君といつか一緒に行こうと決めてたのに
「うわぅ」僕は両手のブレーキを思いっきり握った。足も地面につけて。最近、お腹の周りが気になるような気がしだした気がしたので「よし!行こう!」と決め込んで買い物のついでと家を出ました。おっとと『めがね』が必要だ!よく見なくては、話にならん。おぉお『カード』がなくては、ならん。と、家に戻り探す探す。入ってると思った財布になく。コートのポケットにもなく。部屋にもなく。心もとなく。あの回数券…ってあった。財布の灯台下暗し部分に。パッティングセンターの12プレイ回数券発見!!あと何回分残ってるか覚えてないけど振るぞー振るぞー!だから、いつもの買い物ルートにも心弾む。ストライクゾーンを測るためにも雰囲気作り的にもキャップをかぶり、チャチャーっと買い物を済ませいざ、バッティングセンターへルンルンむんむんルンルンルンと自転車を漕いでると…見覚えのある動物病院の看板を見て「あれ?バッティングセンターって動物病院の先だっけか? いや、」「うわぅ」僕は両手のブレーキを思いっきり握った。足も地面につけて。何気なく通り過ぎていた解体現場的場所がバッティングセンターの場所のあとちか?振り返ってみたが、バッティングセンターがつぶれたこととお腹の周りについた贅肉は、紛れのない事実であった。その事実と残された回数券と向き合い僕はどう生きて行けばいいのだろう…ヤマ