いじめのトラウマ
運動は苦手だ。運動している所を他人に見られるのはもっと苦手だ。なぜだろう・・そう考えているうちに思い出した。小学校二年生くらいからいじめられていた。ひどい時はクラス全員。落ち着いてからはKちゃんをはじめとする女の子数人から。Kちゃんは美人だった。スポーツも得意でクラスの中心人物だった。背が同じくらいだったのでよくカモにされた。中学生になるとKちゃんからいじめられることはなくなった。運動会の行進の練習をしていたときだ。「○○、手が逆だよ!」私の後ろだった彼女から言われパニックを起こした。慌てれば慌てるほどわからなくなる。気づけばロボットみたいに手足一緒になっていた。次の年私は放送委員になった。みんなが行進する時レコーダーの前に座っていた。そうやって逃げてしまった。・・今私のそばにはKちゃんはいない。私が運動していても監視するような人はいないだろう。わかっている。だけど心が身体がすくむ。いつかは他人の目を気にせず運動できる日がくるのだろうか