Pastime Paradise

　昨夜は珍しく夕食時（21時頃）に長男と次男が揃って家にいたので、DVDでも見ながら3人一緒に御飯を食べよう！ということになり、ちょうど長男が借りてきたばかりのスプラッター映画を鑑賞しながらの夕飯となった。
　それは06年に製作された「女子高生サバイバル・ドライブ（FIVE ACROSS THE EYES）」という、男子高校生が興味をそそられるのも納得の邦題がついたサバイバル・ホラー作品であった。パッケージのJK（女子高生）達も可愛いしね。
　監督はグレッグ・スウィンソン（Greg Swinson）とライアン・ティーセン（Ryan Thiessen）。あ、グレッグは監督兼脚本兼撮影兼特殊メイク兼衣装担当で、ライアンもまた監督兼撮影兼視覚効果兼編集を担当。また、音楽担当のキース・スミス（Keith Smith）は何と死体役まで…ってどんだけ低予算やねん！（＾＾；

　5人の女子高生達はママの車で深夜のドライブ中、辺鄙な土地で道に迷ってしまう。走り続けるうち、ようやく一軒の古びた店を発見して立ち寄るも、誤って停めてあった車にぶつけてしまった。
　慌てて逃げ出した一行だが、道はますます分からなくなり、仕方なくUターンした彼女達の目に映ったのは先程ぶつけた車だった！どっひゃー、追ってきたーッ!!
　必死で逃げる彼女達、それを執拗に追いかけてくる白のSUV車。ついに道は行き止まりになり、SUVに捉まってしまった。車から降りてきたのは猟銃を手にした女性だった。
　女性は彼女達を一列に並ばせ、なぜか服を脱ぐよう命令。更にその服におしっこをするよう強制。なんでやねん…!?

　その後一旦女性から逃れることが出来た彼女達の車を、またしても白のSUVが追ってきた。恐怖に駆られた彼女達はとりあえず車内にあったものを女性の車に向かって投げつける。工具、父親の遺灰（何故そんなモノが車内に？）、そして勇気ある一人の女の子が自ら車内で脱糞したものを手に持ち、投げつけた！車内に充満する臭気に、別の女の子はゲロロロロ～ッ！

　暫く逃げていたが運悪くここで車がガス欠。執念深く追ってくる女性にまたしても捕まり、4人の女の子は車外に散り散りに逃げた。が、カメラ（家庭用ビデオ。手振れはヒドいし暗いしで、よく見えない時もある）は車の中しか映さないので外の様子は分からない。時折遠くで銃声と悲鳴が聞こえるだけ。
　4人の女の子は何とか女性から逃れて車に戻ってきた。が、一人はズボンと何故か口の周りが血だらけだ！車内で手当てをしていると、何と（たぶん股間から）ドライバーが出てきた！
　一人、車に残っていた女の子が女性の車からガソリンを抜き取って給油したため、女子高生達は再び車を走らせる。
　途中、運転していた女の子の目に何かが刺さったらしく、目の周りが血だらけに！だけど視力には全く問題がなかったようで、普通に運転を続けるのであった。なんじゃそりゃ!?
　
　でもってまたしても女性に捕まり、今度は背後から一人が撃たれ、一人は連れて行かれてしまう。（順番が違うかもしれない。記憶あやふや）
　なのだが、その後連れ去られた女の子は少々気が変になりながらも無事戻り、5人は女性へ復讐すべく、女性の車を追う。一人がやられている間に残りの4人で女性を捕まえれば済む話なのだが、なぜか一人ずつやられて、その間に残りの女の子達が何をしているのかは不明なのである。

　ぐだぐだの追いかけっこもついに終わりがやって来た。やっとみんなで女性を襲えばいいことに気付いたのであろう、5人は呆気なく女性を捕まえ、工具で滅多突きに。股間血まみれ少女も背中を撃たれたはずの少女もみんなで元気に滅多刺し。
　結局、SUV女性の取った狂気の行動は全く意味不明のまま終わってしまった…。

　何とか復讐を遂げた彼女達が安堵の雰囲気に包まれながら車を走らせていると、元の古びた店に戻ってきてしまった。再度立ち寄った彼女達が目にした光景や如何に!?

　いやぁ、近年稀に見るトンデモないZ級映画だったなぁ（でも嫌いじゃない）…と最後のエンドロールを眺めていると、挿入歌が続々紹介されていた。ん？こんなに20曲以上も音楽が掛かってたっけ？目を凝らしてよくよく見ると、それら挿入歌20数曲のうち、2、3曲を除くほぼ全ての曲を演奏しているのは同一人物（Shannon Mcdowell & David Risdahl）で、おまけに数曲は監督兼脚本兼撮影兼特殊メイク兼衣装担当のグレッグが作詞まで手掛けていたのであった。
　グレッグ…そこまでしてこんなカス映画を世に送り出したかったのかい!?
あ～あ、いくら息子に渡した小遣いからとはいえ、私の汗水たらして働いたバイト代がこんなカス映画のレンタル料に消えようとは…(TωT)
　あ、ちなみにパッケージの可愛いお姉ちゃん達、本編の女子高生とは別人だったような…