カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『ローマの休日』 ローマン・ホリデイ
「Cookin' on the Roof」 Roman Holiday (83) 1980年代初頭に活躍した英国エセックス州ハーロウ出身の7人組。“モダン・ジャイヴ” “パンク・スウィング”などといわれた。デキシーとロカビリーの味わいのある個性的なポップ・サウンドを満載した1983年発表の衝撃のデビュー作!! 大ヒット曲「ドント・トライ・トゥ・ストップ・イット(俺[おいら]はハリキリ・ボーイ)」「スタン・バイ」他、全11曲収録。 A面 1. 俺(おいら)はハリキリ・ボーイ - Don't Try to Stop It 2. 俺のバイクは世界一 - Motor Mania 3. 君はしっかり俺のもの - I.O.U. 4. ジャイヴ・ダイヴ - Jive Dive 5. ミッドナイト・バス - Midnight Bus 6. 屋根裏のパーティー - Cookin' On The Roof B面 1. スタン・バイ - Stand By 2. ノー・ボール・ゲーム - No Ball Games 3. 毛皮とハイ・ヒール - Furs 'N High Heels 4. 重大な場面 - Serious Situation 5. ワン・モア・ジルト - One More Jilt 53年に公開された、グレゴリー・ペック(Gregory Peck)&オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)主演の名作「ローマの休日(Roman Holiday)」からバンド名を取ったというローマン・ホリデイ(Roman Holiday)。 今回は彼らが83年にリリースしたデビュー・アルバム「ローマの休日(Cookin' on the Roof)」を取り上げてみよう。 おそらく80年代に青春を過ごした洋楽好きのみが、懐かしさを感じるバンドではなかろうか。 ジャケットに写っているメンバーが穿いているケミカルウォッシュみたいなジーンズからしてもうね…。(←どうやらケミカルウォッシュジーンズは再流行しているらしいけど) ちなみに青字で書いている帯文句は04年に日本で初CD化された時のもので、どうやら “俺(おいら)はハリキリ・ボーイ(Don't Try to Stop It)” という当時は失笑モノだった邦題も、今では “ドント・トライ・トゥ・ストップ・イット” という何の面白みもないタイトルがメインになっているようで、ちょっと寂しい気もする。 英国・エセックス州ハーロウという下町育ちで、隣のお兄ちゃん的親しみやすさを感じさせるローマン・ホリデイ。デビュー当時は7人編成であった。 メンバーはリード・ヴォーカルのスティーヴ・ランバート(Steve Lambert)を筆頭に、バンド結成者であるギター&ヴォーカルのブライアン・ボンナム(Brian Bonhomme)、ベースのジョン・ダーノ(Jon Durno)、ドラムのサイモン・コーエン(Simon Cohen)、キーボードのエイドリアン・ヨーク(Adrian York)、それにトランペットのジョン・イーコット(John Eacott)と、スティーヴの兄弟でもあるサックスのロブ・ランバート(Rob Lambert)の7人。 この1stアルバムリリース後、ブラス・セクション担当の2人――ジョンとロブが脱退して5人組に落ち着くのだけれど。 日本では完全にアイドル扱いで、洋楽雑誌で一時は結構プッシュされていた気がするが、残念なことに人気はあまり出ずじまいだったような…。 とはいえ、“スタン・バイ(Stand By)” と “俺(おいら)はハリキリ・ボーイ” は全米でも100位内には入り、“ハリキリ・ボーイ” の方は全英で14位にまで上がったのだから、まぁ頑張った方だろう。今、改めて聴いているがどれも明るく爽やかで意外といい曲なのである、ホント。 個人的には翌84年にリリースされた2ndにしてラストアルバムとなってしまった「涙のラスト・クルーズ(Fire Me Up)」を押したいところだが、こちらはとうの昔に廃盤になったままである。 アルバムの邦題タイトルの元となった “涙のラスト・クルーズ(Hear It in the Night)” は、Zin Zinこと竹本孝之さんがカヴァーしたことでお馴染…いや、一部ファンの間では知られている。 それよりも、アルバム1曲目の “ワン・フット・バック(One Fot Back In Your Door)” は、ニック・ノルティ(Nick Nolte)やラルフ・マッチオくん(Ralph Macchio)らが出演した、84年公開の映画「りんご白書(Teachres)」のサントラ盤にも収録されているので、そちらの方が馴染み深いかもしれない。 ちなみに本来のアルバムタイトルソングであるA面2曲目 “Fire Me Up” の邦題は、“俺は燃える” だったりする 「涙のラスト・クルーズ」をリリースした後にバンドは解散だか消滅だかしたようで、メンバーの皆さんはタクシーの運転手さんになってたり(サイモン)、銀行業務に就いてたり(ロブ)、大学でロシア史を教えていたり(ブライアン)と、それぞれの道を歩んでらっしゃるようである。 ヴォーカルのスティーヴはローマン・ホリデー解散後に、カルチャー・クラブ(Culture Club)のドラムスだったジョン・モス(Jon Moss)とバンドを結成したらしい。へぇ~、初めて知った。まぁ、すぐ終わっちゃったんだろうけど。 そんなローマン・ホリデイに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ スタン・バイ 俺(おいら)はハリキリ・ボーイ 俺のバイクは世界一 おまけ ワン・フット・バック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.01.17 02:26:54
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