|
カテゴリ:本
カンブリア爆発の謎 技術評論社から出ている「知りたいサイエンス」シリーズのうちの一つ。第1版発行が平成20年4月25日となっているので、まだ出ていないはずなのに3月31日には入手していた。カンブリア爆発がなぜ起こったのかという問題には興味があって、書名を見てすぐに購入した。 内容は意外とわかりやすく、かみ砕いて説明してある。グールドの「ワンダフル・ライフ」を読んでいるとますますよくわかるだろう。この時代は「ワンダフル・ライフ」の頃よりも研究が進んでいるので、おそらく最新の情報を得ることができる。バージェス頁岩の研究結果と一緒に中国澄江の研究結果を元にしている。アノマロカリスだけでも5種類出てくるし、この時代の動物の分類もかなり変わったようだ。 結局、生物はカンブリア紀に突然進化したのではなくて、エディアカラ動物群の時代から少しずつ進化していたという見方が大勢を占めているようだ。そうなると、以前読んだアンドリュー・パーカーの「眼の誕生」がますます説得力を持ってくる。生物の基本的な内部構造はすでにエディアカラ生物群の時代までにできあがっていて、カンブリア紀にはその外部構造が爆発的に多様化したという説だ。なかなかおもしろい説だったのでよく覚えている。この時代は新しい発見がこれからもたくさん出てきそうなので、楽しみである。 眼の誕生 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月06日 12時07分03秒
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|