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カテゴリ:旅するスナフキン
30日から2週間の寄席巡業旅行。
行き先は、ずばりフィンランドはラップランド地方。 ラップランド地方とは、スカンジナビア半島北の部分で北極圏。夏の間には太陽が沈まず、冬の間には太陽が昇らない時期のある地域を北極圏(北緯66度33分以北)と呼ぶそう。 我がプロフェッサー・サンタ率いる彼の生徒5人(私も含め)が2週間寝食を共にし、毎日車で北極圏を駆け回り、生徒は毎晩コンサート、そして教授は趣味の写真を撮ることに勤しむという、どこまでも教授にだけ優しい企画がこの演奏旅行の全貌であります。 まずドイツから飛行機でフィンランドの首都・ヘルシンキへ。更にそこから夜行列車で北極圏の入り口へ。 木曜日の朝に北極圏入り、その日の晩には最初のコンサートという過酷な日程・・・ さて、水曜の出発を前に、今回同行するメンバーのひとり、Vanessaから電話が。 受話器をとるなり、 「やまん!あんた、一体今まで何してたの?サンタが、あんたにだけ連絡とれないって言ってたんだけど。」 と怒られる私。 何してたってバカンスとバイトですよ。でもそんな事・・言えやしない。だから、 「や、ちょっとヤボヨウ・・・むにゃ・・」 とごまかす。 なんせ私の連絡不精ときたら(不精なのは教授にだけ)7月の卒試以来サンタとは音信不通というずぼらっぷり。 どうやらVanessaによると、サンタ教授から手紙が来たらしい。 このネット社会に、手紙。それだけでもオモシロイのに、内容がまたぶっ飛びでした。 以下内容は意訳↓ 「Vanessaへ 君達に全然連絡が取れないので、手紙を書くよ。 僕は今、妻と共にすでにフィンランドにいます。 ということで、君達は勝手にヘルシンキまで来るように。そして夜行列車に乗ってくれ。 遅くとも、夜行列車がラップランドに着く頃には電車の中で合流します。食堂車で会おう。 ラップランドは雪が降っているので、コートを持ってくるよう。しかし一番大切なのは、やはり音楽的な準備だがね。ふぉっふぉっふぉっ それと、体操服も忘れないように。僕達のためにスポーツアクティビティが用意されているらしい。 あ、それからVanessaとYamanは運転免許証も忘れないでネ。 それではラップランドで会いましょう。 サンタより☆」 ・・・・そして同封されていたのは、生徒の人数分の夜行列車の切符。 何ですか?! 私は当たり前のように、教授もドイツから一緒に飛ぶんだと思ってたらオマエはすでにフィンランドにいると? 夜行列車の食堂車で合流ってナニ?007もびっくりしますわ。読み終わったあとの手紙、今にも爆発しそうやないか。 更にラップランドが雪降りなことより、体操服持参が義務付けられてるこの有り得なさ。 毎朝走りこみでもするのかい・・・?これって、演奏旅行ですよね?合宿じゃないですよね? ほんでもって、私若葉マークですけどいいのね?皆、私に命を預けるとはお目が高い。 あの似非サンタクロースじじい・・・フィンランドのサンタ村へ里帰りか?!最近おとなしくしてたと思ったら、やっぱりまだ現役だ。 旅行が始まる前から私たちを振り回す気満々らしい。 3回目のラップランドツアー。 1回目は最年少、2回目は私もまだ20歳。しかし今回は見事に私が24歳にて最年長、そう、座長です。 メンバーも21歳のドイツ人・ポルトガル人、19歳のチェコ人、なんと16歳の韓国人、そしてサンタと私・・・ 濃い、濃すぎる 波乱の匂い・・・・・ 摂氏35度のスペインから、一気にマイナスの北極圏へ。その温度差40℃。 とりあえずラップランドに着けるのか・・・・つうか教授と会えるのか? 座長いきなりの危機!ねえさん、大変です・・・! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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