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カテゴリ:本
ブッシュ大統領2期目の選挙時の出来事を書いている。電子式投票機械導入に反対してハンストを実行したアメリカ人男性とー緒に行動しながら、その時に出会った様々なマイノリティの人たちと、アメリカの現状について読みやすい文体で書かれていた。アメリカという国が現在どんな国になっているのか、よくわかってとても新鮮だった。
例えばアメリカでは新聞をとらない家庭が多いらしい。すべての家庭がそうとは言えないだろうが、意外と納得してしまう。 また、貧困のため将来の展望が見えない若者は軍に入隊し、次々に戦場に送り込まれている。戻って来た若者はPTSDに苦しみ社会復帰できない。退役軍人協会や社会福祉にかかる予算は次々に削減され、若者は満足に医者にもかかることができない。 「アメリカは貧富の二極化が進み、おそろしく住みにくい国になっている」というのが、この本を読んだ感想だった。新自由主義というものの行きつく先がどうなるのか垣間見た感じだ。日本はアメリカの後追いをしていると言われるが、同様の国にはなってほしくないと切に願うばかりである。 報道が教えてくれないアメリカ弱者革命 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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