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カテゴリ:腕時計
ホーマーの狂いが気になったので、鉄道時計と一緒に持って行った。看板に「1級技能士の店」と書いてある小さな時計屋さんで、おじいさんが一人でやっている。以前、ホーマーの注油をお願いしたお店だ。
ホーマーの方を渡して症状を伝える。時計士さんは中を開けてしばらく見ていたが、「見た感じは異常はない」とのこと。その後、なにやらガラガラ音のする機械にかけた。音のするのはプリンターのようで、ロール紙に太い3本のラインを引いている。ラインはまっすぐだったので、精度も特に問題ないとのこと。一応このまま様子を見ることにした。 ムーブメントを見せてくれたが、やっぱり小さい。直径1.5センチ以下ではなかろうか。時計士さんもしきりに「珍しい」と言っていた。もとは自動巻のようで、ローターと歯車がはまるための穴も開いていたので見せてもらった。 鉄道時計の方もついでに見てもらった。こちらは-5~10秒だったので、+の方に調整を依頼した。これもしばらく中を開けて見た後、「これがホーマーのムーブメントです。大きいでしょう」と言って見せてくれた。中を見るのは初めてだったので覗かせてもらったが、確かに大きなシチズンのムーブメントが入っていた。ちょっと安心。 「-10秒なので+にしてください」と言うと「-40秒になってる」とのこと。ちょっとびっくり。時計士さんが何やらいじっていたが、これも例のガラガラ言う精度検査機にかけた。こちらもまっすぐなラインが3本引かれた。その後、裏蓋をして終わり。 「あなた、鉄道関係の人?」と聞かれたので、この時計を入手したいきさつを説明(加坪屋で購入)。すると時計士さんがいろいろ話してくれた。 時計士「シチズンは地板とか部品の材質が硬いんだよね。だからムーブメントが長持ちする。」 にゃん「へえ、そうなんですか。」 時計士「心棒(時計の部品らしい)を削るとき、セイコーはスーッと削れるんだけど、シチズンはクッと手応えがあって、少し力を入れないと削れなかったねえ。これも(と言って鉄道時計を指す)長持ちするよ。」 ありがたい話である。自分も大事に使おうと心に決めた。とりあえず「いくらですか」と聞くと「500円でいい」とのこと。ホーマーは保証期間内だからともかく、鉄道時計の方はもっとかかるのだろうと思いながら500円払って店を出た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月03日 15時45分58秒
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