンドで統一されていて、息を付かせぬハイクオリティ･サウンドを最後の曲までぶちかましてくれます。やっぱりビックリします、A-2のCHA CHA LOCOの本格的サウンド...。あまり、取り上げられることは少ないですけれど、彼のヴォーカル、大好きなんですよ。こういう曲も歌えるなんて、スゲェなぁ...。A-3 NO HERE, NOT NOWは或る意味、彼のヴォーカルが一番生きる、メローな曲...。緩急の付け方と間の効いたピアノがかっこいい！A-4は、実は僕の生涯のベストソング･トップ10に入る名曲YOU CAN'T GET WHAT YOU WANT。最初に聴いた時は唖然としました....、ホーンセクションをバックにした哀愁メロディを歌い上げるJoe Jackson...。ホーンのリフ、ジャジィなギター、アレンジも完璧すぎて涙が出てきます...。B-2も名曲、HAPPY ENDING。女声とのデュエットってのが泣かせます。「everyone」or 「anyone」（掛詞になっている...）のメロがグッときます...シンプルなんですけど。現在も精力的な活動を続けているJoe Jackson、これからも、どんな素晴らしい曲を創ってくれるのか...楽しみですね...。Joe Jackson『Body And Soul』

  2006.06.25

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  ASIA : ASTRA

  1985年オリジナル日本盤。1982年のデビューアルバムで、いきなり1200万枚の売上を記録したASIAの3rdアルバム。John Wetton、Carl Palmer、Geoff Downes、Steve Howeというプログレ界のスーパースターが結集したいわゆる「スーパーグループ」でしたが、大作主義バリバリの期待を見事に裏切り、ポップソングをこれでもかと繰り出すところが逆に面白かった...。最近、このオリジナルメンバーで再結成したそうですね..。ただ、僕個人としては、曲は大好きだったんですけど、Steve Howeの粗いギターが嫌だったんで、少し引いていました...。Heat of the momentのギターソロなんて泣きそうになりましたもの...。曲はもの凄く良いのになぁ....。さて、このアルバムに戻ると...。このアルバムでは、Steve Howeの脱退に伴い、Mandy Mayerというスイス人ギタリストが加入しています。ASTRAは、実はASIAの中で一番セールスが悪かったんですよね...、ところが僕の中ではNo.1です。曲は、そもそもどのアルバムも良いのですが、Mayerの安定感のあるギターが非常に良い！ポップアルバムということで、派手さは無いのですが、安心して聴けるセンスの良いプレイです。A-1 Goのバッキング、リード。全て一級品です！A-2 Voice of Americaのソロもメロディアスでカッコ良いなぁ...。多分ギターはレスポール系ですね。ちょっとミックス時のアンビエンスが多すぎる気がしますが、'85年という時代性を考えるとしょうが無いか...。少しSchenker入ってる気がします...、必ずソロのどこかに泣きが入っている...。B面に行くとアーミングが結構入ってくるので、ギターが違うのかもしれませんが、「泣き度」は変わりません...。極めつけはB-5 After the Warですね。ドラマチックで、メロディアス...、素晴らしいソロです。このソロ聴くためだけに、このアルバム買っても損は無いと思います...。曲の流れも良いよなぁ...。B-4のSuspicionから、B-5につなぐ流れが、B-5の感動度を上げている気がします。Mandy Mayerという人、良いギタリストなのになぁ...、どこ行ったんだろう...？検索しても出てこないし....。

  2006.06.18

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  DEF LEPPARD : PYROMANIA

  1983年オリジナル日本盤（米盤とは曲順が違います）。Def Leppardの3rdアルバム。こいつこそモンスターアルバムですよね！大好きでした！昔、3曲ほどバンドでカバーしたな...、このアルバムから。なんてったって、曲がムチャクチャカッコイイし、ギターもカッコイイ！Phil Collen、結構好きなギタリストでしたね、クレバーな感じがするじゃないですか、フレージングが..。そしてSteve Clark....、惜しい人を亡くしました...、彼が生きていればRockの歴史は変わっていたんではないかなとさえ思っています。A-1のROCK!ROCK!から惹き込まれます、今でも...。A-2のPHOTOGRAPH。しびれますねぇ...。中間のギターソロもエンディングのギターソロも最高！A-3のSTAGEFRIGHTのギターソロも....いいなぁ、コレ！うーん、なんで今までPhil Collen&Steve Clarkを好きなギタリストにあげてこなかったのかな..？、僕（笑）。好きなのばっかりじゃない...（爆笑）。B-1のFOOLON'、確かこの曲もシングルだったような...。エンディングのコーラス、鳥肌が立ちます。B-2のROCK OF AGESも名曲です。PVもかっこよかったし...。Phil Collenはアイバニーズのデストロイヤー、ケーラー付きを使ってたんですよね...。Def Leppard...、最近はノーフォローです...。どうなんだろう...?Steve Clarkがいなくなってから、興味を失ってしまいました...。後任のVivian Campbellってのがビミョーでしたし....。Def Leppard『Rock Of Ages』Def Leppard『Foolin’』Def Leppard『Photograph』Def Leppard『Too Late For Love』

  2006.06.17

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  WHITESNAKE : SERPENS ALBUS

  1987年オリジナル米盤。先日レビューしたDVDにハマってしまって、ここ一週間ずっとWHITESNAKE（笑）。久々にLP棚からこのアルバムを取り出して針を落としてみました...。Rock史に残る名盤です。実に素晴らしい！このLP、リリースされると同時に買って（お金が無かったから輸入盤を買った）、聴きまくりましたねぇ...。懐かしいなぁ...。Devid CoverdaleとJohn Sykesのケミストリが生み出す素晴らしい楽曲群...。このアルバムの発表後、仲互いからSykes脱退ということになってしまいますが...。ギターサウンドの素晴らしさは特筆ものです。レスポール･サウンドのベスト･サンプルの一つと言えるでしょう。A-1 Crying In The Rainと A-3 Still Of The Nightは特に好きですね。ドラマチックで、次から次へと出てくるかっこ良いリフ！A-4 Here I Go Againでは、後にWHITESNAKEに加入することになるAdrian Vandenbergが素晴らしいソロを弾いています。この人は今？B-2はキラーソング（笑）、Is This Love。この曲、バンドでカバーしました...、ハハハ。これは、今やると恥ずかしいな...。でも大好きな曲です。いかにコイツがモンスター･アルバムであったか、久々に聴いて再認識しました....。

  2006.06.10

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• Cream : LIVE CREAM VOLUME2

  1972年発表。1974年盤。Creamが解散して、4年後に発表されたアルバムです。このLPも大好きなアルバムです...。VOLUME1の方がメジャーかなと思ったりするんですが、僕はこっちの方がグッときます。前にも書きましたが、ことRockというジャンルに限って言えば、このあたりの年代のRockが一番好きですね。Jack Bruce、Eric Clapton、Ginger Bakerという神が引き合わせたとしか思えないトリオ...。Rockバンドをやるのであれば、僕はトリオという形態にこだわりがあるのですが、やっぱりCreamやピンクラの影響がデカイです....。A-2 WHITE ROOM。大昔、僕以外は先輩ばっかりがメンバーというバンドでカバーしたことがあります。3人のインプロバトルが、凄いエネルギーを発しています。ところどころリズムを見失いそうになるところ...、も、ご愛嬌（笑）A-3 POLITICIAN、一回聴いたら中々耳から離れてくれないかっこ良いリフ！スタジオバージョンとは全然違うアツーい演奏。うん、このエアー感がたまりませんね！　B-1 SUNSHINE OF YOUR LOVE。Eric Claptonの素晴らしいソロ！これにつきますね。色々なバージョンが音源として残されていますが、僕はこのライブバージョンにおけるインプロが一番好きです。流れるような...、うーん、なんていうのかな、余裕感が漂う、僕の一番お気に入りの雰囲気...（笑）。今回は、大好きなアルバムなんで、分析的なことは書けないな...ハハハ。

  2006.06.03

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• ALCATRAZZ : ALCATRAZZ

  1983年オリジナル日本盤。NHKのFMで掛かっていたのを聴いて、すぐレコード屋に行ったことを覚えていますねぇ...（笑）。Glaham Bonnetが新しく組んだバンドということで期待していたのですが、ここまでとは思っていなかったんですよ。なんてったってYngiwe Malmsteenの事実上のデビューアルバム。A-1のシングルIsland In The Sunを聴いた幼い僕は、ノックアウトでしたよ（爆笑）。聴いたことがない速弾きでしたもの。Gary MooreとかRitchie BlackmoreとかSteve Lukatherとか速弾きを得意とするギタリストは聴いていたし、「自分では」コピーできているつもりだったんですが...、異次元の速さとスケールライクなライン。...イチコロでした（爆笑）。正直言うとYngiweのベスト音源はこれだと思っているんですよ、音色といいフレーズといい...。確かに今の方がテク的にはうまい...。けど、この時代は...、なんていうのかな、変なエフェクトも掛けず素で勝負するところにグッとくるんですよねぇ...。ストラトの音色のベストサンプルの一つだと思います。....最近の音色はちょっと考えすぎ。A-3のJet To Jetはどっかで聴いたリフだし、ソロも誰かサンのフレーズだったりするんですが、オリジナルよりもRockしてるんです！A-4のHiroshima Mon AmourはPVがメチャクチャかっこよかったですねぇ...。ステージアクションがかっこいいんです。ここまでかっこいい人って、なかなかいないんじゃないですか?そして！B-6のSuffer Meの泣き！言葉がありません。残念なのは...、ソロになって以降、彼に心を動かされることが少なくなってしまったんです...。理由は良くわからないんですけどね...。僕の趣味が、HR/HMから離れていったせいなのか...。でも久々にこのアルバムを聴くと心の底から楽しめるんですよ。今も精力的に活動するYngwie（オーケストラと共演したりしてね...）...。「天才」の創る音楽について行けてないのかなぁ...（苦笑）。アルカトラス

  2006.05.06

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• Allan Holdsworth : i.o.u.

  1982年発表。1985年米盤。オリジナル盤のジャケットは黒ですが（字も微妙に違う）、再リリース盤は赤になっています。Soft Machine、UK、Bruffordと完全メジャーとは言えないけれども、凄腕ギタリストとして陽のあたるところでキャリアを積んできたHoldsworthが一転経済的苦境に陥り、借金をして創った自主製作アルバムです。i.o.u.とは「借用証書」のこと。このアルバムが評判になったおかげで彼の人生は180度変わってしまいましたが、それは有名な話なのでここでは略...。....それより....、この後に発表されるROAD GAMESと、このアルバムで僕の人生も180度変わってしまいました（笑）。このアルバムを手にして以降10年間、僕はHoldsworthの呪縛から逃れられませんでした...。譜面まで買って来て...（笑）。A-1 The Things You See。のっけから不思議極まりない世界が展開されます。どうして、このコード進行でこういう音使いのソロが構築できるのでしょうか...？幼い頃の僕は、頭の中でメリーゴーランドが回っている感覚に陥りました....。B-1 Out　From Under。Rockin'なリフから、ワイドレンジなコードワークにすぐ移り、乗ってくるのは摩訶不思議なラインを持つVo。コード進行の既成概念をぶち壊す音楽ですが、攻撃的ではない...。ある種バルトーク的なのかな...。B-2 Temporary Fault、ピアノのサポートもあり、「世界」はさらに美しくも過激な方向に向かいます...。Allan自身によるViolin、これがまた過激！ラストB-4 White Line。超絶技巧の極致でしょうね...。でも美しいんです。技巧を聴かせてやろうというイヤラシさは全く無い...。Holdsworthから精神的に卒業して10年になりますが（笑）、やっぱり今でもよく聴きます。「ギターを聴く」というところから離れて、純粋に彼の創造する音楽を楽しむことにしています。

  2006.05.06

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  JOHNNY、LOUIS & Char : JOHNNY、LOUIS & Char

  1979年オリジナル盤。僕が一番影響を受けた日本人Charさん。彼がソロからいきなりバンドを組んで、日本の「芸能界」ってヤツに殴り込みをかけたJOHNNY、LOUIS & Char（後のPink Cloud）のデビュー盤。デビュー盤がいきなりライブですぜ...、アハハ。このLP、耳にタコができるぐらい聴きました。10数年前にトリオバンドを組んでたことがあるんですが、当然のことながらカバーで何曲か使わしてもらってましたね（笑）。このアルバムについて語ることはあまりにも恐れが多いんですが、日本人でRockをやる人間は絶対避けてはいけない音源だと思うのです。これを聴かずじして「Rockをやっている」っていう人を見ると、多分僕は内心「バカ」にしてしまいます（爆笑）。曲について語ることなど僕にはできないのですが、A-1 Wasted、A-3 Open Your Eyes、B-1 Natural Vibration、B-2 You Like a Doll Babyなどの名曲を、トリオでやってみてください。あまりの難しさにヘドが出ると思います。難しい音使いとかコード進行とか、速弾きとかよりも100倍は難しい世界があります。できればYngwie好きの高校生君達に聴いて欲しいなぁ....（いや僕もYngwie好きですけど）。 A-4の籠の鳥、これ、トリオでここまでできますか！人によっては「これフォークじゃん！」って言うかもしれませんが、そんなの関係ねぇよ、かっこ良いんだから...。僕も昔、自分の曲を「ネがフォーク」って酷評されたことがあるんで、これだけは言っておきたいんですが、昔のフォークとRockって境界があいまいだったんですよ、体制に反抗するってところがかっこよかったんだから...。「ネがフォーク」って、てめぇ、おぼっちゃん（この方、今や有名人...）に言われたかぁねぇんだよ！....と熱くなってしまいましたが...（爆笑）。このLPを聴くと、熱かった頃の気持ちに戻りますね！B-1 Natural Vibrationの中間のソロなんて、これこそRockでしょう！

  2006.05.05

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• 飯島真理 : blanche

  1984年オリジナル盤。超時空要塞マクロスでブレイクした飯島真理さんの2ndアルバム。プロデュースは吉田美奈子さんです。まだ2アルバムということと、ビッグネームのプロデュースということもあって、後のアルバムと比べるとかなり異色な感じがします。ただ、そのことがこのアルバムに他の作品とは違った輝きを与えていて、彼女の作品の中ではベストの位置付けです、僕の中では。当時はアイドル視されていた彼女でしたが（今で言うところのオタクのアイドル？）、国立音大出というアカデミックな出自もあって、創り出す音楽のクオリティの高さには定評がありました。A-1のMarcy Deerfieldを初めて聴いた時に衝撃を受けたんです、言葉ではうまく言えないんですけどね...。それから、完全に「真理ワールド」にハマってしまいました。A-3のレダは、想像力を掻き立てられる不思議な雰囲気が一杯。この雰囲気はマネしようと思ってもできないな...(笑)。A-5は彼女の代表作=天使の絵の具。ただし、最初はここに収められているゆったり目のバラードです。アレンジを変えてアップテンポになった後のバージョンの方が有名ですけどね。僕はこっちの方が好きです。B-1のシンデレラも、真理さんの曲の中でベスト10に入るくらい好きな曲です。多感な時代には僕のテーマ曲でした（笑）。僕のテーマと言えば、B-3のMelodyもそうです（笑）。こういう曲にグッと来てたなんて、僕も純粋な頃があったんだなぁ（爆笑）。B-2のMr.Groovyも好きな曲。エンディングが大好きです、最後の「Groovy！」が最高！最近、このタイプのミュージシャンが出てこないですよね...。（本当は苦しみながらの創作活動なんでしょうけど）、楽しくって仕方がないという雰囲気で曲を創り出していく女性アーティスト...、しかもハイクオリティ。

  2006.05.04

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  Kate Bush : Hounds Of Love

  1985年オリジナル日本盤。天才Kate Bushの5作目。長らく沈黙していましたが、昨年12年ぶりの新作Aerialが出ましたね。本作品はKate自身のプロデュースで3年も掛けて創られたそうです。アルバム全編に渡って、凝りに凝ったサウンド壁がそそり立っています。特有の不思議な浮遊感を持つ詞とメロディ....。時間が止まってしまうような感覚に陥ります。A-1はシングルになったRUNNING UP THAT HILL。イギリスで大ヒットした曲ですが、こういう曲が大ヒットするって、イギリスってすごい国です（笑）。確かにシングルライクな曲なんですが、僕は「art」を感じるんですよね。日本だと「art」を感じさせる曲ってほぼ絶対ヒットしない...、J-POPというくらいで「軽く」ないとだめなんですね。その反対の意味で「重い」という言葉を使えば、まさにこの曲は「重い」です。A-3 THE BIG SKY。これも強力な曲です！プリミティブな部分を解放した！という感じでしょうか...。全体としてピュアなんです...、でも、これだけ「壁」を創っているのに、どうして透き通っているのかなぁ...。A-5のCLOUDBUSTINGではマーチング･リズムをベースにしています。エンディングに向かって少しずつ盛り上がって行く....、詞と相俟って気分が高揚していきます...。この曲では、単純なモチーフを繰り返し使うことで、万華鏡のように様々な感情を沸き上がらせるようにしている...、恐ろしい...。Kate Bushという人は計算の無い純粋な人なんだろうと勝手に想像しています。久々にこのLPを聴くと、以前聴いたいた頃よりも、音がハートに突っ込んできました...。特にB面...。頭の中に沸き上がってくる感情/映像が、受動的になってしまうのです。B-5 JIG OF LIFEには完全にノックアウトされました...。新作はまだ未聴なのですが、早く聴いてみたいですね（笑）。

  2006.05.04

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• THE POWER STATION : THE POWER STATION 33 1/3

  1985年オリジナル日本盤大好きなVocalist=Robert Palmer（03年に心臓発作で亡くなられました...）、Duran DuranのJohn Taylor、Andy Taylor、そしてChicのTony Thompsonによるプロジェクトバンド。このアルバム、一時期かなりハマッてました。そう言えば、John Taylorはこのアルバムで（ホントは）ベース弾いていないなんて噂もありましたね...。A-1のSOME LIKE HOTから体を動かしたくなるような良い曲揃いです。そう良い曲多いんです、良いアルバムです、でもね...。正直言うと、ヘビーなサウンドをTonyのドラムに乗せるというコンセプトのRobert Palmerのソロアルバム、それ以上でもそれ以下でもない、というのが僕の見方です。言い換えると、John TaylorとAndy Taylorの貢献が見えないんですよ、あまり。正直Andy Taylorってうまくないし...（今は知らないですけど、このアルバムでのプレイは粗い、粗い...）。でもそれを補ってあまりあるRobert Palmerの声とTony ThompsonのDrumはメチャクチャかっこ良い！B-1はT-REXのカバーGET IT ON。大ヒットしましたね...。でも当時から、Andy Taylorのギターにひっかかってたな....(クソミソ言ってるな、僕..笑)。B-2のGO TO ZEROはヘビー側からダンス側に寄った曲。何歌わせてもウマイです...。違うギタリストだったらもっと凄いアルバムになっていたかも...。例えば1985年という時代性を考えるとGary MooreとNile Rogersのダブルギターとか、Gary Mooreの代わりにSRVとか...、あっ、これ、誰かさんのアルバムでありましたね...Let's Dance（爆笑）!

  2006.05.03

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• ROBIN TROWER : LONG MISTY DAYS

  1976年オリジナル米盤。このLP、お気に入りなんです。なんと言っても生々しい音創りが心地良い！エンジニアが優秀だったんだな...。CDだとどうかわかりませんけどね。昔のLPをCD化する際、音がエライ変わってしまうものがありますから...。さて....、Procol Harumに在籍していたRobin Trowerのソロ5作目（だったかな？）。ソロと言ってもトリオによるバンド色が濃いです。Trowerと言えば、ジミヘンフォロワーとして語られることが多いですね。確かに、A-3 Hold Me、B-3 S.M.O.、B-5 Messin The Blues等にジミヘン臭がプンプン立ち込めています。しかし、僕は「ジミヘン」オンリーではなくて「音色の人」という捉え方もしています。例えば、A-2のタイトル曲Long Misty Daysはどうでしょうか？単純と言えば単純なメロ弾きなのですが、あまりの音色の美しさに言葉を失います。美しいと言っても、「キレイ」とはまた違うんですよね。剥き出しであることの美しさとでも言うのかな....。特徴のあるヴィブラート、これがまた素晴らしい！現在もコンスタントに活動を続けています。凄いキャリアだな...、Procol Harumのころから考えると40年....!?日本ではマイナーな扱いを受けている人ですが、巨匠の一人であることに間違いはありません。

  2006.04.29

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• Thin Lizzy : thunder and lightning

  1983年オリジナル日本盤。Thin Lizzyのラストスタジオアルバムです。Thin Lizzyとはなぜか縁があって、ライブでカバーした曲が何曲かあります。Thin LizzyはPhil Lynotのあの歌声と詞の印象が強くて、少し大人しめのRockという印象がありますが（それは古くから聴いているせいかな...？）、このアルバムはヘビメタ路線でしょう、間違い無く。それはこのアルバムからというかこのアルバムだけに参加したJohn Sykesによるところが大きいと思います。Gary Mooreフォロワーとしてキャリアをスタートしましたが、大きな振幅のヴィブラートとMooreよりさらに強引な速弾きで、独自のポジションを確立していったSykes。そう、このアルバムの後にWhite Snakeに参加して、金字塔的アルバムSERPENS ALBUSを創り上げました。昔から好きなギタリストです。最近のプレイも良いのですが、このアルバムにおける若々しいプレイも良いですねぇ...。オープニングA-1 Thunder and Lightningにおけるソロは今でもお気に入りの一つです。粒のそろったアタックの強いオルタネイトピッキング！スタイル的に、僕はやろうとは思わないけれど聴いていると爽快感がありますよねぇ...。A-4のThe Holy Warにおける泣きのギターは秀逸！ただB-1のCold Sweatにおけるタッピングはやめて欲しかったな、若気の至りでしょうね（笑）。B-2のSomeday She Is Going To Hit Backはこのアルバムの中で一番好きな曲です。ハードでありながら憂いを帯びたメロでぐっときます。うなりまくるSykesがカッコ良い！そしてB-3のBaby Please Don't Go。言葉で紹介するとB-2と同じ感じになってしまうのですが、PhilのVoの素晴らしさに圧倒されてしまいます。男の色気ってやつでしょうか....。ステージングも、もう一人のギタリストScott Gorham（この人もうまいんですよねぇ...）とのイケメン長身レスポールコンビの間にPhilが陣取ってベースをぶったたきながら歌う絵は、嫉妬を覚えるほどかっこいいです。Philが亡くなった今、もうその勇姿を見ることはできませんがRock史に燦然と輝くSuper Bandだと思います。Thin Lizzy『Thunder ＆ Lightning』Thin Lizzy『Cold Sweat』Thin Lizzy『The Holy War』Thin Lizzy『Heart Attack』Thin Lizzy『Bad Habits』Thin Lizzy『This Is The One』Thin Lizzy『Baby Please Don‘t Go』Thin Lizzy『Someday She Is Going To Hit Back』

  2006.04.27

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• LION : DANGEROUS ATTRACTION

  1987年発表。オリジナル米盤。Doug Aldrichを擁するLIONのデビューアルバム（フルアルバムとしては）。当時はLAメタル真っ盛り。テクニカルなギターヒーローが一杯出てきて...。ただ、そろそろそういった音楽が飽きられてくる兆候が見えてきた...。そんな時期だったでしょうか...。今回取上げたLIONというバンドは、ブームの後半に登場したためか正当な評価を得ることなく消えていきました。ただしDoug Aldrich自身はその後もBad Moon Rising等のパーマネントバンドへの参加やセッション等地道な活動を続け、現在はWhite Snakeにおいてデビカバの右腕となっています。大器晩成の好例と言えるでしょう...。さて、デビュー時のこのアルバムでのプレイと現在のプレイはかなり違っていますが、一貫している特長は、「アメリカっぽくない」ということでしょうか...。音使いに憂いがあるんですよね。A-3 Hard And Heavyでのソロが好例ですが、チョーキングの使い方がアメリカ人のそれではないですよね...。もっとねっとりとしていて、カラっとはしていない。僕の好みの感じです。B-1 Power Loveは確かシングルカットされていたような気がします。良い曲ですよ、うん。ただ見え見えな部分があって、今聴くと恥ずかしさを伴う微笑ましさがありますけどね（笑）。ただ、ギターはうまい！良く歌うチョーキングと速いラインの対比が見事。B-2　In The Name Of Loveでの泣きのギターも素晴らしい。一音一音のクオリティが恐ろしく高いんですよ。意外とこの当時のテクニカルギタリストって、「よーく」聴くと弾き損じがあったりするのですが、彼は全く無いです。「本当にウマイタイプ」のギタリストだと思います。最近はレスポールを武器にしていますね。そういう意味でも、注目しつづけたいギタリストです。

  2006.04.23

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  ALLMAN BROTHERS BAND : AT FILLMORE EAST

  1971年発表。デビュー10周年記念の1979年日本盤。あまりにも有名でROCK史上燦然と輝く名盤。ALLMANSの凄さが凝縮されたライブ盤です。あまりにも有名で、僕が取上げるのは気恥ずかしいのですが...(笑)。この2枚組のLPをターンテーブルにおいて出てくる音は、オーディオファンでもある僕をずっと魅了してやみません。このLPをチューブアンプを通して大音量で聴くことは至上の喜びです。A-1のSTATESBORO BLUESにおけるDuane Allmanのスライド！最初の一音で完全に引き込まれます。しかも何回針を落としても....。スライドギター...。僕が始めたきっかけはLittle FeatのLowell Georgeを聴いてからなのですが、やはり避けては通れないDuane Allman！名演が多すぎて、どれがどれやら頭がごちゃごちゃになりますが、やはりLaylaとこのアルバムははずせないですねぇ...。レスポールユーザーであることにも親近感を覚えます。Lowellは師匠ですけど、ストラトユーザーですからね...。二人とも若くして亡くなっています。しかし、その遺志は今もDerek Trucksのような優秀なスライダー達に受け継がれています。スライドはまだまだ発展していくのですよ、うん！ちょうど今、C-2のIN MEMORY OF ELIZABETH REEDがかかっているところです...。演奏能力とソウルが完全に調和した素晴らしい演奏に感動します...。.....。今回は、、あまり曲がどうとかこうとか書けないな...。無意味に思えてきます、プレイヤーとしてもコンポーザーとしてもリスナーとしても、僕にとっての究極の姿ですから...、このLPは。The Allman Brothers Band『Whipping Post』The Allman Brothers Band『You Don't Love Me / Soul Serenade』The Allman Brothers Band『Hot 'Lanta』The Allman Brothers Band『Statesboro Blues』The Allman Brothers Band『In Memory Of Elizabeth Reed』The Allman Brothers Band『Stormy Monday』The Allman Brothers Band『Done Somebody Wrong』The Allman Brothers Band『The Allman Brothers Band At Fillmore East』

  2006.03.26

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• Uli Jon Roth Electric Sun : Beyond The Astral Skies

  1985年発表。1985年英盤。さすが英盤、買ったときのインナーは紙。すぐナイロンに変えましたけど（笑）。Uli Jon RothがElectric Sun名義で出した3枚目のアルバムでかつラストアルバム。 SCOPIONSにMichael Schenkerの後釜として参加し、Virgin Killer（旧ブログでレビューを書いています。）等の数々の名盤を残しました。その後脱退し、現在に至るまでソロ（と言っていいでしょう）で活動しています。脱退後はクラシック純化路線を歩んできていますね。このアルバムはその路線の通過点、ROCKとクラシック風の音が、良いバランスで共存しています。彼の特徴は色々ありますが、僕が指摘するならば、チョッピングがらみのチョーキングからヒネリにもっていく十八番フレーズでしょう。メロディアス風味をトッピングするには非常に有効です。しかし、これをやるとすぐUliのマネとバレるから要注意（爆笑）。->名前は出しませんが、何人かいますよ...フフフ。ピッチが甘いという悪癖がありましたが、このアルバムくらいから修正されてきています。近年は仙人のようにウマイですけどね（笑）。A-1のThe Night The Master Comesから、A-2のWhat Is Love?、A-3のWhy?に至るまで、前述の十八番フレーズを随所に繰り出して泣かせてくれます。美しくメロディアスで...。かつそういったラインとスピーディなラインとの対比が実に素晴らしい！そして極めつけはA-4のI'll Be Thereでしょう！ドラマチックで壮大なバラード！後半のギターソロは間違い無く彼のベストソロ！そして僕が、好きなギターソロを10個挙げろと言われれば必ず選ぶであろうソロです。愛器SKYギターによるハイフレットを駆使した美しいメロディ...。脱帽です。そして後半に登場する高速アルペジオ！Yngwei Malmsteenもビックリ。このLPを買った当時、このソロをコピーしようとしましたが、普通のギターでは弾くことが不可能なハイポジションの音が一杯出てきて断念しました...(笑)。彼と同じギター持ってないと無理ですわ...。B面に行っても、良いソロがいっぱい。B-1のIcebreakerやB-2のI'm A Riverでのソロが好きですね。あまりメジャーではないですけど、メロディアスなソロが大好きな人や、そういったソロを弾きたくて勉強したいギタリストにはお勧めのアルバムです。

  2006.03.26

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• NIGHT RANGER : DAWN PATROL

  1983年オリジナル日本盤。MTVでPVが放映されたときにあまりのカッコ良さにショックを受けて、発売当日に買ってしまいました（笑）。NIGHT RANGERのデビュー･アルバムです。当時としては画期的でしたよ、売り物があるリードギタリストが二人もいるバンドなんて。アーミングの権威、Brad Gillisとピッキングの達人（後には8f奏法なんてのも売りにしましたね）Jeff Watsonが仲良くハモるなんてやられたら、幼いギターキッズはいちころでしたよ（爆笑）。あまりにも有名なA-1 Don't tell me you love me。コピーもしましたね...。あの当時Jeff Watsonのこの曲のプレイができれば尊敬される時代でした。今考えるとそうでもないんですけど...(笑)。アルバム全編、POPで若々しい、いじわる言うと青臭いサウンドが炸裂です。でも、カッコ良いですよ。この歳になるとこんな音楽はできないなぁという意味で引いてしまうだけです。クオリティは高い。デビュー時でこれをやってしまうとはアメリカという国は、やっぱり底辺が広いですよ、うん。Brad Gillisというギタリストはアーミングをウリにしていましたが、あらゆる意味で完成度が高く、スタジオミュージシャン的なうまさをもっていました。相棒のJeff Watsonのプレイもなんなくこなせたという噂があるほど（見た人がいるらしい）。MTVでのライブ映像見た時も感じました。うまい人は余裕度が違うので、ライブにおける一音を聴いただけでわかります。一方のJeff Watsonに関しては、徐々に興味の対象外になっていきましたね...。その後Yngweiがデビューすると存在価値が薄れてしまって...。やはりテクをウリにするギタリストは弱いと痛感する事件でした...。テクをウリにしてしまうと、それを超えるテクを持つ人が出て来た時に存在価値が無くなってしまいますから...。やはり優れた音楽性とそれを裏打ちする技術が伴って初めて普遍的なアートが創れるのだと思います。

  2006.03.21

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• MICHAEL SHENKER GROUP : ASSAULT ATTACK

  1982年オリジナル日本盤。発売当日に買ったことを覚えています。80年代に入るとアンビエントバリバリのお風呂場サウンドが溢れるようになりましたが、このアルバムを初めて聴いたときは「かなりドライな音創りだなぁ..」と感じました。とは言っても、昨今の流行の作りと比べるとウェットなんですけどね。実はこのアルバム、僕はMSGあるいはMichael Schenkerの最高傑作と思っているんです。異論があることを承知で言うと...。当時ドラマーだったCozy Powellに逃げられ、新加入したVoのGraham Bonnetともうまくいかず、精神的に参っていたシェンカー。よく言われることですが、シェンカーは精神的に落ち込んでいると良いギターを弾く...、本人にとってははた迷惑な誉め言葉ですが（笑）、その説の真偽は別として、憂いを帯びたぐっとくるメロディを全編で弾いています。A-1のタイトル曲ASSAULT ATTACKからA-2のROCK YOU TO THE GROUNDの怒涛のドラマチックな展開は、何回聴いても鳥肌が立ちます。A-4のSAMURAIのイントロのメロでいきなり昇天です（笑）。しかもそのメロでフェイド･アウトするところが泣かせる！B-1のDESERT SONGは、高校生の頃のバンドでカバーした思い出の曲です。リフが気持ち良いんですよね、弾いてみると...。中間部の美しいメロ弾きもラストの泣きのインプロも大好きです。B-4はとどめのインストULCER！カッコよすぎます。気合の抜けた曲は、一つもありません。（他のアルバムでは数曲、そんな曲があるんですけど...）だけど、ほんとこの人の音色は美しいですよね...。フライングVの一つの理想形だと思います。前にも書いたことがありますが、フライングVも僕の憧れのギターの一つです。でも似合わないし、弾き難いし...(苦笑)、未だに手にしていません。それに、手に入れると白と黒のツートンカラーにしてしまいそうで自分が怖いです（爆笑）。黙示録

  2006.03.18

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• FREE : HIGHWAY

  1970年発表。何年盤か不明の日本盤。ライナーには'75年盤の再発ものだとの記載があります...。僕の大好きなギタリストPaul Kossoff、大好きなヴォーカリストPaul Rodgers,そして大好きなグループFREE。その4枚目のアルバムがこのHIGHWAY。前作FIRE and Waterがマイベストなのですが、Kossoffの状態が悪くなりかけのこのアルバムも大好きです。名曲がイッパイです。コミカルなA-1のTHE HIGHWAY SONGで幕を上げ、A-2は必殺のTHE STEALER。今やA-2はクラシックロックの金字塔的な曲として認知されていますが、発表当初は全然ヒットせず（前のシングルALLRIGHT NOWが大ヒットしましていたので）失敗作と言われていました。リフといい、Vocalといい、最後のソロといい最高なんですけど...。両Paulのからみで盛り上げていくバラードA-4 Be My Friend。ライブ盤の演奏の方が好きですけど、このバージョンもいいでねぇ...。あと好きなのがB-2のRide On Pony。これもライブ盤に入ってますね。リフのブルージーな音使いがぐっときます。このアルバムくらいから、Kossoffのビブラートが変わってきます。少し揺れのスピードがゆったりとしてきます...。その後、晩年に向けてどんどん「ゆったり」化するのですが、結局「Kossoff的なギター」っていうもの（あるいは、そう世間で認知されている）が収められているのは実は意外に少なくって、プレイスタイルが確立しつつあった2枚目FREEから、最高傑作Fire and Water、そしてこのHIGHWAYとライブ盤FREE "LIVE"の4枚というのが僕の見方です。確かにFREE AT LASTや（本当のラストアルバム）HEART BREAKERにも良いプレイが収められていますが、総じて健康的じゃないんです...。聴いていると痛々しいというか...。プレイの質の話じゃないですよ（当然）、プレイの訴えかけてくるものがです...。それだけ、魂を込められるギタリストだったということでしょうけど...。以前Fire ans WaterとFREE LIVEに関するレビューも書いています。ご興味のある方はどうぞ。ハイウェイ［＋6］

  2006.03.05

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• Carole King : Tapestry

  1971年発表。米盤（何年盤か不明）。Carole Kingの代表作。一度は耳にした曲が何曲も入っている名盤です。如何にも70年代前半！という音創りが心地良い。こういったエアー感って、僕の大好物です。アナログ盤が得意とするところですね、この手の音！A-1のI FEEL THE EARTH MOVE、A-2のSO FAR AWAY、A-3のIT'S TOO LATE。しょっぱなから名曲の数々。B面にいってもB-1のYOU'VE GOT A FRIENDにB-6のA NATURAL WOMAN。これでもかという感じです。そう言えば初期のユーミンって（公言しているかどうかは知らないのですが）、Carole Kingに大きく影響されていますよねぇ、多分...。A-2、B-1はあまりにも有名ですね。そして、美しいメロディと詞を持った名曲です。僕はA-3のけだるさと明るさが同居した雰囲気もお気に入りです。中間のイナターいギターソロが良い！B-4のSMACKWATER JACKも好きなタイプの曲です。いつかは自分のバンドでとりあげてみたい曲が一杯です。多分雰囲気はまるっきり変わってしまうんでしょうけど...(爆笑)。そういえば、あのEric Johnsonも一時期彼女のバンドに参加していたんですよ。その時の映像もあるという噂です。見てみたいなぁ...。【Rock／Pops：キ】キャロル・キングCarole King / Tapestry(CD) (Aポイント付)

  2006.03.03

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• PAT METHENY GROUP : FIRST CIRCLE

  1984年オリジナル日本盤。PAT METHENY GROUPがバンド然としてきた最初の作品ではないかと思います。いつもの三人（Pat、Lyle Mays、Steve Rodby）にスーパーマルチミュージシャンPedro Aznar、そしてその後長い間PMGのドラムをあずかるPaul Werticoが加わった最初のアルバムです。現行のメンバーが演奏能力的には最強だと思いますが、この時期の若さ溢れる音も大好きです。A-2のYOLANDA,YOU LEARNからPatのシンセギターが炸裂です。A-3のタイトル曲は、ライブでは必ず演奏される名曲。総じてPOPな曲調が、この時期には多いですね。Patも僕の大好きなギタリストの一人で、PMG以外でのセッションにおける演奏も間違いなくハズレが無い！恐怖感に似た感覚に陥ります。当然、Patのノーマルプレイも大好きですが、アコギでのソロ演奏も素晴らしいし、なんと言ってもシンセギターによる演奏が絶品。シンセですよ、シンセ。なんでシンセギターであそこまで素晴らしい感情表現ができるのか？不思議です。ギター界の7不思議の一つにしていいと思います（笑）。以前1987発表のSTILLlife(talking)のLPのレビューも書きました。興味のある方はどうぞ

  2006.03.02

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• BRUFORD : ONE OF A KIND

  1979年オリジナル日本盤。これ、CDでも持っていたのですが、絶対アナログ盤の方がお勧めです。ダイナミックレンジの大きさがまったく違う。BRUFORD=Yes、クリムゾン、UKと渡り歩いてきたBill Bruford（dr.）が'79に組んだスーパー･グループです。ベースはJeff Berlin、そしてギターはなんとAllan Holdsworthです。一時期、Holdsworthしか聴いていない時期があって、レガートフレーズばっかり弾いていました（笑）。もう10年以上前の話ですけど...。今、当時の自分のプレイを聴くと「モロ」で笑っちゃいます。さてこのアルバム。のっけから変拍子の嵐で、それが怒涛のごとくB面まで続きます。Holdsworthは、まるで自身のソロアルバムのように全編弾きまくっています。A-1のHELL'S BELLSから水戸黄門の印籠の威力に匹敵する、あの流麗なレガートフレーズが繰り出されます。B-1のJeff Berlinのムチャクチャかっこ良いリフの後に続くウナギのようなソロなんて最高！このアルバムの前に参加していたUKでもそうですが、この頃のHoldsworthは現在に比べ多少音使いがわかりやすいですね。大ファンであるHoldsworthの作品をとやかく言うのは恐れ多いですが、このアルバムとUKのアルバムでのプレイが一番好きです。80年代以降のプレイは「神の領域」にまで行ってしまい、凡人には理解不能となってしまいました。どう解析しても、音使いがわからん...（苦笑）。以前にもHoldsworthの作品について書いています。ソロに関してはこちら。UKに関してはこちら。興味のある方はどうぞ！ブラッフォード/ワン・オブ・ア・カインド（紙ジャケット仕様）

  2006.03.01

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• DEEP PURPLE : LAST CONCERT IN JAPAN

  1977年オリジナル日本盤。とりあえずのDEEP PURPLEの解散盤。ご存知の通り、現在もバリバリにやってますけど（笑）。メンバーが凄い、デビカバにグレンヒューズですぜ（笑）！よくもまぁ、こんなに凄いVocal2人が競演しているもんです。ギターは悲劇のギタリスト=トミー･ボーリン。このライブ盤では、ちょうど腕に怪我をしていた時なのでトミー･ボーリン本来の実力は発揮されているわけではない。ということで、トミー･ボーリンがどんなギタリストかを知ろうとして最初にこのアルバムを手にするのはお薦めできません。ソロアルバム＝Teaserあたりが良いと思います。このアルバムで、トミー･ボーリンの評価が下がってしまったのは非常に残念です。ギターのミックスレベルも低いですし...。しかし、冷静にRockアルバムとして聴くと（リッチーがいた頃と比べるという意地悪な聴き方をしなければ）、かっこ良いんですよ、これが！例えばA-3のYOU KEEP ON MOVINGなんて、ソウル&ファンキーなRockのさきがけという感じでグっときます。デビカバとグレンヒューズのダブルVoで盛り上げきった後にボーリンの破壊的なギターが絡んでくるところなんて、鳥肌が立ってしまいます。欲を言えば、B-5のHIGHWAY STARで絶好調時のボーリンのギターが聴きたかったなぁ...。ラスト・コンサート・イン・ジャパン〈紫の燃焼〉

  2006.02.28

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• FOCUS : Ship of Memories

  1976年オリジナル日本盤。録音も非常に美しく、アナログ盤であることのメリットが全面に出る好盤。実は74年に録音されていたものなのだそうですが、シリアス過ぎる内容なので発売が延期されていたそうです（ホンマかいな？）。74年と言えばFOCUSの絶頂期。確かに、ちょっと実験的とも思えます。ただ、FOCUS好きには違和感無く楽しめる作品だと思います。以前にも書きましたが、僕はJan Akkermanをギタリストとして非常に尊敬しています。このアルバムでもA-1 P'S MARCHにおけるヴォリューム奏法をからめた泣き、A-4 OUT OF VESUVIUSの長いインプロ、B-1 GLIDERにおけるキレの良いカッティング（ソロも最高！）、聴き所満載です！音色も、同じレスポールプレイヤーとして憧れますね。A-1の泣きは音色も含めて、このアルバムの中で一番のお気に入りです。シップ・オブ・メモリーズ～美の魔術

  2006.02.27

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