ウィーンなまりの考察
ウィーンはオーストリアに位置しており、そして、オーストリアはいわずと知れたドイツ語圏。飛行機なら1時間で着いてしまうし、言葉は通じるし、ちょっとした国内旅行並みの身軽さで移動できてしまう。VIVA陸続き。しかーし、ドイツ国内にも数多くの方言が存在するように、ここウィーンでもウィーンなまりがあるわけで。それはもはや、方言とかなまりとか、そういうものではなく、オーストリア語?むしろ、ウィーン語????みたいな。まずはじめのご挨拶。Gruess Gott!!これは、ドイツでもバイエルン地方、さらにうちの州でもたまに使われるくらいだからまあご愛嬌。郷に入れば郷に従えで、私もウィーンに着いたとたん、自信満々な顔で言いますよ、ぐりゅーす ごっど!!!!ってね。ぐーてんたーくじゃないよ。しかし、しかし、しかし、ウィーンなまり。聞くたび、何故かビアジョッキを片手に演歌を歌う農家のおじさんを想像してしまう・・・なんだか、とても田舎くさいわけよ。ここは都会なのにですよ。数字の「1」。ドイツ語では、eins(アインス〔ツ〕)。ウィーンの皆様の発音えぃんつ・・・・文章では伝わらないかもしれないが、これがまたイナカッペっぽいのよ!鼻水をだらしなく垂らしたバカボンのよう。更におどろくのは、地下鉄や、市電など公共交通機関のアナウンス、ウィーンなまり丸出しっっ!!いくら方言の強いうちの街でも、いちおうトラムのアナウンスは標準ドイツ語なのに・・・おそるべし、ウィーン人のウィーンなまりへの情熱、そして誇り。『うむしゅていげん、りにえ えいんつ、つう"ぇい、どれい・・・』〔umsteigen,linie eins, zwei,drei....〕アインスじゃなくて?ツヴァイでもなく、そしてドライ(〔ラ〕の部分喉鳴らすの忘れずに)でもない・・・・・ウムシュタイゲンもうむしゅていげん・・・どうやら、ei(アイ)をウィーンではどちらかというと(エイ)と読ませるらしく。あーーービール腹のちょびひげとバカボンが頭からはなれん!なぜここまでウィーンなまりにこだわるかと言うと、今日のお稽古で、教授に「やまんに初めて会った時、見事に南ドイツの方言を話す子だと驚いたけれど、数日間ここにいるだけで、だんだんウィーンのアクセントになってきたねえ!!」と言われたことにある・・・・南ドイツのそれこそ泥まみれなアクセント・・・ウィーンのバカボンなまり・・・・どっちにしても、困ります!!!日本人のそれでもなく、はたまた標準ドイツ語でもなく、美しいなまりドイツ語をしゃべるアジアンなぞ、東北弁だかなんだかを操るダニエル・○ール(だっけ)と一緒やないかい!!・・・しかし、南ドイツのなまりでほっとする自分もいるあたり、やっぱり方言の王者、関西圏出身者の性?!?!負けません、私!