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カテゴリ:腕時計
行きつけの時計屋さんで11月末に行ったときに発見しました。値段は18000円でした。しばらく前から間接中三針であるデラックスがほしかったんですが、いきなり「スーパーデラックス」があったので、びっくり。ちょうど持ち合わせがなかったので「取っといてください」と言って、12月のボーナスが出た次の日にそそくさと行って購入してきました(笑)。 見つけたときは、文字盤に「シチズンスーパーデラックス」と書いてあったし、三ツ星マークだったし、23石だったので間違いなく赤金メッキの機械だろうと思ってました。買ったときに裏蓋を開けて見せてもらいましたが、なんと普通のニッケルメッキでした。「3ADJ」と「23JEWELS」が読みとれました。文字盤表示と同じ23石だったので、間違いなくスーパーデラックスのはずですが、一抹の謎を残して持って帰りました。帰るときはきちんとセイコーの箱に入れてもらいました(喜)。 家に帰ってから早速、裏蓋を開けてみますと、なんとテンプがチラネジつき(!)です。 「こりゃ、相当古いぞ。」 すぐに「国産腕時計2シチズンデラックス」(トンボ出版)を持ち出してきて調べます。 (以下、「国産腕時計2シチズンデラックス」を参考に書いてます。) デラックスは1958年(昭和33年)に発売されました。最初に21石が発売され、ほとんど同時に19石が出ています。23石は同年12月に「スーパーデラックス」のロゴと三ツ星で発売になっているそうです。三ツ星マークがない普通の23石「デラックス」は昭和34年に発売となってます。 23石は最初はチラネジ付きテンプでしたが、三ツ星マークなしの「デラックス」になってからはチラなしテンプになったと書いてありました。 その後「スーパーデラックス」は、おそらく23石「デラックス」が発売された昭和34年頃に赤金メッキ、5姿勢調整に変更されたのだろうとのことです。 私の時計は三ツ星マークがあり、「スーパーデラックス」表示で、なおかつチラネジ付きの23石なので、昭和33年12月から翌年34年23石「デラックス」がでるまでに製造された個体ではなかろうかと思います(ちょっと貴重?)。トンボの本でもこの個体は「著者は実物を未確認」と書いてあったので、ちょっとうれしい気がします(笑)。 機械を見てみると、ガンギ車と4番車に保油装置プロフィクスが採用されてます。もちろんパラショック付きです。切れないゼンマイ「フィノックス」も採用されています。デラックスはこの3つが採用されたシチズンで最初の時計だそうです。主輪列は中心からずらしてあり、おそらく秒カナ、分カナで針を動かす間接中三針です。いつか分解して、その仕組みをこの目で見てみたいものです。 ケースは14K80ミクロンの金メッキです。裏蓋に「14K80MIRONS」の表示があります。裏蓋のコジアケがかかる部分が少し欠けてます。「STAR」表記はありません。 文字盤はかなりシミがあります。キレイにするにはだいぶお金がかかるということでした。古いモデルなので、時間もかかるでしょう。以前、クラウンの文字盤をきれいにしたときは4ヶ月2万円かかりました。 ケースのサイズはとても大きく見えました。手元にある定規で測ると35ミリでした。35ミリとはいえ、鉄道時計と一緒で、クラウンスペシャルと比較しても引けを取らない、なかなか堂々としたサイズです。 リューズを巻いてみましたが、これがやたらと固かったです(苦笑)。巻くのに一苦労しました。因みに秒針規制はついてません。時刻合わせの時に逆方向に回すと、時々ピョンとはねて比較的簡単に秒針が止まります。分針のバックラッシはまだ確認していません。 この時計を買ってしまいましたので、だんだんコレクターへの道を突き進んでいきそうです(笑)。さすがにこれはいじらずに取っておこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月18日 14時05分34秒
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